第47回午後第45問の類似問題

第39回午前:第61問

多発性硬化症の症状と理学療法との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 痙 縮-全身温浴

2: 廃用性筋力低下-等張性筋力増強

3: 運動失調-重錘負荷

4: 耐久力低下-ボルグ指数11の運動

5: 歩行時尖足-短下肢装具

第36回午前:第20問

50歳の女性。球麻痺症状で発症した筋萎縮性側索硬化症。発症後1年経過。自営業世帯の主婦で、病前は家業の経理を行っていた。現在、筋力は上肢近位筋群3(Fair)、上肢遠位筋群2(Poor)、下肢筋群4(Good)である。最近、肺炎を2回起こしている。現時点での評価項目で適切でないのはどれか。  

1: 筋萎縮の部位、程度

2: 会話明瞭度

3: 食事動作

4: 簿記、計算力

5: 浴室、トイレの構造

第37回午前:第9問

60 歳の女性。筋萎縮性側索硬化症。下肢の痙縮が強く、介助歩行でははさみ足の傾向がある。手指は鷲手変形を呈し、上肢近位部の筋力は2。最近、嗄声が進行している。この患者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: ベッド上動作を容易にするため滑りやすい布をシーツとして使う。

2: 夜間家族を呼ぶため足スイッチコールを設置する。

3: PSBと万能カフを用いて食事をする。

4: ストロー付カップで補水をする。

5: 1スイッチ入力コミュニケーションエイドを使う。

第55回午前:第35問

筋萎縮性側索硬化症で下位運動ニューロン障害の徴候はどれか。  

1: 痙縮

2: 仮性球麻痺

3: 線維束性収縮

4: 腹壁反射消失

5: アキレス腱反射亢進

第41回午前:第53問

初発の多発性硬化症患者の作業療法で適切でないのはどれか。 ア.環境温度を25℃以下に設定する。イ.視覚障害に対して点字訓練を開始する。ウ.漸増抵抗運動での筋力増強訓練を行う。エ.痙縮筋の持続伸張を行う。オ.抑うつに対して心理的サポートを行う。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第53回午後:第29問

筋萎縮性側索硬化症について正しいのはどれか。  

1: 感覚障害が出現する。

2: 筋の線維束攣縮はない。

3: 針筋電図で多相波は出ない。

4: 脊髄前角細胞の障害はない。

5: 上位運動ニューロンは障害される。

  • 答え:5
  • 解説:筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの両方が障害される神経変性疾患であり、筋力低下や筋線維束攣縮、痙性麻痺、球麻痺症状などが現れる。
  • 感覚障害は筋萎縮性側索硬化症(ALS)の陰性症状の一つではあるが、主な症状ではないため、この選択肢は正しくない。
  • 筋の線維束攣縮は筋萎縮性側索硬化症(ALS)の主な症状の一つであり、この選択肢は誤りである。
  • 針筋電図では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)では高振幅電位や多相性電位が出現するため、この選択肢は正しくない。
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、脊髄前角細胞を中心とする下位運動ニューロンの変性脱落が見られるため、この選択肢は誤りである。
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)は上位運動ニューロン障害と下位運動ニューロン障害の両者を示す疾患であるため、この選択肢が正しい。
  • 科目:神経筋疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第43回午前:第66問

