第42回午後第92問の類似問題

第36回午前:第81問

急性期精神分裂病(統合失調症)の作業療法の留意点として適切でないのはどれか。  

1: 作業活動は短時間でできるものにする。

2: グループ活動を禁止する。

3: 途中退室を保障する。

4: 身体状態を把握する。

5: 病棟との連絡を密にする。

第45回午前:第96問

我が国で生涯有病率が最も高いのはどれか。  

1: うつ病

2: てんかん

3: 強迫性障害

4: 統合失調症

5: パニック障害

第57回午後:第44問

統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか。  

1: 身体感覚の獲得

2: 現実への移行の準備

3: 身辺処理能力の回復

4: 生活管理能力の改善

5: 対人交流技能の改善

  • 答え:2
  • 解説:統合失調症の回復過程の急性期における作業療法は、現実への移行の準備が適切である。急性期では、幻覚や妄想などの精神症状があり、現実との境界が曖昧な状態から、現実への移行の準備が行われる。
  • 身体感覚の獲得は、急性期を過ぎて回復期前期に獲得を目指すものであり、急性期には適切ではない。
  • 現実への移行の準備は、急性期に適切な作業療法である。患者にとって現実見当ができるように、刺激の少ない環境を整えることが重要である。
  • 身辺処理能力の回復は、急性期に疲労した体力を回復させて、安全にADLが実行可能になった回復期に獲得を目指すものであり、急性期には適切ではない。
  • 生活管理能力の改善は、身辺処理能力が回復し、家庭や社会で生活するために、回復期後期または維持期に改善させるものであり、急性期には適切ではない。
  • 対人交流技能の改善は、ADLが身近な人たちとの環境で安定して遂行できるようになった回復期後期に、社会生活を予定しながら行われるものであり、急性期には適切ではない。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第46回午前:第41問

薬物依存で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: パニック障害になりやすい。

2: 強迫性障害の人が陥りやすい。

3: 薬物摂取の自制が困難である。

4: 使用頻度と使用量は反比例する。

5: 薬物中止によって離脱症状が出現する。

第37回午前:第31問

19歳の女性。精神分裂病(統合失調症)。高校卒業後スーパーマーケットに就職した。約1年経ったころから情緒不安定となり、幻覚・妄想に支配された異常な言動が活発になったので入院した。薬物療法によって入院3か月で一応の安定が得られたので作業療法の依頼があった。作業療法中に、「居ても立ってもいられない。じっとしていられない」と訴えて落ち着かなくなった。考えられる要因はどれか。2つ選べ。 ア.パーキンソニズムイ.遅発性ジスキネジアウ.急性ジストニアエ.アカシジアオ.精神症状の悪化  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第47回午前:第46問

統合失調症の亜急性期と回復期とに共通する作業療法の目的はどれか。  

1: 役割行動

2: 欲求の充足

3: 自信の回復

4: 達成感の獲得

5: 生活リズムの回復

第54回午後:第43問

統合失調症の予後を予測する因子で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 病識

2: 身体的愁訴

3: 低ナトリウム血症

4: 初回入院時の処方薬の種類

5: 発病してから治療を開始するまでの期間

  • 答え:1 ・5
  • 解説:統合失調症の予後を予測する因子として、病識と発病から治療開始までの期間が重要である。病識がある患者は服薬コンプライアンスが良好であり、予後が良好であるとされる。また、発症から治療開始までの期間が短いほど予後が良いことが報告されている。
  • 病識を持つ患者は、自分の病気に対する理解があり、治療に対するコンプライアンスが良好であるため、予後が良好であるとされる。これは統合失調症の予後を予測する因子の1つである。
  • 身体的愁訴の有無は、一般的に統合失調症の予後予測には関連しない。身体的愁訴は患者の症状や体調に関連するが、統合失調症の予後を直接予測する因子ではない。
  • 低ナトリウム血症は、統合失調症患者が抗精神病薬を服用する際の副作用で生じることがあるが、これは統合失調症自体の予後予測因子とはならない。低ナトリウム血症は薬物治療の副作用として起こる可能性があるが、統合失調症の予後を直接予測する因子ではない。
  • 初回入院時の処方薬の種類は、初期治療における症状の回復や変動に影響を及ぼすが、統合失調症自体の予後予測因子とはならない。処方薬の種類は治療効果や副作用に関連するが、統合失調症の予後を直接予測する因子ではない。
  • 発症から受診・治療開始までの精神病未治療期間が短いほど、予後が良いことが報告されている。早期治療が統合失調症の症状の改善や予後に良い影響を与えるため、これは統合失調症の予後を予測する因子の1つである。
  • 科目:統合失調症
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第48回午前:第96問

統合失調症について正しいのはどれか。  

1: 前駆期から幻聴がみられる。

2: 慢性期に軽度の認知機能障害がみられる。

3: 家族の感情表出が少ないほど再発率は高くなる。

4: 発症から治療開始までの期間は予後と関連がない。

5: 急性期の治療で症状が軽快した場合は速やかに薬物治療を中止する。

第35回午前:第27問

22歳の女性。精神分裂病(統合失調症)。高校1年時にうつ状態で3か月入院した。その後、毎年入退院を繰り返し5回目の入院となった。入院後1か月が経過したが、自発性の減退および引きこもりがみられる。また「私の結婚相手を姉に取られた。私の考えがすべて他人に分かってしまい自分がなくなってしまうみたいで困る。他人の声が左の頭に聞こえる。」と訴えている。その時点で作業療法が処方された。作業療法士の対応として適切でないのはどれか。  

