第42回午前第88問の類似問題

第39回午前:第70問

高齢障害者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 身体機能だけでなく、認知機能や生活習慣を把握する。

2: 病前の趣味に関連した作業を選択する。

3: 傾眠がみられたら、睡眠状況や脱水の有無を確認する。

4: 白内障では、できるだけ日光の当たる場所で作業を行う。

5: 日常生活の中で役割を持てるような作業を指導する。

第49回午後:第43問

統合失調症で入院している急性期の患者に心理教育を行う場合に適切なのはどれか。  

1: 不安に関する話題は避ける。

2: 主に本人の病状から参加を判断する。

3: 治療により回復していくことを伝える。

4: 精神運動興奮が残存していても開始する。

5: 話がまとまらないときは発言を打ち切る。

第35回午前:第66問

摂食・嚥下障害患者の指導で適切でないのはどれか。  

1: 下顎を引いた姿勢を促通する。

2: 顎の水平方向の運動を促通する。

3: 口唇の閉鎖運動を促通する。

4: 口腔内の過敏性を緩和する。

5: 口呼吸を促通する。

第51回午前:第47問

作業療法導入時の注意欠如・多動性障害の患者に対する配慮として正しいのはどれか。  

1: ルールや禁止事項を数多く設ける。

2: 他者と共同で行う作業を提供する。

3: 失敗体験を基にした動機づけを図る。

4: 不適応反応時の落ち着ける場所を確保する。

5: 周囲からの刺激を受けやすい環境を設定する。

第53回午後:第17問

21歳の女性。大学生で単身生活。日中は講義に出席しているが、帰宅すると過食と自己誘発性嘔吐に時間を費やし、睡眠時間がとれず、遅刻するなど日常生活に支障をきたしている。心配した母親に連れられて精神科を受診した。過食後の自己嫌悪感も強く、抗うつ薬を処方されたが、最近ではリストカットなどの自傷行為もみられるようになった。ある日作業療法室で本人が近況について報告をしてきた。そのときの作業療法士の本人への対応として最も適切なのはどれか。  

1: 過食の理由を尋ねる。

2: 今後の自傷行為を禁じる。

3: 講義の出席状況を把握する。

4: 心配している気持ちを伝える。

5: 日々のスケジュール管理方法を指導する。

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、過食症(BN)の症状を持つ患者に対して作業療法士がどのように対応すべきかを問うています。適切な対応は、患者の感情表出を促し、受容的・支持的に接することです。
  • 選択肢1は不適切です。作業療法士は、患者の病理そのものに直接触れるべきではありません。過食の理由を尋ねることは、患者の心理的負担を増やす可能性があります。
  • 選択肢2は不適切です。BN患者は自己嫌悪を感じており、自傷行為を禁じることは、患者にとってさらに自尊心を損ねることになります。止めたくても止められない心理に「禁止事項」を他人から加えられることは適切ではありません。
  • 選択肢3は不適切です。問題文からは、患者の困りごとや葛藤が講義から生じているのか、友人関係などから生じているのか読み取ることができません。患者は講義に出席していることがわかっているため、出席状況を把握する必要はありません。
  • 選択肢4は適切です。自傷行為がみられる患者に対しては、受容的・支持的に対応し、患者の感情表出を促すことが重要です。心配している気持ちを伝えることで、患者に安心感を与え、信頼関係を築くことができます。
  • 選択肢5は不適切です。BN患者には強迫的な性格傾向がみられることがあり、自己管理を強く求めることはかえって心理負担になります。日々のスケジュール管理方法を指導することは、患者にとって適切な対応ではありません。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午前:第90問

初老期うつ病の作業療法開始時の留意点で適切なのはどれか。  

1: 静かな環境を設定する。

2: 回想法を導入する。

3: 病前に得意だった活動を導入する。

4: グループ活動を導入する。

5: 失敗したときはその都度励ます。

第45回午後:第47問

知的障害児の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 1. 遊びの種類を減らす。

2: 2. 内発的に動機付ける。

3: 3. 作業は細かく段階付ける。

4: 4. 精神年齢相応の作業を用いる。

5: 5. 障害の特性を家族に説明する。

第41回午前:第95問

境界型人格障害の患者に対する作業療法の目的で適切でないのはどれか。  

1: 衝動発散を促す。

2: 依存欲求を満たす。

3: 有能感を高める。

4: 退行を促す。

5: 試行錯誤を促す。

第37回午前:第45問

作業療法士の業務として適切でないのはどれか。  

1: 入浴介助方法の指導

2: 公共交通機関の利用練習

3: 階段への手すりの設置

4: 調理の手順や方法の指導

5: 趣味活動の指導

第43回午前:第84問

慢性期統合失調症患者に作業療法を導入する際の留意点で適切でないのはどれか。  

1: それまでの患者の生活パターンを保つ。

2: 複数の課題を提示する。

3: 何もしなくてもよいことを保障する。

4: 段階づけができる工程を準備する。

5: 完成品の見本を見せながら手順を話す。

第35回午前:第32問

22歳女性。摂食障害。同僚との対人関係の悪化から過食が始まり、食費を乱費するようになり入院となった。入院後は入院を不満として拒食に転じたが、3か月後には退院可能になった。退院後、再び過食が始まり、盗食や下剤の乱用がみられ再入院となった。入院後直ちに作業療法が処方された。作業療法開始当初にみられないのはどれか。  

