入院後2週の統合失調症患者。作業療法の初期評価項目で優先度が低いのはどれか。
1: 生活技能
2: 現実検討
3: 対人緊張
4: 薬物効果
5: 身体感覚
強迫性障害患者の作業療法で適切なのはどれか。
1: 自由度の高い作業を提供する。
2: 正確さを必要とする作業を提供する。
3: 強迫行為が始まれば作業を中止させる。
4: 強迫行為の原因についての洞察を促す。
5: 作業工程の確認は作業療法士が本人に代わって行う。
病状が安定している慢性期統合失調症患者が単身生活を始める場合に、優先して身に付けるべき技能はどれか。
1: 就業のための技能
2: 服薬管理の技能
3: 調理の技能
4: 余暇を楽しむ技能
5: 近所付き合いの技能
統合失調症患者の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 合理的な理由付け
2: 作業能率の低下
3: 持続性の維持
4: 社交性の高さ
5: 認知のゆがみ
精神科作業療法の目的で適切でないのはどれか。
1: 作る喜びの体験
2: 意欲の向上
3: 現実検討能力の向上
4: 職業技能の習得
5: 生活技能の習得
アルコール依存症患者の作業療法で最も重要なのはどれか。
1: 運動能力を向上させる。
2: 本人の意志を優先する。
3: 協調性を体験させる。
4: 単独行動を促す。
5: 依存性を高める。
統合失調症回復期前期の作業療法で優先して考慮するのはどれか。
1: 社会性
2: 疲労度
3: 就労準備性
4: 対人依存性
5: 作品の完成度
介護予防における二次予防事業について正しいのはどれか。
1: 介護予防に関するボランティアを養成する。
2: 基本チェックリストによって対象者を決定する。
3: 要支援認定者を対象に運動機能向上教室を開催する。
4: 居宅を訪問し要介護度改善のための理学療法を行う。
5: 介護予防に関するパンフレットによる啓発活動を行う。
21歳の女性。統合失調症。大学に進学後1人暮らしをしていたが、4年生になっても就職先が決まらず、不眠と焦燥感が出現した。その後、他の学生から悪口を言われている声も聴こえ始め、アパートに閉じこもるようになった。母親が患者の異変に気付き精神科を受診させ休学となった。外来受診を継続し1か月半が経過したところで、外来での作業療法が処方された。この患者に対する作業療法計画の留意点として適切なのはどれか。
1: 復学の時期を決める。
2: 職業適性を評価する。
3: 集団活動の利用を重視する。
4: 日常生活の行動目標を話し合う。
5: 実施作業種目は作業療法士が選択する。
精神分裂病(統合失調症)患者の急性期症状消退時の作業療法の目的で適切なのはどれか。
1: 対人技能の向上
2: 金銭の自己管理の向上
3: 自己決定力の向上
4: 疲労感の軽減
5: 職場獲得の援助
統合失調症の亜急性期と回復期とに共通する作業療法の目的はどれか。
1: 役割行動
2: 欲求の充足
3: 自信の回復
4: 達成感の獲得
5: 生活リズムの回復
外傷性脳損傷者の生活状況でよく観察されるのはどれか。
1: メモを利用することができる。
2: 長時間の作業ができる。
3: 時間の約束を守れる。
4: 何事も楽天的に考える。
5: 他者の注意を素直に受け入れる。
アルコール依存症患者の作業療法の目的で優先度が低いのはどれか。
1: 自尊感情の向上
2: 認知能力の向上
3: 基礎体力の向上
4: 現実認識の向上
5: ストレス耐性の向上
うつ病について正しいのはどれか。
1: 脱感作法を行う。
2: 心理教育は行わない。
3: 躁病相がないか確認する。
4: 修正型電気けいれん療法は無効である。
5: 薬物療法の第一選択はベンゾジアゼピン系薬物である。
境界型人格障害の患者に対する作業療法の目的で適切でないのはどれか。
1: 衝動発散を促す。
2: 依存欲求を満たす。
3: 有能感を高める。
4: 退行を促す。
5: 試行錯誤を促す。
思考障害のある統合失調症患者の作業活動で適切でないのはどれか。
1: 見本があるもの
2: 手順の明確なもの
3: 自由度の高いもの
4: 時間に融通性があるもの
5: 目的が明確なもの
多発性硬化症の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 歩行障害に対して早期から装具を作製する。
2: 視野欠損に対して照明などの環境整備を行う。
3: 痙縮に対して温熱療法を行う。
4: 筋力低下に対して1RMを反復し強化する。
5: 運動失調に対して重錘を負荷して訓練を行う。
20歳の男性。広汎性発達障害。高校の普通科を卒業後、工場に就職するが職場で上司に指示されたことが途中で変更になったことで怒ったり、昼休みの同僚との会話からトラブルとなったりして退職した。その後、抑うつ的な状態が続き、精神科受診となった。この患者への作業療法の目的で最も適切なのはどれか。
1: 体力の向上
2: 自尊心の回復
3: 見当識の改善
4: 行動の自己洞察
5: 生活リズムの回復
認知症患者への作業療法で適切なのはどれか。
1: 徘徊するため、着席を求めた。
2: 食べ物がわかりやすいよう、模様のある皿を使用した。
3: 患者の趣味開発のために体験のない生け花を取り入れた。
4: 日付の見当識障害に対し、文字の大きなカレンダーに変えた。
5: ガスの消し忘れでボヤを起こしたので、介助者とともに調理させた。
認知症患者のケアにおける環境調整で適切でないのはどれか。
1: 見守りがしやすい環境を整える。
2: 居室のプライバシーを確保する。
3: 自室の場所を分かりやすく掲示する。
4: 親しみやすい家庭的な環境作りをする。
5: 生活の道具を新しいものに入れ替える。