第50回午前第98問の類似問題

第51回午後:第96問

双極性障害について正しいのはどれか。  

1: 男性より女性が多い。

2: 単極性うつ病より自殺率が高い。

3: 単極性うつ病より有病率が高い。

4: 単極性うつ病より発症年齢が高い。

5: 単極性うつ病より遺伝素因の関与が低い。

第48回午後:第96問

気分(感情)障害の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: うつ病は男性に多い。

2: うつ病の生涯有病率は約1%である。

3: 身体疾患を有する患者でうつ病の有病率が高い。

4: 双極性感情障害はうつ病より遺伝的素因の関与が強い。

5: 双極性感情障害はうつ病より平均初発年齢が高い。

第52回午前:第96問

双極性障害と比較した場合のうつ病の特徴はどれか。  

1: 有病率が低い。

2: 平均初発年齢が低い。

3: 有病率の男女差が小さい。

4: 一卵性双生児の罹患一致率が低い。

5: 状況要因が誘因となって発症することが少ない。

第46回午前:第47問

気分障害について正しいのはどれか。  

1: 大うつ病は男性に多い。

2: 躁病の思考障害には観念奔逸がある。

3: 季節性感情障害の症状は冬に改善する。

4: 大うつ病の思考障害には思考途絶がある。

5: 仮性認知症は双極性感情障害に出現しやすい。

第47回午前:第48問

気分障害について正しいのはどれか。  

1: うつ病は男性に多い。

2: うつ病の生涯有病率は3%である。

3: 気分変調性障害はうつ病よりも短期間で治癒する。

4: 季節性感情障害は日照時間が短くなると再燃しやすい。

5: 脳内セロトニンの増加がうつ病の発症に関係している。

第49回午前:第97問

統合失調症について正しいのはどれか。  

1: 男性が女性より3倍多い。

2: 緊張型では昏迷がみられる。

3: 病前性格は循環気質が多い。

4: 死亡率は健常者と同じである。

5: 妄想型は破瓜型より発症年齢が低い。

第56回午前:第46問

注意欠如・多動性障害について正しいのはどれか。  

1: 女性に多い。

2: 低出生体重児の多くで発症する。

3: 感情における衝動性の高さは改善しやすい。

4: 約9割の患者は成人期早期までに寛解する。

5: 青年期以降は運動性多動の症状は目立たなくなる。

  • 答え:5
  • 解説:注意欠如・多動性障害(ADHD)は、主に子どもに見られる神経発達障害で、遺伝的要因や脳の機能障害が関与しているとされています。症状は成長とともに変化し、運動性多動の症状は青年期以降目立たなくなることが多いです。
  • ADHDは男児に多いとされており、女性に多いというのは誤りです。
  • ADHDは遺伝的要因や脳の機能障害が関与しているとされており、低出生体重児の多くで発症するわけではありません。
  • 感情における衝動性の高さは、ADHDの患者にとって改善しにくい症状であり、対人関係のトラブルを招きやすいとされています。
  • 約4割の患児が成人初期までに寛解するとされており、9割が寛解するというのは誤りです。
  • 運動性多動の症状は、青年期以降目立たなくなることが多いとされており、これが正しい選択肢です。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午前:第46問

気分安定薬で再発の防止や頻度の減少が最も期待できる疾患はどれか。  

1: 気分変調症

2: 血管性うつ病

3: 双極性障害

4: 適応障害

5: 非定型うつ病

  • 答え:3
  • 解説:気分安定薬は、再発の防止や頻度の減少が最も期待できる疾患は双極性障害です。双極性障害は、躁状態とうつ状態が交互に現れる病気で、気分安定薬が効果的に働くことが知られています。
  • 気分変調症は、気分が不安定であることが特徴ですが、気分安定薬で再発の防止や頻度の減少が最も期待できる疾患ではありません。
  • 血管性うつ病は、脳の血管障害が原因でうつ症状が現れる病気ですが、気分安定薬で再発の防止や頻度の減少が最も期待できる疾患ではありません。
  • 双極性障害は、躁状態とうつ状態が交互に現れる病気で、気分安定薬が効果的に働くことが知られています。そのため、気分安定薬で再発の防止や頻度の減少が最も期待できる疾患です。
  • 適応障害は、ストレスによって引き起こされる心の不調であり、気分安定薬で再発の防止や頻度の減少が最も期待できる疾患ではありません。
  • 非定型うつ病は、通常のうつ病と比較し、良いことに対しては気分がよくなる、食欲は過食傾向で体重増加、過眠、ひどい倦怠感、他人からの批判に過敏などの特徴があります。薬物療法は、抗うつ薬が用いられることがあるが、うつ病ほどの効果は期待できないため、気分安定薬で再発の防止や頻度の減少が最も期待できる疾患ではありません。
  • 科目:気分障害
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第48回午前:第48問

