第45回午前第40問の類似問題

第41回午前:第89問

気分障害(うつ状態)の患者の作業療法中にみられないのはどれか。  

1: 作業能率の低下

2: 作業種目への執着

3: 評価への高い関心

4: 複雑な作業への困惑

5: 失敗へのこだわり

第48回午前:第44問

統合失調症患者の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 合理的な理由付け

2: 作業能率の低下

3: 持続性の維持

4: 社交性の高さ

5: 認知のゆがみ

第50回午後:第48問

Asperger症候群患者の作業療法にみられる特徴はどれか。  

1: コミュニケーションが得意である。

2: 流動的状況を好む。

3: 独自の手順がある。

4: 曖昧条件を好む。

5: 臨機応変である。

第34回午前:第89問

躁状態の患者への作業療法を行っているときの特徴として誤っているのはどれか。  

1: 集中力に乏しい。

2: 依存心が高まる。

3: 関心が拡散する。

4: 干渉が多い。

5: 脱線しやすい。

第34回午前:第59問

軽度認知症を伴う保存的治療中の高齢骨折患者への対応で誤っているのはどれか。  

1: 病前生活、特に趣味などに関連した作業を行う。

2: 患者同士の交流ができる場面を設定する。

3: 日時、場所、ニュースなどの会話を心がける。

4: 固定中の関節には等張性運動を用いた作業で筋萎縮を防ぐ。

5: 局所の固定を妨げない関節には可動域訓練を行う。

第48回午前:第45問

うつ病患者の作業療法でみられやすい特徴はどれか。  

1: 頻回の休息

2: 手順の省略

3: 学習性低下

4: 約束の遵守

5: 他者への依存

第41回午前:第31問

16歳の女子。統合失調症。高校入学後、人の目を気にするようになり、被害的な言動が出現するようになった。文化祭時に興奮状態となり入院となった。入院10日後、症状は徐々に落ち着いてきたが敏感さが残る。この時点で作業療法が処方された。この患者が作業療法を開始して2週後「作業療法は受けたくない」と言った。この時点の対応で適切でないのはどれか。  

1: しばらく作業療法を休ませて様子をみる。

2: 受けたくない理由を聞く。

3: 2週間の作業療法の感想を聞く。

4: 他の作業療法士が担当する。

5: 病棟での生活の様子を観察する。

第55回午後:第44問

作業療法の面接における直面化の説明で正しいのはどれか。  

1: 話の中で疑問に思ったことを尋ねて会話を促進する。

2: 話の中に含まれる無意識的な意味を指摘する。

3: 話の矛盾点を指摘して問題点を明らかにする。

4: 話から感じられる情緒的な面を言葉で返す。

5: 話の不明確な点を尋ねて明らかにする。

  • 答え:3
  • 解説:直面化は、患者の心的葛藤が伺えるものの、言葉として表現されない場合に、葛藤を伺せる態度について話題にしたり、葛藤によって生じている話の矛盾点を指摘したりする技法である。
  • 選択肢1は正しくありません。治療者が疑問に思ったことを尋ねて会話を促進する技法は、質問である。
  • 選択肢2は正しくありません。患者の話のなかに含まれる無意識的な意味を指摘する技法は、解釈であり、精神力動的精神療法で用いられる。
  • 選択肢3は正しいです。直面化は、患者の心的葛藤が伺えるものの、言葉として表現されない場合に、葛藤を伺せる態度について話題にしたり、葛藤によって生じている話の矛盾点を指摘したりする技法である。
  • 選択肢4は正しくありません。患者から伝わってくる情緒的、感情的なものを患者に伝える技法は、反映である。
  • 選択肢5は正しくありません。患者の話や治療者の話のなかの不明瞭な点を尋ねることで問題点や解決方法を明らかにしていく技法は、明確化である。
  • 科目:作業療法評価学
  • 重要度:プレミアム特典
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第46回午後:第43問

