第51回午前第47問の類似問題

第44回午前:第80問

認知症高齢者の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 複数の課題を提供する。

2: 絵や文字を併用し説明する。

3: 作業療法士が交代で指導する。

4: できない作業を中心に練習する。

5: 小集団で参加メンバーを固定する。

第49回午前:第44問

認知・思考障害の強い統合失調症患者に対する認知行動療法で適切なのはどれか。  

1: 考えを文字にして表す。

2: 一日の活動を記録して振り返る。

3: コラム法を用いて状況を吟味する。

4: 問題行動を思い返して内省を深める。

5: 相手の気持ちや状況の理解に焦点を当てて振り返る。

第37回午後:第68問

能力低下(活動制限)へのアプローチはどれか。  

1: 学習障害児への感覚統合療法

2: 脳性麻痺児へのボイタ法

3: 片麻痺患者の麻痺肢への電気刺激

4: パーキンソン病患者への関節可動域訓練

5: 頸髄損傷患者の電動車椅子操作訓練

第57回午後:第44問

統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか。  

1: 身体感覚の獲得

2: 現実への移行の準備

3: 身辺処理能力の回復

4: 生活管理能力の改善

5: 対人交流技能の改善

  • 答え:2
  • 解説:統合失調症の回復過程の急性期における作業療法は、現実への移行の準備が適切である。急性期では、幻覚や妄想などの精神症状があり、現実との境界が曖昧な状態から、現実への移行の準備が行われる。
  • 身体感覚の獲得は、急性期を過ぎて回復期前期に獲得を目指すものであり、急性期には適切ではない。
  • 現実への移行の準備は、急性期に適切な作業療法である。患者にとって現実見当ができるように、刺激の少ない環境を整えることが重要である。
  • 身辺処理能力の回復は、急性期に疲労した体力を回復させて、安全にADLが実行可能になった回復期に獲得を目指すものであり、急性期には適切ではない。
  • 生活管理能力の改善は、身辺処理能力が回復し、家庭や社会で生活するために、回復期後期または維持期に改善させるものであり、急性期には適切ではない。
  • 対人交流技能の改善は、ADLが身近な人たちとの環境で安定して遂行できるようになった回復期後期に、社会生活を予定しながら行われるものであり、急性期には適切ではない。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第44回午前:第85問

統合失調症回復期後期の作業療法の目的で適切なのはどれか。  

1: 対人関係技能の習得

2: 生活リズムの形成

3: 身辺処理の達成

4: 心身機能の回復

5: 楽しむ体験

第35回午前:第47問

腎透析患者の作業療法上の留意点として誤っているのはどれか。  

1: 手指の感覚障害を評価する。

2: シャント部周囲の他動運動は避ける。

3: 転倒予防のための移動方法を確認する。

4: 透析を行った日は訓練量を増やす。

5: 調理訓練での試食は最少限にする。

第47回午後:第31問

小脳失調患者の上肢の協調性向上を目的とした方法で正しいのはどれか。  

1: 上肢遠位部に弾性緊迫帯を巻く。

2: 上肢遠位部に重錘を負荷する。

3: 筋にタッピング刺激を与える。

4: 筋に寒冷刺激を与える。

5: 筋の他動伸張を行う。

第57回午後:第45問

自閉症スペクトラム障害患者が就労継続支援A型事業所を利用する際の作業療法士の対応として適切なのはどれか。  

1: 巧緻性が要求される作業を任せる。

2: 事業所での経験を振り返るための面接をする。

3: 事業所内のルールについてはその都度伝える。

4: 利用開始時に苦手な場面から慣らしていく。

5: 利用者同士で行う流れ作業から導入する。

  • 答え:2
  • 解説:自閉症スペクトラム障害(ASD)の患者が就労継続支援A型事業所を利用する際に適切な対応は、事業所での経験を振り返るための面接を行うことです。これにより、対象者の行動特性や業務内容、仕事量を推定し、助言を行うことができます。
  • ASDの患者は、巧緻性の高い作業が苦手なことがあります。対象者の障害と体調に合わせて労働内容が調整されるため、巧緻性が要求される作業を任せることは適切ではありません。
  • 事業所での経験を振り返るための面接を行うことは、対象者の行動特性や業務内容、仕事量を推定し、助言を行うために有効な手段です。これが適切な対応となります。
  • ASDの症状のある人には臨機応変で柔軟な対応が困難なことがあります。事業所内のルールをその都度伝えると混乱を招きやすいため、適切ではありません。ルールは事業開始前に伝えておくほうがよいです。
  • ASDのある人に利用開始時から苦手な場面を体験させると、就労意欲が失われることがあります。職場や作業に慣らしていく場合は、対象者が失敗せずにできる、得意な作業から行わせるべきです。
  • ASDのある人は行動にこだわりを持っていることがあり、対人関係は苦手です。作業ペースが対象者に合っていればよいが、導入時はなるべく単独で、1人のペースで行う作業から導入したほうが適切です。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第46回午後:第42問

統合失調症の作業療法で、患者が最も混乱しやすいのはどれか。  

1: 担当者の識別

2: 作業の手順

3: 活動の時間

4: 作業の場所

5: 道具の用途

第52回午前:第21問

理学療法士及び作業療法士法の規定内容について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 作業療法士は業務独占資格である。

