第38回午後第30問の類似問題

第38回午後:第11問

脊髄について正しいのはどれか。  

1: 脊髄には3つの膨大部がある。

2: 下端は第3、4腰椎レベルにある。

3: 後角は運動神経細胞が密集している。

4: 白質は前索と後索の2つの索に区分される。

5: 灰白質は横断面でH形の灰白柱をつくる。

第53回午後:第58問

泌尿器の解剖について正しいのはどれか。  

1: 膀胱括約筋は平滑筋である。

2: 膀胱尖には膀胱三角が位置する。

3: 膀胱底は膀胱の前方に位置する。

4: 尿管は総腸骨動脈の後方を通る。

5: 尿管壁は粘膜と外膜の2層からなる。

  • 答え:1
  • 解説:この問題は泌尿器の解剖に関する知識を問うもので、膀胱や尿管の構造や位置について理解しているかを確認するための問題です。
  • 膀胱括約筋は平滑筋であり、尿道の起始部で特に肥厚しています。これが正しい選択肢です。
  • 膀胱三角は内尿道口と左右の尿管口を結ぶ範囲で、膀胱底に位置します。膀胱尖は膀胱の上端部分であるため、この選択肢は間違いです。
  • 膀胱底は膀胱の下後方に位置し、膀胱の前方には膀胱尖があります。この選択肢は間違いです。
  • 尿管は尿を腎臓から膀胱へ運ぶ管で、総腸骨動脈の前方を通ります。この選択肢は間違いです。
  • 尿管壁は粘膜、筋層、外膜の3層からなります。この選択肢は間違いです。
  • 科目:解剖学(その他)
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第46回午前:第54問

筋と支配神経との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 僧帽筋 — 長胸神経

2: 小菱形筋 — 肩甲下神経

3: 棘下筋 — 肩甲上神経

4: 小円筋 — 腋窩神経

5: 大円筋 — 肩甲背神経

第56回午前:第62問

骨格筋について正しいのはどれか。  

1: 活動電位は筋収縮に遅れて発生する。

2: 伸張反射の感覚受容器は筋紡錘である。

3: 筋に単一刺激を加えると強縮が生じる。

4: 神経筋接合部にはアドレナリン受容体が分布する。

5: 筋小胞体から放出されたNa+がトロポニンに結合する。

  • 答え:2
  • 解説:骨格筋に関する正しい選択肢は、伸張反射の感覚受容器が筋紡錘であることです。他の選択肢は誤りで、活動電位の発生や筋収縮のメカニズム、神経筋接合部の受容体、筋小胞体から放出されるイオンに関する誤った情報が含まれています。
  • 選択肢1は間違いです。活動電位は筋収縮の前に発生し、筋収縮を引き起こすシグナルとなります。
  • 選択肢2は正しいです。伸張反射の感覚受容器は筋紡錘であり、筋が伸ばされると筋紡錘が刺激され、神経信号が発生します。
  • 選択肢3は間違いです。筋に単一刺激を加えるとツイッチが生じます。強縮は筋に反復刺激を加えることで生じる現象です。
  • 選択肢4は間違いです。神経筋接合部にはアセチルコリン受容体が分布し、アセチルコリンが結合することで筋収縮が引き起こされます。アドレナリン受容体は中枢神経系に分布しています。
  • 選択肢5は間違いです。筋小胞体から放出されるのはCa2+であり、これがトロポニンに結合することで筋収縮が引き起こされます。Na+は筋収縮のプロセスには関与していません。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
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第34回午後:第17問

