第45回午後第83問の類似問題

第41回午後:第66問

神経・筋変性疾患のリハビリテーションで誤っているのはどれか。  

1: Guillain–Barré 症候群では訓練中の不整脈に注意する。

2: Parkinson病では視覚刺激を運動発動に利用する。

3: 脊髄小脳変性症では早期から補助具を導入する。

4: 筋萎縮性側索硬化症の車椅子利用者では褥瘡の発生に注意する。

5: 筋ジストロフィーの運動訓練では過負荷に注意する。

第39回午前:第61問

多発性硬化症の症状と理学療法との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 痙 縮-全身温浴

2: 廃用性筋力低下-等張性筋力増強

3: 運動失調-重錘負荷

4: 耐久力低下-ボルグ指数11の運動

5: 歩行時尖足-短下肢装具

第42回午前:第67問

ギラン・バレー症候群で誤っているのはどれか。  

1: 四肢の弛緩性麻痺を生じる。

2: 重症では呼吸筋麻痺をきたす。

3: 初期に軽い感覚障害を生じる。

4: 軸索型は脱髄型より予後が良好である。

5: 肢節近位部から遠位部に向けて回復する。

第50回午前:第24問

脊髄小脳変性症に比べて多発性硬化症に特徴的なのはどれか。  

1: 痙縮

2: 運動失調

3: 嚥下障害

4: 構音障害

5: 有痛性けいれん

第53回午後:第87問

脳卒中後の肩手症候群について正しいのはどれか。  

1: 運動麻痺重症例よりも軽症例に多い。

2: 女性の発症率は男性の約2倍である。

3: 脳卒中発症後6か月以降に生じる。

4: 発症頻度は40%程度である。

5: 複合性局所疼痛症候群typeⅠに分類される。

  • 答え:5
  • 解説:脳卒中後の肩手症候群は、脳卒中患者において肩や手に痛みや機能障害が生じる症状で、複合性局所疼痛症候群(CRPS)typeⅠに分類されます。
  • 選択肢1は間違いです。肩手症候群は、運動麻痺の重症例に多く見られる症状です。
  • 選択肢2は間違いです。肩手症候群の発症率に性別差は明確には報告されていません。
  • 選択肢3は間違いです。肩手症候群は、脳卒中発症後の早期から生じることがあります。
  • 選択肢4は間違いです。肩手症候群の発症頻度は、文献によって異なりますが、一般的には20%程度とされています。
  • 選択肢5は正しいです。脳卒中後の肩手症候群は、複合性局所疼痛症候群(CRPS)typeⅠに分類されます。CRPS typeⅠは、特定の神経損傷が明確でない状態で、反射性交感神経ジストロフィー(RSD)や肩手症候群が含まれます。CRPS typeⅡは神経損傷と関連するものです。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第44回午後:第82問

深部腱反射の亢進がみられるのはどれか。2つ選べ。  

1: 重症筋無力症

2: 多発性硬化症

3: 筋萎縮性側索硬化症

4: 筋強直性ジストロフィー

5: Duchenne型筋ジストロフィー

第55回午前:第35問

筋萎縮性側索硬化症で下位運動ニューロン障害の徴候はどれか。  

1: 痙縮

2: 仮性球麻痺

3: 線維束性収縮

4: 腹壁反射消失

5: アキレス腱反射亢進

第39回午後:第95問

外傷性骨折の早期から発症する合併症はどれか。  

1: 阻血性骨壊死

2: 骨化性筋炎

3: フォルクマン拘縮

4: 偽関節

5: 変形性関節症

第47回午前:第46問

絞扼性神経障害と症状の組合せで正しいのはどれか。  

1: 肘部管症候群 ― 母指外転障害

2: 後骨間神経麻痺 ― 母指内転障害

3: 手根管症候群 ― 母指対立障害

4: 梨状筋症候群 ― 大腿前面のしびれ

5: 足根管症候群 ― 足背のしびれ

第54回午後:第9問

38歳の女性。32歳時に四肢脱力が出現、多発性硬化症の診断を受け寛解と増悪を繰り返している。2週前に痙縮を伴う上肢の麻痺にて入院。大量ステロイドによるパルス療法を行った。この時点での痙縮の治療手段で正しいのはどれか。  

