観念失行に関連する行為はどれか。
1: 検査者のキツネの指を模倣することができない。
2: 杖を持つときに上下を逆さまにして使おうとする。
3: 麻痺が重度でもそれを意識せずに立ち上がろうとする。
4: 歩行時、右に曲がるべきところで曲がらずに通り過ぎる。
5: 「右足を先に出して」と教示してもできないが、自然な歩行は可能。
うつ病患者が作業療法場面で表現するのはどれか。
1: もう一人の自分がいる。
2: 誰かに操られている。
3: 周りに迷惑をかけている。
4: もっと高度なことができる。
5: 周りから期待されている。
認知症の症状とその作業特徴の組合せで正しいのはどれか。
1: 失行 ― 手順に固執する。
2: 失語 ― 聞いてないことを始める。
3: 失認 ― 作業対象を取り違える。
4: 見当識障害 ― 作業の指示に泣き出す。
5: 遂行機能障害 ― 他人の作品を持ち帰る。
「自分がやっていることなのに、自分がやっている感じがしない」と訴える患者の症状はどれか。
1: 恐怖症
2: 拒絶症
3: 離人症状
4: 心気症状
5: 感情鈍麻
アルツハイマー型認知症でみられないのはどれか。
1: 汚言症
2: 観念失行
3: 視空間失認
4: 物盗られ妄想
5: 実行機能障害(遂行機能障害)
器質性精神障害患者の作業療法で適切なのはどれか。
1: 他の患者との交流は避ける。
2: 変化のある作業種目を選択する。
3: 誤った言動は理論的に正す。
4: 作業の誤りはまとめて訂正する。
5: 楽しみの要素を取り入れる。
精神科作業療法の面接時の留意点で適切でないのはどれか。
1: 患者の座る位置に配慮する。
2: 患者が自ら話せるように工夫する。
3: 患者の表情・姿勢を観察する。
4: 患者のペースを尊重して進める。
5: 患者に面接時間の長さを決めてもらう。
てんかん患者の作業療法で誤っているのはどれか。
1: 集団作業療法を取り入れる。
2: 発作があった日は作業療法を中止する。
3: 生活技能の訓練を行う。
4: 役割に応じた責任を持たせる。
5: 発作のタイプによって作業種目を選択する。
16歳の男子。高校に進学したが友人関係のトラブルが続き不登校となった。校医に相談し精神科を受診したところ、対人関係技能の低さ、こだわりの強さ、感覚過敏などを指摘され、作業療法に参加することとなった。この患者でみられる行動の特徴として正しいのはどれか。
1: 相手に気を遣い過ぎる。
2: 本音と建前を区別できない。
3: 葛藤に満ちた対人関係を結ぶ。
4: 他者の関心を集めようとする。
5: 否定的評価を受ける状況を避けようとする。
無意識的な葛藤を洞察して精神症状を和らげようとするのはどれか。
1: 催眠療法
2: 行動療法
3: 芸術療法
4: 自律訓練法
5: 精神分析療法
てんかん発作にみられて、失神にみられないのはどれか。
1: 意識消失
2: 脳波異常
3: 前駆症状
4: 低血圧
5: 健忘
9歳の男児。自閉症。外来通院時に作業療法を実施することとなった。作業療法室では落ち着きなく歩き回り、周囲の物音や人の数などの環境の変化によって自分の手を噛んだり、手で頭を打ったりすることがある。紙折りに取り組ませてもごく短時間しかできない。作業中に観察される行動はどれか。
1: 作業療法士の行動をまねる。
2: 失敗を修正しようとする。
3: 紙をクルクルと回し続ける。
4: 作品の出来映えにこだわる。
5: 作業療法士に援助を求める。
精神科作業療法の適応にならないのはどれか。
1: せん妄状態の患者
2: 攻撃的な患者
3: 好褥的な精神分裂病(統合失調症)患者
4: 希死念慮のある抑うつ状態の患者
5: 不潔恐怖のある患者
神経症性障害の作業療法で正しいのはどれか。
1: 集団行動を優先する。
2: 感情表現の機会をもつ。
3: 症状出現の理由を言語化させる。
4: アンビバレンツな言動を指摘する。
5: 身体化症状が増える場合は中止する。
20歳の男性。統合失調症。専門学校に通っていたが、いじめをきっかけに引きこもる生活となった。次第に容姿を批判される幻聴が生じ、不穏興奮状態となって精神科に入院した。3週後、不穏興奮は落ち着いたため作業療法が開始されたが、抑うつ気分の訴え、睡眠過剰および無力感などの状態がみられていた。この患者の回復指標として適切なのはどれか。
1: 億却さを訴える。
2: 発語が減少する。
3: 退屈感を訴える。
4: 異常体験を訴える。
5: 作業手順が混乱する。
統合失調症で現れにくいのはどれか。
1: 関連性を欠いた会話
2: 夜間の意識変容
3: 持続的な支配観念
4: 過敏な聴覚
5: 両価的な感情
脳卒中患者の症状と障害との組合せで誤っているのはどれか。
1: 知っている人なのに声を聞かないとわからない。 — 相貌失認
2: 閉眼と挺舌の動作を同時にできない。 — 運動維持困難
3: 移動時、左側の物によくぶつかる。 — 左半側空間無視
4: 指示による敬礼のまねができない。 — 観念失行
5: 上着の左右を間違えて袖を通す。 — 着衣失行
神経症性障害の特徴はどれか。
1: 1. 強迫行為は作業遂行を妨げる。
2: 2. 離人症は医療機関を変更しやすい。
3: 3. 転換性障害には心因性健忘が生じる。
4: 4. 身体化障害では症状が固定しやすい。
5: 5. 心気症状は作業療法中にはみられない。
うつ病患者の作業療法でみられやすいのはどれか。2つ選べ。
1: 1. 責任感の低下
2: 2. 評価への無関心
3: 3. 几帳面な取り組み
4: 4. 手順と段取りの混乱
5: 5. 仕上がりへのこだわり
てんかん患者の作業療法においてみられる動作で複雑部分発作と考えられるのはどれか。
1: 急に立ち上がって歩き回る。
2: 同じ手順の所作を繰り返す。
3: かたくなに作業を続ける。
4: 見本と作品を見比べる。
5: 首を何度も急にひねる。