第41回午前第89問の類似問題

第46回午後:第39問

神経症性障害患者の作業療法で正しいのはどれか。  

1: 心気症状への傾聴が重要となる。

2: 転換症状がある場合は行わない。

3: 強迫症状に対しては反復作業を用いる。

4: 不安発作が完全に消失するまで行わない。

5: 離人症状では自傷行為の可能性を考慮する。

第43回午前:第98問

てんかん患者の作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 生活技能訓練を行う。

2: 役割に応じた責任を持たせる。

3: 休息のタイミングを習得させる。

4: 視覚刺激の強い作業を導入する。

5: 発作の予兆を把握する。

第37回午前:第33問

32歳の男性。感情障害。営業の仕事で成績も良かったが、29歳時に躁病性興奮で約10か月入院した。退院後、復職したが服薬を自己調節し始め、次第に多弁となり顧客とのトラブルが多くなり、上司の勧めで2回目の入院となった。薬物療法によって入院2か月で落ち着いたため、安定した行動の維持を目標に作業療法が処方された。まとまりのある行動を見せているが、要求が通らない場合に他患に攻撃的な言動を表出することがある。この患者の作業で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.非構成的な作業イ.巧緻性の必要な作業ウ.自由参加の集団作業エ.手順の明確な作業オ.粗大運動的な作業  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第54回午後:第80問

認知行動療法で対象となるうつ病の自動思考のうち「極端な一般化」にあたるのはどれか。  

1: そのときの感情に基づいて現実を判断する。

2: 全てに対して白黒をつけて割り切ろうとする。

3: 着目していることだけから短絡的に結論付ける。

4: 「こうするべきだ」と行動を制限して自分を責める。

5: 少数の事実から全てが同じ結果になると結論付ける。

  • 答え:5
  • 解説:認知行動療法は、現実の受け取り方やものの見方に働きかけたり、問題解決に向けた対処を行ったりすることで、抑うつ感や不安感の軽減を図る心理療法である。自動思考とは、ある出来事や状況を体験した際、瞬間的に何かしらの考えやイメージを抱くことである。
  • そのときの感情に基づいて現実を判断するのは、「情緒的な理由づけ」にあたります。これは、感情に基づいて物事を判断することで、極端な一般化ではありません。
  • 全てに対して白黒をつけて割り切ろうとするのは、「白黒思考」にあたります。これは、物事を極端に二分して考えることで、極端な一般化ではありません。
  • 着目していることだけから短絡的に結論付けるのは、「部分的焦点づけ」にあたります。これは、特定の部分に焦点を当てて判断することで、極端な一般化ではありません。
  • 「こうするべきだ」と行動を制限して自分を責めるのは、「『べき』思考」にあたります。これは、自分に対して厳しい基準を設けてしまうことで、極端な一般化ではありません。
  • 少数の事実から全てが同じ結果になると結論付けるのは、「極端な一般化」にあたります。これは、一部の事実をもとに全体を判断してしまうことで、うつ病の自動思考の一つとされています。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第38回午前:第96問

認知症患者の作業療法評価で適切でないのはどれか。  

1: 歩行状態などの運動機能

2: 記銘力や理解力などの知的機能

3: 家族の介護力の程度

4: 内田・クレペリンテストでの作業能力

5: 呼吸器・循環器などの合併症の有無

第37回午後:第59問

障害受容に至る心理状態を示す語句で適切でないのはどれか。  

1: 否認

2: 怒り

3: 投射

4: 抑うつ

5: 無感動

第39回午前:第90問

解離性障害患者の作業場面で観察されないのはどれか。  

1: 健忘

2: 歩行障害

3: 視野狭窄

4: 昏睡

5: もうろう状態

第35回午前:第84問

精神分裂病(統合失調症)で能力低下(disability)に該当しないのはどれか。  

1: 金銭の自己管理の低下

2: 自己決定力の低下

3: 作業効率の低下

4: 発動性の低下

5: 対人技能の低下

第35回午前:第93問

強迫神経症患者の作業療法で確認行為がみられたとき、作業療法士の対応で適切なのはどれか。  

1: 作業種目を変更する。

2: 作業を中断させる。

3: その日の作業療法を中止する。

4: 行為をやめるように話す。

5: 行為を静観する。

第40回午前:第37問

25歳の男性。知的障害。IQ 60。両親と3人暮らし。18歳から近所の漬物工場で仕事をしている。周期性の不機嫌がみられていたが、最近、不機嫌が改善せず、物を投げたり両親を攻撃したりするため、入院となった。入院1か月後に状態が安定したので、退院を目標に作業療法が処方された。作業中、いつも患者は周囲をきょろきょろ見回して、落ち着かない。この状況の説明として適切でないのはどれか。  

