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臨床工学技士国家試験

検索元問題
第32回 午後 第5問
20件の類似問題
標準12誘導心電計の誘導について誤っているのはどれか。...
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2
第二種ME技術認定試験 - 第29回 午後
類似度 88.7%
標準12誘導心電計の誘導について誤っているのはどれか。
1
第Ⅰ誘導は右手電極と左手電極と間の電位差である。
2
第Ⅲ誘導は第Ⅰ誘導と第Ⅱ誘導から計算で得ることができる。
3
胸部誘導は単極誘導である。
4
胸部誘導の導出に左足電極は不要である。
5
ディジタル心電計では8誘導から導出している。
15
第二種ME技術認定試験 - 第40回 午後
類似度 83.8%
標準12誘導心電図計測について誤っているのはどれか。
1
第Ⅱ誘導は右手電極と左手電極との間の電位差である。
2
第Ⅲ誘導は第Ⅰ誘導と第Ⅱ誘導から計算で得ることができる。
3
胸部誘導は単極誘導である。
4
胸部誘導の導出においても四肢電極は必要である。
5
右手、左手、左足の電極を同じ抵抗値で一点に結んだものをウィルソンの結合電極という。
2
第二種ME技術認定試験 - 第39回 午後
類似度 82.1%
標準12誘導心電計の誘導について誤っているのはどれか。
1
12個の電極が装着される。
2
6つの四肢誘導と6つの胸部誘導からなる。
3
V2誘導の電極は第4肋間胸骨左縁に貼り付ける。
4
第Ⅱ誘導は左足電極と右手電極間の電位差を測る。
5
第Ⅲ誘導は第Ⅰ誘導と第Ⅱ誘導から算出できる。
28
臨床工学技士国家試験 - 第32回 午前
重要度:低 正答率:69% 類似度 82.0% 解説あり
心電図計測の誘導について誤っているのはどれか。
1
胸部誘導では Wilson の結合点を基準電極として用いる。
2
左足から右手の電位を差し引いた誘導を第III誘導という。
3
差動増幅器のニュートラル端子には右足電極を接続する。
4
aVR 誘導は左手と左足を結合した点を基準電極として用いる。
5
双極誘導の間には II = I + III の関係がある。

解説

心電図の肢誘導と胸部誘導の定義に基づいて判断する。標準双極肢誘導は $I=V_L - V_R$, $II=V_F - V_R$, $III=V_F - V_L$ と定義され、これよりアイントーベンの法則 $I + III = II$ が導かれる。胸部誘導(V1〜V6)は単極誘導で、基準には右手・左手・左足を等抵抗で結合したWilsonの結合点(中心電極)を用いる。単極肢誘導のaVRは右手を記録電極、左手と左足を結合した点(Goldbergerの基準電極)を基準とする。また差動増幅器のニュートラル(中性)端子には、コモンモードノイズ低減のため右足電極(右足ドライブ)を接続する。したがって「左足から右手の電位を差し引いた誘導を第III誘導という」は、第II誘導の定義であり誤りである。

選択肢別解説

1
不正解

正しい。胸部誘導(V1〜V6)は単極誘導で、基準電極としてWilsonの結合点(右手・左手・左足を等抵抗で結合した中心電極)を用いる。これに対し各胸部電極(V1〜V6)が記録電極となる。

2
正解

誤り。左足電位 $V_F$ から右手電位 $V_R$ を差し引いた誘導 $V_F - V_R$ は第II誘導である。第III誘導は左足電位から左手電位を差し引いた $V_F - V_L$ で定義される。

3
不正解

正しい。差動増幅器のニュートラル(中性)端子には右足電極を接続する。右足ドライブ(RLD)としてコモンモード成分を打ち消す帰還を与え、電源周波数ハムなどの雑音を低減する目的で用いられる。

4
不正解

正しい。aVRは右手電極を記録電極とし、左手と左足を結合した点(Goldbergerの基準電極)を基準とする。式で表すと $aVR = V_R - \frac{V_L + V_F}{2}$。

5
不正解

正しい。標準双極肢誘導は $I=V_L - V_R$, $II=V_F - V_R$, $III=V_F - V_L$ と定義されるため、$I + III = (V_L - V_R) + (V_F - V_L) = V_F - V_R = II$ が成り立つ(アイントーベンの法則)。

