第40回午後第96問の類似問題

第42回午前:第78問

アルツハイマー型認知症でみられないのはどれか。  

1: 汚言症

2: 観念失行

3: 視空間失認

4: 物盗られ妄想

5: 実行機能障害(遂行機能障害)

第40回午後:第91問

正しい組合せはどれか。  

1: 統合失調症-昏睡

2: 解離性障害-健忘

3: 強迫性障害-迂遠

4: パニック障害-保続

5: 双極性感情障害-粘着

第42回午前:第80問

アルコール依存症の患者が、作業療法のなかで「お酒の飲み方以外は何も問題はない」と主張した。この防衛機制はどれか。  

1: 退行

2: 抑圧

3: 否認

4: 昇華

5: 投射

第34回午前:第31問

49歳の男性。アルコール依存症。建設会社の営業社員。接待で飲酒の機会が多く、3年前に発症。断酒会を継続していたが、会社が倒産したのち連続飲酒となった。再就職のために断酒を希望し入院した。入院後1週で離脱症状から回復した。離脱症状でみられるのはどれか。2つ選べ。 ア.躁状態イ.睡眠障害ウ.幻 視エ.微小妄想オ.夜間せん妄  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第42回午後:第91問

統合失調症になく躁病にあるのはどれか。  

1: 病識欠如

2: 精神運動興奮

3: 観念奔逸

4: 思考途絶

5: 誇大妄想

第56回午後:第99問

アルコール依存症患者の断酒継続に有効とされるのはどれか。  

1: 催眠療法

2: 集団療法

3: 自律訓練法

4: 来談者中心療法

5: 修正型電気けいれん療法

  • 答え:2
  • 解説:アルコール依存症患者の治療には、精神療法、薬物療法、自助グループへの参加、社会的な支援などの方法がある。集団療法が有効である。
  • 催眠療法は、催眠による暗示によって神経症症状の改善をはかる方法で、神経症やパーソナリティ障害に適応するが、アルコール依存症患者の断酒継続には有効でない。
  • 集団療法は、自助グループへの参加などがあり、アルコール依存症患者の断酒継続に有効である。
  • 自律訓練法は、注意の集中と自己暗示の練習によって全身を弛緩させ、心身の状態をうまくコントロールできるように工夫された段階的訓練法であるが、アルコール依存症患者の断酒継続には有効でない。
  • 来談者中心療法は、言語的コミュニケーションを中心とした面接過程によって患者自らが気づき、成長していく過程を援助していくものであるが、アルコール依存症患者の断酒継続には有効でない。
  • 修正型電気けいれん療法の適応は、難治性の統合失調症などであるが、アルコール依存症患者の断酒継続には有効でない。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第34回午前:第96問

アルコール依存症における作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 種目の選択は患者に任せる。

2: 体力の回復を図る。

3: 仲間をつくる。

4: ストレスへの耐性を高める。

5: 自己能力を確認する。

第55回午後:第39問

せん妄で正しいのはどれか。  

1: 夜間には出現しない。

2: 環境変化で生じやすい。

3: 高度の意識混濁を伴う。

4: 記憶障害を伴うことはない。

5: 老年者より若年者に出現しやすい。

  • 答え:2
  • 解説:せん妄は一過性の精神症状で、夜間に出現しやすく、環境変化によって生じやすい。意識混濁や記憶障害を伴うことがあり、老年者に出現しやすい。
  • 選択肢1は間違いです。せん妄は夜間に出現しやすいことが一般的です。
  • 選択肢2は正しいです。せん妄は環境変化によって生じやすく、特に睡眠や覚醒リズムを障害する環境要因の変化が影響します。
  • 選択肢3は間違いです。せん妄は軽い意識障害が加わった状態であり、高度の意識混濁を伴うわけではありません。
  • 選択肢4は間違いです。せん妄は一過性の認知機能低下を伴い、その中には記憶障害も含まれます。
  • 選択肢5は間違いです。せん妄は老年者に出現しやすく、高齢が準備因子とされています。
  • 科目:作業療法評価学
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第53回午前:第42問

作業療法中に「脳が溶けて流れ出す」と辛そうに訴える患者の症状として考えられるのはどれか。  

1: 作為体験

2: 被害妄想

3: 思考奪取

4: 体感幻覚

5: 連合弛緩

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、「脳が溶けて流れ出す」という非現実的な自覚症状がどのような症状に該当するかを問うています。正解は体感幻覚で、温度、痛み、運動、平衡などの体感における幻覚を指します。
  • 作為体験は、自我意識の能動性が障害され、自分の思考・感情・行動が他人や外部の作用により支配されていると認識する症状です。この症状では、非現実的な自覚症状は起こりません。
  • 被害妄想は、関係妄想のうち、他人から危害を加えられる、苦しめられる、など被害感の強いものです。この症状では、非現実的な自覚症状は起こりません。
  • 思考奪取は、自分の考えを抜き取られるという主観的体験を特徴とした自我障害の一つで、「させられ思考」ともいわれます。この症状では、非現実的な自覚症状は起こりません。
  • 体感幻覚は、温度、痛み、運動、平衡などの体感における幻覚で、「腸が体の中で引っ張られる」「脳が腐って動いている」などの感覚があります。この症状が「脳が溶けて流れ出す」という非現実的な自覚症状に該当します。
  • 連合弛緩は、患者の話はだいたいわかるがまとまりがない状態で、思考を構成する概念の間に関連性が乏しい症状です。この症状では、非現実的な自覚症状は起こりません。
  • 科目:統合失調症
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第54回午前:第96問

