血液流量200ml/minで使用中の透析器の血液流入部および流出部の血清クレアチニン濃度は、それぞれ15mg/dl、3mg/dlであった。この透析器のクレアチニン・クリアランス(ml/min)として正しいのはどれか。ただし、限外濾過量は0とする。
1: 100
2: 120
3: 140
4: 160
5: 200
血液透析について誤っているのはどれか。
1: 中空糸型の透析膜が使用されている。
2: 体内の過剰の水分を浸透圧差により除去する。
3: 透析液には重炭酸が添加されている。
4: ローラポンプが使用されている。
5: 血液と透析液を互いに反対方向に流す。
体外循環における血液希釈について正しいのはどれか。
a: 血液粘性の増加
b: 酸素運搬能の増加
c: 輸血量の減少
d: 溶血の軽減
e: 膠質浸透圧の上昇
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
有効膜面積2.0m2の透析器(ダイアライザ)の濾過係数をECUM法(Extracorporeal ultrafiltration method)によって測定した。血流量を200ml/min、膜間圧力差(TMP:transmembrane pressure)を200mmHgとし、6分間で240mlの濾液が得られた。濾過係数〔ml/(hr・m2・mmHg)〕として正しいのはどれか。
1: 6
2: 20
3: 30
4: 120
5: 360
血液の浄化の原理として誤っているのはどれか。
1: 拡散の速度は分子量に依存する。
2: 拡散の推進力は濃度差である。
3: 濾過の推進力は膜間の圧力差である。
4: 外濾過の主要な推進力は半透膜間の濃度差である。
5: 浸透圧の保持にはブドウ糖が役立つ。
誤っているのはどれか。
a: 半透膜は溶液の溶質を透過させる膜である。
b: 膜間圧力差は透析膜にかかる圧力である。
c: 酢酸不耐症では末梢血管が拡張する。
d: 分画曲線は溶質の分子量とふるい係数との関係を表した曲線である。
e: 基準体重(ドライウェイト)とは体液量が減少しているときの体重である。
血液透析時の気泡混入の原因とならないのはどれか。
1: 生食ラインの遮断鉗子のかけ忘れ
2: ドリップチャンバの液面調整不良
3: 血液回路のピンホール
4: 透析器リーク
5: 血液回路の接続不良
血液浄化療法に用いられる原理で適切な組み合わせはどれか。
a: 拡散 ―――――― 溶質の可逆的な移動
b: 濾過 ―――――― 溶質の濃度差による推進力
c: 浸透 ―――――― 溶媒の移動
d: 吸着 ―――――― 吸着剤との親和力
e: 透析 ―――――― 半透膜を介した拡散分離操作
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
血液浄化療法について誤っているのはどれか。
1: 連続的腹膜透析は低分子量物質の除去能に優れている。
2: 血液濾過法は血液透析に比べて不均衡症侯群の発症は少ない。
3: 血液吸着療法は薬物の除去に有効である。
4: 血漿交換には中空糸型濾過器が最も多く用いられている。
5: 血漿交換療法は自己免疫疾患の治療に適用される。
清浄化した透析液を置換補充液として利用する治療はどれか。
1: 血液透析
2: 血液濾過
3: オンライン血液透析濾過
4: 持続的血液透析濾過
5: 持続的腹膜透析
体外循環における血液希釈の利点はどれか。
1: 溶血の軽減
2: 血液粘性の増加
3: 酸素運搬能の増加
4: 膠質浸透圧の上昇
5: 代謝性アルカローシスの軽減
血液透析について正しいのはどれか。
a: 尿素の除去は半透膜を介しての拡散による。
b: ナトリウムの除去は除水量に依存する。
c: 代謝性アシドーシスの是正は透析液中の乳酸による。
d: 血液中からの無機リンの除去効率は尿素よりよい。
e: カルシウムの移動は血液中のイオン化カルシウムと透析液中のカルシウムイオンとの濃度差による。
有効面積1.5㎡の透析器を用い、血流量200ml/min、膜間圧力差200mmHgで3分間ECUMを行い120mlの濾液が得られた。限界濾過率(ml/hr/mmHg)として正しいのはどれか。
2: 8
3: 12
4: 13.3
5: 20
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