2: 作業療法士の診療報酬を規定している。

3: 国家試験に合格した日から業務を行うことができる。

4: 業務上知り得た人の秘密を他に漏らしてはならない。

5: 作業療法は社会的適応能力の回復を図るために行われる。

第49回午後:第45問

双極性障害患者の作業療法においてみられやすいのはどれか。  

1: 多幸

2: 過活動

3: せん妄

4: 両価性

5: 感情失禁

第36回午前:第81問

急性期精神分裂病(統合失調症)の作業療法の留意点として適切でないのはどれか。  

1: 作業活動は短時間でできるものにする。

2: グループ活動を禁止する。

3: 途中退室を保障する。

4: 身体状態を把握する。

5: 病棟との連絡を密にする。

第53回午前:第43問

作業療法中に腹痛を訴える身体表現性障害の患者への対応として適切なのはどれか。  

1: 軽い身体活動を勧める。

2: 痛みの原因について話し合う。

3: 積極的に話しかけて注意をそらす。

4: 痛みが完全に治まるまで安静を促す。

5: 身体的所見に異常がないことを説明する。

  • 答え:1
  • 解説:身体表現性障害は心理的問題が身体症状として現れる障害であり、腹痛を訴える患者に対しては軽い身体活動を勧めることが適切な対応となる。
  • 軽い身体活動は気晴らしを促し、腹痛に対して腹部体操を行うことは運動療法としても有効であるため、適切な対応となる。
  • 痛みの原因について話し合っても、心理的誘因があるため患者は納得できず効果がない。
  • 積極的に話しかけても患者の注意を痛みから逸らすことは十分にできず、患者の依存が強まる危険性があるため、適切な対応ではない。
  • 心理的葛藤が誘因の腹痛では、安静により患者が腹部症状に注意を向けて痛みが増すことがあるため、適切な対応ではない。
  • 身体表現性障害の患者は心的葛藤の身体表現として腹痛を呈しており、身体的所見がないことを説明しても納得しないため、適切な対応ではない。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第35回午前:第56問

多発性硬化症患者の作業療法上の留意点で誤っているのはどれか。 ア.課題内容を決める前に視力検査を行う。イ.障害が増悪しても訓練量の維持を図る。ウ.痙縮軽減のための熱めの湯で入浴後に訓練を行う。エ.感覚障害例では作業中の外傷に注意する。オ.副腎皮質ステロイド薬投与例では易感染症に注意する。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第52回午後:第48問

てんかん患者が作業療法中に強直間代発作の重積状態を呈したときの対応として最も優先すべきなのはどれか。  

1: 家族に連絡する。

2: 呼吸を確認する。

3: 服薬状況を確認する。

4: 四肢を押さえて固定する。

5: 心電図モニターを装着する。

第53回午前:第46問

うつ病の回復初期の患者への対応で最も適切なのはどれか。  

1: 就労を勧める。

2: チームでのスポーツを勧める。

3: 休憩を早めにとるように勧める。

4: 物事は自分で判断するように促す。

5: 行動の結果の良し悪しを明確に伝える。

  • 答え:3
  • 解説:うつ病の回復初期の患者への対応では、活動と休息のバランスをとることが重要であり、無理な努力や焦りが生じないようにすることが大切です。そのため、休憩を早めにとるように勧めるのが最も適切な対応です。
  • うつ病では判断力が低下していることがあるため、重要な事柄(復職・転職や退職、退学、離婚など)の自己決定は、症状が回復するまで延期したほうがよい。就労を勧めるのは適切ではありません。
  • チームでのスポーツなど、集団を利用しながら他者と感情や行動を共有する作業は、回復期後期に行うべきであり、回復初期には適切ではありません。
  • 回復初期では、回復に伴う無理な努力や焦りが生じないよう、活動と休息のバランスをとることが重要である。この時期は無理をしなくても受け入れられる体験を優先し、自信を回復させて、元の生活に戻っていくための基盤をつくる。休憩を早めにとるように勧めるのが最も適切な対応です。
  • うつ病の回復初期に取り組む作業は、簡単で構成的、繰り返しの多いもの(自己判断の少ないもの)、生産的なものが適している。回復期初期に物事の自己判断を促すと、患者が焦ることがあるため、適切ではありません。
  • うつ病の回復期に、患者ができるようになったことを伝えることは、患者の自信回復になる。しかし、回復期初期のうつ病患者は「もっとできる」「早く退院したい」と焦る傾向があるため、ポジティブ・フィードバックがかえって患者の回復に対する焦りを誘うことがある。また、上手く行えなかったことを明確にフィードバックすることで、自己卑下感を強めてしまう可能性もある。したがって、適切ではありません。
  • 科目:気分障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第44回午前:第51問

歩行に介助が必要なParkinson病患者の指導で適切なのはどれか。  

1: 段差はスロープにする。

2: 居室に厚めのじゅうたんを敷く。

3: 歩行リズムに合わせて声かけをする。

4: すくみ足には両手を引いて下肢の振り出しを導く。

5: 自主訓練として立位での体幹前後屈運動を指導する。

第46回午後:第18問

22歳の男性。統合失調症。作業療法の開始後、しばらくして「周りの人が自分の悪口を言っている気がする」と訴えてきた。作業療法士の対応として適切なのはどれか。  

1: 訴えを助長しないよう聞き流す。

2: 個室に移動させ、作業を継続させる。

3: 休憩を取り入れ、周りの人たちの様子を観察させる。

4: 勘違いであることを説明し、気にしないよう説得する。

5: 周りの人たちに、悪口を言ったかどうかを1人ずつ確認する。

第36回午前:第10問

作業療法の目的で適切でないのはどれか。  

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第35回午前:第87問

躁状態の患者に対する導入期の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: パットゴルフ

2: ビリヤード

3: ストレッチ体操

4: 散歩

5: マラソン