うつ病に起こりやすい思考障害はどれか。  

1: 迂遠

2: 観念奔逸

3: 思考制止

4: 思考途絶

5: 滅裂思考

  • 答え:3
  • 解説:うつ病に起こりやすい思考障害は思考制止です。これは、思考の進行が遅くなり、浮かんでくる観念も乏しくなる症状で、うつ病やその他の抑うつ状態でみられます。
  • 迂遠は、思考の目標は失われていないが、目標とはあまり関係のない枝葉の観念にとらわれ、まわりくどい状態である。これはてんかん性性格変化や知的障害でみられるため、うつ病には該当しません。
  • 観念奔逸は、思考進行が異常に速く、思考の方向性が変わりやすいため、全体としては統一性を欠く思考になりがちな状態である。これは躁状態に特有であり、うつ病には該当しません。
  • 思考制止は、思考の進行が遅くなり、浮かんでくる観念も乏しくなる症状である。これはうつ病やその他の抑うつ状態でみられるため、うつ病に起こりやすい思考障害として正しい選択肢です。
  • 思考途絶は、思考の進行が突然中断され、話をしていて急に止まってしまう状態である。これは統合失調症に特有であり、うつ病には該当しません。
  • 滅裂思考は、思考の流れに前後の関連性と統一性が欠け、思考目標も定まらず、周囲の人には意味が理解できない状態である。この症状は特定の疾患に特有ではないが、うつ病に起こりやすい思考障害としては不適切です。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第38回午前:第92問

精神遅滞の障害像で誤っているのはどれか。  

1: 情緒障害

2: 意識障害

3: 認知障害

4: 学習障害

5: 運動障害

第37回午前:第82問

アルコール依存症に対する作業療法評価で適切でないのはどれか。  

1: 身体機能

2: 巣症状

3: ストレス耐性

4: 対人行動パターン

5: 作業遂行能力

第40回午後:第95問

せん妄に関して誤っているのはどれか。  

1: 意識障害である。

2: 日内変動がある。

3: 健忘症状を伴う。

4: 非可逆的である。

5: 睡眠障害を伴う。

第37回午前:第40問

45歳の男性。アルコール依存症。最近連続飲酒となり、今回、極度の疲労感を自覚し、希望により入院した。入院後、離脱症状を示した。離脱症状で誤っているのはどれか。  

1: 睡眠障害

2: 幻視

3: 昏迷

4: 手指振戦

5: 発汗

第46回午前:第42問

アルコール依存症患者の作業療法の目的で優先度が低いのはどれか。  

1: 自尊感情の向上

2: 認知能力の向上

3: 基礎体力の向上

4: 現実認識の向上

5: ストレス耐性の向上

第44回午前:第90問

社会不安障害にみられる症状はどれか。  

1: 発 汗

2: 昏 迷

3: 支離滅裂

4: 反復行為

5: 慢性の空虚感

第54回午後:第98問

器質性精神障害の急性期の症状として最もみられるのはどれか。  

1: 失語

2: せん妄

3: 知能低下

4: 性格変化

5: 健忘症候群

  • 答え:2
  • 解説:器質性精神障害は身体疾患に伴う精神障害で、急性期に最も見られる症状はせん妄です。せん妄は意識混濁を背景とし、不安や精神運動興奮、錯覚、幻覚などさまざまな精神症状を伴う状態です。
  • 失語は巣症状であり、脳外傷や脳梗塞が原因となった場合に生じることがある。ただし、一般に慢性期の症状であるため、急性期の症状としては不適切です。
  • せん妄は、意識混濁を背景とし、不安や精神運動興奮、錯覚、幻覚などさまざまな精神症状を伴う状態であり、器質性精神障害の急性期にみられやすい症状です。このため、正しい選択肢です。
  • 知能低下は、脳血管障害による器質性精神障害により認知機能の低下が生じることがあるが、慢性期の症状であるため、急性期の症状としては不適切です。
  • 性格変化は、Alzheimer型認知症などで病期が進んだ場合に症状を呈することがあるが、急性期の症状としては不適切です。
  • 健忘症候群は、前向性健忘と逆向性健忘を伴い、全般的な知的機能低下のないものを指す。病巣によっては健忘症候群を伴うこともあるが、慢性期の症状であるため、急性期の症状としては不適切です。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第38回午後:第56問

アルコール依存症の状態にある夫が妻から強く断酒を迫られ、「そんなにガミガミ言うから飲んでしまうんだ」と弁明する防衛機制はどれか。  

1: 知性化

2: 合理化

3: 同一化

4: 打ち消し

5: 反動形成

第34回午後:第72問

精神分裂病(統合失調症)の陰性症状でないのはどれか。2つ選べ。 ア.感情の平板化イ.自発性の低下ウ.思考途絶エ.対話性幻聴オ.思考の貧困化  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第50回午後:第97問

自我の障害はどれか。  

1: アンヘドニア

2: 観念奔逸

3: 妄想気分

4: 離人症

5: 連合弛緩