身体障害者手帳について誤っているのはどれか。
1: 脳卒中片麻痺患者では症状が固定したときに申請する。
2: アルツハイマー病患者では認知症が進んだ時点で申請する。
3: 聴覚障害では補聴器の交付が受けられる。
4: 視覚障害では盲人安全つえの交付が受けられる。
5: 肢体不自由では義肢の交付が受けられる。
アルコールによる精神障害に関連がないのはどれか。
1: 幻覚
2: 妄想
3: せん妄
4: 健忘
5: 解離
脳卒中で小脳皮質から上小脳脚に病巣がある場合にみられやすい症状はどれか。
1: 感覚障害
2: 運動麻痺
3: ジストニア
4: 動作時振戦
5: パーキンソニズム
45歳の男性。髄膜脳炎。手足の麻痺はなく、1年後には身の回りの動作が自立した。新しいことが覚えられない記銘力障害が残った。病前の職業は会社員(営業)。MMSE(Mini-Mental State Examination)で低得点が予想される項目はどれか。
1: 物品名3個の再生
2: 物品の名称呼称
3: 文章命令のよる動作
4: 文章作成
5: 図形の模写
Lewy小体型認知症患者に特徴的にみられるのはどれか。
1: 失認
2: 易怒性
3: 記憶障害
4: 小刻み歩行
5: 見当識障害
認知症をきたす疾患で脳外科的手術によって認知機能が改善する可能性があるのはどれか。2つ選べ。
1: Lewy小体型認知症
2: 進行性核上性麻痺
3: 慢性硬膜下血腫
4: Wernicke脳症
5: 正常圧水頭症
解離症状でないのはどれか。
1: 健忘
2: 昏睡
3: 遁走
4: 離人症状
5: 多重人格
失語症の型と症状の組合せで正しいのはどれか。
1: Wernicke失語 ── 聴覚理解が保たれる。
2: 超皮質性失語 ── 復唱が障害される。
3: Broca失語 ── 自発言語が障害される。
4: 伝導失語 ── 復唱が保たれる。
5: 健忘失語 ── 聴覚理解が障害される。
前頭葉の障害で出現頻度が低いのはどれか。
1: 固執性
2: 注意散漫
3: 病識欠如
4: 左右失認
5: 発動性低下
認知症患者への作業療法で適切なのはどれか。
1: 徘徊するため、着席を求めた。
2: 食べ物がわかりやすいよう、模様のある皿を使用した。
3: 患者の趣味開発のために体験のない生け花を取り入れた。
4: 日付の見当識障害に対し、文字の大きなカレンダーに変えた。
5: ガスの消し忘れでボヤを起こしたので、介助者とともに調理させた。
85歳の女性。右利き。突然の意識消失のため救急搬入された。入院後、意識は回復した。発症後2時間のMRI拡散強調像を示す。今後この患者に生じる可能性の高い症状はどれか。
1: 拮抗失行
2: 左右失認
3: 運動性失語
4: 社会的行動障害
5: 左半側空間無視
失語症状について誤っているのはどれか。
1: 話す、聞く、読む、書く、計算が障害される。
2: 評価法としてSLTA、WABが用いられる。
3: 物品名が言えても使用方法で混乱する。
4: センテンスの長短で理解度が変わる。
5: ブローカ失語では復唱が困難である。
57歳の男性。視床出血後に表在感覚と深部感覚との障害を認める。運動麻痺は認めない。この患者に行う知覚再教育で誤っているのはどれか。
1: 開眼で代償させる。
2: 運動や動作は可能な限りゆっくり行う。
3: 15分程度の知覚再教育を一日に数回行う。
4: 識別素材を固定し、患側手を動かして識別させる。
5: 書字の際に、筆記具と手との接触個所で筆記具の特徴を感じさせる。
意識することなく再生される記憶はどれか。
1: 即時記憶
2: 意味記憶
3: 近時記憶
4: 手続き記憶
5: エピソード記憶
頭部外傷によるびまん性軸索損傷で誤っているのはどれか。
1: バランスの障害がみられる。
2: 四肢の外傷が理学療法の阻害因子になる。
3: 記憶障害のため復学が困難になる。
4: 認知障害の回復は良好である。
5: 行動障害が社会生活上の問題となる。
喚語困難と迂言を呈し、発話は流暢で良好な理解と復唱を特徴とする失語症はどれか。
1: 健忘失語
2: 伝導失語
3: Wernicke失語
4: 超皮質性運動失語
5: 超皮質性感覚失語
脳血管障害による右大脳半球損傷の症状で頻度の少ないのはどれか。
1: 間違った袖に手を通す。
2: 食事をお膳の片側半分残す。
3: 麻痺のあることが分からない。
4: 急須でお茶を入れる手順を混乱する。
5: 閉眼したままにという指示に開眼してしまう。
小脳出血の急性期に作業療法の導入が困難となる症状はどれか。
1: 回転性めまい
2: 嚥下障害
3: 構音障害
4: 測定障害
5: 企図振戦
30歳の女性。外傷性脳損傷。3か月前の追突事故による前頭葉症状が主症状である。運動麻痺は軽微である。簡単な日常会話は可能であるが概念操作などの抽象思考が障害されている。この患者に構成行為評価のためブロックデザイン検査を行った。作業療法導入期としてこの患者に適した治療的活動はどれか。
1: 調理訓練の献立作成
2: 頭文字記憶法を使ってスーパーマーケットで買い物練習
3: 100ピースのジグソーパズル作り
4: 左端に印しを付けた文章の模写
5: トランプのマークによる分類
脳血管障害患者にネット手芸を作業活動として選択した。下から6段目までを作業療法士が手本として見せた後、色を変えて患者が実施した作品の途中経過を写真に示す。最も考えられる障害はどれか。
1: 観念失行
2: 拮抗失行
3: 構成障害
4: 視覚失認
5: 手指失認