小腸で誤っているのはどれか。  

1: 大十二指腸乳頭は総胆管と膵管の開口部である。

2: 空腸と回腸は腸間膜で固定されている。

3: 小腸の壁の粘膜は半月ヒダである。

4: 筋層の間や粘膜下組織に神経叢がある。

5: 腸腺は絨毛の間に開口する。

第51回午後:第67問

排尿機構で正しいのはどれか。  

1: 排尿筋は平滑筋である。

2: 排尿の一次中枢は腰髄にある。

3: 外尿道括約筋は陰部神経活動で弛緩する。

4: 副交感神経を刺激すると排尿筋は弛緩する。

5: 排尿を我慢するときは副交感神経優位となる。

第46回午前:第55問

運動神経線維を含まない神経はどれか。  

1: 外側足底神経

2: 大後頭神経

3: 腓腹神経

4: 肋間神経

5: 胸背神経

第48回午前:第55問

下行性の神経線維が通るのはどれか。  

1: 薄束

2: 錐体

3: 楔状束

4: 内側毛帯

5: 外側毛帯

第46回午前:第62問

正しいのはどれか。  

1: 腓腹筋の神経支配比は外眼筋よりも小さい。

2: 1つの運動単位に属する筋線維は同期して興奮する。

3: γ運動ニューロンは運動単位の構成要素の1つである。

4: 遅筋の支配神経線維の径は速筋の支配神経線維よりも太い。

5: 大径の脊髄前角細胞は小径の細胞よりも弱い筋収縮力で興奮する。

第38回午後:第32問

正しいのはどれか。  

1: 交感神経興奮はエピネフリン分泌を促進する。

2: 副交感神経興奮はインスリン分泌を抑制する。

3: 血糖値上昇はグルカゴン分泌を促進する。

4: 血漿浸透圧の低下はバゾプレッシン分泌を促進する。

5: 血中Ca濃度の低下はカルシトニン分泌を促進する。

第57回午前:第67問

排便機構で正しいのはどれか。  

1: 排便中枢は第5腰髄にある。

2: S状結腸に糞便が到達すると便意を感じる。

3: 直腸壁からの求心路は陰部神経を経由する。

4: 骨盤神経の刺激で内肛門括約筋抑制が起こる。

5: 大腸内容物を肛門側に輸送するのは分節運動である。

  • 答え:4
  • 解説:排便機構に関する問題で、正しい選択肢は骨盤神経の刺激で内肛門括約筋抑制が起こることを示す選択肢4です。他の選択肢は、排便中枢の位置や便意の発生、求心路、大腸内容物の輸送に関する誤った情報を含んでいます。
  • 選択肢1は間違いです。排便中枢は第2~4仙椎に存在し、第5腰髄ではありません。
  • 選択肢2は間違いです。便意は、直腸に便が貯留し、直腸壁の伸張によって生じます。S状結腸ではなく、直腸に糞便が到達したときに便意を感じます。
  • 選択肢3は間違いです。直腸壁からの求心路は骨盤神経を経由します。陰部神経は、肛門括約筋の制御や感覚を司っていますが、直腸壁からの求心路とは関係ありません。
  • 選択肢4は正解です。骨盤神経の刺激によって内肛門括約筋抑制が起こります。これにより、排便が可能になります。また、下腹神経の刺激により内肛門括約筋収縮が起こります。
  • 選択肢5は間違いです。大腸内容物を肛門側に輸送するのは蠕動運動です。分節運動は、小腸で行われます。蠕動運動、分節運動、振子運動を繰り返し運搬されることで、消化管の内容物が移動します。
  • 科目:生理学(消化・吸収・排泄系)
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第56回午前:第24問

感覚機能について正しいのはどれか。  

1: 聴覚路は上側頭回に至る。

2: 視覚路は内側膝状体を通る。

3: 深部覚は脊髄視床路を上行する。

4: 痛覚は脊髄内で後索を上行する。

5: 味覚は副神経を経由して伝わる。

第57回午後:第63問

自律神経の二重支配を受けるのはどれか。  

1: 汗 腺

2: 膵 臓

3: 脾 臓

4: 立毛筋

5: 副腎髄質

  • 答え:2
  • 解説:自律神経の二重支配を受ける器官は、交感神経と副交感神経の両方の影響を受ける器官である。一方、二重支配を受けない器官は、交感神経または副交感神経のどちらか一方のみの支配を受ける。
  • 汗腺は、自律神経の二重支配を受けない器官であり、交感神経の支配のみを受けるため、誤りである。
  • 膵臓は、自律神経の二重支配を受ける器官であり、交感神経と副交感神経の両方の影響を受けるため、正解である。
  • 脾臓は、自律神経の二重支配を受けない器官であり、交感神経の支配のみを受けるため、誤りである。
  • 立毛筋は、自律神経の二重支配を受けない器官であり、交感神経の支配のみを受けるため、誤りである。
  • 副腎髄質は、自律神経の二重支配を受けない器官であり、交感神経の支配のみを受けるため、誤りである。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
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第35回午後:第5問

正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.膵頭は膵尾に比べて細い。イ.膵臓は上大静脈に接している。ウ.膵尾の端は脾臓に接している。エ.総胆管は十二指腸に開口する。オ.胆嚢は左上腹部に位置する。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第46回午後:第54問

