器質性精神障害患者において観察だけでは評価が困難なのはどれか。
1: 理解力
2: せん妄
3: 対人関係
4: 病識
5: 意欲
精神遅滞の障害像で誤っているのはどれか。
1: 情緒障害
2: 意識障害
3: 認知障害
4: 学習障害
5: 運動障害
高次脳機能障害と治療法の組合せで正しいのはどれか。
1: 記憶障害 - 自律訓練法
2: 失行症 - 回想法
3: 純粋失読 - 認知行動療法
4: 遂行機能障害 - 間隔伸長法
5: 半側空間無視 - プリズム適応療法
26歳の男性。統合失調症。大学卒業後、会社に就職し営業の仕事で出張することが多かった。出張途中の飛行機で突然耳鳴りがし、やがて幻聴に変っていったのをきっかけに精神科病院に入院した。薬物療法によって症状が落ち着いたので、2か月後に復職を目指して作業療法を開始した。復職に向けて本人と職場の上司とを交えた面接を行うこととなった。その時の作業療法士の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 病気の特徴を説明する。
2: 上司に服薬管理を依頼する。
3: 困った時の相談相手を決める。
4: 他者との共同作業を提案する。
5: 病前と同じ業務の継続を依頼する。
21歳の女性。統合失調症。大学でグループ課題の実習中に錯乱状態となり入院した。入院後2週からベッドサイドでの作業療法が開始され、入院後7週で症状が落ち着いたため退院することになった。しかし、眠気やだるさ、疲労感があり、一方で復学への焦りが強い。この時期の患者の回復状態はどれか。
1: 急性期
2: 亜急性期
3: 回復期前期
4: 回復期後期
5: 維持期
抗精神病薬を服用中の統合失調症患者。意識障害、37.5℃以上の発熱、発汗および身体のこわばりが出現した。最も考えられるのはどれか。
1: アカシジア
2: 悪性症候群
3: 急性ジストニア
4: 遅発性ジスキネジア
5: 薬剤性Parkinson症候群
統合失調症の予後について正しいのはどれか。
1: 男性の方が良い。
2: 若年発症の方が良い。
3: 陰性症状が優位な方が良い。
4: 緩徐に発症したものの方が良い。
5: 発症から治療開始までの期間が短い方が良い。
脳性麻痺の病型と運動療法との組合せで誤っているのはどれか。
1: 緊張性アテトーゼ-左右対称的なブリッジ運動
2: 痙直型片麻痺-連合反応を促通
3: 痙直型四肢麻痺─共同運動を抑制した分離運動
4: 失調型─膝関節軽度屈曲位での立位保持運動
5: 痙直型両麻痺─両下肢の交互運動
小脳失調患者の上肢の協調性向上を目的とした方法で正しいのはどれか。
1: 上肢遠位部に弾性緊迫帯を巻く。
2: 上肢遠位部に重錘を負荷する。
3: 筋にタッピング刺激を与える。
4: 筋に寒冷刺激を与える。
5: 筋の他動伸張を行う。
解離性障害の症状で適切でないのはどれか。
1: 健忘
2: 遁走
3: 妄想気分
4: 失見当識
5: 多重人格
精神分裂病(統合失調症)の陰性症状はどれか。
1: 体感幻覚
2: 思考化声
3: 被害妄想
4: 感情鈍麻
5: 作為体験
統合失調症において予後が良いのはどれか。
1: 男性
2: 若年での発症
3: 潜行性の発症
4: 強い陰性症状の存在
5: 明らかな発症誘因の存在
回復期前期の統合失調症患者に対する作業療法の目的で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 楽しむ体験
2: 対人交流の促進
3: 社会参加のための情報収集
4: 身体感覚の回復
5: 就労支援
統合失調症患者。織物作業中に突然「この糸は腐っている」と叫んだ。この症状はどれか。
1: 心気妄想
2: 妄想着想
3: 被害妄想
4: 関係念慮
5: 憑依妄想
注意欠陥多動性障害(ADHD)の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 女児に多い。
2: 気が散りやすい。
3: 会話時に視線を合わせない。
4: 順番を待つことができない。
5: 症状は小学校に入学してから現れることが多い。
老年期アルコール依存症の作業療法導入時の留意点で適切でないのはどれか。
1: 身体機能の評価を行う。
2: 記銘力障害の有無を確認する。
3: 合併症の有無を確認する。
4: 疲れやすい作業は避ける。
5: 工程の細かな作業を導入する。
解離性障害患者の作業場面で観察されないのはどれか。
1: 健忘
2: 歩行障害
3: 視野狭窄
4: 昏睡
5: もうろう状態
小脳の機能不全による協調運動障害の説明で誤っているのはどれか。
1: 大文字症:文字が徐々に大きくなる。
2: 企図振戦:目標に近づくほど四肢の振戦が激しくなる。
3: 運動分解:拮抗する運動の切り替えが円滑に行えない。
4: 時間測定障害:運動の開始や停止が正常よりも遅れてしまう。
5: 協調収縮不能:一連の動作で運動の順番や滑らかさが障害される。
認知症患者への作業療法で適切なのはどれか。
1: 徘徊するため、着席を求めた。
2: 食べ物がわかりやすいよう、模様のある皿を使用した。
3: 患者の趣味開発のために体験のない生け花を取り入れた。
4: 日付の見当識障害に対し、文字の大きなカレンダーに変えた。
5: ガスの消し忘れでボヤを起こしたので、介助者とともに調理させた。
無意識的な葛藤を洞察して精神症状を和らげようとするのはどれか。
1: 催眠療法
2: 行動療法
3: 芸術療法
4: 自律訓練法
5: 精神分析療法