アルコール依存症の離脱症状が消退した直後に行う作業療法で確認する事項はどれか。2つ選べ。
1: 飲酒歴
2: 振戦の有無
3: 睡眠の状況
4: 職場復帰の意志
5: 自助グループ参加の意志
アルコール依存症における作業療法で誤っているのはどれか。
1: 種目の選択は患者に任せる。
2: 体力の回復を図る。
3: 仲間をつくる。
4: ストレスへの耐性を高める。
5: 自己能力を確認する。
アルコール依存症患者の作業療法で最も重要なのはどれか。
1: 運動能力を向上させる。
2: 本人の意志を優先する。
3: 協調性を体験させる。
4: 単独行動を促す。
5: 依存性を高める。
アルコール離脱直後の作業療法で最も優先すべきなのはどれか。
1: 内省
2: 仲間づくり
3: 体力づくり
4: 治療への動機付け
5: 生活設計の立て直し
アルコール依存症患者の作業療法の目的で優先度が低いのはどれか。
1: 自尊感情の向上
2: 認知能力の向上
3: 基礎体力の向上
4: 現実認識の向上
5: ストレス耐性の向上
50歳の男性。アルコール依存症。30歳代後半から仕事上のストレスで飲酒量が増えた。遅刻や欠勤を繰り返し、2年前にリストラされてからは昼夜を問わず連続飲酒の状態となった。妻に付き添われて精神科を受診し、アルコール専門病棟へ入院した。入院後2週経過し、離脱症状が落ち着いたため作業療法が開始された。回復期の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 家族同伴の心理教育を行う。
2: 集団内の仲間意識を育てる。
3: 自助グループへの参加を促す。
4: 医療機関の利用終了を目指す。
5: 退院後の生活について助言する。
アルコール依存症の作業療法を行うにあたって、適切でないのはどれか。
1: 酒害教育と並行して行う。
2: 退薬症候群が遷延しているか把握する。
3: 家族が健康になるよう支援する視点をもつ。
4: 本人の飲酒問題の否認について初期から積極的に介入する。
5: 回復初期には過剰な言動に振り回されない対応が必要である。
52歳の男性。アルコール依存症。45歳ころからアルコールによる肝炎で入退院を繰り返し離婚した。単身生活になって飲酒が一層激しくなり、食事も摂らず泥酔状態が続くところを保護されて入院した。離脱症状が消失した時点で作業療法が開始されたが、落ち込んだ様子や自己中心的な行動が見られたり、理由なく作業療法を欠席したりすることがある。この時点での目標で優先度の低いのはどれか。
1: 自ら作業療法士に相談することができる。
2: 他患の作業に協力することができる。
3: 大グループに参加することができる。
4: 身体的回復を優先することができる。
5: 欠席の理由を伝えることができる。
52歳の男性。アルコール依存症。7年前から飲酒量が増え、コントロールがつかず昼から飲むようになり、2年前に会社を辞めた。2か月前から連続飲酒の状態となったため、家族に付き添われて精神科を受診し入院した。離脱症状が改善されたため作業療法を開始した。この患者の退院に向けた支援で適切でないのはどれか。
1: 心理教育を行う。
2: 作業時間を増やす。
3: 家族会を紹介する。
4: デイケアの利用を検討する。
5: 自助グループへの参加を促す。
48歳の男性。アルコール依存症。30歳ころから仕事上のストレスにより飲酒量が増えてきた。40歳ころから遅刻や欠勤を繰り返すようになり2年前に会社をやめた。2か月前から連続飲酒状態となったため妻に付き添われて精神科を受診し、入院した。入院後2週経過し、離脱症状が落ち着いたため作業療法が開始された。この時期の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 家族同伴で心理教育を行う。
2: 集団内で仲間意識を育てる。
