被害妄想が持続し自宅に閉じこもることで安定している慢性期の統合失調症患者に対する訪問作業療法として適切な支援はどれか。
1: 外出の促し
2: 家事行為の指導
3: 近所づきあいの指導
4: 本人が困っていることの傾聴
5: 内服薬の種類についての話し合い
転換性障害患者に対する作業療法の留意点で適切でないのはどれか。
1: 不安感の緩和
2: 生活リズムの安定化
3: 身体症状の解釈
4: 意欲の向上
5: 家族関係の調整
適応障害について誤っているのはどれか。
1: 日常生活に支障を生じる。
2: 認知行動療法は有効である。
3: 薬物療法が治療の中心になる。
4: 抑うつ気分を伴うことが多い。
5: 適応的なストレス・コーピング技能を養う必要がある。
30歳の男性。統合失調症。高校時代から体調不良を訴えるようになり、自宅に引きこもっていた。5年前に幻覚妄想状態のため入院し作業療法を継続していたが、最近、「退院したい」と意欲を見せ始めた。作業療法種目を変更した3日後に患者が身体的不調を訴え始めた。対応で適切なのはどれか。
1: 休憩の時間を増やす。
2: 以前の作業種目に戻す。
3: 直ちに作業療法を中止する。
4: 他の作業療法士が担当する。
5: 就労意欲を高める種目に変更する。
統合失調症患者の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 合理的な理由付け
2: 作業能率の低下
3: 持続性の維持
4: 社交性の高さ
5: 認知のゆがみ
統合失調症について正しいのはどれか。
1: 男性に多い。
2: 急性発症することが多い。
3: 若年の発症は予後が良い。
4: 中年期以後に発症することが多い。
5: 高EEの家族のもとで再発率が高くなる。
21歳の女性。統合失調症。大学に進学後1人暮らしをしていたが、4年生になっても就職先が決まらず、不眠と焦燥感が出現した。その後、他の学生から悪口を言われている声も聴こえ始め、アパートに閉じこもるようになった。母親が患者の異変に気付き精神科を受診させ休学となった。外来受診を継続し1か月半が経過したところで、外来での作業療法が処方された。この患者に対する作業療法計画の留意点として適切なのはどれか。
1: 復学の時期を決める。
2: 職業適性を評価する。
3: 集団活動の利用を重視する。
4: 日常生活の行動目標を話し合う。
5: 実施作業種目は作業療法士が選択する。
統合失調症の予後について正しいのはどれか。
1: 男性の方が良い。
2: 若年発症の方が良い。
3: 陰性症状が優位な方が良い。
4: 緩徐に発症したものの方が良い。
5: 発症から治療開始までの期間が短い方が良い。
精神科デイケアのプログラムで適切でないのはどれか。
1: スポーツ活動
2: 作業活動
3: 集団精神療法
4: 職場適応訓練
5: 生活技能訓練
アルコール離脱直後の作業療法で最も優先すべきなのはどれか。
1: 内省
2: 仲間づくり
3: 体力づくり
4: 治療への動機付け
5: 生活設計の立て直し
統合失調症に対する作業療法で、ICFの構成要素の「活動」に分類されるのはどれか。
1: 認知の機能
2: 社会生活技能
3: 思考機能の統合
4: 社会からの隔離
5: 生物学的なストレス脆弱性
思考障害の強い精神分裂病(統合失調症)患者に対する作業適用で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.手順が明確な作業イ.非構成的な作業ウ.自己判断で進める作業エ.問題解決的な作業オ.反復的な作業
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
成人のパーソナリティ障害への治療介入で正しいのはどれか。
1: 薬物療法は有効である。
2: 家族との連携を控える。
3: 早期に診断して患者に告知する。
4: 秩序を乱した行動に対して何も言わない。
5: 自傷行為などが頻回な場合は電気けいれん療法を行う。
緊張型統合失調症の昏迷の治療として用いられるのはどれか。
1: EMDR〈Eye Movement Desensitization and Reprocessing〉
2: NEAR〈Neuropsychological Educational Approach to Cognitive Remediation〉
3: TEACCH〈Treatment and Education of Autistic and Related Communication Handicapped Children〉
4: 電気けいれん療法
5: 曝露反応妨害法
認知症患者への作業療法で改善されやすいのはどれか。
1: 失語
2: 記憶障害
3: 異常感情
4: 見当識障害
5: 遂行機能障害
妄想型精神分裂病(統合失調症)患者における作業療法の導入で適切でないのはどれか。 ア.妄想の内容について患者と話し合う。イ.短時間の集中でもできる作業を選択する。ウ.受容的な場を設定する。エ.集団所属感が得られる場を設定する。オ.妄想の軽減を目標に設定する。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
統合失調症で予後不良な因子はどれか。
1: 発病年齢が早い。
2: 病前の性格が社交的である。
3: 明らかな誘因がある。
4: 急性に発病する。
5: 緊張病症状を示す。
SSTの目的として最も適切なのはどれか。
1: 病識の獲得
2: 精神症状の改善
3: 自動思考の修正
4: ストレス対処技能の強化
5: 対人関係パターンの自己洞察
18歳の女性。統合失調症。高校入学後成績が低下して不登校となり、自室に閉居しがちとなったため入院した。入院後3か月経過。時折、院内を徘徊しているが、日中は自室に閉じこもりがちである。この時点で作業療法が処方された。導入期に利用する作業種目で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.簡単な構成的作業イ.軽い身体運動ウ.創造的作業エ.肉体労働的作業オ.ゲーム・競争的作業
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
急性ジストニアを生じやすい向精神薬はどれか。
1: 気分安定薬
2: 抗不安薬
3: 抗痴呆薬
4: 抗精神病薬
5: 抗てんかん薬