筋萎縮性側索硬化症について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 褥瘡が生じやすい。

2: 嚥下障害が起こる。

3: 筋萎縮は近位に強い。

4: 四肢遠位の感覚障害が強い。

5: 眼球運動は末期まで維持される。

第41回午前:第63問

片麻痺患者のADL指導で誤っているのはどれか。  

1: 急な登り坂は健側を山側にして横歩きする。

2: 敷居をまたぐときは健側から行う。

3: 車椅子の座面は低めに設定する。

4: 浴槽へは患側から入る。

5: 脱衣は健側から行う。

第38回午前:第71問

上肢の運動失調が著明な患者に適切でないのはどれか。  

1: 文字盤を大きくした電話機

2: 太柄のスプーン

3: 吸い口付湯呑み

4: リーチャー

5: 歩行車

第37回午前:第99問

疾患と歩行指導との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 痙直型両麻痺-ロフストランド杖

2: 脊髄小脳変性症-松葉杖

3: デュシェンヌ型筋ジストロフィー-バネ付き長下肢装具

4: シャルコー・マリー・トゥース病-短下肢装具

5: 慢性関節リウマチ-四輪型歩行器

第35回午前:第52問

対麻痺患者(フランケルA)の立位訓練の目的で適切でないのはどれか。  

1: 骨粗鬆症の予防

2: 尿路結石の予防

3: 下肢筋萎縮の予防

4: 股関節の屈曲拘縮の予防

5: 起立性低血圧の予防

第53回午後:第35問

重症度分類Ⅲ度(中等度)の脊髄小脳変性症の患者に対する生活指導で適切なのはどれか。  

1: 筋力増強訓練は控える。

2: 家具の配置変更を検討する。

3: 歩隔をできるだけ狭くする。

4: 柄の細いスプーンを使用する。

5: 杖はできるだけ軽量なものを用いる。

  • 答え:2
  • 解説:重症度分類Ⅲ度(中等度)の脊髄小脳変性症の患者は、上肢全体の動作が拙劣で介助が必要な状態です。そのため、生活指導では患者の安全性や利便性を考慮した対応が求められます。
  • 筋力増強訓練は、適切な指導のもとで行われる場合、患者の機能改善に役立ちます。ただし、無理な訓練は避けるべきです。
  • 正解。家具の配置変更を検討することで、患者の移動や生活が容易になり、安全性も向上します。
  • 歩隔を狭くすることは、バランスを崩しやすくなるため、適切ではありません。適切な歩行指導や補助具の使用が求められます。
  • 柄の細いスプーンは、握力が弱い患者にとって使いづらいため、適切ではありません。柄の太いスプーンや特殊な形状のスプーンが適切です。
  • 杖はできるだけ軽量なものを用いることは、患者にとって利便性が高いですが、重症度分類Ⅲ度の患者に対しては、より適切な介助や補助具の使用が求められます。
  • 科目:神経筋疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第44回午前:第53問

多発性硬化症患者の寛解期での生活指導で適切でないのはどれか。  

1: 残業時間の短縮

2: 浴室温度の管理

3: 電気毛布の使用

4: 海水浴での日焼け防止

5: ゆっくりした散歩の推奨

第51回午前:第15問

45歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症から1年経過している。ADLは自立しているが、主に下肢の筋力低下、バランス不良および鶏歩が認められる。理学療法で適切なのはどれか。  

1: 車椅子操作の練習

2: 下肢の漸増抵抗運動

3: 両松葉杖での歩行練習

4: 感覚再教育によるバランス練習

5: プラスチックAFOを装着した歩行練習

第48回午前:第10問

45歳の女性。2~3年前から上肢の筋力低下の進行と嚥下障害が認められ、筋萎縮性側索硬化症と診断された。現在、上肢の筋力はMMTで肩関節周囲2-、手指筋2、頸部・体幹筋と下肢は3。移動は車椅子介助、車椅子への移乗も軽介助を必要とする。食事はポータブルスプリングバランサーを使用して自立しており、その他のADLは全介助となっている。発声によるコミュニケーションは可能だが、呼吸機能は徐々に低下している。この患者に今後導入が予想されるコミュニケーション機器はどれか。2つ選べ。

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第36回午前:第89問

慢性関節リウマチ患者の日常生活の指導で誤っているのはどれか。  

1: 片手なべ

2: ボタンエイド

3: レバー式水道栓

4: 洋式便座の補高

5: 自動洗浄便座

第53回午前:第31問

顔面と上下肢に感覚脱失を呈する脳卒中片麻痺の患者に対する生活指導で適切なのはどれか。  

1: 麻痺手使用を控える。

2: 湯呑を非麻痺側で把持する。

3: 両手での車椅子駆動を勧める。

4: 屋内ではスリッパ使用を勧める。

5: 髭剃りはT字カミソリを勧める。

  • 答え:2
  • 解説:脳卒中片麻痺の患者に対する生活指導では、効果と有害事象を比較して適切性を判断する必要があります。感覚脱失がある場合、視覚で体性感覚を代償しながら行動を行うことが重要です。
  • 麻痺手の使用を控えると、麻痺手の不使用・不認知が生じる危険があるため、適切ではありません。
  • 湯呑のような熱く重いものは、非麻痺側で把持させた方が安全であるため、適切です。麻痺側で湯呑を把持すると、火傷のほか、落としてケガをする危険がある。
  • 両手での車椅子駆動は、感覚のない麻痺側を車輪に巻き込んで負傷する危険性があるため、適切ではありません。
  • 感覚脱失した足に脱げやすいスリッパを使用すると、スリッパのズレや脱げたことに気づかず、転倒の危険性が高まるため、適切ではありません。靴を履いた方がよい。
  • T字カミソリで髭剃りをすると、感覚脱失の部分では皮膚を傷つけたときにわかりにくいため、適切ではありません。電動シェーバーを使用した方が安全である。
  • 科目:脳血管疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第35問

増悪期の多発性硬化症患者への対応で適切でないのはどれか。  

1: 温浴

2: 体位変換

3: 良肢位保持

4: 視覚ガイド

5: 心理カウンセリング

第35回午前:第64問

高次脳機能障害と在宅での生活指導との組合せで正しいのはどれか。  

1: 半側空間無視-車の免許証を返納させる。

2: 観念失行-病前からなじみのある方法を用いる。

3: 手指失認-料理でナイフを用いない。

4: 構成失行-場面にあった服装の指導をする。

5: 喚語障害-トーキングエイドの使用を指導する。

第47回午前:第45問

呼吸機能が低下してきた筋萎縮性側索硬化症患者に対する呼吸理学療法で適切なのはどれか。  

1: 口すぼめ呼吸の指導

2: 胸郭のストレッチ

3: 呼気時の胸郭圧迫

4: 腹式呼吸の指導

5: 有酸素運動