下肢の筋と支配神経との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 中殿筋 — 下殿神経

2: 縫工筋 — 閉鎖神経

3: 膝窩筋 — 脛骨神経

4: 後脛骨筋 — 総腓骨神経

5: 短指屈筋 — 内側足底神経

第56回午後:第62問

交感神経および副交感神経の両方の刺激で促進されるのはどれか。  

1: 発 汗

2: 心 拍

3: 胃の蠕動

4: 唾液腺分泌

5: 立毛筋収縮

  • 答え:4
  • 解説:交感神経と副交感神経は、自律神経系の一部であり、体の機能を調節する役割があります。交感神経は興奮状態やストレス時に働き、副交感神経はリラックスや消化時に働きます。この問題では、両方の神経によって促進される機能を求めています。
  • 発汗は、交感神経のみの刺激で促進される。交感神経は体温調節のために発汗を促進しますが、副交感神経は発汗に関与していません。
  • 心拍は、交感神経のみの刺激で促進される。交感神経は心拍数を増加させ、副交感神経は心拍数を減少させるため、両方の神経で促進されるわけではありません。
  • 胃の蠕動は、副交感神経のみの刺激で促進される。副交感神経は消化を促進するために胃の蠕動を促しますが、交感神経は胃の蠕動に関与していません。
  • 唾液腺分泌は、交感神経および副交感神経の両方の刺激で促進される。安静状態では副交感神経支配により大量の漿液性唾液が分泌されて消化に役立ちます。運動や興奮、ストレス状態下では交感神経が優位になり、舌下腺、顎下腺、耳下腺を刺激し少量の粘性のある唾液を分泌します。
  • 立毛筋収縮は、交感神経のみの刺激で促進される。立毛筋収縮は、寒さや恐怖などの刺激によって体毛を立てることで保温や警戒を図る機能であり、副交感神経は関与していません。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
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第52回午後:第54問

舌下神経について正しいのはどれか。  

1: 舌筋を支配する。

2: 両側支配である。

3: 神経核は橋にある。

4: 脳の背側から出る。

5: 味覚の求心路である。

第37回午後:第14問

正しいのはどれか。  

1: 噴門から上部を胃体という。

2: 胃体の下端部を胃底という。

3: 十二指腸は粘膜ヒダに富む。

4: 小腸の後半部に回腸がある。

5: 横行結腸右端は下行結腸に連なる。

第53回午後:第65問

排便機構について正しいのはどれか。  

1: 排便時には横隔膜が弛緩する。

2: 排便に関与する神経は下殿神経である。

3: 直腸平滑筋と内肛門括約筋は同時に収縮する。

4: 直腸壁が加圧されると骨盤神経が刺激される。

5: 直腸の収縮を促す神経伝達物質はアドレナリンである。

  • 答え:4
  • 解説:排便機構は、横隔膜の収縮、腹圧の上昇、内肛門括約筋の弛緩、直腸平滑筋の収縮などが関与し、副交感神経の骨盤神経と体性神経の陰部神経が主に関与している。正しい選択肢は、直腸壁が加圧されると骨盤神経が刺激されるという選択肢4である。
  • 選択肢1は間違いで、排便時には横隔膜が収縮し、腹圧を高めることで排便を促進する。
  • 選択肢2は間違いで、排便に関与する神経は副交感神経の骨盤神経と体性神経の陰部神経である。下殿神経は大殿筋の支配神経であり、排便とは関係がない。
  • 選択肢3は間違いで、排便時には内肛門括約筋が弛緩し、直腸平滑筋が収縮する。これにより、便が肛門へと押し出される。
  • 選択肢4は正しい。直腸壁が加圧されると、副交感神経である骨盤神経が刺激され、排便機構が働く。
  • 選択肢5は間違いで、直腸の収縮を促す神経伝達物質はアセチルコリンであり、アドレナリンではない。アドレナリンは交感神経の神経伝達物質であり、通常は直腸の収縮を抑制する働きがある。
  • 科目:生理学(消化・吸収・排泄系)
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第54回午後:第58問

膵臓で正しいのはどれか。  

1: 膵頭は脾臓に接する。

2: 膵尾は十二指腸に接する。

3: 膵管は十二指腸に開口する。

4: 膵体は横行結腸前面を横走する。

5: Langerhans〈ランゲルハンス〉島は膵頭に多く存在する。

  • 答え:3
  • 解説:膵臓は腹部に位置し、膵頭、膵体、膵尾の3部に分かれています。膵臓は消化酵素を分泌する外分泌腺と、インスリンやグルカゴンを分泌する内分泌腺の両方を持っています。
  • 選択肢1は間違いです。膵頭は十二指腸の下行部に接しています。
  • 選択肢2は間違いです。膵尾は脾臓の脾門に接しています。
  • 選択肢3は正しいです。膵管は外分泌腺の導管で、総胆管とともに大十二指腸乳頭に開口します。また、一部は副膵管として小十二指腸乳頭に開口します。
  • 選択肢4は間違いです。膵体は脊柱前面を横走しています。
  • 選択肢5は間違いです。内分泌腺であるLangerhans島(膵島)は、膵頭には少なく、膵尾に多く存在します。
  • 科目:解剖学(筋・骨格・神経系)
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