境界性パーソナリティ障害の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 女性より男性に多い。

2: 自己像が不安定である。

3: 完全主義の傾向がみられる。

4: 慢性の空虚感が支配している。

5: 有病率は統合失調症より低い。

第54回午後:第44問

双極性障害の躁状態の特徴で適切でないのはどれか。  

1: 自尊心の肥大

2: 注意力の増強

3: 睡眠欲求の減少

4: 快楽的活動への没頭

5: 目標志向性の活動亢進

  • 答え:2
  • 解説:双極性障害の躁状態では、自尊心の肥大、睡眠欲求の減少、快楽的活動への没頭、目標志向性の活動亢進などが特徴として挙げられます。ただし、注意力の増強は躁状態の特徴ではありません。
  • 自尊心の肥大は躁状態の特徴の一つで、自分が重要な存在であると過剰に思い込むことがあります。これにより、周囲への配慮が欠けることがあります。
  • 注意力の増強は躁状態の特徴ではありません。むしろ、躁状態では注意力が散漫になりやすく、作業にまとまりがないことが多いです。
  • 睡眠欲求の減少は躁状態の特徴であり、睡眠障害がほぼ必発します。わずかな睡眠時間でも苦にならず、早朝から活動し続ける傾向があります。
  • 快楽的活動への没頭も躁状態の特徴で、制御のきかない買い物や無謀な投資など、好ましくない結果になる可能性が高い行動に集中することがあります。
  • 目標志向性の活動亢進は躁状態の特徴で、異常に亢進した目標志向性の活動や活力が見られます。一方で、非目標志向性の活動である精神運動焦燥を生じることもあります。
  • 科目:気分障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第49回午後:第45問

双極性障害患者の作業療法においてみられやすいのはどれか。  

1: 多幸

2: 過活動

3: せん妄

4: 両価性

5: 感情失禁

第53回午後:第96問

注意欠如・多動性障害について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 薬物療法は行わない。

2: 男児よりも女児に多い。

3: 生育歴の聴取が重要である。

4: 二次性の精神症状に注意が必要である。

5: 成人期において診断されることはない。

  • 答え:3 ・4
  • 解説:注意欠如・多動性障害(ADHD)は、不注意、多動性、衝動性を特徴とし、生育歴の聴取や二次性の精神症状に注意が必要である。治療には心理・社会的アプローチと薬物治療があり、成人期に診断されることもある。
  • 選択肢1は間違いです。ADHDの治療には薬物療法が含まれ、メチルフェニデート塩酸塩(コンサータ)、アトモキセチン塩酸塩(ストラテラ)、グアンファシン塩酸塩(インチュニブ)などの薬が使用されます。
  • 選択肢2は間違いです。ADHDは男児に多いとされており、女児よりも男児に多く見られます。
  • 選択肢3は正しいです。ADHDの診断にあたっては、本人や家族から詳細な生育歴の聴取が重要であり、症状の特徴や発達の過程を把握することが必要です。
  • 選択肢4は正しいです。ADHDでは、不注意、多動性、衝動性以外に二次性の精神症状がみられることがあり、うつ病や不安障害を併発することがあるため、注意が必要です。
  • 選択肢5は間違いです。ADHDの症状は幼少期からみられることが多いですが、成人期になって初めて診断されることもあります。症状が軽度であったり、周囲の理解が得られなかったりすることが原因で、診断が遅れることがあります。
  • 科目:小児の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午後:第94問