27
臨床工学技士国家試験 - 第33回 午前
重要度:低 正答率:76% 類似度 81.9% 解説あり
標準12誘導心電図について正しいのはどれか。
1
第II誘導は右足と右手間の電位差を記録する誘導である。
2
aVR誘導は Wilson の結合電極を基準とした誘導である。
3
V1〜V6の誘導は双極誘導である。
4
標準肢誘導の間には III = I + II の関係がある。
5
単極肢誘導の間には aVR + aVL + aVF = 0 の関係がある。

解説

標準12誘導心電図は、標準肢誘導I・II・III(双極誘導)、単極肢誘導aVR・aVL・aVF、胸部単極誘導V1~V6から構成される。標準肢誘導にはEinthovenの法則(II = I + III)が成り、胸部誘導はWilsonの結合電極(右手・左手・左足を抵抗で結合した仮想0点)を基準とする単極誘導である。単極肢誘導はGoldbergerの結合電極(測定肢を除いた2肢の平均)を基準とするため、aVR + aVL + aVF = 0 の関係が成り立つ。以上より正しい記述は選択肢5。

選択肢別解説

1
不正解

誤り。第II誘導は右手(RA)と左足(LL)の電位差(LL − RA)を記録する双極誘導である。右足(RL)は通常、接地電極として用いられ、電位差の測定には関与しない。

2
不正解

誤り。aVRはGoldbergerの結合電極(測定肢を除いた2肢の平均)を基準とする単極肢誘導である。Wilsonの結合電極を基準とするのは胸部単極誘導(V1~V6)。

3
不正解

誤り。V1~V6は胸部単極誘導であり、Wilsonの結合電極を基準(0点)とする。双極誘導は標準肢誘導I・II・IIIである。

4
不正解

誤り。Einthovenの法則は II = I + III である。記載の「III = I + II」は逆で成り立たない。

5
正解

正しい。単極肢誘導aVR・aVL・aVFは誘導軸ベクトルを合成すると和が0となり、任意時刻で aVR + aVL + aVF = 0 の関係が成立する。機器の点検にも用いられる基本関係である。

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28
臨床工学技士国家試験 - 第25回 午前
重要度:低 正答率:74% 類似度 81.0% 解説あり
心電図の誘導法の特徴で誤っているのはどれか。
1
II誘導は右手と左足の電位差を表す。
2
右手の筋電雑音はIII誘導に影響が出る。
3
aVf誘導はVf誘導の1.5倍の電位変化を表す。
4
QRS平均電気軸は標準肢誘導で計算できる。
5
単極胸部誘導はウィルソンの中心電極を利用する。

解説

標準12誘導は、双極肢誘導(I, II, III)、拡張単極肢誘導(aVR, aVL, aVF)、単極胸部誘導(V1〜V6)からなる。双極肢誘導の極性は I: $V_L - V_R$, II: $V_F - V_R$, III: $V_F - V_L$ で定義されるため、右手(RA, $V_R$)に由来する筋電雑音は右手電極を含む I と II に直接現れるが、右手を含まない III(左手と左足の差)には直接は現れない。拡張単極肢誘導は、測定肢電極以外の2電極の平均を基準にとるため、非拡張の単極肢誘導に比べて振幅が約1.5倍となる(例:$aV_F \approx 1.5\,V_F$)。単極胸部誘導はウィルソンの中心電極(右手・左手・左足を抵抗で結合した結合端子)を不関電極として用いる。QRS平均電気軸は標準肢誘導からRおよびSの代数和を用いて前額面で算出できる。以上より、設問の誤りは「右手の筋電雑音はIII誘導に影響が出る」である。

選択肢別解説

1
不正解

正しい。II誘導は双極肢誘導で、右手(負極)と左足(正極)の電位差を記録する。式で表すと $V_{II}=V_F - V_R$。

2
正解

誤り。III誘導は左手と左足の電位差($V_{III}=V_F - V_L$)であり、右手($V_R$)は関与しないため、右手由来の筋電雑音はIII誘導には直接は現れない。右手の筋電雑音は右手電極を含む I($V_L - V_R$)と II($V_F - V_R$)に影響が出る。

3
不正解

正しい。拡張単極肢誘導は、測定肢以外の2肢の平均を基準にするため増幅効果が生じ、$aV_F \approx 1.5\,V_F$ となる(aVR, aVL も同様)。