統合失調症維持期の作業療法の課題で適切でないのはどれか。  

1: 休息援助

2: 資源利用

3: 生活維持

4: 再発防止

5: 就労支援

第34回午前:第39問

8歳の男児。学習障害。外来通院で作業療法を実施。聴覚的短期記憶に問題があり学校での課題の取り組みに困難を示している。知能検査は下位検査にばらつきがあるが発達遅滞は認められない。作業療法を実施する上で適切でないのはどれか。  

1: 課題に取り組んだ場合は積極的にほめる。

2: 視覚的な情報提示を多くする。

3: 繰り返し内容を口頭で説明する。

4: 指示は簡単にする。

5: 言われたことをノートに書くように指導する。

第35回午前:第85問

精神分裂病(統合失調症)の作業療法でみられないのはどれか。  

1: 判断が一面的になりやすい。

2: 物事への関心が低い。

3: 対人関係の距離が混乱しやすい。

4: 物事の全体的把握が苦手である。

5: 一つの作業に長時間没頭する。

第35回午前:第79問

精神科作業療法の目的で適切でないのはどれか。  

1: 作る喜びの体験

2: 意欲の向上

3: 現実検討能力の向上

4: 職業技能の習得

5: 生活技能の習得

第41回午前:第94問

神経性無食欲症の患者に対する作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 自己表出を促す。

2: 作業活動によってストレス発散を促す。

3: 食欲を増進させるために身体運動を行う。

4: 集中して楽しめる作業活動を行う。

5: 道具や作品などの自己管理を促す。

第54回午後:第80問

認知行動療法で対象となるうつ病の自動思考のうち「極端な一般化」にあたるのはどれか。  

1: そのときの感情に基づいて現実を判断する。

2: 全てに対して白黒をつけて割り切ろうとする。

3: 着目していることだけから短絡的に結論付ける。

4: 「こうするべきだ」と行動を制限して自分を責める。

5: 少数の事実から全てが同じ結果になると結論付ける。

  • 答え:5
  • 解説:認知行動療法は、現実の受け取り方やものの見方に働きかけたり、問題解決に向けた対処を行ったりすることで、抑うつ感や不安感の軽減を図る心理療法である。自動思考とは、ある出来事や状況を体験した際、瞬間的に何かしらの考えやイメージを抱くことである。
  • そのときの感情に基づいて現実を判断するのは、「情緒的な理由づけ」にあたります。これは、感情に基づいて物事を判断することで、極端な一般化ではありません。
  • 全てに対して白黒をつけて割り切ろうとするのは、「白黒思考」にあたります。これは、物事を極端に二分して考えることで、極端な一般化ではありません。
  • 着目していることだけから短絡的に結論付けるのは、「部分的焦点づけ」にあたります。これは、特定の部分に焦点を当てて判断することで、極端な一般化ではありません。
  • 「こうするべきだ」と行動を制限して自分を責めるのは、「『べき』思考」にあたります。これは、自分に対して厳しい基準を設けてしまうことで、極端な一般化ではありません。
  • 少数の事実から全てが同じ結果になると結論付けるのは、「極端な一般化」にあたります。これは、一部の事実をもとに全体を判断してしまうことで、うつ病の自動思考の一つとされています。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第46回午前:第43問

入院後2週の統合失調症患者。作業療法の初期評価項目で優先度が低いのはどれか。  

1: 生活技能

2: 現実検討

3: 対人緊張

4: 薬物効果

5: 身体感覚

第54回午前:第16問

17歳の男子。自閉症。自分なりの特定のやり方にこだわり融通が利かず、臨機応変に振る舞えずに失敗体験を積み重ね、自尊感情が著しく低下している。この常同性に関わる特性を踏まえた上での作業療法上の配慮として、最も重要なのはどれか。  

