第48回午後第50問の類似問題

第56回午前:第47問

入院患者のせん妄発症を予防するための取り組みとして適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 処方内容を確認する。

2: 家族との面会は謝絶する。

3: 病室移動の頻度を増やす。

4: 多職種で関わるのを避ける。

5: 本人が見える位置に時計を置く。

  • 答え:1 ・5
  • 解説:せん妄発症の予防には、薬物の確認や環境の安定化が重要です。適切な処方内容の確認や、患者が時間認識を促す環境を整えることが効果的です。
  • 処方内容を確認することは適切です。薬の副作用でせん妄が起こることもあるため、患者に処方された薬物を確認することが重要です。
  • 家族との面会を謝絶することは適切ではありません。環境変化や疼痛、極度の不安でせん妄は誘発されやすいため、家族との面会謝絶は患者の不安を増大させることがあります。
  • 病室移動の頻度を増やすことは適切ではありません。病室を頻回に変更すると環境が変わって患者は不安になり、せん妄が誘発されやすくなります。
  • 多職種で関わるのを避けることは適切ではありません。せん妄発症の予防において、多職種で関わることを避ける根拠は見当たらないため、この選択肢は正しくありません。
  • 本人が見える位置に時計を置くことは適切です。患者に見える位置に時計があると、時間認識を促して患者の行動を安定することに役立ちます。生活リズムの安定はせん妄発症の予防になります。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午前:第49問

精神障害者の雇用対策で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 精神障害者は障害者雇用義務の対象である。

2: 就職1年後の職場定着率は他障害に比べて高い。

3: ハローワーク障害者職業紹介状況の就職件数の伸び率は他障害に比べて低い。

4: 障害者雇用対策における精神障害者の定義は「障害者年金を受給している者」である。

5: IPS〈Individual Placement and Support〉はストレングスとリカバリー志向の実践が特徴である。

  • 答え:1 ・5
  • 解説:精神障害者の雇用対策に関して、正しい選択肢は1と5です。精神障害者は障害者雇用義務の対象であり、IPSはストレングスとリカバリー志向の実践が特徴です。
  • 選択肢1は正しいです。精神障害者は障害者雇用義務の対象であり、企業は一定の割合で障害者を雇用することが求められています。
  • 選択肢2は間違いです。精神障害者の就職1年後の職場定着率は他障害に比べて低い傾向があります。これは、精神障害者が職場環境に適応するのが難しいことや、支援が十分でないことが原因とされています。
  • 選択肢3は間違いです。ハローワーク障害者職業紹介状況の就職件数の伸び率は、他障害に比べて低いとは一概には言えません。ただし、精神障害者の就職支援には課題があり、改善が求められています。
  • 選択肢4は間違いです。障害者雇用対策における精神障害者の定義は、「障害者年金を受給している者」ではありません。精神障害者の定義は、精神疾患により日常生活や社会生活に支障をきたす状態であることが一般的です。
  • 選択肢5は正しいです。IPS(Individual Placement and Support)は、精神障害者の雇用支援のためのモデルで、ストレングス(長所)とリカバリー(回復)志向の実践が特徴です。これにより、精神障害者が自己実現を目指すことができます。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第37回午前:第46問