4
不正解

正しい。QRS平均電気軸は標準肢誘導(一般に I と aVF、または I と III)からR波とS波の代数和を用いて前額面で算出できる。

5
不正解

正しい。単極胸部誘導(V1〜V6)は、ウィルソンの中心電極(右手・左手・左足を抵抗で結合した結合端子)を不関電極として利用する。

7
第二種ME技術認定試験 - 第35回 午後
類似度 79.8%
標準12誘導心電図計測で右手と左手の電極を逆に装着した。誤っているのはどれか。
1
第Ⅰ誘導の波形の極性が反転する。
2
第Ⅱ誘導と第Ⅲ誘導の波形が入れ替わる。
3
aVL誘導とaVR誘導の波形が入れ替わる。
4
aVF誘導の波形の極性が反転する。
5
単極胸部誘導の波形は正常に記録される。
54
臨床工学技士国家試験 - 第11回 午前
正答率:89% 類似度 79.7%
心電計の電極を右手と左手と逆に装着して記録した場合の誘導波形について誤っているのはどれか。
1
第I誘導では極性が反転する。
2
第II誘導と第III誘導が互いに入れ替わる。
3
単極肢誘導のaVRとaVLが互いに入れ替わる。
4
単極肢誘導のaVFでは極性が反転する。
5
単極胸部誘導のV1~V6では通常の波形が得られる。
49
第二種ME技術認定試験 - 第36回 午前
類似度 78.7%
標準12誘導心電図について正しいのはどれか。
1
第Ⅰ誘導は右手電極と左足電極間の電位差である。
2
第Ⅱ誘導は左手電極と左足電極間の電位差である。
3
胸部誘導の導出に左足電極は不要である。
4
V1誘導の電極は第4肋間胸骨左縁に貼り付ける。
5
V6では上向きのR波が大きく観察される。
54
臨床工学技士国家試験 - 第19回 午前
正答率:83% 類似度 78.7%
心電計の電極を右手と左手とを逆に装着して記録した場合の誘導波形について誤っているのはどれか。
1
第I誘導では極性が反転する。
2
第II誘導と第III誘導が互いに入れ替わる。
3
単極肢誘導のaVRとaVLが互いに入れ替わる。
4
単極肢誘導のaVFでは極性が反転する。
5
単極胸部誘導のV1~V6では通常の波形が得られる。
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8
第二種ME技術認定試験 - 第37回 午後
類似度 78.5%
心電図計測について正しいのはどれか。
1
第Ⅰ誘導は右手と右足の双極誘導である。
2
第Ⅲ誘導は左手と右足の双極誘導である。
3
aVR誘導は左手と左足の中点電位を基準とする右手の単極肢誘導である。
4
胸部誘導は右足を基準とする胸部の単極誘導である。
5
正電極に興奮が向かう場合に波形は陰性に振れる。
28
臨床工学技士国家試験 - 第26回 午前
重要度:低 正答率:68% 類似度 78.2% 解説あり
心電計について誤っているのはどれか。
a
右手と左手の電極を入れ替えると I 誘導の極性が変わる。
b
aV$_{F}$ は心臓の下壁の情報を反映している。
c
aV$_{R}$ は I, II, III 誘導の任意の 2 つから算出できる。
d
QRS 平均電気軸は単極胸部誘導から求める。
e
単極胸部誘導は右足の電極を基準にした電位差を記録する。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

標準12誘導心電図の要点より判断する。I誘導は左手(LA)−右手(RA)で定義されるため、RAとLA電極を入れ替えると極性が反転する。aVFは下壁(inferior)の電気的活動をよく反映する。aVRは肢誘導間の関係(アイントーベンの法則:$\mathrm{II}=\mathrm{I}+\mathrm{III}$)を用いて算出でき、具体的に $\mathrm{aVR}=-\frac{\mathrm{I}+\mathrm{II}}{2}$ などの式で求められる。一方、QRS平均電気軸は前額面の肢誘導から求めるものであり、単極胸部誘導(V1〜V6)は水平面情報で軸決定には用いない。また単極胸部誘導の基準(不関)電極はウィルソンの結合端子(WCT:RA・LA・LLの結合)で、右足(RL)電極は接地/右脚ドライブに用いられる。従って、選択肢4と5が誤り。

