新型コロナウイルス(COVID-19)による肺炎後の患者に呼吸機能検査を行ったところ、努力性肺活量は5.00 Lで、1秒率は80%であった。年齢、性別、体格をもとに計算した1秒量の予測値が3.46 Lであるとき、%一秒量(%FEV 1)で正しいのはどれか。
1: 76%
2: 86%
3: 96%
4: 106%
5: 116%
肺気量で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 1秒率=1秒量÷%肺活量
2: 機能的残気量=予備吸気量+残気量
3: 最大吸気量=1回換気量+予備吸気量
4: 残気量=全肺気量-肺活量
5: 肺活量=予備吸気量+予備呼気量
パルスオキシメータで計測する酸素飽和度について正しいのはどれか。
1: 健常成人では85~90%の値となる。
2: 赤色光と赤外光を用いて測定する。
3: 血行障害があっても正確である。
4: 動脈血酸素分圧に比例する。
5: 歩行中は計測できない。
50歳の男性。慢性呼吸不全。運動時酸素流量 1 リットル/分の運動療法の指標で誤っているのはどれか。
1: ボルグスケール13
2: 経皮的酸素飽和度95 %
3: 嫌気性代謝閾値(AT)レベル
4: 脈拍110/分
5: 呼吸数40/分
CO2と換気との関係で誤っているのはどれか。
1: PaCO2は通常40 Torr程度に維持されている。
2: PaCO2が上昇すると換気が増大する。
3: 代謝性アシドーシスでは換気が減少する。
4: 換気低下で呼吸性アシドーシスを生じる。
5: 呼吸性アルカローシスではPaCO2が低下する。
肺気腫患者の呼吸機能で誤っているのはどれか。
1: コンプライアンスの低下
2: ピークフローの低下
3: 1秒率の低下
4: 全肺気量の増大
5: 残気量の増大
CO2と換気との関係で誤っているのはどれか。
1: PaCO2は通常40 Torrに維持されている。
2: PaCO2が上昇すると換気が増大する。
3: PaCO2は呼吸性アルカローシスで低下する。
4: 換気低下で呼吸性アシドーシスを生じる。
5: 代謝性アシドーシスでは換気が減少する。
誤っているのはどれか。
1: アシドーシスとは血液のpHが7.0未満の場合をいう。
2: PaCO2が上昇すると換気が増大する。
3: 代謝性アシドーシスでは換気が増加する。
4: 換気低下で呼吸性アシドーシスを生じる。
5: 呼吸性アルカローシスではPaCO2が低下する。
CO2と換気との関係で正しいのはどれか。
1: 換気が低下すると呼吸性アルカローシスを生じる。
2: 代謝性アシドーシスでは換気が増加する。
3: PaCO2は通常24 Torrに維持されている。
4: PaCO2は呼吸性アルカローシスで上昇する。
5: PaCO2が低下すると換気が増大する。
25歳の男性。身長170cm、体重 60kg。ランプ運動負荷試験における運動中の呼気ガス分析データを図に示す。正しいのはどれか。
1: 回帰直線の傾きは呼吸商を意味する。
2: 対象者の最大運動能力は約10 METsである。
3: 酸素摂取量が1,500 ml/min付近に無酸素性代謝閾値(AT)がある。
4: 二酸化炭素排出量が2,500 ml/minの運動では脂肪が燃焼されやすい。
5: 最高酸素摂取量は約3,500 ml/minである。
慢性閉塞性肺疾患で運動療法を中止しなければならないのはどれか。
1: 動脈血酸素飽和度─85%
2: 酸素摂取量─最大酸素摂取量の70%
3: 心拍数─最大心拍数(220-年齢)の60%
4: 収縮期血圧─170 mmHg
5: ボルグ指数─11