3: 自助グループへの参加を促す。
4: プログラムでの頑張りを促す。
5: 退院後の生活について助言する。
アルコール依存症患者の自助グループ活動で適切なのはどれか。
1: 体験を共有する。
2: 半年間で終了する。
3: 身体機能訓練に主眼を置く。
4: 医師の指導の下で行われる。
5: 週1回の参加が決められている。
アルコール依存症に対するレクリエーション活動で適切でないのはどれか。
1: 飲酒に対する反省
2: 不安・焦燥感の軽減
3: 生活リズムの改善
4: 安全な運動量の把握
5: 仲間意識の形成
52歳の男性。アルコール依存症。7年前から飲酒量が増え、コントロールがつかず昼から飲むようになり、2年前に会社を辞めた。2か月前から連続飲酒の状態となったため、家族に付き添われて精神科を受診し入院した。離脱症状が改善されたため作業療法を開始した。この時期にみられやすいのはどれか。2つ選べ。
1: 過度な頑張り
2: 感情の平板化
3: 自己評価の低下
4: 基礎体力の低下
5: 主体的な役割行動
アルコール依存症の患者の家族が作業療法中面会に来た。家族への対応で適切でないのはどれか。
1: 作業場面を見学させる。
2: その患者の作業内容を説明する。
3: 作業療法への参加状況を説明する。
4: 家族に見学の感想を面会後に尋ねる。
5: 家族の協力体制についてその場で話し合う。
47歳の男性。アルコール依存症。30歳代後半から仕事のストレスのために飲酒量が増え、40歳ころから高脂血症と肝機能障害とがある。年末年始に連続飲酒の状態となり、妻と両親に付き添われて精神科を受診した。アルコール専門病棟へ入院し、2週目に作業療法が開始された。この時点での作業療法で適切でないのはどれか。
1: 体力の向上を図る。
2: 合併症に関する心理教育を行う。
3: 仕事のストレスについて話し合う。
4: 生活技能訓練(SST)を行う。
5: 自助グループを紹介する。
39歳の男性。アルコール依存症。前回退院後に連続飲酒状態となり、妻からの依頼で2回目の入院となった。入院の際、妻からお酒をやめないと離婚すると告げられた。離脱症状が治まるのを待って作業療法が開始された。用意されたプログラムには自ら欠かさず参加し、特に運動プログラムでは休むことなく身体を動かしていた。妻には「飲酒による問題はもう起こさないので大丈夫」と話している。この患者に対する作業療法士の対応として最も適切なのはどれか。
1: 運動プログラムを増やす。
2: さらに努力を続けるよう伝える。
3: 支持的に接し、不安が示されたら受け止める。
4: 離婚されないためということを動機付けに用いる。
5: 過去の飲酒が引き起こした問題には触れないでおく。
アルコール依存症患者への抗酒薬に期待できる効果はどれか。
1: 不眠の改善
2: 不安感の軽減
3: 離脱症状の緩和
4: 飲酒に対する嫌悪
5: 幻覚妄想状態の改善
アルコール依存症に対する作業療法評価で適切でないのはどれか。
1: 身体機能
2: 巣症状
3: ストレス耐性
4: 対人行動パターン
5: 作業遂行能力
52歳の男性。アルコール依存症。45歳ころから入退院を繰り返し離婚した。単身生活になって飲酒が一層激しくなり、食事も摂らず泥酔状態が続くところを保護されて入院した。離脱症状が消失した時点で作業療法が開始されたが、落ち込んだ様子や自己中心的な行動がみられたり、理由なく作業療法を欠席したりすることがある。この時点での作業種目で適切なのはどれか。
1: 散歩
2: 革細工
3: パソコン操作
4: バレーボール
5: 院内新聞の編集
精神分裂病(統合失調症)患者の急性期症状消退時の作業療法の目的で適切なのはどれか。
1: 対人技能の向上
2: 金銭の自己管理の向上
3: 自己決定力の向上
4: 疲労感の軽減
5: 職場獲得の援助