78歳の女性。布団を持ち上げようとした際、背部から腹部への強い帯状痛を生じ、寝返りも困難となったため入院となった。入院時のエックス線写真AとMRI T2強調像Bとを示す。この患者の病態で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 骨粗鬆症
2: 脊椎分離症
3: 脊柱管狭窄症
4: 椎間板ヘルニア
5: 脊椎椎体圧迫骨折
78歳の女性。布団を持ち上げようとした際、背部から腹部への強い帯状痛を生じ、寝返りも困難となったため入院となった。入院時のエックス線写真(別冊No. 3A)とMRI(別冊No. 3B)とを別に示す。この患者の病態で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 骨粗鬆症
2: 脊椎分離症
3: 脊柱管狭窄症
4: 脊椎椎体圧迫骨折
5: 椎間板ヘルニア
78歳の女性。布団を持ち上げようとした際、背部から腹部への強い帯状痛を生じ、寝返りも困難となったため入院となった。入院時のエックス線写真(A)とMRI(B)を示す。この患者の病態はどれか。2つ選べ。
1: 骨粗鬆症
2: 脊椎分離症
3: 脊柱管狭窄症
4: 椎間板ヘルニア
5: 脊椎椎体圧迫骨折
86歳の女性。脳梗塞による左片麻痺、発症後1年半が経過した。ADLは介助すればおかゆなどの調理食を食べる以外は全介助、ドーナツ型の枕を使用してベッド上で臥床している。全身の筋萎縮、筋短縮と関節拘縮を著明に認める。退院時に介護保険を利用してベッドやマットを準備したが、体圧分散マットのような特殊マットは利用していない。作業療法士が自宅訪問したときのベッド上での肢位を示す。褥瘡予防と姿勢保持のために背臥位でポジショニングを行う。クッションを置く部位で正しいのはどれか。
1: 後頸部
2: 肩甲骨背面
3: 腰背部
4: 右大転子部
5: 両大腿内側
14歳の女子。痙直型四肢麻痺によって座位保持ができず座位保持装置を使用している。最近側弯が増強したため外来を受診した。脊椎エックス線単純正面像(別冊No. 3A)と骨盤エックス線単純正面像(別冊No. 3B)とを別に示す。座位姿勢を改善させる方法で適切でないのはどれか。
1: 軟性コルセットを使用する。
2: 右側臥位での体幹ストレッチを強化する。
3: ヘッドレストを付けて頭部を保持する。
4: 座面に傾斜をつけ左坐骨を挙上させる。
5: 座位保持装置に右体幹パッドを加える。
58歳の女性。関節リウマチ。スタインブロッカーのクラスIII。頸椎のエックス線単純側面像(別冊No. 1A)と両手のエックス線単純正面像(別冊No. 1B)とを別に示す。別冊 No. 1A 写真別冊 No. 1B 写真この症例の作業療法で適切なのはどれか。
1: 手関節の可動域訓練を行う。
2: 頸部の可動域訓練を行う。
3: 側臥位を利用して起き上がる。
4: マクラメで買い物袋を編む。
5: 型抜きクッキーの生地をこねる。
58歳の女性。先天性股関節脱臼で小児期にリーメンビューゲル装具で加療した。10年前から歩行時に左股関節痛があった。痛みは進行し、1年前から杖が必要となり、靴下の着脱も困難となったため手術を受けた。股関節の術前と術後のエックス線単純正面像(別冊No.4A、B)を別に示す。術後の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 術後2日目から中殿筋の筋力強化を行う。
2: 術後3日目から全荷重を開始する。
3: 術後10日目から水中運動療法を行う。
4: 入院中から靴下の着脱は外旋位で行うよう指導する。
5: 退院後も低いソファーに座ることを避ける。
24歳の女性。2日前に室内での火災に巻き込まれ救急搬送された。35%の範囲の熱傷と診断され入院中。意識は清明。顔面から前頸部も受傷し煤のような色の痰がでる。肩甲帯から上腕にかけては植皮が必要な状態。骨盤と下肢とに傷害はみられない。この時期の理学療法として適切なのはどれか。
1: 患部局所の浮腫に対する弾性包帯による持続圧迫
2: 下肢に対する80%MVCでの筋力増強
3: 背臥位での持続的な頸部伸展位の保持
4: 尖足予防のための夜間装具の装着
5: Squeezingによる排痰
60 歳の女性。筋萎縮性側索硬化症。下肢の痙縮が強く、介助歩行でははさみ足の傾向がある。手指は鷲手変形を呈し、上肢近位部の筋力は2。最近、嗄声が進行している。この患者の作業療法で適切でないのはどれか。
1: ベッド上動作を容易にするため滑りやすい布をシーツとして使う。
2: 夜間家族を呼ぶため足スイッチコールを設置する。
3: PSBと万能カフを用いて食事をする。
4: ストロー付カップで補水をする。
5: 1スイッチ入力コミュニケーションエイドを使う。