1: 状況対応力の低さ

2: 過度の緊張

3: 不安の発現

4: 複雑部分発作の前兆

5: 注意集中の困難

第50回午後:第47問

作業療法中に簡単な作業であっても頻回に助言を求めるのはどれか。  

1: 依存性パーソナリティ障害

2: 演技性パーソナリティ障害

3: 妄想性パーソナリティ障害

4: 非社会性パーソナリティ障害

5: 自己愛性パーソナリティ障害

第34回午前:第86問

慢性精神分裂病(統合失調症)患者と知的障害患者への作業の教え方として共通でないのはどれか。  

1: 作業時の道具の配置

2: 短い指示

3: 一つの指示に一つの動作

4: 先に進む前に教えた技法の確認

5: 成功した場合の強化

第38回午前:第93問

てんかん患者に対する作業療法評価で優先度の低いのはどれか。  

1: ベンダー・ゲシュタルト・テスト

2: コース立方体組合わせテスト

3: ロールシャッハ・テスト

4: WAIS-R

5: 職業適性検査

第39回午前:第78問

情緒の不安定な失語症患者の作業療法開始時の面接で適切でないのはどれか。  

1: 身振り手振りを交えたコミュニケーションをする。

2: 「言葉が出なくてつらいですね」と声をかける。

3: 白板やメモ用紙をコミュニケーションに利用する。

4: 明確な返事を得るために同じ質問を繰り返す。

5: 身近な人から生活状況をつぶさに聞く。

第34回午前:第77問

精神科作業療法での初回面接で適切でないのはどれか。  

1: 作業療法士の自己紹介をする。

2: 作業療法参加の意志を確認する。

3: 現在の状態を聞く。

4: 入院前の生活状況を聞く。

5: 発病時の様子を聞く。

第57回午前:第24問

作業分析の目標として適切でないのはどれか。  

1: 治療手段としての作業を体系的に理解する。

2: 治療過程を段階づける。

3: 作業の材料、道具を分類する。

4: 作業遂行に必要な患者の能力を明確にする。

5: 作業実施の環境因子を明確にする。

  • 答え:3
  • 解説:作業分析は介入計画を立案する工程の1つで、作業の特性や難易度を検討し、対象者のニーズや障害特性に応じて環境調整やマッチングを行います。選択肢の中で適切でないものは、作業の材料や道具を分類することです。
  • 選択肢1は正しいです。作業分析は作業を治療手段として用いる際に、工程を含めて体系的に理解することができます。
  • 選択肢2も正しいです。作業分析には、作業の難易度を検討し、介入手段や順序を組立てることで、治療過程を段階づけることができます。
  • 選択肢3は適切でないです。作業に要する材料と道具を分類することは、作業分析の作業環境の調整やマッチングのあとに「計画立案」として行われるもので、作業分析そのものではありません。
  • 選択肢4は正しいですが、作業分析は作業側の特性や難易度を検討するものであり、患者の能力を明確にするのは作業療法評価に含まれます。
  • 選択肢5は正しいです。作業分析の結果、作業実施の環境因子を明確にすることができます。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第40問

回復期の摂食障害患者に対する作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 他者との関わりを促す。

2: 活動を楽しむ機会を作る。

3: 作業では細部への注意を促す。

4: 失敗から学ぶ経験を重視する。

5: 道具の準備や片付けを行わせる。

第49回午前:第44問

認知・思考障害の強い統合失調症患者に対する認知行動療法で適切なのはどれか。  

1: 考えを文字にして表す。

2: 一日の活動を記録して振り返る。

3: コラム法を用いて状況を吟味する。

4: 問題行動を思い返して内省を深める。

5: 相手の気持ちや状況の理解に焦点を当てて振り返る。

第41回午前:第92問

身体表現性障害の患者に対する作業療法士の対応で適切でないのはどれか。  

1: 受容的・支持的に関わる。

2: 矛盾する身体症状の理由を話し合う。

3: 葛藤解決や対処方法を話し合う。

4: アンビバレンツな言動を許容する。

5: 心理的距離を保つ。

第54回午前:第96問

うつ病に起こりやすい思考障害はどれか。  

1: 迂遠

2: 観念奔逸

3: 思考制止

4: 思考途絶

5: 滅裂思考

  • 答え:3
  • 解説:うつ病に起こりやすい思考障害は思考制止です。これは、思考の進行が遅くなり、浮かんでくる観念も乏しくなる症状で、うつ病やその他の抑うつ状態でみられます。
  • 迂遠は、思考の目標は失われていないが、目標とはあまり関係のない枝葉の観念にとらわれ、まわりくどい状態である。これはてんかん性性格変化や知的障害でみられるため、うつ病には該当しません。
  • 観念奔逸は、思考進行が異常に速く、思考の方向性が変わりやすいため、全体としては統一性を欠く思考になりがちな状態である。これは躁状態に特有であり、うつ病には該当しません。
  • 思考制止は、思考の進行が遅くなり、浮かんでくる観念も乏しくなる症状である。これはうつ病やその他の抑うつ状態でみられるため、うつ病に起こりやすい思考障害として正しい選択肢です。
  • 思考途絶は、思考の進行が突然中断され、話をしていて急に止まってしまう状態である。これは統合失調症に特有であり、うつ病には該当しません。
  • 滅裂思考は、思考の流れに前後の関連性と統一性が欠け、思考目標も定まらず、周囲の人には意味が理解できない状態である。この症状は特定の疾患に特有ではないが、うつ病に起こりやすい思考障害としては不適切です。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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