8歳の男児。公園の滑り台から誤って転落して左手をつき、痛みのために救急外来を受診した。左肘関節中枢部に疼痛、腫脹および変形が認められる。初診時の左肘のエックス線写真(A、B)を示す。徒手整復と外固定とによる保存治療後4週のエックス線写真(C、D)を示す。肘関節の自動可動域は伸展−20°、屈曲80°であった。この時点の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 肩関節の振子運動
2: 肘関節の温熱療法
3: 肘関節の自動屈曲伸展運動
4: 肘関節の他動屈曲伸展運動
5: 握力の強化訓練
3歳の男児。先天性の腰髄髄膜瘤による二分脊椎。この男児の足の写真を示す。この児の歩行改善に必要なのはどれか。
1: 踵補高
2: 外側ウェッジ
3: 中足骨バー(metatarsal bar)
4: 外側Tストラップ
5: 背屈制動つき足継手
36歳の男性。手にバスケットボールが当たって受傷した。来院時の手指の写真(A)とエックス線単純写真(B)とを示す。この病態として正しいのはどれか。
1: 槌 指
2: ばね指
3: ボクサー骨折
4: ムチランス変形
5: Bennett骨折
女児に多いのはどれか。
1: Perthes病
2: 先天性内反足
3: 大腿骨頭すべり症
4: Osgood-Schlatter病
5: 発育性股関節形成不全
アーチサポートの適応はどれか。
1: 小児の内反足
2: 成人の凹足
3: 外反母指
4: 足根管症候群
5: アキレス腱炎
15歳の男子、6歳時に転倒して左上腕骨外顆骨折の診断で骨接合術を受けた。最近左手のしびれを訴えるようになり受診した。両肘の伸展を行わせたところ、両側とも完全伸展が可能であったが左肘に図の様な変形を認めた。この患者で最も考えられるのはどれか。
1: 腋窩神経障害
2: 筋皮神経障害
3: 正中神経障害
4: 尺骨神経障害
5: 橈骨神経障害
35歳の男性。生来健康であった。転倒し右肘頭骨折を受傷した。術後のエックス線写真(A、B)を示す。骨折部や全身の状態は良好である。この患者の作業療法で最も注意すべき合併症はどれか。
1: 偽関節
2: 変形治癒
3: 遷延治癒
4: 異所性骨化
5: Sudeck骨萎縮