第37回午前第88問の類似問題

第35回午前:第93問

強迫神経症患者の作業療法で確認行為がみられたとき、作業療法士の対応で適切なのはどれか。  

1: 作業種目を変更する。

2: 作業を中断させる。

3: その日の作業療法を中止する。

4: 行為をやめるように話す。

5: 行為を静観する。

第46回午前:第48問

うつ状態の作業療法における留意点で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 生活に関連する活動を行う。

2: 気分転換の方法を検討する。

3: 社会適応のための耐性を高める。

4: 病前に得意だったことを優先する。

5: 他者との競争を作業に取り入れる。

第50回午後:第46問

パニック障害の患者に対する作業療法の目的で適切なのはどれか。  

1: 病識の獲得

2: 身辺処理能力の向上

3: 対人交流技能の向上

4: 不安対処能力の向上

5: 現実感喪失からの回復

第36回午前:第84問

転換性障害患者に対する作業療法の留意点で適切でないのはどれか。  

1: 不安感の緩和

2: 生活リズムの安定化

3: 身体症状の解釈

4: 意欲の向上

5: 家族関係の調整

第49回午前:第42問

認知症患者の作業療法中にみられやすいのはどれか。  

1: 過干渉

2: 誇大性

3: 集中性

4: 立去り

5: 綿密性

第43回午前:第96問

精神遅滞(知的障害)の作業療法の目的で誤っているのはどれか。  

1: 日常生活動作の獲得を目指す。

2: 作業体験の機会を提供する。

3: 対人交流の練習をする。

4: ストレス対処法を学ぶ。

5: 自己洞察を促す。

第55回午前:第43問

認知症患者とのコミュニケーション上の配慮で最も適切なのはどれか。  

1: にぎやかな環境で話す。

2: 指示は詳細なものにする。

3: 身振り手振りは使わない。

4: 沈黙した場合は話題を変える。

5: 話題は本人と関係のあるものにする。

  • 答え:5
  • 解説:認知症患者とのコミュニケーションでは、患者が話に興味を持ちやすく、返答が行いやすいように、本人と関係のある話題にすることが最も適切です。
  • にぎやかな環境では、認知症患者が周囲に注意が向いてしまいやすくなるため、静かな環境で話すことが望ましいです。
  • 認知症患者に伝える指示は、簡潔に表現して伝えることが望ましいです。詳細に伝えると情報量が多くなり、混乱を生じやすくなります。
  • 認知症患者とのコミュニケーションでは、適宜身振り手振りを用いることで、患者が内容を理解しやすいようにするとよいです。身振り手振りを使わないことは適切ではありません。
  • 認知症患者が沈黙した場合でも、その間に患者自身が返答を考えている可能性があるため、すぐに話題を変えるべきではありません。質問の仕方を変えるなどの工夫を行うとよいです。
  • 認知症患者とのコミュニケーションでは、患者が話に興味をもち、返答が行いやすいよう、本人と関係のある話題にすることが最も適切です。
  • 科目:認知症・高齢者障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第53回午後:第45問

うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴はどれか。2つ選べ。  

1: 多幸的である。

2: 社交的に振る舞う。

3: 物忘れがみられる。

4: 精神運動抑制がみられる。

5: 能力低下に無関心である。

  • 答え:3 ・4
  • 解説:仮性認知症は、うつ状態にある高齢者が認知症の検査に答えるのに時間がかかるなど、あたかも認知症のように見える状態です。うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴として、物忘れがみられる(選択3)と精神運動抑制がみられる(選択4)が正しい選択肢です。
  • 選択1は間違いです。うつ病による仮性認知症患者ではうつ症状があるため、多幸的な様子はみられません。心理検査では投げやりな様子がみられることがあります。
  • 選択2は間違いです。うつ症状のある高齢者は、不安・焦燥感が強いうえ、心気的になりやすく、身体的愁訴が多いため、社交的に振る舞うことはありません。貧困・罪業・心気妄想や被害妄想などの精神病症状を伴うこともあります。
  • 選択3は正しいです。うつ病による仮性認知症では、記憶障害や遂行機能障害をみとめることがあります。これは、うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴の一つです。
  • 選択4は正しいです。うつ症状による情報処理の速度低下により、一時的に応答時間が遅くなることがあります。これは精神運動抑制の症状の一つであり、うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴の一つです。
  • 選択5は間違いです。仮性認知症は、認知症とは異なり、自らの能力に対する認識が著しく低下していることはありません。むしろ、うつ状態により、能力低下を憂いていることがある。認知検査の時は「わかりません」「ああ、こんなこともわからなくなった」といった発言のように、能力低下を自覚できます。
  • 科目:気分障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第51回午後:第19問

32歳の女性。幼いころから落ち着きがなく、忘れ物も多かった。大学卒業後、医療事務の仕事に就いたが、仕事が忙しくなるとミスが多くなり、同僚にかんしゃくを起こすなど感情が不安定となった。仕事を休むことも多くなったため、職場の上司に勧められ、精神科を受診し、入院となった。2週後、情緒的に落ち着いたところで作業療法が開始された。この患者の作業療法で予測される行動はどれか。  

