82歳の女性。室内移動は手すりや家具を支えになんとか可能であったが、動きづらくなり、作業療法が依頼された。この患者が屋外でも使用できる車椅子はどれか。
55歳の男性。3年前からろれつが回らず歩行が不安定で介助が必要であり、起き上がるとめまいが起こる。上肢の測定障害のためADLが制限されている。頭部MRIを示す。この患者に対する適切な治療計画はどれか。
1: 四つ這い訓練
2: 主動筋と拮抗筋との協調運動訓練
3: 反動を利用した立ち上がり訓練
4: ロフストランド杖による歩行訓練
5: 改造自動車を利用した移動の指導
58歳の男性。パーキンソン病でヤールの重症度分類はステージIII。運動に対する意欲は強い。運動療法で適切でないのはどれか。
1: 棒体操
2: メトロノームで足踏み練習
3: 歩行率を高めた歩行練習
4: マット上での寝返り練習
5: 目印に沿った歩行練習
70歳の男性。パーキンソン病。ヤールの重症度分類ステージV。この時期のリハビリテーションで誤っているのはどれか。
1: 関節可動域訓練
2: 発声訓練
3: 呼吸訓練
4: 歩行訓練
5: 電動ベッドの導入
70歳の男性。パーキンソン病。ヤールの重症度分類ステージIV。椅子からの立ち上がり動作が図のようになり、上手にできないことが多い。立ち上がり動作の訓練として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 足関節を底屈させて床を蹴るようにする。
2: 体幹を前屈させてお辞儀をするようにする。
3: 両上肢を前方へ出すようにする。
4: 殿部が座面を離れると同時に膝関節を伸展する。
5: 座面を膝の位置より低いものにする。
60歳の男性。6年前にパーキンソン病と診断され、ヤールの重症度分類ステージIIIである。歩行訓練で正しいのはどれか。2つ選べ。
70歳の女性。7年前にパーキンソン病の診断を受けた。現在、ヤールの重症度分類はステージIII。夫、息子夫婦と同居。発症前は夫とシルバーダンスクラブに所属し活躍していた。作業療法の指導として適切でないのはどれか。
1: 着座するときは椅子に下肢が触れてから腰をおろす。
2: 歩き出すときは「イチ、ニ、イチ、ニ」と掛け声をかける。
3: 歩行中に方向転換するときは一旦立ち止まる。
4: 趣味活動は同一姿勢で行うものにする。
5: 物を取るときは目で位置を確認して手を伸ばす。
ヤールの重症度分類ステージIのパーキンソン病患者に対する日常生活指導で適切でないのはどれか。
1: 段差の少ない歩道での散歩を日課にする。
2: トイレでは、立位でズボンの上げ下ろしをする。
3: 食堂や居間で家族と過ごす座位時間を長くする。
4: 浴槽内には滑り止めマットを敷くように指導する。
5: 敷き布団やマットレスは柔らかいものを使用する。
Parkinson病のYahrの重症度分類と訓練内容との組合せで誤っているのはどれか。
1: ステージI-自転車エルゴメータ
2: ステージII-歩行訓練
3: ステージIII-ADL訓練
4: ステージIV-方向転換の訓練
5: ステージV-胸郭ストレッチ
69歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。発症から4週が経過。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅱ、手指Ⅱ、下肢Ⅲ。移乗とトイレ動作は手すりを使用して自立、車椅子駆動は自立している。歩行は短下肢装具とT字杖を使用して軽介助が必要であり、病棟では車椅子で移動している。病室を図に示す。この患者に適切なのはどれか。
65歳の女性。左片麻痺。短下肢装具と杖で歩行が可能。発症後6か月経過し自宅に帰ることになった。家屋改造で適切でないのはどれか。
1: ①:玄関の上がりかまちに踏み台を置く。
