全身持久力トレーニングを主体とした運動療法を中止すべき状態はどれか。
1: 心拍数が100/分以上となる。
2: 収縮期血圧が150 mmHg以上となる。
3: 心拍数が安静時から20/分以上増加する。
4: 拡張期血圧が安静時から20 mmHg以上増加する。
5: 収縮期血圧が安静時から30 mmHg以上増加する。
65歳の男性。脳梗塞。急性心不全の合併のため発症後14日目から訓練を開始することになった。訓練開始翌日の歩行訓練中に突然胸痛を訴え、SpO2(経皮的酸素飽和度)が97%から88%まで低下した。病態で最も考えられるのはどれか。
1: 胃痙攣
2: 肺塞栓
3: 喘息発作
4: 低血糖発作
5: 起立性低血圧
78歳の男性。58歳時に肺気腫、60歳時に高血圧を指摘されている。70歳時に脳梗塞による左片麻痺。現在、独歩可能で降圧薬を服用し、経皮的酸素飽和度(SpO2)をモニターし、自宅で生活している。訪問リハビリテーション時の血圧は158/88 mmHg、心拍数は70/分であった。日常生活指導で適切でないのはどれか。
1: 運動時の心拍数の上限は80/分とする。
2: 運動中にSpO2が85%に下がったら安静にする。
3: 収縮期血圧が190 mmHgを越えたら安静にする。
4: 昼食後は1時間の休憩をとる。
5: 口すぼめ呼吸を指導する。
慢性閉塞性肺疾患で運動療法を中止しなければならないのはどれか。
1: 動脈血酸素飽和度─85%
2: 酸素摂取量─最大酸素摂取量の70%
3: 心拍数─最大心拍数(220-年齢)の60%
4: 収縮期血圧─170 mmHg
5: ボルグ指数─11
慢性期虚血性心疾患の運動療法で誤っているのはどれか。
1: 最大心拍数の60~70%を指標にする。
2: 1回の運動時間は30~60分とする。
3: 準備運動と整理運動を行う。
4: 週1回の指導と自主訓練とを組み合わせる。
5: 自覚的運動強度はボルグ指数16~18で行う。
厚生省「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究」班(平成8年度)に基づいた心筋梗塞の急性期リハビリテーションプログラム進行基準で、次の段階のプログラムに進行してもよい状態はどれか。
1: 訓練時にめまいが出現した。
2: 安静時心拍数が140/分であった。
3: ST上昇型で訓練時のSTが0.4 mV低下した。
4: 訓練時の収縮期血圧が安静時に比べて10 mmHg上昇した。
5: 訓練時の収縮期血圧が安静時に比べて20 mmHg低下した。
65歳の女性。脳出血発症後5週の左片麻痺。高血圧で降圧薬を服用中。訓練前の血圧は158/92 mmHg(安静座位)であったが、平行棒内歩行訓練直後の血圧は200/128 mmHg(座位)であった。めまいなどの自覚症状は訴えなかった。アンダーソン改訂基準に基づいた理学療法士の対応として適切なのはどれか。
1: その日の訓練を中止し主治医に連絡する。
2: 血圧をモニターしながら訓練を続ける。
3: 訓練を一時中止し様子をみる。
4: 歩行を中止し座位での訓練内容に変更する。
5: 歩行を中止し臥位での訓練内容に変更する。
全身持久力トレーニングの効果で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 最大心拍出量は減少する。
2: 末梢血管抵抗は増加する。
3: 最大酸素摂取量は増加する。
4: 同じ運動強度での換気量は減少する。
5: 嫌気性代謝閾値が出現する運動強度が低下する。
軽作業を開始する際、注意すべき安静時所見はどれか。
1: 収縮期血圧134 mmHg
2: 拡張期血圧86 mmHg
3: 脈拍92/分
4: 呼吸数30/分
5: 酸素飽和度98%
62歳の女性。脳梗塞発症後3日目。早期の離床とADL獲得を目標に作業療法が開始された。初回の訪室時、目を閉じていたが呼びかけると開眼した。発語は聞き取れるが内容に一貫性がみられない。運動の指示に応じた動きは見られず、四肢は屈曲する傾向がある。バイタルサインは、体温37.1℃、脈拍は98/分、不整脈は認めず、血圧140/98 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は98%であった。問いかけへの返答があいまいで自覚症状を十分に聴取できなかったため、主治医に確認した上で、リハビリテーションの中止基準(日本リハビリテーション医学会による)を遵守することを前提に離床させることとなった。作業療法開始後、中止する必要があるのはどれか。2つ選べ。
1: 脈拍が140/分を超えたとき
2: 不整脈が出現したとき
3: 拡張期血圧が110 mmHgとなったとき
4: 収縮期血圧が170 mmHgとなったとき
5: SpO2が95%になったとき
持久力トレーニングの効果として正しいのはどれか。
1: 呼吸数の増加
2: 1回拍出量の減少
3: 安静時心拍数の減少
4: 末梢血管抵抗の増加
5: 最大酸素摂取量の減少
糖尿病患者の運動療法を中止すべき状態はどれか。
1: 発汗
2: 冷汗
3: 体温 37.0℃
4: Borg指数 13
5: 脈拍数 110/分
急性心筋梗塞の負荷試験において活動のステップアップを中止する場合はどれか。
1: 疲労感の出現
2: 上室性期外収縮:2回/分
3: 心電図:0.1 mVのST低下
4: 心拍数:30/分増加
5: 収縮期血圧:10 mmHgの上昇
全身持久力トレーニングの効果で減少するのはどれか。
1: 最大心拍出量
2: 筋の毛細血管数
3: 嫌気性代謝閾値
4: 動静脈酸素含有量格差
5: 同じ運動強度での換気量
75歳の男性。身長170 cm、体重48 kg、BMI 16.6。約10年前から呼吸困難が出現し自宅近くの医院で加療していた。徐々に呼吸困難感が増悪してきており、50 m程度の連続歩行で呼吸困難感のため休息が必要である。動脈血ガス分析PaO2 65 Torr、PaCO2 48 Torr、肺機能検査%VC 81%、FEV1% 31%であった。患者の胸部エックス線写真を示す。この患者の運動療法を中止すべき状態として最も適切なのはどれか。
1: SpO2 82%
2: 呼吸数22/分
3: 心拍数105/分
4: 修正Borg指数5
5: 収縮期血圧が安静時より20 mmHg上昇