第43回午前第62問の類似問題

第52回午前:第88問

脳血管障害について誤っているのはどれか。  

1: 高血圧は脳出血の危険因子である。

2: くも膜下出血は女性よりも男性に多い。

3: 発作性心房細動は脳塞栓の危険因子である。

4: 癌に付随する凝固異常は脳塞栓の原因となる。

5: 慢性腎臓病〈CKD〉は脳卒中の危険因子である。

第57回午前:第93問

感染性心内膜炎が原因で生じやすいのはどれか。  

1: 脳塞栓症

2: 心囊液貯留

3: 下肢静脈血栓

4: 僧帽弁狭窄症

5: 循環血漿量減少性ショック

  • 答え:1
  • 解説:感染性心内膜炎は、心内膜の感染によって起こる病気であり、その結果として脳塞栓症が生じやすくなります。他の選択肢は感染性心内膜炎と直接関連がないため、正解は1です。
  • 脳塞栓症は、心原性脳塞栓症の原因の一つであり、感染性心内膜炎が原因となることがあります。感染性心内膜炎により、心内膜に菌塊が形成され、これが脳血管に流れ込むことで脳塞栓症が生じます。
  • 心囊液貯留は感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因はウィルス感染や自己免疫的機序などの特発性、腫瘍や甲状腺機能低下症などの代謝性などです。
  • 下肢静脈血栓は感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因は静脈内壁の損傷、癌や遺伝子性の障害による血液凝固障害、血流速度低下などです。
  • 僧帽弁狭窄症は感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因は連鎖球菌性咽頭炎や猩紅熱による小児期のリウマチ熱です。
  • 循環血漿量減少性ショックは感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因はケガや血管破裂による重度の出血、火傷や膵炎による体液の過剰な喪失などです。
  • 科目:内部障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第43回午前:第54問

