誤っているのはどれか。
1: 後縦靭帯骨化症では下肢に痙性麻痺を生じる。
2: 特発性側弯症では体幹前屈で肋骨隆起を生じる。
3: 強直性脊椎炎では脊椎や四肢近位関節が障害される。
4: 脊柱管狭窄症では間歇性跛行を生じる。
5: 腰椎椎間板ヘルニアでは下肢の腱反射が亢進する。
痙直型四肢麻痺を呈する脳性麻痺児の姿勢保持の発達順で正しいのはどれか。
1: A ─ B ─ C ─ E ─ D
2: A ─ B ─ E ─ C ─ D
3: B ─ A ─ C ─ E ─ D
4: B ─ A ─ E ─ C ─ D
5: B ─ A ─ E ─ D ─ C
痙直型両麻痺児の歩行の特徴で誤っているのはどれか。
1: 体幹の側方動揺が大きい。
2: 股・膝関節の屈曲が大きい。
3: 股関節が内転位になりやすい。
4: 足先から接地する。
5: 上肢は伸展位をとる。
10歳の女児。痙直型両麻痺。移動には四つ這い、歩行器での歩行および車椅子自走を併用している。この女児が立ち上がろうとして図のような姿勢になった。原因として考えられるのはどれか。
1: 緊張性迷路反射の残存
2: 膝関節伸展可動域の低下
3: 下肢の左右分離運動困難
4: 上肢の屈曲共同運動の出現
5: 緊張性対称性頸反射の残存
脳卒中片麻痺患者が反張膝を示す原因として誤っているのはどれか。
1: 下腿三頭筋の重度痙性
2: 大腿四頭筋の重度痙性
3: 大腿四頭筋の筋力低下
4: ハムストリングスの短縮
5: 下肢の重度深部感覚障害
5歳の男児。脳性麻痺で痙直型四肢麻痺である。粗大運動機能は側臥位までの寝返りが可能。背臥位と背臥位から引き起こしたときの状態を図に示す。臨床症状として可能性が低いのはどれか。
1: 足クローヌス陽性
2: 下肢の伸筋共同運動
3: 緊張性迷路反射の残存
4: パラシュート反応陽性
5: 股関節外転の可動域制限
腕神経叢損傷について正しいのはどれか。
1: 上腕骨骨頭の下方偏位が出現する。
2: 分娩麻痺は腕神経叢損傷ではない。
3: 上位型は前腕の回外が可能である。
4: 下位型の麻痺では手指の運動障害はない。
5: 近位引き抜き損傷では交感神経機能障害がある。
成人期の二次障害として頸椎症性脊髄症を発症しやすい疾患はどれか。
1: 先天性多発性関節拘縮症
2: アテトーゼ型脳性麻痺
3: 痙直型脳性麻痺
4: 骨形成不全症
5: 分娩麻痺
図は脳性麻痺児が腹臥位におかれたときの状態を示している。この姿勢に最も影響を及ぼしているのはどれか。
1: 非対称性緊張性頸反射
2: 対称性緊張性頸反射
3: 陽性支持反応
4: 交叉性伸展反応
5: 緊張性迷路反射
頸髄症を併発しやすい疾患はどれか。2つ選べ。
1: アテトーゼ型脳性麻痺
2: 筋萎縮性側索硬化症
3: 関節リウマチ
4: 重症筋無力症
5: 強皮症
4歳の男児。痙直型四肢麻痺。緊張性頸反射が陽性である。ボールを使った遊びの指導で適切でないのはどれか。2つ選べ。
アテトーゼ型脳性麻痺に残存しやすい原始反射はどれか。
1: 吸啜反射
2: 手掌把握反射
3: 陽性支持反射
4: 交叉性伸展反射
5: 対称性緊張性頸反射
分娩麻痺で正しいのはどれか。
1: 低出生体重児に多い。
2: 下位型は頸部が伸展されて起こる。
3: 頭位分娩による上位型の予後は良い。
4: 頭位分娩では上位型よりも下位型が多い。
5: 両側例は骨盤位分娩よりも頭位分娩に多い。
痙直型両麻痺児の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 体幹の回旋運動を促す。
2: 端座位で骨盤後傾運動を促す。
3: 両足の交互運動を促す。
4: 両足を開いて体重移動を促す。
5: 腹筋群と殿筋群との同時収縮を促す。
3歳の男児。痙直型右片麻痺。図に示す右上下肢の肢位に影響しているのはどれか。2つ選べ。
1: 非対称性緊張性頸反射
2: 緊張性迷路反射
3: 陽性支持反応
4: 逃避反射
5: 自動歩行
腕神経叢麻痺で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.引き抜き損傷によって起こる。イ.上位型ではホルネル徴候を伴う。ウ.下位型では肩の外転ができない。エ.全型では肩甲骨挙上ができない。オ.肋間神経移行による機能再建が行われる。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
脳性麻痺の痙直型両麻痺で生じやすい肢位はどれか。
1: 踵足
2: 外反母趾
3: 股関節外転位
4: 股関節外旋位
5: クラウチング肢位
脳卒中による片麻痺Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅳの患者における治療について正しいのはどれか。
1: 緊張性頸反射を利用する。
2: 立位時は麻痺側下肢に荷重を促す。
3: 長下肢装具使用による歩行訓練を行う。
4: 麻痺側上肢では重錘を用いた反復運動を行う。
5: 非麻痺側上肢を拘束し麻痺側を強制的に使用させる。
痙直型片麻痺児の促通すべき要素で誤っているのはどれか。
1: 患側肩甲帯の前方突出
2: 正中位での上肢活動
3: 体幹の支持性
4: 立位で下肢の陽性支持反射
5: 座位での平衡反応
脳性麻痺児を腹臥位にすると図のような姿勢をとった。観察できる姿勢反射はどれか。
1: 緊張性迷路反射
2: 緊張性頸反射
3: 交叉性伸展反射
4: ランドウ反応
5: 連合反応