小腸で誤っているのはどれか。
1: 大十二指腸乳頭は総胆管と膵管の開口部である。
2: 空腸と回腸は腸間膜で固定されている。
3: 小腸の壁の粘膜は半月ヒダである。
4: 筋層の間や粘膜下組織に神経叢がある。
5: 腸腺は絨毛の間に開口する。
痛覚について正しいのはどれか。
1: 自由神経終末は侵害受容器である。
2: Aδ線維の伝導速度はC線維よりも遅い。
3: 脊髄後索を上行する。
4: 視床下部で中継される。
5: 皮質は痛みの認識に関与しない。
体性感覚神経の一次ニューロンの細胞体があるのはどれか。
1: 延 髄
2: 視 床
3: 脊髄後角
4: 大脳皮質
5: 脊髄後根神経節
誤っているのはどれか。
1: 長骨は骨幹と骨端とに区別される。
2: 骨質は緻密質と海綿質とに区別される。
3: 骨髄は造血作用のある細網組織である。
4: 骨の関節面は骨膜で覆われている。
5: 骨端線は骨端軟骨の骨化した痕跡である。
正しいのはどれか。
1: 眼動脈は外頸動脈からの分枝である。
2: 後下小脳動脈は椎骨動脈からの分枝である。
3: 脳底動脈は左右内頸動脈が結合したものである。
4: 前交通動脈は中大脳動脈からの分枝である。
5: 後大脳動脈は椎骨動脈からの分枝である。
筋と支配神経との組合せで誤っているのはどれか。
1: 三角筋-腋窩神経
2: 棘上筋-肩甲上神経
3: 棘下筋-肩甲上神経
4: 小円筋-肩甲下神経
5: 大円筋-肩甲下神経
運動に関する中枢神経について正しいのはどれか。
1: 一次運動野においては他の部位と比較して手と顔面の運動領域が小さい。
2: 中脳黒質に由来するドパミン作動性ニューロンは線条体に至る。
3: 皮質脊髄路のうち約30%の線維が延髄錐体で対側に交叉する。
4: Betzの巨大錐体細胞は運動野大脳皮質の第Ⅲ層に存在する。
5: Purkinje細胞の軸索は小脳への求心性線維となる。
中枢神経系の系統発生と分化で正しいのはどれか。
1: 海馬は大脳皮質で最も新しい。
2: 小脳半球は虫部より新しい。
3: 線条体は間脳に属する。
4: 橋は中脳から分化した。
5: 延髄は脊髄から分化した。
誤っているのはどれか。
1: 神経細胞の突起には樹状突起と軸索とがある。
2: ランヴィエの絞輪は電気的絶縁部分である。
3: 有髄線維に比べて無髄線維は興奮伝導の速度が遅い。
4: 星状膠細胞は神経細胞に栄養を与えている。
5: 末梢神経の髄鞘はシュワン細胞が形成する。
頸椎で誤っているのはどれか。
1: 環椎と軸椎との間には椎間円板がある。
2: 環椎後頭関節は顆状関節である。
3: 回旋は正中環軸関節での運動が主体となる。
4: 頸椎は生理的に前弯している。
5: 頸部の椎間孔は伸展で狭小化する。
脳構造について正しいのはどれか。
1: 小脳テントは脳底槽にある。
2: 脳静脈洞は硬膜下腔の中を通る。
3: 大脳鎌はSylvius裂内に位置する。
4: くも膜と軟膜の間がくも膜下腔である。
5: 透明中隔は第三脳室と第四脳室の間にある。
誤っているのはどれか。
1: 大脳基底核は神経線維の密集した白質からなる。
2: 尾状核と被殻を合わせて線条体という。
3: 被殻と淡蒼球をレンズ核と呼ぶ。
4: 視床下核、黒質および赤核は錐体外路系である。
5: 大脳基底核は姿勢保持の調節機構に関与する。
脳について誤っている組合せはどれか。
1: 大脳基底核 - 淡蒼球
2: 間 脳 - 内側膝状体
3: 中 脳 - 大脳脚
4: 延 髄 - 四丘体
5: 小 脳 - 虫 部
正しいのはどれか。
1: 脊椎後縦靱帯は棘突起間を連結する。
2: 膝前十字靱帯は脛骨前顆間区に付着する。
3: 膝外側側副靱帯は大腿骨と脛骨とを連結する。
4: 烏口鎖骨靱帯は円錐靱帯と肩鎖靱帯からなる。
5: 三角靱帯は腓骨と距骨、踵骨、舟状骨とを連結する。
図に示す神経支配領域と末梢神経の組合せで正しいのはどれか。
1: ①―――腋窩神経
2: ②―――肋間上腕皮神経
3: ③―――尺骨神経
4: ④―――橈骨神経
5: ⑤―――正中神経
脳神経と支配筋との組合せで誤っているのはどれか。
1: 動眼神経-上斜筋
2: 三叉神経-咬筋
3: 顔面神経-広頸筋
4: 舌下神経-縦舌筋
5: 副神経-僧帽筋
脊髄損傷で正しいのはどれか。
1: 脊髄円錐部損傷では排尿障害の予後は良好である。
2: 馬尾損傷では痙性対麻痺を生じる。
3: 後脊髄症候群では深部感覚障害に比べ温痛覚障害が主体となる。
4: 前脊髄症候群では深部感覚障害に比べ運動機能の予後が悪い。
5: ブラウン・セカール症候群では損傷部以下の同側の温痛覚障害がある。
排尿機構で誤っているのはどれか。
1: 外尿道括約筋は陰部神経支配である。
2: 内尿道括約筋は交感神経支配である。
3: 脊髄排尿中枢は第2~4仙髄節にある。
4: 副交感神経を刺激すると膀胱は弛緩する。
5: 膀胱体部からの求心性神経は骨盤神経である。
小指の感覚をつかさどる神経根と末梢神経の組合せはどれか。
1: 第6頸髄神経根―橈骨神経
2: 第7頸髄神経根―正中神経
3: 第7頸髄神経根―尺骨神経
4: 第8頸髄神経根―正中神経
5: 第8頸髄神経根―尺骨神経
頸椎で誤っているのはどれか。
1: 頸椎には生理的前弯がある。
2: 環椎横靭帯は軸椎歯突起に対し固定作用をもつ。
3: 椎骨動脈が横突孔に入るのは第6頸椎からである。
4: 第7頸椎棘突起は体表から容易に触知できる。
5: 頸部の脊柱管は頸部伸展で拡大する。