歩行において下腿義足の初期内転角が不足しているときに生じる現象はどれか。
1: 断端外側遠位部に圧迫感が生じる。
2: 断端内側遠位部に圧迫感が生じる
3: 踵接地時に義足足部が回旋する。
4: 義足の足部外側が浮き上がる。
5: 歩隔が広い。
大腿義足装着時に図のような異常歩行が見られた。ソケットの適合に問題はない。この症例で、特に強化すべき筋群はどれか。2つ選べ。
1: 腹筋群
2: 背筋群
3: 患側股関節屈曲筋群
4: 患側股関節内転筋群
5: 患側股関節伸展筋群
膝関節屈曲運動の制限に関与するのはどれか。
1: 斜膝窩靱帯の緊張
2: 前十字靱帯の緊張
3: 大腿後面と下腿後面の接触
4: 大腿骨の転がり運動の出現
5: 内側側副靱帯の緊張
大腿切断者の異常歩行とその原因との組合せで誤っているのはどれか。
1: フットスラップ-後方バンパーが軟らかすぎる。
2: 踵接地時足部回旋-後方バンパーが硬すぎる。
3: 内側ホイップ-膝軸が過度に内旋している。
4: 体幹の側屈-初期内転角が不足している。
5: 分回し歩行-ソケットの内壁が高い。
大腿義足ソケットの初期屈曲角で正しいのはどれか。
1: 腸腰筋が最も効率的に働くように設定する。
2: 短断端例では標準断端よりも角度を小さくする。
3: 切断側股関節の最大伸展角度に5°加えた角度に設定する。
4: 角度の不足によって過度の腰椎後弯が生じる。
5: 角度の過大によって過度の膝継手不安定が生じる。
椅子からの立ち上がりで誤っているのはどれか。
1: 体幹と頸部は開始時に屈曲する。
2: 殿部が椅子から離れるとき膝は屈曲する。
3: 開始時に前方へ床反力が起こる。
4: 殿部が椅子から離れるとき上方への床反力が起こる。
5: 大腿四頭筋の活動性は歩行時より大きい。
膝関節の運動で正しいのはどれか。
1: 側副靱帯は屈曲時に緊張する。
2: 関節包の後面は前面に比べて伸縮性が高い。
3: 半月板の内外縁とも遊離して可動性に関与する。
4: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は、屈曲最終域までみられる。
5: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は外側顆部の方が内側顆部より大きい。
変形性膝関節症について誤っているのはどれか。
1: 関節軟骨辺縁部に骨棘が認められる。
2: 二次性関節症は外傷後に起こる。
3: 大腿四頭筋に筋力低下がみられる。
4: 疼痛は初期から安静時に認められる。
5: 関節裂隙は狭小化する。
下腿義足の静的アライメントにおいて、つま先の浮き上がりが観察され、膝折れを起こしそうな不安定感の訴えがあった。ソケットへの対応で適切なのはどれか。
1: 外側へ移動させる。
2: 後方へ移動させる。
3: 内側へ移動させる。
4: 初期屈曲角度を減らす。
5: 初期内転角度を減らす。
膝関節について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: らせん関節である。
2: 屈曲の最終期にはころがり運動となる。
3: 伸展位では側副靭帯は弛緩する。
4: 半腱様筋は下腿の外旋運動を行う。
5: 完全伸展時には下腿の内旋運動はできない。
大腿義足歩行で義足が長すぎる場合に起こるのはどれか。
1: 内側ホイップ
2: 膝の不安定性
3: 踵接地時の外旋
4: 伸び上がり歩行
5: ターミナルインパクト
75歳の男性。糖尿病により右下腿切断。義足歩行練習時に右膝の膝折れを起こしそうな不安定感を訴えた。考えられる原因はどれか。2つ選べ。
1: 初期屈曲角が過大である。
2: 初期内転角が不足している。
3: 右股関節の屈曲可動域制限がある。
4: 右膝関節の伸展筋力が低下している。
5: ソケットが足部に対し後方に位置しすぎている。
椅子に座ろうとして殿部をつく際に、強い衝撃を伴った。こうした動作となる本質的な原因として正しいのはどれか。ただし、関節可動域自体に制限はないものとする。
1: 体幹の前傾が十分でない。
2: 足関節の背屈が十分でない。
3: 運動初期の体重心の加速が十分でない。
4: 大腿四頭筋の求心性筋力の発揮が十分でない。
5: 動作中の足圧中心の制御が十分でない。
つま先歩きになるのはどれか。2つ選べ。 ア.大殿筋筋力低下イ.大腿四頭筋筋力低下ウ.30°膝関節屈曲拘縮エ.3 cm以上の脚長差オ.脛骨神経麻痺
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
静的立位で下腿義足の足部内側が床から浮き上がった。原因はどれか。
1: toe-out角が大きすぎる。
2: 初期屈曲角が不足している。
3: 初期内転角が不足している。
4: ソケットの外壁が高すぎる。
5: 足部が外側に位置しすぎている。
膝関節で誤っているのはどれか。
1: 半月板は関節の適合性をよくしている。
2: 大腿骨軸と脛骨軸は軽度外反している。
3: 後十字靱帯は脛骨の後方移動を防ぐ。
4: 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。
5: 屈曲位から完全伸展すると脛骨の外旋が起こる。
歩行の立脚相初期に活動する筋で誤っているのはどれか。
1: 脊柱起立筋
2: 腸腰筋
3: 中殿筋
4: 大腿四頭筋
5: 前脛骨筋
膝関節疾患の症状とその説明との組合せで誤っているのはどれか。
1: キャッチング-運動時に引っかかりを感じる。
2: 膝くずれ-荷重時に膝がガクッと折れそうになる。
3: ロッキング-膝が一定の角度で屈伸不能になる。
4: 伸展不全-自動的な完全伸展が不能となる。
5: 弾発現象-膝の中でものが動く感じがする。
片麻痺の患側立脚相での膝関節過伸展に注意すべき項目で適切でないのはどれか。
1: 大腿四頭筋の筋力低下
2: 足関節底屈筋の筋力低下
3: 尖足拘縮
4: 固有感覚障害
5: 骨盤の後退
背臥位で強度の腰椎前弯がみられる原因として正しいのはどれか。
1: 膝関節の伸展拘縮
2: 股関節の屈曲拘縮
3: 腰方形筋の筋力低下
4: 脊柱起立筋の筋力低下
5: 腹筋の筋力低下