能力低下(活動制限)へのアプローチはどれか。
1: 学習障害児への感覚統合療法
2: 脳性麻痺児へのボイタ法
3: 片麻痺患者の麻痺肢への電気刺激
4: パーキンソン病患者への関節可動域訓練
5: 頸髄損傷患者の電動車椅子操作訓練
姿勢保持障害の原因で痙直型脳性麻痺児の特徴はどれか。
1: 注意集中困難による多動
2: 身近な感覚遊びによる常同行動
3: 全身の低緊張による耐久性低下
4: 身体接触面から受ける触覚の異常
5: 全身の不随意運動による調節困難
4歳の男児。脳性麻痺痙直型両麻痺。図のような理学療法を行っている。訓練目的として誤っているのはどれか。
1: 上肢パラシュート反応の促通
2: 股関節内転筋の緊張抑制
3: 股関節伸展筋の促通
4: 体幹伸展筋の促通
5: 膝屈曲筋の促通
脳血管障害による右大脳半球損傷の症状で頻度の少ないのはどれか。
1: 間違った袖に手を通す。
2: 食事をお膳の片側半分残す。
3: 麻痺のあることが分からない。
4: 急須でお茶を入れる手順を混乱する。
5: 閉眼したままにという指示に開眼してしまう。
脊髄損傷の合併症と理学療法との組合せで誤っているのはどれか。
1: 起立性低血圧-斜面台による立位訓練
2: 深部静脈血栓予防-下肢他動運動
3: 呼吸障害-吸気筋筋力強化
4: 異所性骨化予防-愛護的関節可動域訓練
5: 核・核下障害型膀胱-トリガーポイントを利用した排尿訓練
脳卒中患者の摂食・嚥下障害で誤っているのはどれか。
1: 仮性球麻痺や球麻痺に伴いやすい。
2: 急性期には比較的高頻度にみられる。
3: 水やお茶は誤嚥しやすい。
4: リクライニング位は誤嚥防止に役立つ。
5: 右側の咽頭麻痺では顔を左に向けて食べさせる。
6歳の痙直型脳性麻痺児。図はバルーン上で動的座位バランスを促す訓練の開始姿勢である。望ましくない反応はどれか。
1: バルーン上で万歳をしたとき、頭頸部と体幹を垂直に維持する。
2: バルーンを斜め前方に動かしたとき、両上肢が斜め後方に挙上する。
3: バルーンを斜め後方に動かしたとき、両上肢が斜め前方に挙上する。
4: バルーンを後方に動かしたとき、両上肢が後方に挙上する。
5: バルーンを右に動かしたとき、左上下肢が側方に挙上する。
40歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。「手を腰の後ろに回してください」、「肘を曲げずに腕を前から水平位まで上げてください」の指示に左上肢はそれぞれ図のようになった。左上肢の状態として適切なのはどれか。
1: 基本的共同運動の最初の要素が出現している。
2: 痙縮の発現期である。
3: 痙縮が最も強い時期である。
4: 基本的共同運動から逸脱した運動が出現している。
5: 分離運動が自由に可能である。
60歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。狭心症の既往がある。運動療法で誤っているのはどれか。
1: 訓練中は心電図をモニターする。
2: 運動負荷テストによって許容される最大心拍数を決定する。
3: 冷汗、顔面蒼白があれば訓練を中止する。
4: 訓練中に胸骨下部の痛みを訴えたら狭心痛を疑う。
5: 左肩他動運動は狭心痛を誘発する。
症状と転倒予防対策との組合せで適切でないのはどれか。
1: 幻 肢 - 断端荷重訓練
2: 左半側空間無視 - 左側への注意喚起
3: 失調症状 - メトロノーム
4: 下垂足 - 短下肢装具
5: 後索障害 - 照明改善
全般性注意障害のある左片麻痺患者に対する動作指導について正しいのはどれか。
1: 複数の方法を指導する。
2: 一連の動作を一度に指導する。
3: 外乱が少ない環境から開始する。
4: 動作の誤りは口頭指示のみで修正する。
5: 動作の誤りは何度も繰り返し修正する。
65歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。発症後3か月。1か月前から平行棒内で歩行練習を行っている。現在の歩行パターンを図に示した。この症例における歩行の特徴として誤っているのはどれか。
1: 患側の立脚初期に過度の股関節外旋が生じている。
2: 患側肢では足趾接地が踵接地の前に生じている。
3: 患側の遊脚期に過度の膝関節屈曲が生じている。
4: 患側の遊脚期に股関節外転分回しが生じている。
5: 患側肢に内側ホイップが生じている。
脳卒中による片麻痺患者に対する両側支柱付短下肢装具で正しいのはどれか。
1: 急性期には適応とならない。
2: 痙縮の強い尖足には適応となる。
3: 重度の感覚障害は適応とならない。
4: 内反防止には内側にTストラップを用いる。
5: クレンザック継手の背屈角度は5°刻みで調整する。
閉鎖性外傷性脳損傷の特徴で適切でないのはどれか。
1: 意識障害の期間と予後とは関係がある。
2: 病巣はびまん性である。
3: 好発部位は両側後頭葉である。
4: 認知障害、記憶障害および行動異常がみられる。
5: 失調やバランス障害がみられる。
75歳の男性。右視床出血による左片麻痺。発症後3週でブルンストローム法ステージ上肢II・下肢III。平行棒内立位で図のような症状がみられた。運動療法で適切でないのはどれか。
1: 立位で治療者が左側から繰り返し押し返す。
2: 座位でのバランス訓練を行う。
3: 鏡を見せて立位保持訓練を行う。
4: 健側下肢への体重負荷訓練を行う。
5: 高い座面の椅子から立ち上がり訓練を行う。
54歳の男性。脳卒中左片麻痺。足部に中等度の痙性があり、内反尖足位となっている。膝の上から圧迫を加えて装具を装着すると図のような状態となり、歩行練習の最後まで踵部が装具から離れることはない。装具のベルトをかける手順として適切なのはどれか。
1: A→B→C
2: A→C→B
3: B→A→C
4: B→C→A
5: C→A→B
10歳の男児。痙直型四肢麻痺の脳性麻痺。頭部保持は可能で、手で支持すれば座位が可能。わずかな距離は寝返りで移動する。電動車椅子を練習中である。この児が机上で道具の操作を練習する際に、上肢を効果的に使用するための姿勢として最も難易度が高いのはどれか。
9歳の男児。痙直型四肢麻痺の脳性麻痺。頭部保持は可能で、座位保持は両手の支持が必要である。立位は介助があればわずかにできる。この児が机上で道具の操作を練習する際に両手を使用するための姿勢として最も難しいのはどれか。
1: 車椅子で体幹ベルトを用いた座位
2: 床上で両肘を机上に置いた長座位
3: 床上で両肘を机上に置いた割り座
4: 座位保持装置を使用した座位
5: 立位台を使用した立位
片麻痺患者のADL指導で誤っているのはどれか。
1: 急な登り坂は健側を山側にして横歩きする。
2: 敷居をまたぐときは健側から行う。
3: 車椅子の座面は低めに設定する。
4: 浴槽へは患側から入る。
5: 脱衣は健側から行う。
図は痙直型両麻痺を示す脳性麻痺児(GMFCSレベルⅢ)の長座位姿勢である。後方に倒れるのを防ぐため上体を起こそうと全身の筋緊張を強め努力している。その際に上肢に起こる連合反応として適切なのはどれか。
1: 肩甲骨の挙上
2: 肩関節の外転
3: 肘関節の伸展
4: 前腕の回外
5: 手関節の背屈