脳血管障害で正しい組合せはどれか。
1: 脳出血-夜間就眠中に発症することが多い。
2: くも膜下出血-突発的に発症する。
3: 脳血栓-数分で症候は完成する。
4: 脳塞栓-症候の完成までに1~2日を要する。
5: 一過性脳虚血発作-血圧の上昇で発症する。
股関節亜脱臼を伴う痙直型両麻痺児の運動療法で適切でないのはどれか。
1: 股関節装具を装着して歩行
2: トランポリンを使用して跳躍
3: 起立台を使用して持続ストレッチ
4: クローラーを利用して四つ這い
5: テーブルを利用して膝立ち
正中神経麻痺の完全損傷と可能な動作との組合せで正しいのはどれか。
1: 低位損傷-硬貨を拾い上げる。
2: 低位損傷-通常の鉛筆の持ち方で名前を書く。
3: 低位損傷-テレホンカードを横つまみする。
4: 高位損傷-洗顔用の水をすくい上げる。
5: 高位損傷-ドアノブを内側に回す。
Down症候群の児の理学療法で適切なのはどれか。
1: 腹筋群の収縮を促す。
2: 不随意運動を抑制する。
3: 緊張性迷路反射を促通する。
4: シャフリングを移動手段とする。
5: 定頸後すぐに立位姿勢を経験させる。
自助具と疾患との組合せで適切でないのはどれか。
1: ソックスエイド-アテトーゼ型脳性麻痺
2: レバー式水道栓-慢性関節リウマチ
3: 万能カフ- ─頸髄損傷
4: ループ付きタオル─脳卒中片麻痺
5: ストローホルダー─進行性筋ジストロフィー
末梢神経損傷後の麻痺手の管理で誤っているのはどれか。
1: 機能予後の指標-損傷部遠位刺激での運動誘発電位
2: 神経再生の促進-脱神経筋の充分な伸張
3: 異常感覚の改善-サンドペーパーでの脱感作
4: 過誤神経支配筋の再教育-バイオフィードバックによる分離運動
5: ピンチ動作の機能代償-対立スプリントの利用
脳血管障害に伴いやすい症状と治療の組合せで適切でないのはどれか。
1: 痙縮 - リラクセーション
2: 肩手症候群 - 星状神経節ブロック
3: 肩関節亜脱臼 - アームスリングの装着
4: 反張膝 - 下腿三頭筋の筋力増強
5: 尖足拘縮 - アキレス腱延長術
70歳の女性。脳梗塞による右片麻痺。発症後5か月経過。Brunnstrom法ステージは上肢、手指、下肢ともにⅢ。金属支柱付き短下肢装具とT字杖とで病院内歩行が自立した。退院に向けたADL指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 屋内では短下肢装具を使用しない。
2: 浴槽への出入りは座位移動で行う。
3: 自宅トイレに手すりを設置する。
4: ズボンは立位のまま着脱する。
5: 洗顔は立位で行う。
小脳出血の急性期に作業療法の導入が困難となる症状はどれか。
1: 回転性めまい
2: 嚥下障害
3: 構音障害
4: 測定障害
5: 企図振戦
51歳の男性。仕事中に3 mの高さから転落し、外傷性脳損傷を生じ入院した。受傷2週後から作業療法を開始した。3か月が経過し運動麻痺はみられなかったが、日付がわからない、1日のスケジュールを理解できない、感情のコントロールが難しい、複雑な作業は混乱してしまうなどの状態が続いた。作業療法で適切なのはどれか。
1: 静かな環境で行う。
2: 新規課題を毎日与える。
3: 複数の作業療法士で担当する。
4: 不適切な言動には繰り返し注意する。
5: 集団でのレクリエーション活動を導入する。
多発性硬化症で再燃による筋力低下が進行している時期の作業療法として正しいのはどれか。
1: 筋力低下の著しい筋の筋力増強訓練に重点を置く。
2: 効率のよいADLの方法を指導する。
3: 副腎皮質ステロイド薬を減量した日に運動量を増やす。
4: 運動量の決定は感覚障害を指標にする。
5: 訓練は短時間に集中して行う。
神経筋再教育について正しいのはどれか。
1: 随意運動を促通する。
2: 他動運動を用いることはない。
3: 骨関節障害には適用できない。
4: 意識がない状態でも適用できる。
5: 完全脱神経筋の治療として有効である。