第40回午後第95問の類似問題

第37回午後:第73問

躁病の症状でないのはどれか。  

1: 連合弛緩

2: 観念奔逸

3: 行為心迫

4: 注意転導

5: 睡眠障害

第42回午前:第81問

シンナー乱用でみられないのはどれか。  

1: 小脳失調

2: 知覚異常

3: 幻覚妄想

4: 精神依存

5: 身体依存

第53回午後:第6問

21歳の男性。交通事故によるびまん性軸索損傷と診断された。意識は清明で運動麻痺はない。新しい物事を覚えるのが困難で記憶の障害が顕著である。この患者に対する適切なアプローチはどれか。  

1: 毎日異なる課題を与える。

2: 記憶の外的補助手段を使う。

3: 試行錯誤が必要な課題を行う。

4: 複数の学習課題を同時に行う。

5: 日課は本人のペースで柔軟に変更する。

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、記憶障害がある患者に対する適切なアプローチを選択することが求められています。記憶障害のある患者には、外的補助手段を使って記憶を補助する方法が適切です。
  • 毎日異なる課題を与えるのは負荷が大きく、十分な練習効果が得られないため、この方法は適切ではありません。
  • 記憶の外的補助手段を使うことで、日々行うことや注意すべきことをノートに健忘録のように記録しておき、これを見ながら行動することで、記憶障害による困難さを補助できるため、この方法が適切です。
  • 試行錯誤が必要な課題を行わせると、誤ったことも記憶できず、誤りを繰り返すことが多いため、この方法は適切ではありません。
  • 複数の学習課題を同時に行うと、進行状況の把握が困難になり、混乱しやすいため、この方法は適切ではありません。
  • 日課が本人のペースで進むことは良いですが、日課を変更することで、手続き記憶のように、一度修得したことを利用して行動することが困難になる可能性があるため、この方法は適切ではありません。
  • 科目:高次脳機能障害
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第54回午前:第98問

夢に関連する睡眠障害がみられるのはどれか。  

1: 睡眠時驚愕症

2: 睡眠時遊行症

3: レム睡眠行動障害

4: 睡眠関連摂食障害

5: 周期性四肢運動障害

  • 答え:3
  • 解説:夢に関連する睡眠障害はレム睡眠行動障害であり、レム睡眠中にも身体運動が可能で、夢の精神活動に伴う複雑な運動が現実に行われる状態である。
  • 睡眠時驚愕症(夜驚症)は、睡眠中に絶叫、激しい体動、自律神経興奮を伴う恐怖のエピソードであるが、夢に関連するわけではない。
  • 睡眠時遊行症(夢遊病)は、睡眠と覚醒が組み合わさった意識の変容状態であり、夜間睡眠のはじめのころに患者は起き上がり、周囲を歩き回るが、夢に関連するわけではない。
  • レム睡眠行動障害は、レム睡眠期の筋緊張脱失状態が起こらないためにレム睡眠中にも身体運動が可能で、夢の精神活動に伴う複雑な運動が現実に行われる状態である。これが夢に関連する睡眠障害である。
  • 睡眠関連摂食障害は、夜間睡眠中の覚醒時に、不随意的または自分でコントロールできずに大食をする。一般的には半覚醒状態で行われるが、夢に関連するわけではない。
  • 周期性四肢運動障害は、睡眠中に反復性の激しい下肢の運動がみられるものである。本人は自覚していないことが多いが、夜間睡眠自体は妨げられており、昼間に眠気が起こる。しかし、夢に関連するわけではない。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第45回午後:第99問