介護保険制度で誤っているのはどれか。  

1: 要介護者等の自立を支援する制度である。

2: 被保険者は第1号と第2号とに分けられる。

3: 要介護認定は要介護1から3に分類される。

4: 施設サービスと在宅サービスとがある。

5: サービスは契約に基づき行われる。

第37回午前:第44問

介護保険制度で誤っているのはどれか。  

1: 要介護者等の自立を支援する制度である。

2: 被保険者は第1号と第2号とに分けられる。

3: 要介護認定は要介護1から3に分類される。

4: 施設サービスと在宅サービスとがある。

5: サービスは契約に基づき行われる。

第54回午後:第100問

成人のパーソナリティ障害への治療介入で正しいのはどれか。  

1: 薬物療法は有効である。

2: 家族との連携を控える。

3: 早期に診断して患者に告知する。

4: 秩序を乱した行動に対して何も言わない。

5: 自傷行為などが頻回な場合は電気けいれん療法を行う。

  • 答え:1
  • 解説:成人のパーソナリティ障害への治療介入では、薬物療法が有効であることが正しい。抗不安薬や抗うつ薬などの薬物療法は、副次的ではあるものの、パーソナリティ障害に対して有効である。
  • 薬物療法は有効である。抗不安薬や抗うつ薬などの薬物療法は、副次的ではあるものの、パーソナリティ障害に対して有効である。
  • 家族との連携を控えるという選択肢は間違いである。パーソナリティ障害において、家族や患者を取り巻く周囲との連携を控える必要はない。
  • 早期に診断して患者に告知するという選択肢は間違いである。パーソナリティ障害は、単独で精神科を受診することは少なく、うつ状態や不安状態といった症状の背後にあり、治療を始めて初めて発見され、前面に出てくる場合も多い。
  • 秩序を乱した行動に対して何も言わないという選択肢は間違いである。パーソナリティ障害に対する治療では、治療構造を明確にすることが重要である。治療者にもできること、できないことがあること、受容できること、できないことがあることをはっきりさせ、受容すべきでないことに対しては注意をする。
  • 自傷行為などが頻回な場合は電気けいれん療法を行うという選択肢は間違いである。電気けいれん療法は、うつ病において、自殺の危険性が高い際や昏迷などで薬物療法が困難な場合、精神運動興奮の極めて強い場合などに適応となる。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午後:第18問

21歳の女性。衝動的に食器を割ったり、自身の手首を切ったりするなどの行為が続いたため精神科病院へ入院となった。夜になると両親に電話し、自分を見捨てるのではないかと脅迫的に責めたてた。また主治医を罵倒し、椅子を投げつけるなどの暴力を振るった後すぐに「先生はすばらしいお医者さんですからどうか治してください」と泣きながら懇願することもあった。この患者の作業療法を行う上で適切でないのはどれか。  

1: 患者の退行的な言動を受け入れる。

2: 作業療法以外の治療状況を把握する。

3: 作業療法士の中に生じてくる感情を自覚する。

4: 行動化による自己破壊的な結果を患者に説明する。

5: 患者、作業療法士の双方が守るべき規則を明確にする。

  • 答え:1
  • 解説:この患者は境界性パーソナリティ障害であると考えられる。作業療法を行う上で適切でないのは、患者の退行的な言動を受け入れることである。境界性パーソナリティ障害患者に対しては、明確な枠組みを提供し、治療契約を重視することが重要である。
  • 患者の退行的な言動を受け入れることは適切でない。境界性パーソナリティ障害患者の退行的な言動を許容すると、問題行動がエスカレートしやすいため、明確な枠組みを提供することが重要である。
  • 作業療法以外の治療状況を把握することは適切である。境界性パーソナリティ障害患者は、不安定な対人関係がみられ、ときに対人操作があり、関わっている人によって対応が異なる場合がある。そのため、作業療法以外の治療状況も十分に把握する必要がある。
  • 作業療法士の中に生じてくる感情を自覚することは適切である。境界性パーソナリティ障害患者に対する関わりでは、治療者も、患者の両極端な言動によって感情に影響を受けることがある。治療者として対応を検討するため、できるだけ冷静に自分の関わり方や気持ちの動きを自覚して振り返ることが重要である。
  • 行動化による自己破壊的な結果を患者に説明することは適切である。境界性パーソナリティ障害患者は、分離や喪失に対する精神病的な退行、自己破壊的な退行を生じやすい。患者の行動化に対しては、行動の背景にある感情に理解を示しつつも、行った行動に対しては「行ってはいけない」ということを明示する必要がある。
  • 患者、作業療法士の双方が守るべき規則を明確にすることは適切である。境界性パーソナリティ障害患者に対する作業療法では、枠組みを明確にし、患者の要求のままに変更に応じないようにする。恒常的な関係性を保てない患者に対しての「治療契約」として重要である。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第34回午前:第76問

正しい組合せはどれか。2つ選べ。 ア.特別養護老人ホーム-老人福祉法イ.肢体不自由児通園施設-児童福祉法ウ.重度身体障害者更正援護施設-老人保健法エ.身体障害者福祉工場-雇用促進法オ.精神障害者生活訓練施設-地域保健法  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第41回午前:第99問

精神保健福祉センターの業務でないのはどれか。  

1: 相談指導

2: 調査研究

3: 入院調整

4: 知識普及

5: 技術援助