1: 静かな環境で作業する。

2: 用件は具体的に伝える。

3: 図や表を用いた説明を行う。

4: 1つずつ段階を踏んで作業する。

5: 予定変更がある時は前もって伝える。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、自閉症の患者に対して作業療法上の配慮が求められています。自閉症の患者は、常同性により臨機応変に対応できないことが多く、予定変更がある場合には前もって伝えることが重要です。
  • 静かな環境で作業することは、感覚過敏な自閉症患者に有効ですが、この問題では常同性に関わる配慮が求められているため、選択肢1は正解ではありません。
  • 用件を具体的に伝えることは一般的に良い方法ですが、この患者の場合、臨機応変に振る舞えないため、選択肢2は正解ではありません。
  • 図や表を用いた説明は、言語能力が低く図形認識が損なわれていない場合に有効ですが、この患者の場合、特定のやり方にこだわるため、必ずしも図や表を用いた説明がよいとは言えません。選択肢3は正解ではありません。
  • 1つずつ段階を踏んで作業することは、失敗体験を繰り返さないための配慮として行われますが、この患者にはあらかじめ変更について伝える配慮が必要であるため、選択肢4は正解ではありません。
  • 自閉症患者には、常同性に配慮する必要があります。予定の変更などに臨機応変に対応できず、混乱を生じることがあるため、予定変更がある場合には前もって伝えることが重要です。選択肢5が正解です。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第35回午前:第39問

9歳の男児。自閉症。外来通院時に作業療法を実施することとなった。作業療法室では落ち着きなく歩き回り、周囲の物音や人の数などの環境の変化によって自分の手を噛んだり、手で頭を打ったりすることがある。紙折りに取り組ませてもごく短時間しかできない。開始当初の留意点として適切でないのはどれか。  

1: 作業手順を単純にする。

2: 粗大動作を多くする。

3: 作業台を整頓しておく。

4: 短時間で完成する作業にする。

5: 共同作業に参加させる。

第48回午前:第42問

Alzheimer型認知症の作業療法場面で特徴的なのはどれか。  

1: 多動傾向

2: 固執傾向

3: 模倣行動

4: 感情失禁

5: 構成失行

第44回午前:第99問

てんかん患者に対する作業療法実施時の発作予防の留意点はどれか。  

1: 固執性

2: 集中度

3: 疲労度

4: 協調性

5: 参加度

第56回午後:第44問

統合失調症について正しいのはどれか。  

1: 症状寛解後は薬物治療を中止する。

2: 家族心理教育を行うことで再発率が低下する。

3: 精神病未治療期間の長短は予後と無関係である。

4: 服薬自己管理の練習は急性増悪期から開始する。

5: 障害者試行雇用〈トライアル雇用〉の対象にはならない。

  • 答え:2
  • 解説:統合失調症は、継続的な治療が必要な精神疾患であり、家族心理教育を行うことで再発率が低下することが知られています。また、精神病未治療期間や服薬自己管理の練習のタイミング、障害者試行雇用の対象についても理解が必要です。
  • 選択肢1は間違いです。統合失調症の薬物治療は、症状が寛解しても中止せず、継続することが推奨されています。症状が再燃するリスクがあるためです。
  • 選択肢2は正しいです。家族心理教育を行うことで、統合失調症の再発率が低下するとされています。家族が患者の病状や治療について理解し、サポートすることが重要です。
  • 選択肢3は間違いです。精神病未治療期間は、短い方が予後が良いとされています。早期に適切な治療を受けることが、統合失調症の予後改善につながります。
  • 選択肢4は間違いです。服薬自己管理の練習は、急性増悪期ではなく、症状が落ち着いてから行われることが一般的です。患者が自分の病状を理解し、適切な服薬管理ができるようになることが目的です。
  • 選択肢5は間違いです。統合失調症の患者も障害者試行雇用〈トライアル雇用〉の対象となります。これにより、患者が働く機会を得られることで、社会復帰や生活の質の向上が期待されます。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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