てんかん発作にみられて、失神にみられないのはどれか。  

1: 意識消失

2: 脳波異常

3: 前駆症状

4: 低血圧

5: 健忘

第37回午後:第77問

脳血管性痴呆にみられないのはどれか。  

1: 夜間せん妄

2: けいれん発作

3: 運動障害

4: まだら痴呆

5: 思考制止

第54回午後:第44問

双極性障害の躁状態の特徴で適切でないのはどれか。  

1: 自尊心の肥大

2: 注意力の増強

3: 睡眠欲求の減少

4: 快楽的活動への没頭

5: 目標志向性の活動亢進

  • 答え:2
  • 解説:双極性障害の躁状態では、自尊心の肥大、睡眠欲求の減少、快楽的活動への没頭、目標志向性の活動亢進などが特徴として挙げられます。ただし、注意力の増強は躁状態の特徴ではありません。
  • 自尊心の肥大は躁状態の特徴の一つで、自分が重要な存在であると過剰に思い込むことがあります。これにより、周囲への配慮が欠けることがあります。
  • 注意力の増強は躁状態の特徴ではありません。むしろ、躁状態では注意力が散漫になりやすく、作業にまとまりがないことが多いです。
  • 睡眠欲求の減少は躁状態の特徴であり、睡眠障害がほぼ必発します。わずかな睡眠時間でも苦にならず、早朝から活動し続ける傾向があります。
  • 快楽的活動への没頭も躁状態の特徴で、制御のきかない買い物や無謀な投資など、好ましくない結果になる可能性が高い行動に集中することがあります。
  • 目標志向性の活動亢進は躁状態の特徴で、異常に亢進した目標志向性の活動や活力が見られます。一方で、非目標志向性の活動である精神運動焦燥を生じることもあります。
  • 科目:気分障害
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第56回午前:第99問

ナルコレプシーに認められない症状はどれか。  

1: 睡眠発作

2: 睡眠麻痺

3: 入眠時幻覚

4: けいれん発作

5: 情動脱力発作

  • 答え:4
  • 解説:ナルコレプシーの主な症状は、睡眠発作、情動脱力発作、睡眠麻痺、入眠時幻覚です。これらの症状以外のものはナルコレプシーには認められません。
  • 睡眠発作は、制御できない突然の眠気であり、ナルコレプシーの症状の1つです。
  • 睡眠麻痺は、入眠前後や起床直後に体を動かせなくなる状態で、ナルコレプシーの症状の1つです。
  • 入眠時幻覚は、入眠時に幻覚を見る症状で、ナルコレプシー患者の約3分の1にみられます。これもナルコレプシーの症状の1つです。
  • けいれん発作は、ナルコレプシーには認められない症状であり、この問題の正解です。
  • 情動脱力発作は、突発的な感情により意識消失を伴わない突然の筋力低下が起こる症状で、ナルコレプシーの症状の1つです。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第39回午前:第52問

