認知症患者の作業療法評価で適切でないのはどれか。
1: 歩行状態などの運動機能
2: 記銘力や理解力などの知的機能
3: 家族の介護力の程度
4: 内田・クレペリンテストでの作業能力
5: 呼吸器・循環器などの合併症の有無
21歳の女性。統合失調症。大学に進学後1人暮らしをしていたが、4年生になっても就職先が決まらず、不眠と焦燥感が出現した。その後、他の学生から悪口を言われている声も聴こえ始め、アパートに閉じこもるようになった。母親が患者の異変に気付き精神科を受診させ休学となった。外来受診を継続し1か月半が経過したところで、外来での作業療法が処方された。この患者に対する作業療法計画の留意点として適切なのはどれか。
1: 復学の時期を決める。
2: 職業適性を評価する。
3: 集団活動の利用を重視する。
4: 日常生活の行動目標を話し合う。
5: 実施作業種目は作業療法士が選択する。
躁病相の初期評価時に得るべき情報として適切でないのはどれか。
1: 問題行動に対する本人の捉え方
2: 本人が社会で担ってきた役割
3: 処方されている薬物
4: 睡眠の状態
5: 併存疾患
広汎性発達障害に対する作業療法でみられる症状はどれか。
1: 行為心迫
2: 常同行動
3: 解離症状
4: 離脱症状
5: 陰性症状
摂食障害患者の作業療法で特徴的にみられるのはどれか。
1: 従順
2: 不注意
3: 易怒性
4: 表面的対応
5: 他者への干渉
うつ病の作業療法の治療計画で適切でないのはどれか。
1: うつ状態の改善
2: 自殺企図の予防
3: 家族関係の調整
4: 病状の認識への促し
5: 病前の生活場に復帰
自閉症児の作業療法でみられない行動特性はどれか。2つ選べ。
1: 興味あるものに手を触れる。
2: 興味が次々に移る。
3: 部屋の隅に一人でいる。
4: 身体に触れられるのを嫌がる。
5: 身振りを伴った会話をする。
長期入院患者の地域生活支援に向けた作業療法評価で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.ロールシャッハテストイ.内田・クレペリンテストウ.精神障害者ケアアセスメントエ.LASMI(Life assessment scale for the mentally ill)オ.MMPI(ミネソタ多面人格検査)
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
高機能広汎性発達障害の作業療法でよくみられる特徴はどれか。
1: 臨機応変
2: 感情共有
3: 比喩的表現
4: 常同的行為
5: 非言語的コミュニケーション
統合失調症患者が就労する意義で適切でないのはどれか。
1: 生活リズムが規則的になる。
2: 社会的役割が獲得される。
3: 収入が得られる。
4: 服薬量を減らせる。
5: 自信が持てる。
25歳の男性。知的障害。IQ 60。両親と3人暮らし。18歳から近所の漬物工場で仕事をしている。周期性の不機嫌がみられていたが、最近、不機嫌が改善せず、物を投げたり両親を攻撃したりするため、入院となった。入院1か月後に状態が安定したので、退院を目標に作業療法が処方された。作業中、いつも患者は周囲をきょろきょろ見回して、落ち着かない。この状況の説明として適切でないのはどれか。
1: 状況対応力の低さ
2: 過度の緊張
3: 不安の発現
4: 複雑部分発作の前兆
5: 注意集中の困難
脳卒中片麻痺患者の理学療法の組合せで適切でないのはどれか。
1: 非対称姿勢-矯正鏡
2: 痙縮-リラクセーション
3: 空間無視-傾斜台
4: 尖足拘縮-補高靴
5: 肩手症候群-愛護的関節可動域訓練
32歳の男性。感情障害。営業の仕事で成績も良かったが、29歳時に躁病性興奮で約10か月入院した。退院後、復職したが服薬を自己調節し始め、次第に多弁となり顧客とのトラブルが多くなり、上司の勧めで2回目の入院となった。薬物療法によって入院2か月で落ち着いたため、安定した行動の維持を目標に作業療法が処方された。まとまりのある行動を見せているが、要求が通らない場合に他患に攻撃的な言動を表出することがある。開始に当たっての留意事項で適切でないのはどれか。
1: 患者の述べることを十分に聴く。
2: 作業種目は本人の希望で決定する。
3: 段階的に行動範囲の拡大を図る。
4: 疲労し過ぎないように配慮する。
5: 最低限の規則は明確に設定する。
神経性無食欲症の患者に対する作業療法で適切でないのはどれか。
1: 自己表出を促す。
2: 作業活動によってストレス発散を促す。
3: 食欲を増進させるために身体運動を行う。
4: 集中して楽しめる作業活動を行う。
5: 道具や作品などの自己管理を促す。
神経性無食欲症患者の作業療法場面でみられないのはどれか。
1: 過活動
2: 過剰適応
3: 強迫的なこだわり
4: 対人交流の希薄さ
5: 評価に対する無関心
20歳の男性。広汎性発達障害。高校の普通科を卒業後、工場に就職するが職場で上司に指示されたことが途中で変更になったことで怒ったり、昼休みの同僚との会話からトラブルとなったりして退職した。その後、抑うつ的な状態が続き、精神科受診となった。この患者への作業療法の目的で最も適切なのはどれか。
1: 体力の向上
2: 自尊心の回復
3: 見当識の改善
4: 行動の自己洞察
5: 生活リズムの回復
てんかん患者に対する作業療法評価で優先度の低いのはどれか。
1: ベンダー・ゲシュタルト・テスト
2: コース立方体組合わせテスト
3: ロールシャッハ・テスト
4: WAIS-R
5: 職業適性検査
多動性障害児の作業療法でみられないのはどれか。
1: 手足をそわそわ動かす。
2: 椅子でもじもじする。
3: 集団行動で順番を乱す。
4: 一つの課題にこだわる。
5: 他の子どもの邪魔をする。
認知症患者への作業適用で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.繰り返しのある作業イ.複数の段階付けのある作業ウ.1時間程度でできる作業エ.巧緻性を必要とする作業オ.手続記憶を利用した作業
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
作業療法の目標設定で誤っているのはどれか。
1: 定性的目標では治療効果の評価が容易である。
2: 長期目標では社会的側面に言及する。
3: 達成可能な現実的なものとする。
4: 制約条件を考慮して設定する。
5: 達成時期を明確に設定する。