1: 作業療法上の約束には一応従う。

2: 作業種目を自ら希望する。

3: 作業療法士に万能感を抱く。

4: 自己中心的な行動をする。

5: 作品の出来映えに満足感を抱く。

第48回午後:第43問

統合失調症の回復期前期の患者に適切な活動はどれか。  

1: SST

2: 軽い運動

3: 趣味の開発

4: 作業所見学

5: 買い物訓練

第49回午後:第26問

認知症患者への作業療法で適切なのはどれか。  

1: 徘徊するため、着席を求めた。

2: 食べ物がわかりやすいよう、模様のある皿を使用した。

3: 患者の趣味開発のために体験のない生け花を取り入れた。

4: 日付の見当識障害に対し、文字の大きなカレンダーに変えた。

5: ガスの消し忘れでボヤを起こしたので、介助者とともに調理させた。

第40回午前:第89問

神経性無食欲症患者の作業療法場面でみられないのはどれか。  

1: 過活動

2: 過剰適応

3: 強迫的なこだわり

4: 対人交流の希薄さ

5: 評価に対する無関心

第57回午後:第44問

統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか。  

1: 身体感覚の獲得

2: 現実への移行の準備

3: 身辺処理能力の回復

4: 生活管理能力の改善

5: 対人交流技能の改善

  • 答え:2
  • 解説:統合失調症の回復過程の急性期における作業療法は、現実への移行の準備が適切である。急性期では、幻覚や妄想などの精神症状があり、現実との境界が曖昧な状態から、現実への移行の準備が行われる。
  • 身体感覚の獲得は、急性期を過ぎて回復期前期に獲得を目指すものであり、急性期には適切ではない。
  • 現実への移行の準備は、急性期に適切な作業療法である。患者にとって現実見当ができるように、刺激の少ない環境を整えることが重要である。
  • 身辺処理能力の回復は、急性期に疲労した体力を回復させて、安全にADLが実行可能になった回復期に獲得を目指すものであり、急性期には適切ではない。
  • 生活管理能力の改善は、身辺処理能力が回復し、家庭や社会で生活するために、回復期後期または維持期に改善させるものであり、急性期には適切ではない。
  • 対人交流技能の改善は、ADLが身近な人たちとの環境で安定して遂行できるようになった回復期後期に、社会生活を予定しながら行われるものであり、急性期には適切ではない。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
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第49回午前:第47問

強迫性障害患者の作業療法で適切なのはどれか。  

1: 自由度の高い作業を提供する。

2: 正確さを必要とする作業を提供する。

3: 強迫行為が始まれば作業を中止させる。

4: 強迫行為の原因についての洞察を促す。

5: 作業工程の確認は作業療法士が本人に代わって行う。

第53回午後:第44問

離脱症状が消退して間もないアルコール依存症の患者に対する作業療法で最も優先される目標はどれか。  

1: 家族関係の改善

2: 基礎体力の回復

3: 対人技能の獲得

4: 自助グループへの参加

5: ストレス対処行動の獲得

  • 答え:2
  • 解説:アルコール依存症患者の治療は1期と2期に分けられ、1期は離脱症状の管理と薬物治療が中心で、2期は飲酒行動の矯正を目的とした精神療法が行われる。離脱症状が消退して間もない時期は、基礎体力の回復が最も優先される目標である。
  • 家族関係の改善は重要な目標ではあるが、これは退院や社会復帰を目指す時期の目標であり、離脱症状が消退して間もない時期の最優先目標ではない。
  • 基礎体力の回復は、離脱症状が消退して間もないアルコール依存症患者にとって最も優先される目標である。長期間かつ多量飲酒の患者では、体力低下がみられるため、この時期に基礎体力の回復を目指すことが重要である。
  • 対人技能の獲得は、2期の治療目標となる。離脱症状が消退して間もない時期の最優先目標ではない。
  • 自助グループへの参加は、2期治療の目標となる。2期にはAlcoholics Anonymous(AA)や断酒会への参加を促すことが一般的であるが、離脱症状が消退して間もない時期の最優先目標ではない。
  • ストレス対処行動の獲得は、2期治療の目標となる。ストレスは飲酒欲求の誘因であり、アルコール依存症患者ではこれに対処するためのコーピングスキルの獲得を目指すが、離脱症状が消退して間もない時期の最優先目標ではない。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第37回午前:第82問

アルコール依存症に対する作業療法評価で適切でないのはどれか。  

1: 身体機能

2: 巣症状

3: ストレス耐性

4: 対人行動パターン

5: 作業遂行能力

第36回午前:第75問

知的障害児の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 内発的に動機づける。

2: 暦年齢指標を目標にする。

3: 障害の特性を家族に説明する。

4: 遊びの種類を増やす。

5: 作業は細かく段階づける。

第37回午前:第93問

うつ病の回復初期での作業療法の留意点で適切なのはどれか。  

1: 作業リズムを獲得させる。

2: 作業回数を増やす。

3: 作業難易度を高める。

4: 話し合いの司会を勧める。

5: 団体競技のスポーツを取り入れる。