第42回午前第79問の類似問題

第55回午後:第24問

骨折と損傷を受ける可能性がある筋との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 鎖骨骨折――――――小胸筋

2: 橈骨遠位端骨折―――方形回内筋

3: 上腕骨外科頸骨折――棘上筋

4: 上腕骨骨幹部骨折――烏口腕筋

5: 橈尺骨骨幹部骨折――第2背側骨間筋

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、骨折と筋損傷の関係について考えます。骨折が起こると、周囲の筋肉にも影響が及び、損傷を受ける可能性があります。選択肢で示された骨折と筋肉の組み合わせの中で、誤っているものを選ぶ問題です。
  • 小胸筋は、第2(3)~5肋骨前面から起始し、肩甲骨烏口突起に停止します。鎖骨骨折では、外側骨片が大・小胸筋によって引かれ、転位することがあります。このため、筋損傷を受ける可能性があるため、選択肢1は正しいです。
  • 方形回内筋は、尺骨前面遠位1/4から起始し、橈骨前面遠位1/4に停止します。橈骨遠位1/4に付着するため、橈骨遠位端骨折の際に損傷を受ける可能性があるため、選択肢2は正しいです。
  • 棘上筋は、肩甲骨棘上窩、棘上筋膜内面から起始し、上腕骨大結節上部、肩関節包に停止します。上腕骨頭を関節窩に対して引きつけ、下垂時の唯一の懸垂作用筋であるため、上腕骨外科頸骨折の際に負担がかかり、損傷を受ける可能性があるため、選択肢3は正しいです。
  • 烏口腕筋は、肩甲骨烏口突起から起始し、上腕骨内側面中央部、内側上腕筋間中隔に停止します。上腕骨内側面に停止するため、上腕骨骨幹部骨折の際に損傷を受ける可能性があるため、選択肢4は正しいです。
  • 第2背側骨間筋は、第2、3指中手骨背側面から起始し、指背腱膜を介して第2指の基節骨底、中節骨底、末節骨底に停止します。背側骨間筋は手内筋であり、橈尺骨骨幹部骨折の際に損傷を受ける可能性は低いため、選択肢5は誤りです。
  • 科目:整形外科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第51回午後:第6問

40歳の男性。2週間前から腰痛と右殿部から大腿前面にかけてのしびれが生じ、徐々に右下肢の筋力低下を自覚するようになってきた。この患者に行う検査として適切なのはどれか。

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第45回午前:第28問

疾患と治療体操との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 慢性閉塞性動脈疾患−Buerger-Allen体操

2: 脊椎圧迫骨折−Böhler体操

3: 肩関節周囲炎−Codman体操

4: 運動失調症−Frenkel体操

5: 腰痛症−Klapp体操

第57回午前:第70問

右下肢の運動の様子を図に示す。関与する主な筋はどれか。 

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1: 膝窩筋

2: 大腿二頭筋

3: 薄 筋

4: 半腱様筋

5: 縫工筋

第57回午前:第34問

皮膚筋炎について正しいのはどれか。  

1: 男性に多い。

2: 胸腺腫を合併する。

3: 赤沈は亢進しない。

4: 嚥下障害はきたさない。

5: 近位筋優位の筋力低下をきたす。

  • 答え:5
  • 解説:皮膚筋炎は、筋炎と皮膚症状を伴う膠原病で、近位筋優位の筋力低下が特徴です。
  • 皮膚筋炎は女性に多い疾患であり、男性に多いというのは誤りです。
  • 胸腺腫を合併するのは重症筋無力症であり、皮膚筋炎とは異なる疾患です。
  • 皮膚筋炎は膠原病を伴うことが多く、赤沈は亢進することが一般的です。この選択肢は誤りです。
  • 皮膚筋炎では咽頭筋の筋力低下が見られることがあり、嚥下障害が発生することがあるため、この選択肢は誤りです。
  • 皮膚筋炎では近位筋が優位に筋力低下することがあるため、この選択肢が正しいです。
  • 科目:神経筋疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午後:第41問

膝関節で誤っているのはどれか。  

1: 半月板は関節の適合性をよくしている。

2: 大腿骨軸と脛骨軸は軽度外反している。

3: 後十字靱帯は脛骨の後方移動を防ぐ。

4: 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。

5: 屈曲位から完全伸展すると脛骨の外旋が起こる。