うつ病の治療で正しいのはどれか。
1: 電気けいれん療法は自殺の危険度が低いときに行う治療である。
2: 回復を早めるため、気晴らしに旅行に出かけることを積極的に促す。
3: 抗うつ薬使用開始後、数日経っても効果が出なければ速やかに薬剤を変更する。
4: 患者の負担を減らすため、人生における重大な決定は速やかに行うよう指導する。
5: 自殺予防のため、希死念慮の確認は急性期だけでなく回復期にも行う必要がある。
うつ病の急性期における対応で正しいのはどれか。
1: 未解決の重要事項の処理を勧める。
2: うつ病の診断であることを説明する。
3: 自殺のリスクがあるので自殺を話題にしない。
4: 修正型電気けいれん療法〈m-ECT〉は禁忌である。
5: 器質的疾患が原因の場合には抗うつ薬による治療は行わない。
うつ病の患者への対応として適切でないのはどれか。
1: 急性期には休息をとらせる。
2: 自殺しないように約束させる。
3: 重要な問題の決定を先延ばしさせる。
4: 抗うつ薬の副作用について説明する。
5: うつ病であることを伝えずに伏せておく。
うつ病への対応として適切なのはどれか。
1: 重要な事柄についての判断を促す。
2: 休養の重要性について説明する。
3: 自殺の可能性は話題にしない。
4: うつ病の診断は伝えない。
5: 気晴らしを推奨する。
うつ病の急性期における対応で誤っているのはどれか。
1: うつ病であることを説明する。
2: 自殺しないことを約束する。
3: 病気が必ず良くなることを保証する。
4: ゆっくりと静養することを勧める。
5: 未解決の重要事項の処理を勧める。
うつ病について正しいのはどれか。
1: 脱感作法を行う。
2: 心理教育は行わない。
3: 躁病相がないか確認する。
4: 修正型電気けいれん療法は無効である。
5: 薬物療法の第一選択はベンゾジアゼピン系薬物である。
薬剤とその典型的副作用との組合せで正しいのはどれか。
1: 抗うつ薬-不安発作
2: 抗不安薬-脱力
3: 抗精神病薬-幻覚
4: 抗てんかん薬-錐体外路症状
5: Parkinson病治療薬-無月経
うつ病の作業療法の治療計画で適切でないのはどれか。
1: うつ状態の改善
2: 自殺企図の予防
3: 家族関係の調整
4: 病状の認識への促し
5: 病前の生活場に復帰
回復初期のうつ病患者への作業療法で正しいのはどれか。
1: 指示は詳細に行う。
2: 自己決定の経験を促す。
3: 励ましながら活動を行う。
4: 1回の活動時間は短くする。
5: 長期間継続できる作業を勧める。
53歳の男性。うつ病の診断で10年前に精神科通院治療を受けて寛解した。1か月前から抑うつ気分、食思不振、希死念慮があり、入院して抗うつ薬の投与を受けていた。1週前からパラレルの作業療法に参加していたが、本日から他患者に話しかけることが増え、複数の作業療法スタッフに携帯電話番号など個人情報を尋ねてまわるようになった。「食欲も出てきた」と大声を出している。この時点での作業療法士の対応として最も適切なのはどれか。
1: 食欲が戻ったので調理実習を計画する。
2: その場で作業療法室への出入りを制限する。
3: 患者との関係作りのため携帯電話番号を教える。
4: 担当医や病棟スタッフに状態の変化を報告する。
5: 行動的となったことを本人にポジティブ・フィードバックする。
うつ病患者への復職支援について正しいのはどれか。
1: 薬物療法が終了してから復職させる。
2: 配置転換を希望しないように指示する。
3: 発症前の勤務時間で復職するよう促す。
4: 体力づくり活動に休まず参加するよう促す。
5: ストレスへの対処法について心理教育を行う。
うつ病の回復初期の患者への対応で最も適切なのはどれか。
1: 就労を勧める。
2: チームでのスポーツを勧める。
3: 休憩を早めにとるように勧める。
4: 物事は自分で判断するように促す。
5: 行動の結果の良し悪しを明確に伝える。
統合失調症について正しいのはどれか。
1: 症状寛解後は薬物治療を中止する。
2: 家族心理教育を行うことで再発率が低下する。
3: 精神病未治療期間の長短は予後と無関係である。
4: 服薬自己管理の練習は急性増悪期から開始する。
5: 障害者試行雇用〈トライアル雇用〉の対象にはならない。
パニック障害の薬物療法で用いられるのはどれか。
1: 抗うつ薬
2: 抗精神病薬
3: 気分安定薬
4: 抗てんかん薬
5: 中枢神経刺激薬
筋弛緩作用の強い薬物はどれか。
1: 抗痴呆薬
2: 抗うつ薬
3: 抗不安薬
4: 抗精神病薬
5: 抗てんかん薬
統合失調症の急性期治療で最も重要なのはどれか。
1: 薬物療法
2: 精神療法
3: 環境調整
4: 生活指導
5: 心理教育
43歳の女性。うつ病。半年前に子供が1人暮らしを始めてから気分が落ち込み、布団で寝たままでいることが増えた。家事を夫が行うようになると、「夫に迷惑をかけている自分は生きている価値がない」と口にするようになり、夫に連れられ精神科クリニックを受診した。服薬治療が開始され、症状が改善してきたため外来作業療法が処方された。導入時の作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。
1: スケジュール表に従った参加を促す。
2: 枠組みのある構成的作業を導入する。
3: 患者が作製した作品について賞賛する。
4: 意欲の低下が認められても作業遂行を促す。
5: 体調とともに気分も改善するため心配ないと励ます。
うつ状態の作業療法における留意点で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 生活に関連する活動を行う。
2: 気分転換の方法を検討する。
3: 社会適応のための耐性を高める。
4: 病前に得意だったことを優先する。
5: 他者との競争を作業に取り入れる。
うつ病の作業療法として適切なのはどれか。
1: 活発な言語的交流を促す。
2: 作品を完成させるよう励ます。
3: 自己判断が多い種目を選択する。
4: 休憩を取りやすいよう配慮する。
5: 病前の状態と比較しやすくする。
副作用として錐体外路症状を生じやすい薬物はどれか。
1: 抗不安薬
2: 抗うつ薬
3: 抗精神病薬
4: 気分安定薬
5: 抗てんかん薬