脳卒中患者で内頸動脈系と比べて椎骨脳底動脈系の病変でみられやすいのはどれか。
1: 失語症
2: 認知症
3: 同名半盲
4: 半側無視
5: 運動失調
63歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。発症後2か月。歩行時の立脚相に図のような現象を認めた。患側に対する理学療法で適切でないのはどれか。
1: 下腿三頭筋のタッピング
2: 前脛骨筋の治療的電気刺激
3: 短下肢装具を用いた歩行
4: 膝屈曲位での体重支持
5: 下腿後面のアイシング
Lewy小体型認知症に特徴的なのはどれか。
1: 幻視
2: 感情失禁
3: 滞続言語
4: 錐体路徴候
5: 時刻表的行動
58歳の男性。右利き。職場で倒れているところを発見され搬入された。意識は傾眠状態であったが、発症後4日で改善した。この時点での発話には異常がない。左手足に重度の運動障害と感覚障害とを認める。筋緊張は低下している。視力・視野は正常であるが、顔面は常に右方に向け、指摘しても左側を見ようとしない。頭部CTを示す。この患者に該当すると考えられるのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
50代の女性。脳出血による右片麻痺。発症後8か月が経過した。右利きであったが利き手交換を実施した。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅳ、手指Ⅳ、下肢Ⅴ、感覚機能は表在・深部とも軽度鈍麻で、握力は右2 kg、左28 kg、立位バランスは良好である。この患者が実施可能な動作はどれか。
左延髄外側症候群で正しいのはどれか。
1: 右Horner徴候
2: 右角膜反射低下
3: 右上下肢の運動失調
4: 右上下肢の温痛覚障害
5: 右上下肢の深部感覚障害
脳卒中患者の摂食・嚥下障害で誤っているのはどれか。
1: 仮性球麻痺や球麻痺に伴いやすい。
2: 急性期には比較的高頻度にみられる。
3: 水やお茶は誤嚥しやすい。
4: リクライニング位は誤嚥防止に役立つ。
5: 右側の咽頭麻痺では顔を左に向けて食べさせる。
68歳の女性。右脳梗塞発症7日目。重度の左片麻痺を認めた。意識は清明。高次脳機能障害は認めない。3 ccの水飲みテストで呼吸切迫がみられた。嚥下造影検査で、嚥下時に軽度の不顕性誤嚥と嚥下後の左咽頭残留を認めた。食事自立に向けた摂食・嚥下の直接訓練で正しいのはどれか。
1: 水から始める。
2: むせを誤嚥の指標とする。
3: 座位姿勢は垂直座位で始める。
4: 頭部を伸展位に保持する。
5: 頸部を左回旋位とする。
64歳の女性。右利き。脳梗塞。約1か月前に左大脳に発症。現在は聴覚理解に問題はないが、発語は非流暢かつ緩徐である。話す言葉の量は少なく、発語の際には多大な努力を要している。四肢の麻痺はみられない。この患者への対応として正しいのはどれか。
1: 患者の話す内容が文法的に誤っていれば医療者が即座に細かく修正する。
2: 患者が「はい」「いいえ」で答えることができるように質問する。
3: 医療者が口頭で説明をするときにはジェスチャーを交える。
4: コミュニケーションエイドを導入する。
5: 患者にメモをとるように指導する。
65歳の男性。脳梗塞で左片麻痺となり1か月が経過した。Brunnstrom法ステージで上肢Ⅳ、手指Ⅳ、下肢Ⅳ。認知機能と感覚とに障害はない。非麻痺側上肢に機能的な問題はない。短下肢装具を用いて屋内歩行が可能。作業療法で適切でないのはどれか。
1: 両手で用いたループ付きタオルによる洗体
2: 立位で左手を用いたズボンの引き上げ
3: 両手で頭上の高さの棚に衣類を収納
4: 左手を用いたテーブルの雑巾がけ
5: 両手を用いたタオルたたみ
72歳の女性。右中大脳動脈領域の脳梗塞による左片麻痺。立位時に左下肢の外旋と足部内反が著明であり、歩行時に装具を装着している。最も適応となりにくいのはどれか。
1: ツイスター
2: 非麻痺側補高
3: 逆Thomasヒール
4: 外側フレアヒール
5: 内側Yストラップ
球麻痺でみられないのはどれか。
1: 舌筋の萎縮
2: 下顎反射の亢進
3: 軟口蓋の挙上不全
4: 嗄声
5: 嚥下困難
30歳の女性。外傷性脳損傷。3か月前の追突事故による前頭葉症状が主症状である。運動麻痺は軽微である。簡単な日常会話は可能であるが概念操作などの抽象思考が障害されている。この患者に構成行為評価のためブロックデザイン検査を行った。この患者で認めにくいのはどれか。
脳卒中と比較して外傷性脳損傷に特徴的でない症状はどれか。
1: 遷延性意識障害
2: 通過症候群
3: 注意障害
4: 失語
5: 健忘
65歳の女性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。発症後5日経過。ベッドサイドでの作業療法の評価として適切でないのはどれか。
1: 起座時には血圧を測定する。
2: 病棟でのADLについて情報を得る。
3: 端座位の保持は左側から介助する。
4: 言語機能のスクリーニングを行う。
5: 左手の物品操作能力を確認する。
脳卒中患者の摂食・嚥下障害で誤っているのはどれか。
1: 急性期に高頻度にみられる。
2: 体位調節は誤嚥防止に役立つ。
3: 仮性球麻痺があると生じやすい。
4: 水はペーストよりも誤嚥しやすい。
5: 右側の咽頭麻痺では顔を左に向けて食べさせる。
45歳の男性。脳出血による左片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅱ、下肢Ⅲ。感覚障害は中等度。非麻痺側機能はおおむね良好。裸足での歩行は可能であるが、安定性が低下し速度も遅い。麻痺側の遊脚相で分回し歩行と強い内反尖足が出現する。立脚中期の膝ロッキングがみられる。この患者に適した装具はどれか。
1: 長下肢装具
2: 金属支柱付膝装具
3: クレンザック足継手付短下肢装具
4: プラスチック短下肢装具(足継手なし)
5: 靴型装具(長靴)
70歳の男性。右利き。右内頸動脈閉塞による左片麻痺のため回復期リハビリテーション病棟に入院中。意識清明。日用物品の使用に不便はないが、右側を向いていることが多く、左側の対象物への気付きが遅れることがある。物事には積極的に取り組む一方で、他者へ脈絡なくたびたび話しかけてしまう。この時期の患者の評価法として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: Apathy scale
2: BIT
3: FAB
4: GATB
5: WAB
54歳の右利きの男性。脳梗塞。図のような頭部画像病変であった。みられやすい症状はどれか。
1: 他人の手徴候
2: 観念失行
3: ブローカ失語
4: ゲルストマン症候群
5: ウェルニッケ失語
平衡機能障害において、後索性や小脳性に比べ前庭性に最も関連する異常はどれか。
1: 眼 振
2: 構音障害
3: 深部感覚障害
4: 耳鳴り
5: Romberg試験陽性