頸髄損傷による完全四肢麻痺者の機能残存レベルと自立可能な動作の組合せで正しいのはどれか。
1: C4 − 天井走行式リフターを使用した移乗
2: C5 − 自己導尿による排尿
3: C6 − トランスファーボードなしでの自動車運転席への移乗
4: C7 − 車椅子から床への移乗
5: C8 − 手動装置なしでの自動車運転
脊髄完全損傷の機能残存レベルと到達可能なADLの組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: C4 − ジョイスティック付電動車椅子走行
2: C5 − ズボンの着脱
3: C7 − 自助具を用いての整容動作
4: T1 − 自動車への移乗
5: T10 − 短下肢装具を用いての歩行
Zancolliの頸髄損傷分類と可能な動作の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: C4 ― パソコンの操作
2: C5A ― 臥位からの起き上がり動作
3: C5B ― 便座に座っての下衣着脱
4: C6A ― 床から車椅子への移乗
5: C6B3 ― 自動車の運転
脊髄損傷残存機能レベルと装具・自助具との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、残存機能レベルから下位は完全麻痺とする。
1: C4-マウススティック
2: C5-太柄のスプーン
3: C7-ホルダー付きスプーン
4: L4-長下肢装具
5: S1-短下肢装具
脊髄損傷による対麻痺患者に対して立位・歩行練習を行う目的として誤っているのはどれか。
1: 痙縮の減弱
2: 褥瘡の予防
3: 異常疼痛の抑制
4: 骨粗鬆症の予防
5: 消化管運動の促進
脊髄損傷患者の合併症とその対応との組合せで正しいのはどれか。
1: 肩関節の異所性骨化─急性期からストレッチ
2: 自律神経過反射-下肢挙上位で経過観察
3: 急性期の骨脱灰-牛乳の飲用
4: 褥 瘡-車椅子上で徐圧動作
5: 作業中の失禁-留置導尿
頸髄損傷患者が自助具を装着した様子を図に示す。この患者のZancolliの頸髄損傷分類はどれか。
1: C5A
2: C6A
3: C6B1
4: C6B3
5: C8A
頸髄損傷者の起き上がり動作を図に示す。この患者において機能していると推測される筋はどれか。
1: 円回内筋
2: 深指屈筋
3: 上腕三頭筋
4: 長母指伸筋
5: 尺側手根伸筋
頸髄損傷の残存機能レベルと用いられる装具で適切なのはどれか。
1: C4
2: C5
3: C6
4: C7
5: C8
26歳の男性。仕事中の事故によって頸髄損傷を生じた。S4、5領域の運動機能と感覚機能とは完全に喪失していた。徒手筋力テストの結果を表に示す。到達可能と予測される動作はどれか。
1: 更衣
2: 自己導尿
3: プッシュアップ動作
4: 自助具を用いた食事動作
5: ベッドから車椅子への移乗動作
脊髄損傷の合併症とその対策との組合せで適切でないのはどれか。
1: 拘 縮-他動運動
2: 褥 瘡-体位交換
3: 異所性骨化-電気刺激
4: 自律神経過反射-血圧測定
5: 起立性低血圧-腹帯装着
普通型車椅子の使用について誤っているのはどれか。
1: 上腕三頭筋の筋力低下では手をハンドリムに押しつける力が弱くなる。
2: 対麻痺患者は上腕二頭筋と長橈側手根伸筋を主動筋として駆動する。
3: 緩いスロープをバックで降りながらキャスター上げの訓練をする。
4: 段差の降りを介助する場合は後進が安全である。
5: 頸髄損傷(第7頸髄節まで機能残存)患者は屋外移動が自立できる。
図の車椅子の実用的使用が可能な最も高位の機能残存レベルはどれか。
1: 第4頸髄節機能残存
2: 第6頸髄節機能残存
3: 第8頸髄節機能残存
4: 第6胸髄節機能残存
5: 第12胸髄節機能残存
正しいのはどれか。
1: 頸髄損傷者(第4頸髄節まで機能残存)の移乗-ベルトタイプの吊り具
2: 片麻痺者(上下肢とも共同運動レベル)の入浴-片手に洗体用ミトン
3: 両上腕切断者の排便-洗浄器付き便座
4: アテトーゼ型脳性麻痺者の食事-スプリング・バランサー
5: 失調症者の更衣-リーチャー
脳卒中片麻痺患者の早期理学療法で正しいのはどれか。
1: 意識障害があれば座位姿勢はとらない。
2: 意識障害がなければ健側の自動運動を行う。
3: 半側空間無視があれば座位訓練は行わない。
4: 肩関節は関節可動域訓練を行わない。
5: 股関節は外旋位に保持する。
25歳の男性。外傷性頸髄損傷。現在は図のような動作で食事を行っている。この患者に適応となる上肢装具はどれか。
長下肢装具を装着した脊髄損傷者の立ち上がりの行程を図に示す。この動作が可能な最も高位の機能残存レベルはどれか。
1: T4
2: T8
3: T12
4: L2
5: L4
疾患と術後理学療法との組合せで誤っているのはどれか。
1: 頸椎椎間板ヘルニア-頸椎モビライゼーション
2: 反復性肩関節前方脱臼-肩甲下筋ストレッチング
3: 肘部管症候群-手内筋筋力強化
4: コーレス骨折-自己他動的手関節伸展運動
5: 上腕骨頸部(近位部)骨折-コッドマン体操
75歳の男性。交通事故による第5頸髄レベルの脊髄損傷で四肢不全麻痺。受傷後6か月経過。端座位の保持と手すりを使用した立ち上がり動作は可能。食事は太柄のフォークで自立。トイレ動作は見守りが必要。衣服の着脱は介助があれば行える。自宅内は手すり歩行で移動し、屋外は車椅子移動。Frankel分類はどれか。
1: A
2: B
3: C
4: D
5: E