統合失調症の回復過程の急性期における作業療法として適切なのはどれか。
1: 身体感覚の獲得
2: 現実への移行の準備
3: 身辺処理能力の回復
4: 生活管理能力の改善
5: 対人交流技能の改善
統合失調症患者。織物作業中に突然「この糸は腐っている」と叫んだ。この症状はどれか。
1: 心気妄想
2: 妄想着想
3: 被害妄想
4: 関係念慮
5: 憑依妄想
症状と生活指導との組合せで正しいのはどれか。
1: 視覚失認-認知に視覚以外の感覚を使わせる。
2: バリント症候群-食事は一皿にまとめて出す。
3: 観念運動失行-指示書で動作を促す。
4: 運動性失語-聞き役に専念させる。
5: 運動保続-保続動作を利用する。
抗精神病薬を服用中の統合失調症患者。意識障害、37.5℃以上の発熱、発汗および身体のこわばりが出現した。最も考えられるのはどれか。
1: アカシジア
2: 悪性症候群
3: 急性ジストニア
4: 遅発性ジスキネジア
5: 薬剤性Parkinson症候群
統合失調症回復期前期の作業療法で優先して考慮するのはどれか。
1: 社会性
2: 疲労度
3: 就労準備性
4: 対人依存性
5: 作品の完成度
うつ病でみられない症状はどれか。
1: 睡眠障害
2: 食欲不振
3: 胃腸障害
4: 行為心迫
5: 易刺激性
無意識的な葛藤を洞察して精神症状を和らげようとするのはどれか。
1: 催眠療法
2: 行動療法
3: 芸術療法
4: 自律訓練法
5: 精神分析療法
統合失調症の亜急性期と回復期とに共通する作業療法の目的はどれか。
1: 役割行動
2: 欲求の充足
3: 自信の回復
4: 達成感の獲得
5: 生活リズムの回復
正しい組合せはどれか。
1: 重症筋無力症-運動失調
2: パーキンソン症候群-企図振戦
3: フリードライヒ失調症-Romberg徴候陰性
4: ギラン・バレー症候群-腱反射亢進
5: 脊髄空洞症-解離性感覚障害
慢性精神分裂病(統合失調症)患者と知的障害患者への作業の教え方として共通でないのはどれか。
1: 作業時の道具の配置
2: 短い指示
3: 一つの指示に一つの動作
4: 先に進む前に教えた技法の確認
5: 成功した場合の強化
摂食障害(神経性食欲不振症)で誤っているのはどれか。
1: 下剤の多用
2: 過度の運動
3: 自己誘発性の嘔吐
4: 消化管の吸収不全
5: ボディイメージの歪み
30歳の男性。統合失調症。3週前に工場で働き始めた。外来作業療法ではパソコンを使用した認知リハビリテーションを継続している。ある時、同じ作業療法に参加する2人の患者から同時に用事を頼まれ、混乱した様子で相談に来た。この患者の職場における行動で最もみられる可能性があるのはどれか。
1: 挨拶ができない。
2: 心気的な訴えが多い。
3: 体力がなく疲れやすい。
4: すぐに仕事に飽きてしまう。
5: 仕事の段取りがつけられない。
思考障害のある統合失調症患者の作業活動で適切でないのはどれか。
1: 見本があるもの
2: 手順の明確なもの
3: 自由度の高いもの
4: 時間に融通性があるもの
5: 目的が明確なもの
神経症性無食欲症と神経症性大食症の患者に共通してみられやすいのはどれか。
1: 過活動
2: 低栄養
3: 肥満恐怖
4: 病気の認識
5: 集中力の低下
Parkinson病でみられないのはどれか。
1: 便秘
2: 運動失調
3: 動作緩慢
4: 静止時振戦
5: レム睡眠行動障害
統合失調症入院患者に対する作業療法の導入時面接で優先して聴取すべきものはどれか。2つ選べ。
1: 発病のきっかけ
2: 妄想の内容
3: 一日の過ごし方
4: 現在困っていること
5: 家族との関係
認知症の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 集団回想法
2: 見当識の訓練
3: 創作活動
4: ADL訓練
5: 数字の暗記
葛藤が麻痺や失声などの神経症状となって現れるのはどれか。
1: 解 離
2: 昇 華
3: 心 気
4: 転 換
5: 抑 圧
22歳の女性。精神分裂病(統合失調症)。高校1年時にうつ状態で3か月入院した。その後、毎年入退院を繰り返し5回目の入院となった。入院後1か月が経過したが、自発性の減退および引きこもりがみられる。また「私の結婚相手を姉に取られた。私の考えがすべて他人に分かってしまい自分がなくなってしまうみたいで困る。他人の声が左の頭に聞こえる。」と訴えている。その時点で作業療法が処方された。この患者の作業療法の目的として適切でないのはどれか。
1: 自発性の改善
2: 作業習慣の定着
3: 幻聴の消失
4: 対人関係の拡大
5: 生活自己管理能力の向上
作業療法場面で、治療者の賞賛を求め、他人の影響を受けやすく、不安定な感情が目立つのはどれか。
1: 妄想性人格障害
2: 分裂病質人格障害
3: 依存性人格障害
4: 強迫性人格障害
5: 演技性人格障害