第34回午前第16問の類似問題

第45回午前:第10問

42歳の女性。多発性硬化症による両側視神経炎を伴う四肢麻痺。筋力低下が進行し、移動には車椅子を使用している。Danielsらの徒手筋力テストでは上肢近位部3+、遠位部4。有痛性けいれんがある。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 木工作業で本棚を作る。

2: 七宝焼きでピアスを作る。

3: ざる編みで籐カゴを作る。

4: 卓上編み機でマフラーを編む。

5: 小さな刻印で革に模様をつける。

第38回午後:第84問

整形外科的治療で適切でない組合せはどれか。  

1: クラッチフィールド牽引-頸椎脱臼骨折

2: 人工骨頭置換術-大腿骨頸部骨折

3: プレート固定法-橈骨・尺骨骨折

4: ひきよせ締結法-膝蓋骨骨折

5: 髄内釘法-脛骨近位端骨折

第35回午前:第15問

25歳の男性。膝前十字靭帯脛骨付着部の剥離に対し、図のような縫合術を実施した。術後1/2部分荷重時期における理学療法で適切でないのはどれか。  

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第45回午後:第20問

44歳の患者。両上肢と体幹とに図のようなⅡ度の熱傷がある。受傷後3日目に保持すべき肢位で正しいのはどれか。 

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1: 頸部:中間位

2: 肩関節:外転位

3: 右前腕:回内位

4: 体幹:軽度屈曲位

5: 膝関節:軽度屈曲位

第50回午後:第8問

32歳の女性。交通事故による左上腕切断(上腕長30%残存)。上腕能動義手の適合検査で、肘継手を屈曲させたときに手先具が口元に届かなかった。考えられる原因はどれか。2つ選べ。  

1: 左肩屈曲の可動域低下

2: 左肩伸展の筋力低下

3: 左肩甲骨下制の筋力低下

4: 右肩甲骨外転の筋力低下

5: 右肩甲帯挙上の可動域低下

第34回午前:第2問

50歳の男性。脳卒中発症後3か月経過した片麻痺。ブルンストローム法ステージは下肢III。中等度痙縮のため足部内反尖足を呈する。理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 長・短腓骨筋の筋再教育

2: 後脛骨筋の徒手的伸張法

3: 後脛骨筋の筋力増強訓練

4: 下腿三頭筋の持続伸張法

5: 下腿三頭筋への寒冷療法

第55回午後:第24問

骨折と損傷を受ける可能性がある筋との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 鎖骨骨折――――――小胸筋

2: 橈骨遠位端骨折―――方形回内筋

3: 上腕骨外科頸骨折――棘上筋

4: 上腕骨骨幹部骨折――烏口腕筋

5: 橈尺骨骨幹部骨折――第2背側骨間筋

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、骨折と筋損傷の関係について考えます。骨折が起こると、周囲の筋肉にも影響が及び、損傷を受ける可能性があります。選択肢で示された骨折と筋肉の組み合わせの中で、誤っているものを選ぶ問題です。
  • 小胸筋は、第2(3)~5肋骨前面から起始し、肩甲骨烏口突起に停止します。鎖骨骨折では、外側骨片が大・小胸筋によって引かれ、転位することがあります。このため、筋損傷を受ける可能性があるため、選択肢1は正しいです。
  • 方形回内筋は、尺骨前面遠位1/4から起始し、橈骨前面遠位1/4に停止します。橈骨遠位1/4に付着するため、橈骨遠位端骨折の際に損傷を受ける可能性があるため、選択肢2は正しいです。
  • 棘上筋は、肩甲骨棘上窩、棘上筋膜内面から起始し、上腕骨大結節上部、肩関節包に停止します。上腕骨頭を関節窩に対して引きつけ、下垂時の唯一の懸垂作用筋であるため、上腕骨外科頸骨折の際に負担がかかり、損傷を受ける可能性があるため、選択肢3は正しいです。
  • 烏口腕筋は、肩甲骨烏口突起から起始し、上腕骨内側面中央部、内側上腕筋間中隔に停止します。上腕骨内側面に停止するため、上腕骨骨幹部骨折の際に損傷を受ける可能性があるため、選択肢4は正しいです。
  • 第2背側骨間筋は、第2、3指中手骨背側面から起始し、指背腱膜を介して第2指の基節骨底、中節骨底、末節骨底に停止します。背側骨間筋は手内筋であり、橈尺骨骨幹部骨折の際に損傷を受ける可能性は低いため、選択肢5は誤りです。
  • 科目:整形外科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第10問

68歳の男性。作業中に脚立の上から転落したため搬入された。強い腰痛を訴え、下肢の運動麻痺が認められる。脊椎MRIを示す。画像所見上、損傷部位として考えられるのはどれか。 

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1: 第9胸椎

2: 第11胸椎

3: 第1腰椎

4: 第3腰椎

5: 第5腰椎

第41回午前:第13問

14歳の女子。痙直型四肢麻痺によって座位保持ができず座位保持装置を使用している。最近側弯が増強したため外来を受診した。脊椎エックス線単純正面像(別冊No. 3A)と骨盤エックス線単純正面像(別冊No. 3B)とを別に示す。座位姿勢を改善させる方法で適切でないのはどれか。 

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1: 軟性コルセットを使用する。

2: 右側臥位での体幹ストレッチを強化する。

3: ヘッドレストを付けて頭部を保持する。

4: 座面に傾斜をつけ左坐骨を挙上させる。

5: 座位保持装置に右体幹パッドを加える。

第50回午前:第33問

上腕骨骨折について正しいのはどれか。  

1: 顆上骨折は高齢者に多い。

2: 近位部骨折は小児に多い。

3: 近位部骨折では外転位固定を行う。

4: 骨幹部骨折では骨壊死が起こりやすい。

5: 骨幹部骨折では橈骨神経麻痺が起こりやすい。

第43回午前:第9問

72歳の女性。歩行中に転倒して右手をついた。診療所で良好な整復を得て、ギプス固定を受けた。受傷直後の右上肢のエックス線写真を示す。この骨折について正しいのはどれか。 