2: ②:便器に向かって左側に手すりを設置する。
3: ③:浴室出入り口の右側に手すりを設置する。
4: ④:浴槽の向かって左側にトランスファーボードを置く。
5: ⑤:自室の出入り口を引き戸にする。
障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)ランクJ、認知症性老人の日常生活自立度ランクIIIの高齢障害者に対する在宅介護のアセスメントで優先度が低いのはどれか。
1: 医学的急変時の対応
2: 玄関の戸締りの方法
3: 台所の火の後始末
4: 電動三輪車の操作
5: デイケアの利用
70歳の女性。7年前にパーキンソン病の診断を受けた。現在、ヤールの重症度分類はステージIII。夫、息子夫婦と同居。発症前は夫とシルバーダンスクラブに所属し活躍していた。生活上の指導で適切でないのはどれか。
1: ベッド柵を取り付ける。
2: トイレに手すりを設置する。
3: 廊下に厚めの絨毯を敷く。
4: 家事の分担を相談する。
5: ダンスに出かける機会を相談する。
70歳の男性。左被殻出血発症後3か月経過。Brunnstrom法ステージは上肢II、下肢III。歩行は四点杖を使用し、屋内歩行は自立している。立ち上がりは手すりか杖を使用すればかろうじて可能である。左上肢の支持がないとバランスを崩すが、体幹か下肢が壁などに接していれば立位の保持は可能である。この患者が自動的な諸機能のない洋式トイレを使用した場合に転倒の危険性が高いのはどれか。
1: 便器の蓋を開ける。
2: 便座に座る。
3: 清拭をする。
4: 便座から立ち上がる。
5: ズボンを上げる。
48歳の女性。慢性関節リウマチ。発症後3年経過。スタインブロッカー機能障害度分類クラスIII。車椅子移動は介助。排泄動作の自立を目的に他院から紹介があり入院した。作業療法開始時に適切でないのはどれか。
1: ズボンの着脱訓練
2: 補高便座の利用
3: 家屋改造案の提示
4: 車椅子操作訓練
5: ポータブルトイレへの移乗訓練
82歳の女性。室内移動は手すりや家具を支えになんとか可能であったが、動きづらくなり、作業療法が依頼された。初回評価の内容で適切でないのはどれか。
1: 車椅子の採型計測を行った。
2: 家の間取りなどの住環境を聞いた。
3: 日常のすごし方を聞いた。
4: 心理社会面の評価を行った。
5: 困っている動作の観察を行った。
83歳の男性。大腿骨頸部骨折で入院中。受傷前は屋内歩行が自立していた。自宅退院に向けた準備を開始した。適切でないのはどれか。
1: 便座の高さは30 cmにする。
2: 玄関スペースは車椅子用に130 cm×130 cm確保する。
3: 洗い場、浴槽内とも滑り止めを敷く。
4: 廊下に足元灯をつける。
5: ベッドに移動バーをつける。
Parkinson病においてADLは自立で労働が制限されるときのHoehn & Yahrの重症度分類ステージはどれか。
1: Ⅰ
2: Ⅱ
3: Ⅲ
4: Ⅳ
5: Ⅴ
58歳の男性。脊髄小脳変性症。脊随小脳変性症の重症度分類(厚生省、1992)の下肢機能障害III度、上肢機能障害II度である。脱衣所と洗い場の段差はなく、浴槽は据え置き式で、高さは50 cmであった。住環境整備について誤っているのはどれか。
1: ベッド(A)を(A´)に移動する。
2: 開き戸(B)を外開きから内開きに変更する。
3: 浴槽内の(C)の位置に浴槽台を設置する。
4: 洗い場の壁(D)に横手すりを設置する。
5: 浴槽の(E)の位置にバスボードを設置する。
75歳の男性。高血圧と糖尿病の治療を長期にわたり行っている。徐々に歩行障害がみられるようになり、転倒することが多くなった。頭部MRIを示す。この患者で認められないと考えられるのはどれか。
1: 嚥下障害
2: 感情失禁
3: 小刻み歩行
4: 認知機能低下
5: 左側弛緩性麻痺