外傷性脳損傷の前頭葉症状で頻度が低いのはどれか。  

1: 記憶障害

2: 人格変化

3: 遂行機能障害

4: 注意力低下

5: 半側空間無視

第34回午前:第63問

脳血管障害による右大脳半球損傷の症状で頻度の少ないのはどれか。  

1: 間違った袖に手を通す。

2: 食事をお膳の片側半分残す。

3: 麻痺のあることが分からない。

4: 急須でお茶を入れる手順を混乱する。

5: 閉眼したままにという指示に開眼してしまう。

第41回午前:第12問

脳出血時の頭部CTを示す。誤っているのはどれか。 

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1: くも膜下出血

2: 尾状核出血

3: 小脳出血

4: 脳幹出血

5: 被殻出血

第36回午後:第54問

脳血管障害について誤っているのはどれか。  

1: 高血圧と動脈硬化とが危険因子として重要である。

2: 脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する。

3: 若年者の脳出血では動静脈奇形などによる。

4: 脳血栓の原因として心弁膜症が重要である。

5: 脳動脈瘤は脳底部に好発する。

第52回午後:第82問

脊髄損傷の自律神経過反射でみられるのはどれか。2つ選べ。  

1: 頻脈

2: 高血圧

3: 低血糖

4: 顔面紅潮

5: 損傷レベルより下の発汗

第47回午後:第77問

頭部CTを示す。所見として考えられるのはどれか。 

47_1_77

1: 脳梗塞

2: 被殻出血

3: 尾状核出血

4: くも膜下出血

5: 頭頂葉皮質下出血

第51回午前:第94問

突然の左不全片麻痺を呈して搬送された患者の発症後3時間の頭部MRIの拡散強調像を示す。最も考えられるのはどれか。 

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1: 脳出血

2: 脳梗塞

3: 脳腫瘍

4: 脳動静脈瘻

5: くも膜下出血

第43回午前:第50問

脳出血発症2週時点の合併症で頻度が低いのはどれか。  

1: 誤嚥性肺炎

2: けいれん

3: 肩手症候群

4: 深部静脈血栓症

5: せん妄

第37回午前:第57問

閉鎖性外傷性脳損傷の特徴で適切でないのはどれか。  

1: 意識障害の期間と予後とは関係がある。

2: 病巣はびまん性である。

3: 好発部位は両側後頭葉である。

4: 認知障害、記憶障害および行動異常がみられる。

5: 失調やバランス障害がみられる。

第49回午前:第25問

脳卒中患者で内頸動脈系と比べて椎骨脳底動脈系の病変でみられやすいのはどれか。  

1: 失語症

2: 認知症

3: 同名半盲

4: 半側無視

5: 運動失調

第37回午後:第52問

誤っている組合せはどれか。  

1: 静脈瘤-静脈壁限局性拡張

2: 動脈硬化症-アテローム変性

3: 虚血性心疾患-冠動脈血栓

4: 糖尿病性網膜症-眼底部小動脈瘤

5: レイノー病-閉塞性血栓性血管炎

第52回午後:第33問

脳卒中発症後2週間以内に生じにくい合併症はどれか。  

1: 意識障害

2: 消化管出血

3: 肩手症候群

4: 摂食嚥下障害

5: 深部静脈血栓症

第50回午前:第23問

心電図を示す。この患者に最も生じやすいのはどれか。 

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1: 脳出血

2: 脳血栓

3: 脳塞栓

4: ラクナ梗塞

5: くも膜下出血

第54回午後:第17問

53歳の女性。前交通動脈瘤破裂によるくも膜下出血にて救急搬送された後、クリッピング術が施行された。術後1週で作業療法が処方された。言語機能と身体機能には大きな問題はみられず、食事、更衣、整容などは自立していたが、担当の作業療法士の名前や新しい出来事が覚えられない、などがみられた。この患者に行う評価で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: BIT

2: MMSE

3: SLTA

4: VPTA

5: WMS-Ⅲ

  • 答え:2 ・5
  • 解説:この患者は言語機能と身体機能に大きな問題がなく、日常生活動作は自立しているが、新しい情報の記憶が困難である。このため、記憶力を評価するMMSEとWMS-Ⅲが適切な評価方法である。
  • BIT(Birmingham Object Recognition Battery)は、視覚的認知機能を評価するための検査であり、この患者の主な問題である記憶力の評価には適していない。
  • MMSE(Mini-Mental State Examination)は、認知機能を簡易的に評価するための検査であり、記憶力も含まれるため、この患者に適切な評価方法である。
  • SLTA(Standard Language Test of Aphasia)は、言語障害の評価を行う検査であり、この患者の主な問題である記憶力の評価には適していない。
  • VPTA(Visual Perception Test for Agnosia)は、視覚的知覚障害の評価を行う検査であり、この患者の主な問題である記憶力の評価には適していない。
  • WMS-Ⅲ(Wechsler Memory Scale-Third Edition)は、記憶力を詳細に評価するための検査であり、この患者の主な問題である記憶力の評価に適切な方法である。
  • 科目:高次脳機能障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午前:第88問

脳血管障害と治療の組合せで正しいのはどれか。  

1: ラクナ梗塞――――――――頸動脈血栓内膜剝離術

2: くも膜下出血―――――――クリッピング手術

3: 心原性脳塞栓症――――――頸動脈ステント留置術

4: 一過性脳虚血発作―――――コイル塞栓術

5: アテローム血栓性脳梗塞――アブレーション手術

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、脳血管障害とそれに対する適切な治療法を組み合わせた選択肢の中から正しいものを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは、くも膜下出血とクリッピング手術です。
  • ラクナ梗塞は脳深部に生じる小さな脳組織の壊死で、動脈硬化が原因となります。頸動脈血栓内膜剝離術は頸部内頸動脈狭窄症に適応される治療法であり、ラクナ梗塞には適用されません。
  • くも膜下出血は脳動脈瘤や動静脈奇形によって生じることが多く、再出血予防のためにクリッピング手術が適応されます。この組み合わせは正しいです。
  • 心原性脳塞栓症は心内血栓形成が原因となる疾患で、血栓溶解療法やカテーテルによる血栓回収療法が適応されます。頸動脈ステント留置術は頸部内頸動脈狭窄症に適応される治療法であり、心原性脳塞栓症には適用されません。
  • 一過性脳虚血発作は短期間で完全に回復する脳虚血症状で、脳梗塞に準じた入院加療が行われます。コイル塞栓術は破裂動脈瘤の治療に適応される方法であり、一過性脳虚血発作には適用されません。
  • アテローム血栓性脳梗塞は動脈硬化による大血管の狭窄・閉塞が原因で、血栓溶解療法や抗血小板薬が適応されます。アブレーション手術は頻脈性不整脈に適応される治療法であり、アテローム血栓性脳梗塞には適用されません。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第38回午後:第97問

脳塞栓の直接的な原因となるのはどれか。  

1: 低血圧

2: 低色素性貧血

3: 狭心症

4: 心室性期外収縮

5: 心弁膜症

第43回午前:第66問

脳卒中片麻痺患者に併発した場合、翌日の歩行訓練を控えるのはどれか。2つ選べ。  

1: 心房内血栓

2: 深部静脈血栓

3: 膀胱結石

4: 起立性低血圧

5: てんかん発作

第47回午前:第52問

骨折部の血流が障害されやすいのはどれか。2つ選べ。  

1: 脛骨粗面

2: 大腿骨頭

3: 坐骨結節

4: 手の舟状骨

5: 上腕骨大結節