1: 読書に没頭する。

2: 他者との接触を避ける。

3: 他者の作業種目に目移りする。

4: 物を置いた場所を何度も確認する。

5: 自分の作品の出来栄えに固執する。

第48回午前:第47問

神経症性障害の作業療法で正しいのはどれか。  

1: 集団行動を優先する。

2: 感情表現の機会をもつ。

3: 症状出現の理由を言語化させる。

4: アンビバレンツな言動を指摘する。

5: 身体化症状が増える場合は中止する。

第45回午後:第43問

統合失調症の思考障害に対する作業療法上の留意点で正しいのはどれか。  

1: 1. 工程数を増やす。

2: 2. 集団作業を中心に行う。

3: 3. 言語による指示を多くする。

4: 4. 枠組みの明確な作業を選ぶ。

5: 5. 結果が作品として残らない作業を選ぶ。

第40回午前:第80問

作業療法場面での統合失調症者の行動特徴で誤っているのはどれか。  

1: 柔軟な判断が苦手である。

2: 計画的な遂行が苦手である。

3: 慣れの効果が持続する。

4: 注意の配分が片寄る。

5: 緊張の亢進が持続する。

第49回午後:第43問

統合失調症で入院している急性期の患者に心理教育を行う場合に適切なのはどれか。  

1: 不安に関する話題は避ける。

2: 主に本人の病状から参加を判断する。

3: 治療により回復していくことを伝える。

4: 精神運動興奮が残存していても開始する。

5: 話がまとまらないときは発言を打ち切る。

第42回午前:第87問

気分障害(うつ病)の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 工程がはっきりとした作業

2: 短時間で完成できる作業

3: 非競争的な作業

4: 病前に得意だった作業

5: 受身的な作業

第57回午後:第46問

前頭側頭型認知症患者への作業療法士の対応として適切なのはどれか。  

1: 活動の中で複雑な判断を本人に求めるようにする。

2: 口頭指示が理解できない場合は紙に書いて伝える。

3: 参加の拒否に対しては活動の内容を丁寧に説明する。

4: 常同行動に対しては別の行動に切り替えるように促す。

5: 食べることが止められない場合は食材を見えない場所に移動させる。

  • 答え:5
  • 解説:前頭側頭型認知症は、前頭葉や側頭葉が萎縮する認知症で、常同行動や食べ物にこだわる行動が特徴的です。作業療法士は、患者の状況に応じて適切な対応を行う必要があります。
  • 前頭側頭型認知症では、注意機能や言語機能が低下するため、活動中に複雑な判断を求めると、作業への注意集中が途切れてしまう。この選択肢は適切ではありません。
  • 前頭側頭型認知症者では言語機能が障害されることがあるが、紙に書いて伝えたとしても、読字が障害された場合には有効ではない。この選択肢は適切ではありません。
  • 活動の内容を説明することも大切であるが、認知症の影響で理解が得られないことがある。この場合は、作業療法士側が柔軟に対応してもよいが、この選択肢だけでは適切な対応とは言えません。
  • 常同行動に対して無理に別の行動を促すと、こだわりが強くなって活動への拒否がみられるなど適応性を阻害することになる。この選択肢は適切ではありません。
  • 前頭側頭型認知症者には、偏食や過食が現れることがある。認知症があるため、説明しても理解できない。患者の健康維持のために、過食しないように食物が見えない環境を整備する。この選択肢が適切な対応です。
  • 科目:認知症・高齢者障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午前:第79問

認知症の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 集団回想法

2: 見当識の訓練

3: 創作活動

4: ADL訓練

5: 数字の暗記

第47回午前:第45問

認知機能障害の強い統合失調症患者に対する作業指導で工夫する点はどれか。  

1: 言語説明を増やす。

2: 工程見本を増やす。

3: 作業工程を増やす。

4: 作業時間を増やす。

5: 道具の種類を増やす。

第39回午前:第79問

器質性精神障害患者に対する作業療法開始時の作業適用で適切でないのはどれか。  

1: 作業工程が単純なものを選ぶ。

2: 個別プログラムから始める。

3: 知的水準を確認しておく。

4: 耐久性を高める作業を選ぶ。

5: 安全な作業環境を設定する。

第48回午後:第39問

認知行動療法において重視されるのはどれか。  

1: 無意識の葛藤

2: 全身の弛緩状態

3: あるがままの生活態度

4: 幼少期の養育者との関係

5: 認知が感情に与える影響

第57回午前:第48問

認知症患者の運動療法を行うときの対応として適切でないのはどれか。  

1: 肯定語で指示する。

2: 患者のペースに合わせる。

3: 同じ動作を繰り返し実施する。

4: 運動を拒否しても説得して行う。

5: 日常慣れ親しんだ動作を利用する。