選択肢別解説

a
不正解

正しい記述。I誘導はLA−RAで定義されるため、右手(RA)と左手(LA)の電極を入れ替えると符号が反転し、波形の極性が変わる。

b
不正解

正しい記述。aVFは下方向を向くベクトルを観察する肢誘導で、心臓の下壁(inferior wall)の情報を反映する。II、III、aVFが下壁を評価する代表的誘導である。

c
不正解

正しい記述。肢誘導はアイントーベンの法則 $\mathrm{II}=\mathrm{I}+\mathrm{III}$ で関連し、I・IIからIIIを求められる。増強単極肢誘導は肢誘導から算出可能で、例えば $\mathrm{aVR}=-\frac{\mathrm{I}+\mathrm{II}}{2}$。よってI、II、IIIの任意の2つがあればaVRを算出できる。

d
正解

誤り。QRS平均電気軸は前額面で定義され、肢誘導(I、II、III、aVR、aVL、aVF)のR・Sの代数和などから求める。単極胸部誘導(V1〜V6)は水平面情報であり、軸決定には用いない。

e
正解

誤り。単極胸部誘導の基準(不関)電極はウィルソンの結合端子(WCT:RA・LA・LLを抵抗で結合)である。右足(RL)電極は接地/右脚ドライブに用いられ、基準電極ではない。

54
臨床工学技士国家試験 - 第21回 午前
正答率:80% 類似度 78.0% 解説あり
心電計について誤っているのはどれか。
1
四肢誘導では右手電極と左手電極を入れ替えるとaVFの極性が変わる。
2
aVFは $V_F$ の1.5倍の大きさである。
3
I誘導とaVLは左心室側壁の情報を提供している。
4
II誘導はI誘導とIII誘導との和である。
5
$V_1$ 誘導電極は第4肋間胸骨縁上に装着する。

解説

増大単極肢誘導aVFは左足の電位と、右手・左手の平均電位を基準に測定する。定義は $aVF = V_F - \frac{V_R + V_L}{2}$ であり、右手(R)と左手(L)の電極を入れ替えても $(V_R + V_L)$ は不変なのでaVFの極性は変化しない。よって「入れ替えるとaVFの極性が変わる」は誤り。増大単極肢誘導の大きさは、ウィルソン中心電極の近似関係 $V_R + V_L + V_F \fallingdotseq 0$ を用いれば $aVF = 1.5\,V_F$ と導けるため正しい。標準肢誘導はEinthovenの法則 $II = I + III$ が成り立つ。空間ベクトル上の向きから、I誘導およびaVLは左心室側壁(高位側壁)を主に観察する。胸部誘導V1は第4肋間・胸骨右縁に装着する。したがって誤っているのは選択肢1のみ。

選択肢別解説

1
正解

誤り。aVFの定義は $aVF = V_F - \frac{V_R + V_L}{2}$。右手電極(R)と左手電極(L)を入れ替えても $(V_R + V_L)$ の和は変わらず、$V_F$ も変わらないため、aVFの極性・大きさは不変である。

2
不正解

正しい。ウィルソン中心電極の近似関係 $V_R + V_L + V_F \fallingdotseq 0$ より $(V_R + V_L) \fallingdotseq -V_F$。これを $aVF = V_F - \frac{V_R + V_L}{2}$ に代入すると $aVF = V_F - \frac{-V_F}{2} = 1.5\,V_F$ となり、aVFは $V_F$ の1.5倍の振幅となる。

3
不正解

正しい。肢誘導のベクトル方向から、I誘導とaVLは左側胸部(左心室の側壁、特に高位側壁)を向くため、左心室側壁の電気的活動を主に反映する。

4
不正解

正しい。標準肢誘導(I, II, III)にはEinthovenの法則 $II = I + III$ が成り立つ。したがって「II誘導はI誘導とIII誘導との和である」は妥当。

5
不正解

正しい。V1誘導電極は第4肋間・胸骨右縁に装着するのが標準的な電極配置である。

50
第二種ME技術認定試験 - 第39回 午前
類似度 77.2%
標準12誘導心電図計測で右手と左手の電極を逆に装着した。記録される波形について誤っているのはどれか。
1
aVF誘導の波形の極性が反転する。
2
第Ⅰ誘導の波形の極性が反転する。
3
aVL誘導とaVR誘導の波形が入れ替わる。
4
第Ⅱ誘導と第Ⅲ誘導の波形が入れ替わる。
5
単極胸部誘導の波形は正常に記録される。
27
臨床工学技士国家試験 - 第36回 午後
重要度:低 正答率:68% 類似度 73.0% 解説あり
図は標準 12 誘導心電図の誘導法を電気回路で表したものである。図の誘導はどれか。(生体計測装置学)
36127
1
I誘導
2
III誘導
3
aV$_{R}$誘導
4
aV$_{L}$誘導
5
V$_{3}$誘導

