局所性脳損傷と比べた場合のびまん性軸索損傷の特徴として正しいのはどれか。
1: 脳幹部の症状が出現しやすい。
2: 急性硬膜下血腫を合併しやすい。
3: 重度の感覚障害を合併しやすい。
4: 行動障害は早期に改善しやすい。
5: バランス障害は軽度であることが多い。
脳卒中による片麻痺Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ、手指Ⅲ、下肢Ⅳの患者における治療について正しいのはどれか。
1: 緊張性頸反射を利用する。
2: 立位時は麻痺側下肢に荷重を促す。
3: 長下肢装具使用による歩行訓練を行う。
4: 麻痺側上肢では重錘を用いた反復運動を行う。
5: 非麻痺側上肢を拘束し麻痺側を強制的に使用させる。
脳血管障害について誤っているのはどれか。
1: 高血圧と動脈硬化とが危険因子として重要である。
2: 脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する。
3: 若年者の脳出血では動静脈奇形などによる。
4: 脳血栓の原因として心弁膜症が重要である。
5: 脳動脈瘤は脳底部に好発する。
痙縮が出現するのはどれか。
1: 多発筋炎
2: 多発性硬化症
3: 腕神経叢麻痺
4: 急性灰白髄炎(ポリオ)
5: Guillain-Barré症候群
65歳の女性。脳幹部の梗塞で、発症2日後からベッドサイドでの作業療法が処方された。血圧は不安定で、意識レベルも変動している状態である。この患者のベッドサイドでの早期作業療法プログラムとして適切なのはどれか。
1: 車椅子で30分間座位耐性訓練を行う。
2: 麻痺側上肢の筋力強化を図る。
3: 書字練習により手指機能を高める。
4: 背臥位で上肢の両側活動を行う。
5: ベッド上座位での食事動作訓練を行う。
40歳の女性。2年前から歩行障害を自覚し、黄色靱帯骨化症と診断され手術を予定している。特記すべき併存症はみられない。この患者の理学療法の目的で適切でないのはどれか。
1: 痙性歩行の改善
2: 下肢の筋力増強
3: 胸部絞扼感の軽減
4: 上肢の感覚障害の改善
5: 骨盤底筋群の筋力増強
進行性核上性麻痺について正しいのはどれか。
1: 延髄が萎縮する。
2: L-Dopaが著効する。
3: 頸部が前屈位となる。
4: 垂直方向の眼球運動障害を呈する。
5: MIBG心筋シンチグラフィーで心/縦隔比が低下する。