脳卒中と比較して外傷性脳損傷に特徴的でない症状はどれか。  

1: 遷延性意識障害

2: 通過症候群

3: 注意障害

4: 失語

5: 健忘

第44回午後:第97問

統合失調症で障害されない精神機能はどれか。  

1: 意 識

2: 知 覚

3: 感 情

4: 意 欲

5: 思 考

第40回午後:第97問

統合失調症の症状で誤っているのはどれか。  

1: 連合弛緩

2: 思考制止

3: 思考吹入

4: 自生思考

5: 考想化声

第46回午後:第46問

てんかんの複雑部分発作の特徴で正しいのはどれか。  

1: 自動症がみられる。

2: 短い意識消失が突然生じる。

3: 強直間代けいれんが起こる。

4: 自律神経症状が10秒から数分続く。

5: けいれんが手から腕、足へと移動する。

第53回午後:第45問

うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴はどれか。2つ選べ。  

1: 多幸的である。

2: 社交的に振る舞う。

3: 物忘れがみられる。

4: 精神運動抑制がみられる。

5: 能力低下に無関心である。

  • 答え:3 ・4
  • 解説:仮性認知症は、うつ状態にある高齢者が認知症の検査に答えるのに時間がかかるなど、あたかも認知症のように見える状態です。うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴として、物忘れがみられる(選択3)と精神運動抑制がみられる(選択4)が正しい選択肢です。
  • 選択1は間違いです。うつ病による仮性認知症患者ではうつ症状があるため、多幸的な様子はみられません。心理検査では投げやりな様子がみられることがあります。
  • 選択2は間違いです。うつ症状のある高齢者は、不安・焦燥感が強いうえ、心気的になりやすく、身体的愁訴が多いため、社交的に振る舞うことはありません。貧困・罪業・心気妄想や被害妄想などの精神病症状を伴うこともあります。
  • 選択3は正しいです。うつ病による仮性認知症では、記憶障害や遂行機能障害をみとめることがあります。これは、うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴の一つです。
  • 選択4は正しいです。うつ症状による情報処理の速度低下により、一時的に応答時間が遅くなることがあります。これは精神運動抑制の症状の一つであり、うつ病による仮性認知症患者の作業療法場面での特徴の一つです。
  • 選択5は間違いです。仮性認知症は、認知症とは異なり、自らの能力に対する認識が著しく低下していることはありません。むしろ、うつ状態により、能力低下を憂いていることがある。認知検査の時は「わかりません」「ああ、こんなこともわからなくなった」といった発言のように、能力低下を自覚できます。
  • 科目:気分障害
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第36回午後:第78問

コルサコフ症候群の症状でないのはどれか。  

1: 健 忘

2: 作 話

3: 転換症状

4: 記銘力障害

5: 失見当識

第39回午後:第70問

誤っている組合せはどれか。  

1: うつ病-制止

2: 強迫性障害-保続

3: 解離性障害-遁走

4: 統合失調症(精神分裂病)-昏迷

5: 身体表現性障害-心気

第42回午後:第99問

転換性障害で正しいのはどれか。  

1: 身体症状がある。

2: 脳波異常がある。

3: 死の恐怖を伴う。

4: 作為体験の一種である。

5: フラッシュバックがある。

第51回午前:第96問

病名と症状の組合せで正しいのはどれか。  

1: 前頭側頭型認知症 ― 脱抑制

2: 進行性核上性麻痺 ― 取り繕い

3: 皮質基底核変性症 ― 認知の変動

4: Lewy小体型認知症 ― 肢節運動失行

5: Alzheimer型認知症 ― 垂直性眼球運動障害

第55回午前:第100問

概日リズムの障害による疾患はどれか。  

1: 睡眠時遊行症

2: ナルコレプシー

3: 睡眠相後退症候群

4: むずむず脚症候群

5: レム睡眠行動障害

  • 答え:3
  • 解説:概日リズムの障害による疾患は睡眠相後退症候群であり、睡眠時間帯が遅れた状態のまま固定するものです。他の選択肢は概日リズムの障害ではなく、それぞれ異なる種類の睡眠障害です。
  • 睡眠時遊行症(夢遊病)は概日リズムの障害ではなく、ノンレム睡眠中に起き上がり歩き回る症状で、睡眠時随伴症群に含まれます。
  • ナルコレプシーは概日リズムの障害ではなく、睡眠発作や情動脱力発作などを主症状とする中枢性過眠症群に含まれる疾患です。
  • 睡眠相後退症候群は概日リズムの障害であり、睡眠時間帯が遅れた状態のまま固定するものです。典型的には、午前3~5時以降でないと入眠できず、午前9~11時以降に覚醒する。期日リズム障害-覚醒障害群に含まれます。
  • むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)は概日リズムの障害ではなく、夜間に下肢や上肢に生じる異常感覚により不眠が生じる症状で、睡眠関連運動障害群に含まれます。
  • レム睡眠行動障害は概日リズムの障害ではなく、レム睡眠時に夢の中で行動を反映する異常運動(行動)が認められる症状で、睡眠時随伴症群に含まれます。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第53回午前:第40問

認知症の周辺症状であるBPSD〈behavioral and psychological symptoms of dementia〉はどれか。  

1: 失行

2: 失認

3: 妄想

4: 見当識障害

5: 遂行機能障害

第43回午後:第98問

外傷後ストレス障害(PTSD)の症状で誤っているのはどれか。  

1: 思考途絶

2: 知覚過敏

3: 集中困難

4: 不安焦燥

5: 睡眠障害