第44回午前第12問の類似問題

第53回午前:第84問

脊髄損傷の機能残存レベルと可能な動作の組合せで正しいのはどれか。ただし、機能残存レベルより下位は完全麻痺とする。  

1: C4―――――万能カフを用いた食事

2: C5―――――前方移乗

3: C6―――――橈側-手掌握り

4: C7―――――更衣

5: C8―――――長下肢装具での歩行

  • 答え:4
  • 解説:脊髄損傷の機能残存レベルは、損傷部位によって可能な動作が異なります。この問題では、機能残存レベルと可能な動作の組合せを正しく判断することが求められています。
  • C4レベルでは頸部、肩甲骨の運動が可能ですが、万能カフを使用しても食事は困難です。万能カフを用いた食事はC5レベルから可能となります。
  • C5レベルでは肩関節の屈曲、外転、伸展、肘関節の屈曲などが可能ですが、前方移乗(車イスとベット間)はC6レベルから可能となります。
  • C6レベルでは手関節の背屈が可能となり、テノデーシスアクションを用いた把持動作が可能ですが、橈側-手掌握りはC8レベルから可能となります。
  • C7レベルでは、側臥位でのズボン着脱なども可能となり、更衣が可能です。この選択肢が正しい組合せです。
  • C8レベルでは手指屈筋・伸筋が機能しますが、ADLは車椅子自立レベルであり、長下肢装具での歩行はTh12レベルから可能となります。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第49回午後:第6問

75歳の男性。転倒した後の股関節エックス線写真正面像を示す。骨折部位はどれか。 

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1: 臼蓋部

2: 大腿骨頸部

3: 大腿骨転子部

4: 大腿骨転子下

5: 大腿骨顆部

第46回午後:第36問

脊髄損傷の機能残存レベルと可能な動作との組合せで正しいのはどれか。ただし、機能残存レベルから下位は完全麻痺とする。  

1: C4 — 万能カフを用いた食事

2: C5 — 標準型車椅子の操作

3: C6 — 腱固定効果を利用した把持

4: C7 — 橈側−手掌握り

5: C8 — 指尖つまみ

第46回午後:第16問

75歳の男性。交通事故による第5頸髄レベルでの損傷による四肢不全麻痺。受傷後6か月経過。端座位、手すり使用で立ち上がり動作、食事は太柄のフォークで自立。トイレ動作は見守り。衣服の着脱は介助。自宅内は手すり歩行で移動、屋外は車椅子移動。Frankel分類はどれか。  

1: A

2: B

3: C

4: D

5: E

第37回午前:第2問

38歳の男性。交通事故による右腕神経叢損傷。肘屈曲を指示したところ、抗重力位では、回外位、中間位、回内位とも自動運動はみられなかった。そのため図のように重力を除いた肢位にしたところ、手関節の伸展、前腕の回内を伴いながら全可動域屈曲した。しかし前腕回外位のままでは肘屈曲ができなかった。この患者の肘屈曲について正しいのはどれか。 

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1: 上腕二頭筋の筋力は2(Poor)である。

2: 上腕二頭筋の筋力は3(Fair)である。

3: 腕橈骨筋の筋力は3(Fair)である。

4: 除重力位での肘屈曲は主として長橈側手根伸筋で行っている。

5: 除重力位での肘屈曲は主として橈側手根屈筋で行っている。

第54回午後:第12問

頸髄損傷者の起き上がり動作を図に示す。この患者において機能していると推測される筋はどれか。 

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1: 円回内筋

2: 深指屈筋

3: 上腕三頭筋

4: 長母指伸筋

5: 尺側手根伸筋

第55回午後:第9問

70歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、下肢Ⅳ。座位にて、肘関節伸展位で肩関節90°屈曲運動を指示したところ、屈曲共同運動パターンがみられた。この患者で促通すべき筋はどれか。  

1: 棘下筋

2: 広背筋

3: 大菱形筋

4: 上腕二頭筋

5: 上腕三頭筋

第53回午前:第4問

29歳の男性。バイク転倒事故による右前頭葉脳挫傷および外傷性くも膜下出血。事故から2週間後に意識清明となり、作業療法が開始された。運動麻痺と感覚障害はない。礼節やコミュニケーション能力は保たれているが、感情表出は少なく、ぼんやりとしていることが多い。既知の物品操作方法は覚えているが、事故後の出来事に関する情報は忘れやすい。作業療法開始時間までに支度を整えることが難しく、しばしば時間に遅れる。この患者の状態を評価するために適切と考えられる評価法はどれか。2つ選べ。  

1: BADS

2: RBMT

3: SLTA

4: SPTA

5: VPTA

  • 答え:1 ・2
  • 解説:この患者は運動麻痺や感覚障害はないものの、感情表出が少なく、事故後の出来事に関する情報を忘れやすいという症状がある。このような状態を評価するために適切な評価法は、BADS(行動評価法)とRBMT(リバプール記憶評価法)である。
  • BADS(行動評価法)は、患者の日常生活における認知機能や行動を評価するための方法であり、この患者の状態を評価するのに適切である。
  • RBMT(リバプール記憶評価法)は、患者の短期記憶や日常生活に関連する記憶機能を評価するための方法であり、この患者の状態を評価するのに適切である。
  • SLTA(言語聴覚療法評価法)は、言語聴覚療法の効果を評価するための方法であり、この患者の状態を評価するのには適切ではない。
  • SPTA(社会心理療法評価法)は、社会心理療法の効果を評価するための方法であり、この患者の状態を評価するのには適切ではない。
  • VPTA(視知覚療法評価法)は、視覚失認やBálint症候群、半側空間無視などの評価が可能であるが、この患者の症状とは関連が薄いため、適切な評価法ではない。
  • 科目:高次脳機能障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第49回午後:第30問

Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類で基本的機能筋に指定されているのはどれか。2つ選べ。  

1: 上腕三頭筋

2: 上腕筋

3: 円回内筋

4: 橈側手根屈筋

5: 深指屈筋

第57回午前:第7問

28歳の男性。脊髄完全損傷。両側に長下肢装具を使用し、平行棒内歩行練習を行っている。歩行パターンを図に示す。機能残存レベルはどれか。 

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1: Th1

2: Th6

3: Th12

4: L4

5: S1

第56回午後:第41問

脊髄完全損傷者の機能残存レベルと実用可能な能力の組合せで正しいのはどれか。  

1: 第3頸髄節 ── 自発呼吸

2: 第5頸髄節 ── プッシュアップ動作

3: 第3胸髄節 ── 自動車への移乗

4: 第10胸髄節 ── 両長下肢装具を用いての歩行

5: 第12胸髄節 ── 両短下肢装具を用いての歩行

第35回午前:第54問

普通型車椅子の使用について誤っているのはどれか。  

1: 上腕三頭筋の筋力低下では手をハンドリムに押しつける力が弱くなる。

2: 対麻痺患者は上腕二頭筋と長橈側手根伸筋を主動筋として駆動する。

3: 緩いスロープをバックで降りながらキャスター上げの訓練をする。

4: 段差の降りを介助する場合は後進が安全である。

5: 頸髄損傷(第7頸髄節まで機能残存)患者は屋外移動が自立できる。

第35回午前:第20問

26歳の男性。オートバイ事故によるびまん性軸索損傷。2週間意識不明であった。受傷後2か月経過。病棟からの情報では、食事、整容は粗雑だが自立。車椅子への移乗は不安定で、ひとりでベッドから乗り移って転倒する。車椅子での自立走行は可能。自分の部屋を間違える。作業療法の開始時の評価項目で適切でないのはどれか。  

1: 認知機能

2: 記憶

3: 運動・感覚機能

4: ADL

5: IADL

第36回午前:第23問

20歳の男性。左上腕骨顆上骨折に伴う末梢神経損傷に対し作業療法を開始した。陶芸でひも作りを行うと図のような手の形を示した。損傷された神経はどれか。 

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1: 正中神経

2: 尺骨神経

3: 橈骨神経

4: 筋皮神経

5: 腋窩神経

第34回午前:第7問

24歳の男性。脊髄損傷(第6胸髄節まで機能残存)。プッシュアップ動作を図A、図Bに示す。図Bの遂行に影響の少ない因子はどれか。 

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1: 脊柱の可動性

2: ハムストリングスの伸張性

3: 上肢長

4: 下肢長

5: 体 重

第36回午前:第59問

脊髄損傷(第5頸髄節まで機能残存)における機能筋で誤っているのはどれか。 ア.上腕三頭筋イ.僧帽筋ウ.三角筋エ.上腕二頭筋オ.回外筋  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第52回午前:第7問

30歳の男性。スキーで転倒して受傷した。エックス線写真を示す。肩脱臼整復後に肩関節内転・内旋位で固定されたが、上腕の外側上部に感覚鈍麻を訴えた。合併症の神経麻痺はどれか。 

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1: 腋窩神経

2: 肩甲上神経

3: 肩甲下神経

4: 尺骨神経

5: 正中神経

第45回午後:第47問

脊髄損傷(第7頸髄節まで機能残存)患者で自立が最も困難な項目はどれか。  

1: 車椅子のキャスター上げ

2: 車椅子で5 cmの段差昇降

3: 床面から車椅子への乗り移り

4: ベッドから車椅子までの側方移乗

5: 車椅子の積み下ろしを伴う自動車の利用

第40回午前:第13問

63歳の男性。転倒して左大腿骨頸部内側骨折を受傷し、骨接合術を受けた。接合部のエックス線単純写真を示す。術後早期の理学療法で適切でないのはどれか。

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第50回午前:第8問

62歳の男性。5年前に脊髄小脳変性症と診断され、徐々に歩行障害が進行している。体幹失調が顕著で、下肢には協調運動障害があるが筋力は保たれている。歩隔をやや広くすることで左右方向は安定しているが、前後方向への振り子様の歩容がみられる。最近になって自力歩行が困難となり、理学療法で歩行器を用いた歩行を練習している。この患者の歩行器に工夫すべき点で適切なのはどれか。  

1: サドル付型を用いる。

2: ピックアップ型を用いる。

3: 歩行器は軽量のものを選ぶ。

4: 上肢支持面の側方に重錘を装着する。

5: 上肢支持面は前腕部で支持できる高さにする。