58歳の女性。関節リウマチ。スタインブロッカーのクラスIII。頸椎のエックス線単純側面像(別冊No. 1A)と両手のエックス線単純正面像(別冊No. 1B)とを別に示す。別冊 No. 1A 写真別冊 No. 1B 写真この患者の家事動作として適切なのはどれか。
1: 濡れた洗濯物を洗濯機から取り出す。
2: 衣服を洗濯バサミで留める。
3: 菜ばしで鍋からゆでた野菜を取り上げる。
4: ごみ袋の端をきつく結ぶ。
5: 衣類にアイロンをかける。
46歳の女性。BMIは29である。両側の変形性股関節症で、股関節周囲の筋力低下と荷重時の股関節痛がある。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 杖を用いた歩行訓練
2: 水中歩行による有酸素運動
3: 階段昇降による筋力増強訓練
4: 背臥位での下肢筋のストレッチ
5: 自転車エルゴメーターでの筋持久性訓練
87歳の女性。転倒して左股関節痛を訴え、入院となった。受傷後2日目に後方侵入法で手術を受けた。術後のエックス線写真を示す。正しいのはどれか。
1: 臥床時には股関節を内転位に保つ。
2: 靴下の着脱は股関節外旋位で行う。
3: 術後1週から大腿四頭筋セッティングを開始する。
4: 術後2週から中殿筋の筋力トレーニングを開始する。
5: 術後3か月は免荷とする。
46歳の女性。BMIは29.0である。両側の変形性股関節症で、股関節周囲の筋力低下と荷重時の股関節痛がある。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 杖を用いた歩行練習
2: 水中歩行による有酸素運動
3: 背臥位での下肢筋のストレッチ
4: 階段昇降による筋力増強トレーニング
5: 自転車エルゴメーターでの筋持久性トレーニング
12歳の女児。ミニバスケットボールの練習を始めてから、右膝のやや遠位部に疼痛と腫脹とが出現したため来院した。症状は運動後に悪化し、安静で軽快する。エックス線写真を示す。この患者の理学療法で適切でないのはどれか
1: 膝サポーターの装着
2: 大腿四頭筋のストレッチ
3: 疼痛部のアイスマッサージ
4: スクワットによる下肢筋力訓練
5: ハムストリングスのストレッチ
62歳の男性。心筋梗塞発症当日に入院。発症後3日から理学療法を開始している。合併症はない。発症後5日の理学療法で適切でないのはどれか。
1: ベッド上での肘関節自動運動
2: ベッド上での足関節自動運動
3: 両下肢の他動運動
4: ギャッチベッド上での座位
5: ブリッジ運動
45歳の女性。3日前、自宅で荷物を持ち上げた際に、腰部と左下腿の後面から足背外側部にかけての強い痛みがあった。安静にしていたが、疼痛が軽快しないため受診し、腰椎椎間板ヘルニアと診断された。発症から2か月が経過し、足背外側部の疼痛と安静時の腰痛は改善したが、労作時に軽度の腰痛が続いているため再度受診した。理学療法として適切でないのはどれか。
1: TENS
2: ホットパック
3: Williams型装具の装着
4: 体幹筋群の筋カトレーニング
5: ハムストリングスのストレッチング
76歳の女性。脛骨高原骨折。転倒して受傷し、人工骨を用いた手術を施行された。術後のエックス線写真を示す。術後の理学療法で正しいのはどれか。
1: 術後翌日から極超短波治療を行う。
2: 術後翌日から足関節自動運動を行う。
3: 術後翌日から膝関節伸展の等張性筋力増強練習を行う。
4: 術後2週からCPMを行う。
5: 術後2週から全荷重歩行を行う。
68歳の女性。関節リウマチ。右利き。夫との2人暮らし。肩関節と肘関節に可動域制限はない。膝関節痛の鎮痛のために坐薬を用いている。手関節痛が強いときには夫が家事を行っているが、できるだけ自分でやりたいという気持ちが強い。手指の写真(A)とエックス線写真(B)とを示す。この患者に対する自助具で適切なのはどれか。2つ選べ。
58歳の女性。5年前に子宮頸癌の手術を行った。2年前から右下肢にリンパ浮腫が出現し、弾性ストッキングを着用していた。1年前から安静臥位で右下肢を挙上しても浮腫が改善せず、皮膚が固くなり非圧窩性浮腫が認められたため、週1回外来で理学療法を実施していた。2日前に蜂窩織炎を発症し、現在、薬物療法中である。対応として適切なのはどれか。
1: 患部の冷却
2: スキンケア休止
3: 圧迫下での下肢運動
4: 用手的リンパドレナージ
5: 経皮的電気刺激療法〈TENS〉
35歳の女性。四肢のしびれで発症し、視力障害、不全四肢麻痺、体性感覚障害および息苦しさの増悪と寛解を繰り返した。小脳症状はない。MRIでは脳脊髄白質に多発性・散在性の脱髄斑が認められた。理学療法で適切なのはどれか。
1: 胸郭の可動性拡大運動
2: ボルグ指数で「きつい」運動
3: しびれに対するホットパック
4: 水温38~39℃の水中歩行訓練
5: 下肢に重錘を装着しての歩行訓練