1: 姉の結婚に対する気持ちを聞く。

2: 日常生活の過ごし方について話し合う。

3: 作業種目について希望を聞く。

4: 参加の意思について聞く。

5: 病棟での他の患者との交流について話を聞く。

第38回午後:第52問

正しい組合せはどれか。2つ選べ。 ア.脳出血-アテローム硬化イ.脳血栓-血小板減少ウ.脳塞栓-心房細動エ.くも膜下出血-動脈瘤破裂オ.慢性硬膜下血腫-動静脈奇形破裂  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第37回午前:第30問

19歳の女性。精神分裂病(統合失調症)。高校卒業後スーパーマーケットに就職した。約1年経ったころから情緒不安定となり、幻覚・妄想に支配された異常な言動が活発になったので入院した。薬物療法によって入院3か月で一応の安定が得られたので作業療法の依頼があった。この時期の作業療法の目標として適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 作業の満足感を得る

2: 作業効率の改善

3: 病識をつける

4: 対人交流の促進

5: 生活リズム作り

第43回午前:第81問

物質依存についての組合せで適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 覚せい剤中毒 - フラッシュバック

2: シンナー中毒 - 嫉妬妄想

3: 大麻常用 - 身体依存

4: 睡眠薬依存 - 耐性獲得

5: カフェイン依存 - 共依存

第46回午後:第100問

統合失調症の急性期治療で最も重要なのはどれか。  

1: 薬物療法

2: 精神療法

3: 環境調整

4: 生活指導

5: 心理教育

第49回午後:第43問

統合失調症で入院している急性期の患者に心理教育を行う場合に適切なのはどれか。  

1: 不安に関する話題は避ける。

2: 主に本人の病状から参加を判断する。

3: 治療により回復していくことを伝える。

4: 精神運動興奮が残存していても開始する。

5: 話がまとまらないときは発言を打ち切る。

第44回午前:第85問

統合失調症回復期後期の作業療法の目的で適切なのはどれか。  

1: 対人関係技能の習得

2: 生活リズムの形成

3: 身辺処理の達成

4: 心身機能の回復

5: 楽しむ体験

第55回午後:第87問

疾患と頻度の多い症候との組合せで正しいのはどれか。  

1: Alzheimer型認知症――羽ばたき振戦

2: Huntington病――――線維束性収縮

3: 多発性硬化症―――――舞踏運動

4: 筋萎縮性側索硬化症――静止時振戦

5: 多系統萎縮症―――――起立性低血圧

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、疾患とそれに関連する症状を正しく組み合わせた選択肢を選ぶことが求められています。正しい組み合わせは、多系統萎縮症と起立性低血圧です。
  • Alzheimer型認知症は、エピソード記憶を中心とした記憶障害が特徴です。羽ばたき振戦は、重篤な肝疾患患者の切迫昏睡時に見られることが多い症状で、Alzheimer型認知症とは関連がありません。
  • Huntington病は、舞踏病、性格変化、認知症を伴う慢性進行性の疾患です。線維束性収縮は、筋萎縮性側索硬化症の特徴的な症状であり、Huntington病とは関連がありません。
  • 多発性硬化症は、視力低下、構音障害、嚥下障害、運動麻痺、感覚障害、小脳性運動失調、膀胱直腸障害などの症状が特徴です。舞踏運動は、Huntington病の症状であり、多発性硬化症とは関連がありません。
  • 筋萎縮性側索硬化症は、一側上肢の筋力低下と筋萎縮が始まり、対側にも拡大する疾患です。線維束性収縮が特徴的で、筋萎縮が進行すると球麻痺や呼吸筋麻痺を生じます。静止時振戦は、パーキンソン病の症状であり、筋萎縮性側索硬化症とは関連がありません。
  • 多系統萎縮症は、オリーブ橋小脳萎縮症、Shy-Drager症候群、線条体黒質萎縮症を包括する疾患概念です。多系統萎縮症は、自律神経症状として起立性低血圧や尿失禁が見られるほか、パーキンソニズムも見られやすい症状です。このため、選択肢5が正しい組み合わせです。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第41回午前:第87問

統合失調症患者が就労する意義で適切でないのはどれか。  

1: 生活リズムが規則的になる。

2: 社会的役割が獲得される。

3: 収入が得られる。

4: 服薬量を減らせる。

5: 自信が持てる。

第37回午前:第81問

精神分裂病(統合失調症)患者の作業場面で観察されるのはどれか。2つ選べ。 ア.注意の狭さイ.疲れやすさウ.興味の拡散エ.探索行動オ.他者への介入  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第40回午前:第82問

統合失調症患者が作業中に立ったり座ったりと落ち着かないのはどれか。  

1: ジスキネジア

2: すくみ足現象

3: 姿勢時振戦

4: アカシジア

5: バリスム

第46回午前:第97問

物質依存についての組合せで適切なのはどれか。  

1: カフェイン — 共依存

2: ベンゾジアゼピン — 離脱症状

3: トルエン — 嫉妬妄想

4: 大麻 — 身体依存

5: 覚せい剤 — 滞続言語