統合失調症の発生頻度で正しいのはどれか。  

1: うつ病より低い。

2: 女性より男性が低い。

3: 20歳代より30歳代が高い。

4: 先進国より発展途上国で高い。

5: 社会経済地位の高い階層で高い。

第36回午前:第85問

双極性感情障害(躁うつ病)の患者で特徴的でないのはどれか。  

1: 攻撃的な言動

2: 罪責的な言動

3: 確認的な言動

4: 誇大的な言動

5: 干渉的な言動

第39回午後:第74問

統合失調症(精神分裂病)について誤っているのはどれか。  

1: 多くが30歳までに発症する。

2: 発病率は女性の方が高い。

3: 患者の子供での発病率は一般人口の発病率よりも高い。

4: 我が国では精神科入院患者に占める割合が最も多い。

5: 再発予防には薬物療法が必要である。

第53回午前:第97問

器質性精神障害について正しいのはどれか。  

1: 妄想はみられない。

2: 安定した人格を認める。

3: 記憶障害はみられない。

4: 抗精神病薬は投与しない。

5: 心理的要因の影響を受ける。

  • 答え:5
  • 解説:器質性精神障害は、脳の機能や構造に異常があることが原因で起こる精神障害であり、Alzheimer型認知症や脳血管障害、進行麻痺、頭部外傷、脳腫瘍などが成因となることがある。ストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 選択肢1は間違いです。器質性精神障害では、意識混濁や顕著な幻覚などが明らかでない場合でも、器質性妄想状態を呈することがあります。
  • 選択肢2は間違いです。器質性精神障害では、人格変化や情意面の障害がみられることがあります。
  • 選択肢3は間違いです。器質性精神障害では、急性期の意識障害の回復期などに健忘症候群がみられることがあります。
  • 選択肢4は間違いです。器質性精神障害で生じる行動障害に対しては、抗精神病薬が処方されることがある。そのほか、抗うつ薬や睡眠導入剤などの向精神薬が処方されることもあります。
  • 選択肢5は正しいです。器質性精神障害はストレスなどの心理的要因の影響を受けることがあります。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第39回午前:第26問

60歳の女性。うつ病。夫と2人暮らし。1年前からうつ状態が遷延し、抑うつ気分や意欲の低下が強く、家事もできなくなり入院した。1か月でうつ状態がやや改善してきたが、記憶力減退を強く訴え、「自分は痴呆になった」との不安が強い。気分転換と生活リズムの回復を目的に作業療法が処方された。主治医からの留意事項として、薬の副作用によるふらつきへの配慮が指示されている。作業療法の初期評価で適切でないのはどれか。  

1: 歩行の状態を把握する。

2: 日常生活の状況について尋ねる。

3: 発症に先立つ環境変化について情報収集する。

4: 高次脳機能検査を行う。

5: 患者が関心を持っている活動を聞く。

第57回午後:第98問

統合失調症について正しいのはどれか。  

1: 男性に多い。

2: 急性発症することが多い。

3: 若年の発症は予後が良い。

4: 中年期以後に発症することが多い。

5: 高EEの家族のもとで再発率が高くなる。

  • 答え:5
  • 解説:統合失調症は男女比がほぼ同数であり、発症年齢のピークは男性が10代から20代、女性が20代から30代である。予後不良因子には若年発症や病前機能不良などがある。また、高EE(感情表出)の家族のもとでは再発率が高くなる。
  • 男性に多いというのは誤りで、統合失調症の男女比は基本的に同数である。ただし、発症年齢には男女差がある。
  • 急性発症することが多いというのは誤りで、統合失調症は前駆期、急性期、消耗期、回復期の4段階で経過する。前駆期は明らかな症状に乏しい時期であり、急性発症は少ない。
  • 若年の発症は予後が良いというのは誤りで、予後不良因子として若年発症が挙げられる。他にも病前機能不良や統合失調症の家族歴、陰性症状の多さなどが予後不良因子とされる。
  • 中年期以後に発症することが多いというのは誤りで、統合失調症の発症年齢のピークは男性が10代から20代、女性が20代から30代である。
  • 高EE(感情表出)の家族のもとで再発率が高くなるというのは正しい。統合失調症の本人に対する家族の感情表出に批判や敵意などが強く見られる場合を高EEとし、高EEの家族環境では再発率が高まることが知られている。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第42回午前:第85問

作業療法の場面でうつ状態と躁状態に共通してみられるのはどれか。2つ選べ。  

1: 逸脱行為

2: 焦燥感の訴え

3: 自己評価の低下

4: 他者への干渉

5: 集中困難

第52回午前:第90問

多発性硬化症について正しいのはどれか。  

1: 女性よりも男性に多い。

2: 再発と寛解を繰り返す。

3: 発症は50歳以上が多い。

4: 後遺障害を残すことは稀である。

5: 白色人種に比べて黄色人種に多い。