統合失調症維持期の作業療法の課題で適切でないのはどれか。
1: 休息援助
2: 資源利用
3: 生活維持
4: 再発防止
5: 就労支援
統合失調症の作業療法で、患者が最も混乱しやすいのはどれか。
1: 担当者の識別
2: 作業の手順
3: 活動の時間
4: 作業の場所
5: 道具の用途
神経症性障害患者の作業療法導入時の評価で最も重視すべきなのはどれか。
1: 就労関連技能
2: 身辺処理能力
3: 精神内界の葛藤
4: 基本的な心身機能
5: 症状への対処方法
妄想型精神分裂病(統合失調症)患者における作業療法の導入で適切でないのはどれか。 ア.妄想の内容について患者と話し合う。イ.短時間の集中でもできる作業を選択する。ウ.受容的な場を設定する。エ.集団所属感が得られる場を設定する。オ.妄想の軽減を目標に設定する。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
統合失調症の家族心理教育において適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 家族を精神疾患の原因ととらえる。
2: 精神分析理論に基づいて行われる。
3: 家族の対処能力が向上することを目指す。
4: 再発防止効果についての科学的根拠がある。
5: EE〈expressed emotion〉を高める指導を行う。
知的障害児の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 作業課題への興味を拡大させる。
2: 集団内での対人技能を向上させる。
3: 自己評価の低下を防ぐ。
4: 障害特性を家族に説明する。
5: 不得意な教科の成績を向上させる。
躁病患者の作業療法で適切なのはどれか。
1: 活動の区切りを短時間に設定する。
2: 複数の活動を同時進行で行う。
3: 患者間の言語的交流を促す。
4: 注意・指導は頻回にする。
5: 直面する課題の自己解決を促す。
18歳の女性。統合失調症。高校入学後成績が低下して不登校となり、自室に閉居しがちとなったため入院した。入院後3か月経過。時折、院内を徘徊しているが、日中は自室に閉じこもりがちである。この時点で作業療法が処方された。導入期に利用する作業種目で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.簡単な構成的作業イ.軽い身体運動ウ.創造的作業エ.肉体労働的作業オ.ゲーム・競争的作業
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
統合失調症に対する作業療法で、ICFの構成要素の「活動」に分類されるのはどれか。
1: 認知の機能
2: 社会生活技能
3: 思考機能の統合
4: 社会からの隔離
5: 生物学的なストレス脆弱性
適応障害について誤っているのはどれか。
1: 日常生活に支障を生じる。
2: 認知行動療法は有効である。
3: 薬物療法が治療の中心になる。
4: 抑うつ気分を伴うことが多い。
5: 適応的なストレス・コーピング技能を養う必要がある。
統合失調症患者の退院時指導で適切でないのはどれか。
1: 再入院しないよう約束する。
2: ストレスへの対処法を再確認する。
3: 利用する施設の担当者に情報を提供する。
4: 困ったときの援助の求め方について確認する。
5: 再燃のサインを見つけたときの行動について確認する。
統合失調症の急性期治療で最も重要なのはどれか。
1: 薬物療法
2: 精神療法
3: 環境調整
4: 生活指導
5: 心理教育
認知症患者への作業療法で改善されやすいのはどれか。
1: 失語
2: 記憶障害
3: 異常感情
4: 見当識障害
5: 遂行機能障害
認知症の作業療法の対応で適切なのはどれか。
1: 活動中は詳細な指示を行う。
2: 休息のタイミングを管理する。
3: 新しい活動を用意する。
4: 患者同士の共同作業は避ける。
5: テンポを速くして短時間で終わらせる。
30歳の男性。統合失調症。3週前に工場で働き始めた。外来作業療法ではパソコンを使用した認知リハビリテーションを継続している。ある時、同じ作業療法に参加する2人の患者から同時に用事を頼まれ、混乱した様子で相談に来た。この患者の職場における行動で最もみられる可能性があるのはどれか。
1: 挨拶ができない。
2: 心気的な訴えが多い。
3: 体力がなく疲れやすい。
4: すぐに仕事に飽きてしまう。
5: 仕事の段取りがつけられない。
40歳の男性。精神分裂病(統合失調症)。日常生活能力には問題なく、退院を勧められているが、「退院後の生活が不安で自信がない」と退院に踏み切れないでいる。この患者への作業療法士の働きかけで適切でないのはどれか。
1: 作業療法場面での成功体験を積み重ねる。
2: 多少の失敗はおそれないように励ます。
3: 作業検査や知能検査など、客観的データを用いて自信をつけさせる。
4: 退院の不安に対して相談にのる。
5: 外来での作業療法の利用方法を説明する。
復職を目指すうつ病患者の作業療法開始時の指導内容で適切なのはどれか。
1: 仕事環境と同じ環境にする。
2: 体力の回復を目指す。
3: 関心の拡大を目指す。
4: 時間厳守を目指す。
5: 能力限界を試す。
22歳の女性。精神分裂病(統合失調症)。高校1年時にうつ状態で3か月入院した。その後、毎年入退院を繰り返し5回目の入院となった。入院後1か月が経過したが、自発性の減退および引きこもりがみられる。また「私の結婚相手を姉に取られた。私の考えがすべて他人に分かってしまい自分がなくなってしまうみたいで困る。他人の声が左の頭に聞こえる。」と訴えている。その時点で作業療法が処方された。この患者の作業療法の目的として適切でないのはどれか。
1: 自発性の改善
2: 作業習慣の定着
3: 幻聴の消失
4: 対人関係の拡大
5: 生活自己管理能力の向上
再発に高EE〈Expressed Emotion〉が深く関与している統合失調症患者の治療に有効なのはどれか。
1: 自律訓練法
2: 認知行動療法
3: 生活技能訓練
4: 家族心理教育
5: レクリエーション
離脱症状が消退して間もないアルコール依存症の患者に対する作業療法で最も優先される目標はどれか。
1: 家族関係の改善
2: 基礎体力の回復
3: 対人技能の獲得
4: 自助グループへの参加
5: ストレス対処行動の獲得