注意欠陥/多動性障害患者の作業遂行の特徴で正しいのはどれか。
1: 作品の完成度が高い。
2: 何度も説明を求める。
3: 整理整頓が得意である。
4: 時間を守ることに執着する。
5: 興味があることに集中する。
前頭側頭型認知症患者への作業療法士の対応として適切なのはどれか。
1: 活動の中で複雑な判断を本人に求めるようにする。
2: 口頭指示が理解できない場合は紙に書いて伝える。
3: 参加の拒否に対しては活動の内容を丁寧に説明する。
4: 常同行動に対しては別の行動に切り替えるように促す。
5: 食べることが止められない場合は食材を見えない場所に移動させる。
統合失調症患者の作業療法場面での行動特徴で誤っているのはどれか。
1: とっさの判断を求められると戸惑う。
2: 特定の作業活動に執着する。
3: 同時に二つの課題を与えられると混乱しやすい。
4: 新しいものに慣れるまで時間がかかる。
5: 計画的に物事を進めることが困難である。
亜急性期の統合失調症患者に対する作業療法の目的で正しいのはどれか。
1: 1. 自己能力の限界を知る。
2: 2. 作業遂行能力を改善する。
3: 3. 対人交流技能を改善する。
4: 4. 社会資源の利用を援助する。
5: 5. 基本的な生活リズムを回復する。
パニック障害の患者に対する作業療法の目的で適切なのはどれか。
1: 病識の獲得
2: 身辺処理能力の向上
3: 対人交流技能の向上
4: 不安対処能力の向上
5: 現実感喪失からの回復
神経症性障害患者の作業療法で正しいのはどれか。
1: 心気症状への傾聴が重要となる。
2: 転換症状がある場合は行わない。
3: 強迫症状に対しては反復作業を用いる。
4: 不安発作が完全に消失するまで行わない。
5: 離人症状では自傷行為の可能性を考慮する。
児童の心理療法で適切なのはどれか。
1: 自律訓練法
2: 精神分析療法
3: 森田療法
4: 内観療法
5: 箱庭療法
35歳の女性。現在、6か月児の子育て中であるが、1か月前からテレビも新聞も見る気が起こらないほど周囲への興味・関心が低下し、子と触れ合うこともおっくうになった。物事の判断が鈍くなり、子育てに自信をなくし、自分を責め、ささいなことから不安になりやすくなったため、子を祖母に預けて精神科病院に入院した。入院翌日から不安の軽減を目的に作業療法が開始された。この患者に用いる作業活動で適切なのはどれか。
1: 就労準備活動
2: 会話を促す活動
3: 創造力を要する活動
4: 決断力を要する活動
5: 短時間で完結する活動
うつ病の回復期の作業療法で適切なのはどれか。
1: 適度な運動を活動に取り入れる。
2: メモは使わず記憶するよう促す。
3: 休憩は最小限にして持久力をつける。
4: あらかじめ決めた活動は全て行うようにする。
5: 自信を取り戻すため高めの負荷量を設定する。
16歳の男子。高機能広汎性発達障害。友人との交流は少ないが、学校では大きな問題もなく普通高校に進学した。高校1年の夏休み後から登校できなくなり、思春期外来を受診した。通院しながら外来作業療法を実施することになった。開始時の作業で適切でないのはどれか。
1: 単純なもの
2: 短時間で完成できるもの
3: 本人の興味があるもの
4: 他者と共同で行うもの
5: 粗大動作が多いもの
人間作業モデルについて正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 人の習慣を評価する。
2: 認知症の人には用いない。
3: 作業に対する有能感を評価する。
4: 作業の満足度を10段階で評価する。
5: 運動技能とプロセス技能で構成されている。
慢性期統合失調症患者に作業療法を導入する際の留意点で適切でないのはどれか。
1: それまでの患者の生活パターンを保つ。
2: 複数の課題を提示する。
3: 何もしなくてもよいことを保障する。
4: 段階づけができる工程を準備する。
5: 完成品の見本を見せながら手順を話す。
うつ病初期の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 病前からなじんだ活動を用いる。
2: 十分な休息がとれた後に開始する。
3: 集団を利用して他者との交流を促す。
4: 疲労度を確認しながら活動時間を決める。
5: 復職を目指して病前の仕事と同じ作業を行う。
8歳の男児。自閉症。小学校に入学後、好きな算数以外の授業中に奇声をあげるようになった。家ではこだわり行為を制する母親に暴力を振るうようになり、養護教諭の勧めで児童・思春期外来を受診した。受診後すぐに作業療法が開始された。患児の行動で予測されるものはどれか。2つ選べ。
1: 質問し終わる前に答え始める。
2: 話しかけに応じない。
3: 同じことを繰り返し聞いてくる。
4: しゃべり続ける。
5: 他者の邪魔をする。
老年期アルコール依存症の作業療法導入時の留意点で適切でないのはどれか。
1: 身体機能の評価を行う。
2: 記銘力障害の有無を確認する。
3: 合併症の有無を確認する。
4: 疲れやすい作業は避ける。
5: 工程の細かな作業を導入する。
6歳の女児。痙直型脳性麻痺。就学に備えた作業療法を外来で行っている。歩行器と短下肢装具を用いて屋内を歩くことができる。この児の作業活動の姿勢で適切でないのはどれか。
我が国の認知症対策として適切でないのはどれか。
1: 介護者への支援
2: 施設入所の促進
3: 若年性認知症施策の強化
4: 認知症に関する知識の普及
5: リハビリテーションモデルの研究開発
14歳の男子。8歳時に軽度の注意欠陥・多動を伴う学習障害の診断を受けた。中学校(普通学級)に入学したが、最近、登校しないことが多くなった。進学準備の時期を迎えているが、生活リズムも乱れがちとなり、思春期外来への通院時に作業療法を実施することになった。初回面接の事項として適切でないのはどれか。 ア.不登校の理由イ.学校の友人関係ウ.一日の過ごし方エ.最近の興味オ.将来の進路
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
統合失調症の回復期前期における作業療法導入時の評価項目で適切でないのはどれか。
1: 基本的生活リズム
2: 身体感覚の状態
3: 疲れやすさの程度
4: 活動範囲の広がり
5: 金銭管理能力