第46回午後第5問の類似問題

第46回午前:第94問

心不全でみられにくい所見はどれか。  

1: 胸水の出現

2: 左室前壁の不動化

3: 心胸郭比(CTR):70%

4: 左室駆出率(LVEF):60%

5: 脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)の増加

第56回午前:第75問

心電図の房室ブロックの所見で正しいのはどれか。  

1: Wenckebach型房室ブロックではPR間隔が不変である。

2: 第1度房室ブロックではQRS波は脱落しない。

3: 第1度房室ブロックではPR間隔が0.1秒以上になる。

4: 第3度房室ブロックではP波が完全に脱落している。

5: Mobitz II型房室ブロックではPR間隔が徐々に延長する。

  • 答え:2
  • 解説:房室ブロックは心電図上で房室伝導の異常が見られる状態で、第1度、第2度(Wenckebach型、Mobitz II型)、第3度の3つのタイプがあります。それぞれのタイプではPR間隔やQRS波の特徴が異なります。
  • Wenckebach型房室ブロックでは、PR間隔が徐々に延長し、最終的にQRS波が脱落します。PR間隔が不変であるのはMobitz II型房室ブロックです。
  • 正しい選択肢です。第1度房室ブロックでは、QRS波は脱落せず、PR間隔が延長する(0.2秒以上)ことが特徴です。
  • 第1度房室ブロックでは、PR間隔が0.2秒以上に延長します。0.1秒以上ではありません。
  • 第3度房室ブロックでは、P波とQRS波が無関係に発生し、互いに独立しています。P波が完全に脱落しているわけではありません。
  • Mobitz II型房室ブロックでは、PR間隔は一定であり、突然QRS波が脱落します。PR間隔が徐々に延長するのはWenckebach型房室ブロックです。
  • 科目:内部障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第40回午後:第21問

心拍出量を決定する因子でないのはどれか。  

1: 心拍数

2: 静脈還流量

3: 冠動脈圧

4: 心室弛緩の程度

5: 左室収縮終期容量

第49回午後:第19問

運動中に得られたモニター心電図(①~⑤)を示す。多源性の心室期外収縮(Lownの重症度分類グレード3)はどれか。 

49_1_19

1: ①

2: ②

3: ③

4: ④

5: ⑤

第51回午前:第77問

心尖部の聴診で心室収縮期に持続する逆流性雑音を聴取するのはどれか。  

1: 大動脈弁狭窄症

2: 心室中隔欠損症

3: 心房中隔欠損症

4: 肺動脈弁狭窄症

5: 僧帽弁狭窄症

第55回午後:第65問

心室収縮期に生じているのはどれか。2つ選べ。  

1: 三尖弁開放

2: 僧帽弁閉鎖

3: 大動脈弁閉鎖

4: 肺動脈圧低下

5: 肺動脈弁開放

  • 答え:2 ・5
  • 解説:心室収縮期は、心室圧の早期上昇、房室弁の閉鎖から大動脈弁の閉鎖、拡張期の開始に至るまで持続する。この期間には、僧帽弁が閉鎖し、肺動脈弁が開放される。
  • 三尖弁は、心室拡張期の始めに開放するため、心室収縮期には開放していません。
  • 心室筋が収縮を始めると、心室内圧が上昇する。これによって左心室と左心房の間にある僧帽弁(左房室弁)が閉鎖する。このため、選択肢2は正しいです。
  • 心室内圧が大動脈圧よりも高くなることにより、圧差によって大動脈弁が開放する。選択肢3は、心室収縮期には大動脈弁が開放されるため、間違いです。
  • 肺動脈圧は、心室拡張期に低下する。一般に、肺動脈圧の正常値は収縮期圧15~30 mmHg、拡張期圧2~8 mmHgである。選択肢4は、心室収縮期には関係がないため、間違いです。
  • 心室収縮期の駆出期に入ると、心室内圧が動脈圧よりも高くなるため、大動脈弁と肺動脈弁が開放し、血液が動脈に駆出される。このため、選択肢5は正しいです。
  • 科目:生理学(呼吸・循環系)
  • 重要度:プレミアム特典
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