Duchenne型筋ジストロフィーについて、厚生省筋萎縮研究班の機能障害度分類によるステージとリハビリテーションの内容の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: ステージ2 − 下腿三頭筋のストレッチ
2: ステージ3 − 長下肢装具による歩行訓練
3: ステージ4 − 非侵襲的陽圧換気療法の開始
4: ステージ5 − 中殿筋の最大抵抗運動
5: ステージ6 − 座位保持装置による脊柱変形の予防
Danielsらの徒手筋力テストにおいて段階3の運動と測定肢位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 足関節背屈ならびに内がえし − 腹臥位
2: 股関節伸展 − 側臥位
3: 肩甲骨内転と下方回旋 − 座 位
4: 肩関節内旋 − 腹臥位
5: 骨盤拳上 − 背臥位
Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅳの片麻痺患者に対する上肢Ⅳを目指した座位での訓練課題はどれか。2つ選べ。
1: 腹部の前から非麻痺側大腿を触る。
2: 大腿上に置いた布をひっくり返す。
3: 大腿上に置いたお手玉を口元に近づける。
4: 机上のお手玉を肘伸展位で前方の肩の高さに移動する。
5: 机上のお手玉を肘伸展位で麻痺側側方の肩の高さに移動する。
関節可動域が制限を受けないのはどれか。
1: 手関節掌屈位での手指屈曲
2: 股関節伸展位での膝関節屈曲
3: 膝関節伸展位での股関節屈曲
4: 膝関節屈曲位での足関節背屈
5: 足関節底屈位での足指屈曲
50歳の女性。慢性関節リウマチでスタインブロッカーのステージIII、クラスII。発症後2年経過。両膝に外反変形、両外反母趾がある。両手関節の痛みは強く、腫脹もあるが、平行棒内での歩行は可能。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 関節保護
2: 靴インサートの製作
3: 体幹伸筋群を中心とした筋力増強
4: 低い椅子からの立ち上がり訓練
5: 歩行器での歩行訓練
適切でない組合せはどれか。ただし、片麻痺は右で、ブルンストローム法ステージは上肢・手指の順。右利きとする。
1: II・II-非麻痺側での箸の練習をする。
2: III・IV-麻痺側で受話器を取って耳に当てる。
3: IV・V-麻痺側を調理の補助手として使う。
4: IV・V-手さげカバンを麻痺側肘にかける。
5: V・VI-両手で洗濯物を干す。
65歳の男性。脳卒中左片麻痺発症後3か月経過。ブルンストローム法ステージは上肢II、手指II、下肢II。左肩関節は一横指の亜脱臼があり、肩手症候群を合併している。左肩関節可動域は屈曲80°、外転60°、外旋10° と痛みを伴う制限がある。左半側空間無視があり、座位は患側前方へ傾き自立保持は不可能である。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 肩手症候群に対するアームスリング装着
2: 座位での健側上肢体重支持練習
3: 長下肢装具を用いた平行棒内立位訓練
4: 患側下肢の随意運動促通
5: 患側片肘立ちの起き上がり動作練習
筋の他動的持続伸張で誤っているのはどれか。
1: 手指屈筋群は手関節掌屈位で行う。
2: 手関節屈筋群は前腕回外位で行う。
3: 腸腰筋は対側の股関節屈曲位で行う。
4: 大腿直筋は股関節伸展位で行う。
5: 腓腹筋は膝関節伸展位で行う。
Brunnstrom法ステージ上肢Ⅴ、手指Ⅳの片麻痺患者に対する作業療法で適切なのはどれか。
1: リーチ動作の改善にポータブルスプリングバランサーを用いる。
2: 肩関節の疼痛予防に肩内転位でのポジショニングを指導する。
3: 肩関節亜脱臼を予防するためにアームスリングを作製する。
4: 手関節伸筋の筋再教育に電気刺激療法を用いる。
5: 手指屈筋の痙縮にナックルベンダーを用いる。