1: TENS

2: 超音波療法

3: 赤外線療法

4: ホットパック

5: パラフィン療法

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、多発性硬化症の痙縮治療に適切な方法を選択することが求められています。選択肢の中で、TENS(体表面上から神経に電気刺激を加える治療法)が痙縮の改善効果があり、多発性硬化症にも有用であるため、正しい選択肢です。
  • TENSは、体表面上から神経に電気刺激を加えることで、疼痛軽減をはかる治療法です。高頻度のTENSは、痙縮の改善効果があり、多発性硬化症にも有用であるため、正しい選択肢です。
  • 超音波療法は、温熱作用による血流増加、組織代謝亢進、組織伸展性促進、筋スパズムや疼痛軽減、機械的刺激作用による膜透過性促進、微小循環改善、細胞活性・代謝亢進、脂質代謝・蛋白発現の制御効果がありますが、温熱作用が中心のため、Uhthoff現象のリスクがあるため、このケースでは適切ではありません。
  • 赤外線療法は、近赤外線や遠赤外線などがあり、温熱作用により血流改善効果があるものの、Uhthoff現象のリスクがあるため、このケースでは適切ではありません。
  • ホットパックは、鎮痛や血管拡張、皮膚や筋などの軟部組織の伸張性増大効果がありますが、温熱作用が中心のため、Uhthoff現象のリスクがあるため、このケースでは適切ではありません。
  • パラフィン療法は、血管拡張に伴う血流増加による鎮痛、消炎、浮腫抑制、皮膚痛覚受容器の閾値低下、筋紡錘機能の低下による痙縮抑制、関節拘縮の予防・改善効果がありますが、温熱作用が中心のため、Uhthoff現象のリスクがあるため、このケースでは適切ではありません。
  • 科目:神経筋疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第43回午後:第64問

多発性硬化症に特徴的な痛みはどれか。2つ選べ。  

1: テタニー様痙攣に伴って生じる四肢の放散痛

2: 頭部前屈に伴って生じる背部下方への電撃痛

3: 食後に生じる胸背部鈍痛

4: 上肢と手指の発赤を伴った疼痛

5: 歩行を困難にするしびれを伴う下肢の疼痛

第57回午後:第48問

発症が労働衛生環境に関連しないのはどれか。  

1: じん肺

2: 腰痛症

3: 頸肩腕症候群

4: レイノー症候群

5: 大腿骨頭すべり症

第44回午後:第76問

筋萎縮性側索硬化症でみられないのはどれか。  

1: 舌の線維束攣縮

2: 流 涎

3: 肺活量低下

4: 深部感覚障害

5: 歩行障害

第54回午後:第44問

多発性筋炎で正しいのはどれか。  

1: 男性に多い。

2: 心筋は障害されない。

3: 高い室温では筋力が低下する。

4: 四肢の遠位筋優位に障害される。

5: 間質性肺炎を合併すると予後が悪い。

第38回午後:第87問

四肢血行障害と関係が深い疾患で誤っているのはどれか。  

1: レイノー症候群

2: シェーグレン症候群

3: 胸郭出口症候群

4: 前脛骨区画症候群

5: フォルクマン拘縮

第45回午前:第87問

慢性的な使い過ぎで起こるスポーツ障害はどれか。  

1: 頸椎捻挫

2: 肩鎖関節脱臼

3: 上前腸骨棘剥離骨折

4: 腰椎分離症

5: アキレス腱断裂

第49回午後:第25問

脳卒中後の肩手症候群について正しいのはどれか。  

1: 患側の手に冷感がみられる。

2: 麻痺が重度の場合に発症しやすい。

3: 星状神経節ブロックは無効である。

4: 脳卒中発症後3週以内に生じやすい。

5: 自動的な関節可動域運動は症状を悪化させる。

第52回午前:第29問

Colles骨折の合併症で起こりやすいのはどれか。  

1: 肘関節脱臼

2: 腋窩神経麻痺

3: 橈骨神経麻痺

4: 正中神経麻痺

5: 長母指屈筋腱断裂

第35回午後:第66問

誤っているのはどれか。  

1: 後縦靭帯骨化症では下肢に痙性麻痺を生じる。

2: 特発性側弯症では体幹前屈で肋骨隆起を生じる。

3: 強直性脊椎炎では脊椎や四肢近位関節が障害される。

4: 脊柱管狭窄症では間歇性跛行を生じる。

5: 腰椎椎間板ヘルニアでは下肢の腱反射が亢進する。

第53回午後:第29問

筋萎縮性側索硬化症について正しいのはどれか。  

1: 感覚障害が出現する。

2: 筋の線維束攣縮はない。

3: 針筋電図で多相波は出ない。

4: 脊髄前角細胞の障害はない。

5: 上位運動ニューロンは障害される。

  • 答え:5
  • 解説:筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの両方が障害される神経変性疾患であり、筋力低下や筋線維束攣縮、痙性麻痺、球麻痺症状などが現れる。
  • 感覚障害は筋萎縮性側索硬化症(ALS)の陰性症状の一つではあるが、主な症状ではないため、この選択肢は正しくない。
  • 筋の線維束攣縮は筋萎縮性側索硬化症(ALS)の主な症状の一つであり、この選択肢は誤りである。
  • 針筋電図では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)では高振幅電位や多相性電位が出現するため、この選択肢は正しくない。
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、脊髄前角細胞を中心とする下位運動ニューロンの変性脱落が見られるため、この選択肢は誤りである。
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)は上位運動ニューロン障害と下位運動ニューロン障害の両者を示す疾患であるため、この選択肢が正しい。
  • 科目:神経筋疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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