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1: Bennett脱臼骨折

2: Colles骨折

3: Galeazzi骨折

4: Monteggia脱臼骨折

5: Smith骨折

第37回午前:第58問

骨粗鬆症について適切でないのはどれか。  

1: 閉経後の女性に生じやすい。

2: ステロイド治療により生じやすい。

3: 大腿骨頸部骨折をきたしやすい。

4: 脊椎圧迫骨折ではコルセットを装着する。

5: 高齢者の腰背痛には体幹前屈を指導する。

第56回午後:第8問

72歳の女性。転倒し、左手をついた。左手関節部に疼痛と腫脹が生じ、近くの病院を受診し徒手整復後ギプス固定を受けた。骨癒合後の画像示す。手関節尺屈により尺骨頭部の疼痛とクリック音がする。手指の機能障害はない。生じている合併症で考えられるのはどれか。 

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1: 反射性交感神経性ジストロフィー

2: 尺骨突き上げ症候群

3: 長母指伸筋腱断裂

4: 正中神経損傷

5: 月状骨脱臼

第37回午前:第2問

38歳の男性。交通事故による右腕神経叢損傷。肘屈曲を指示したところ、抗重力位では、回外位、中間位、回内位とも自動運動はみられなかった。そのため図のように重力を除いた肢位にしたところ、手関節の伸展、前腕の回内を伴いながら全可動域屈曲した。しかし前腕回外位のままでは肘屈曲ができなかった。この患者の肘屈曲について正しいのはどれか。 

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1: 上腕二頭筋の筋力は2(Poor)である。

2: 上腕二頭筋の筋力は3(Fair)である。

3: 腕橈骨筋の筋力は3(Fair)である。

4: 除重力位での肘屈曲は主として長橈側手根伸筋で行っている。

5: 除重力位での肘屈曲は主として橈側手根屈筋で行っている。

第44回午前:第61問

上肢外傷後の治療で正しいのはどれか。  

1: 肩関節前方脱臼の固定には肩外転装具を用いる。

2: 上腕骨骨折後のVolkmann拘縮はhanging castで予防する。

3: 指屈筋腱断裂術後の早期運動療法にKleinert変法が用いられる。

4: 示指基節骨骨折後のPIP関節伸展制限にCapenerストラップを用いる。

5: 槌指では受傷直後からDIP関節の全可動域訓練を行う。

第49回午後:第11問

55歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。1年前から通勤時に右足がつまずくようになった。最近は意識して膝を上にあげて歩行している。腰椎MRIでは病的所見はなく、針筋電図所見では両側の前脛骨筋に右側優位の神経原性変化を認めた。適切な対応はどれか。  

1: 座位時は足を挙上しておく。

2: 移動時に車椅子を利用する。

3: 立ち上がり運動を繰り返す。

4: 前脛骨筋に治療的電気刺激を行う。

5: 右側プラスチック短下肢装具を装着する。

第57回午前:第87問

アキレス腱断裂について正しいのはどれか。  

1: つま先立ちは可能である。

2: 受傷好発年齢は10歳代である。

3: 高齢者では日常活動での受傷が多い。

4: 術直後から患側の足関節可動域訓練を行う。

5: ステロイド注射はアキレス腱断裂を予防する。

  • 答え:3
  • 解説:アキレス腱断裂は、主に30~40歳代のスポーツ活動中に受傷することが多い。高齢者では日常活動での転倒時に受傷が多い。治療には固定や安静が必要で、術後2週後から患側の足関節可動域訓練を行う。ステロイド注射は疼痛を抑えるが、アキレス腱の組織を弱化させるため、アキレス腱断裂を起こすことがある。
  • つま先立ちは、大きな力を必要とするため、アキレス腱断裂の場合は不可能である。足関節底屈は足趾の屈筋群の作用により可能である。
  • アキレス腱断裂の受傷好発年齢は10歳代ではなく、30~40歳代である。この年代ではスポーツ活動中に受傷することが多い。
  • 高齢者では日常活動での転倒時にアキレス腱断裂が多く発生するため、この選択肢は正しい。
  • 術直後は、固定および安静が必要であり、患側の足関節可動域訓練は行わない。術後2週後から自動での関節可動域訓練を実施する。
  • ステロイド注射は疼痛を抑えることができるが、アキレス腱の組織を弱化させ、アキレス腱断裂を起こす可能性があるため、予防にはならない。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第52回午後:第85問

上腕骨顆上骨折で正しいのはどれか。  

1: 老年期に多い。

2: 原則として手術を行う。

3: 外反肘を生じることが多い。

4: 前腕の循環不全を生じやすい。

5: 肘関節屈曲位での受傷が多い。

第36回午前:第27問

65歳の男性。脳卒中による右片麻痺。発症後3か月経過。下肢のブルンストローム法ステージIII。多点杖で歩行訓練を行っているが、下腿三頭筋の痙縮が強く、内反尖足が顕著である。適切な装具はどれか。  

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第53回午後:第10問

45歳の男性。半年前から左上肢遠位部の脱力、3か月前から左上肢の筋萎縮と右上肢の脱力、さらに最近歩行障害と構音障害を認めるようになり、神経内科で筋萎縮性側索硬化症と診断された。現時点で認められる可能性が高いのはどれか。  

1: 褥 瘡

2: 振動覚低下

3: 眼球運動障害

4: 膀胱直腸障害

5: Hoffmann反射陽性