62歳の男性。脳出血による左片麻痺。発症後1か月で回復期リハビリテーション病棟に転棟した。左下肢のブルンストローム法ステージはIII。平行棒内にて片脚立位で図のような肢位を認めた。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 左膝屈曲位での立位歩行訓練
2: 左下肢屈筋共同運動の促通
3: 左アキレス腱の持続的伸張
4: 膝装具を装着した立位歩行訓練
5: 患側の補高
図は筋ジストロフィー症のかぶりシャツ着衣動作である。この動作を可能にしている運動で適切でないのはどれか。
1: 頸部伸展
2: 体幹側屈
3: 肩関節屈曲
4: 肘関節屈曲
5: 手指屈曲
53歳の女性。脳出血による右片麻痺で、発症後6週経過。Brunnstrom法ステージは上肢、手指、下肢ともにIV。両足をそろえた位置から理学療法士を両上肢で押しながら図のように左足を一歩前に出す運動を行っている。この目的として誤っているのはどれか。
1: 歩幅の拡大
2: 歩隔の拡大
3: 右側の殿筋強化
4: 右側の下腿三頭筋の強化
5: 右側上肢肩甲帯の安定化
70歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、下肢Ⅳ。座位にて、肘関節伸展位で肩関節90°屈曲運動を指示したところ、屈曲共同運動パターンがみられた。この患者で促通すべき筋はどれか。
1: 棘下筋
2: 広背筋
3: 大菱形筋
4: 上腕二頭筋
5: 上腕三頭筋
脳卒中患者の握り・つまみ動作を示す。各握り・つまみが初めてできるBrunnstrom法ステージはどれか。2つ選べ。
1: ①:Ⅲ
2: ②:Ⅳ
3: ③:Ⅳ
4: ④:Ⅴ
5: ⑤:Ⅴ
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で誤っているのはどれか。
1: 肩外転
2: 手伸展
3: 股伸展
4: 足部外がえし
5: 頸部側屈
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)における運動と前腕肢位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 肩関節屈曲・伸展 - 回内位
2: 肩関節外旋・内旋 - 中間位
3: 肘関節屈曲・伸展 - 回外位
4: 手関節屈曲・伸展 - 回外位
5: 手関節橈屈・尺屈 - 中間位
デュシェンヌ型筋ジストロフィーステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)の理学療法で誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.漸増抵抗運動イ.関節可動域訓練ウ.呼吸訓練エ.座位保持装置による側弯予防オ.装具を用いた歩行訓練
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
関節可動域測定法(日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準による)の運動方向と移動軸との組合せで誤っているのはどれか。
1: 股関節伸展-大腿骨
2: 股関節内旋-下腿中央線
3: 膝関節屈曲-腓骨
4: 足関節背屈-第5中足骨
5: 足部外がえし-第1基節骨
82歳の女性。脳卒中後の右片麻痺。プラスチック製短下肢装具を装着してT字杖歩行が可能である。装具は足尖までの長さで足継手はない。Brunnstrom法ステージでは上肢Ⅳ、下肢Ⅴ。右立脚後期が歩行周期の中で極端に短く安定性も低下している。装具に修正を加えたところ歩容は改善した。装具に加えた修正はどれか。
1: 装具の高さをヒラメ筋の起始部付近まで低くした。
2: 足関節部の固定性を強化(コリュゲーション)した。
3: 中足指節関節部から遠位を切除した。
4: アーチサポートを挿入した。
5: 足部のベルクロの固定を緩めた。
正常歩行における関節運動の説明で正しいのはどれか。
1: 着床初期には、足関節が最大背屈位となる。
2: 荷重応答期には、膝関節に伸展モーメントが働く。
3: 立脚終期には、足関節に底屈モーメントが働く。
4: 前遊脚期には、股関節に伸展モーメントが働く。
5: 遊脚初期には、膝関節に伸展モーメントが働く。