解説

単極肢誘導(aV誘導)は、測定したい肢を正極(+)とし、残る2肢を高抵抗で結合した点(ゴールドバーガーの結合電極)を負極(−、不関電極)として測定する。提示図では左手電極が電圧計の+端子に直接つながり、右手・左足の各電極が抵抗Rを介して結合された点が電圧計の−端子に接続されている。よって測定肢は左手であり、これはaVL誘導の回路構成に一致する。

選択肢別解説

1
不正解

Ⅰ誘導は双極肢誘導で、(+)左手、(−)右手の電位差を直接測定する。提示図は右手と左足を抵抗で結合した点を負極としており、双極測定ではないため該当しない。

2
不正解

Ⅲ誘導は双極肢誘導で、(+)左足、(−)左手の電位差を測定する。図では左手が正極(+)となっており、回路構成が一致しない。

3
不正解

aVR誘導は単極肢誘導で、(+)右手、(−)左手と左足の結合点(ゴールドバーガー結合電極)で測定する。提示図では正極が左手であるためaVRには該当しない。

4
正解

aVL誘導は単極肢誘導で、(+)左手、(−)右手と左足の結合点(ゴールドバーガー結合電極)で測定する。図は左手が電圧計の+、右手・左足が抵抗Rを介して結合された点が−に接続されており、aVL誘導の回路と一致する。

5
不正解

V3誘導は単極胸部誘導で、胸部V3電極を正極とし、(−)は右手・左手・左足の3肢を抵抗で結合したウィルソンの中央端子を用いる。提示図は肢誘導(左手を+)で胸部電極も中央端子も示されておらず、V3とは一致しない。

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26
臨床工学技士国家試験 - 第29回 午後
重要度:低 正答率:73% 類似度 71.8% 解説あり
心電図誘導電極の右手と左手を逆に装着した。誤っているのはどれか。
a
aV$_{R}$とaV$_{L}$の波形が入れ替わる。
b
第II誘導と第III誘導の波形が入れ替わる。
c
第I誘導の波形が反転する。
d
aV$_{F}$の波形が反転する。
e
胸部誘導の波形が変化する。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

右手(R)と左手(L)の四肢電極を入れ替えると、RとLに関係する双極・単極肢誘導の関係が変わる。具体的には、第I誘導は $I=V_L-V_R$ が $V_R-V_L$ となり極性が反転する。第II誘導と第III誘導は $II=V_F-V_R$, $III=V_F-V_L$ であり、RとLの入れ替えにより互いに入れ替わる。増高単極肢誘導は $aV_R=V_R-\frac{V_L+V_F}{2}$、$aV_L=V_L-\frac{V_R+V_F}{2}$、$aV_F=V_F-\frac{V_R+V_L}{2}$ で表されるため、RとLが入れ替わると $aV_R$ と $aV_L$ は入れ替わる一方、$aV_F$ は不変で反転もしない。胸部誘導は $V_x=V_{Cx}-V_W$、$V_W=\frac{V_R+V_L+V_F}{3}$(Wilsonの結合端子)であり、RとLの入れ替えでは $V_W$ が変化しないため胸部誘導波形も基本的に変化しない。よって「aVFの波形が反転する」「胸部誘導の波形が変化する」は誤りである。

選択肢別解説

a
不正解

正しい。$aV_R=V_R-\frac{V_L+V_F}{2}$、$aV_L=V_L-\frac{V_R+V_F}{2}$ であり、RとLを入れ替えると両式が互いに入れ替わるため、aVRとaVLの波形は入れ替わる。

b
不正解

正しい。$II=V_F-V_R$、$III=V_F-V_L$ なので、RとLの入れ替えで $II\leftrightarrow III$ となり波形が入れ替わる。

c
不正解

正しい。第I誘導は $I=V_L-V_R$ で、RとLを逆にすると $V_R-V_L=-(V_L-V_R)$ となり極性反転(波形反転)する。

d
正解

誤り。$aV_F=V_F-\frac{V_R+V_L}{2}$ であり、RとLを入れ替えても $\frac{V_R+V_L}{2}$ は不変なので、aVFの波形は反転せず変化しない。

e
正解

誤り。胸部誘導は $V_x=V_{Cx}-V_W$、$V_W=\frac{V_R+V_L+V_F}{3}$(Wilsonの結合端子)で参照する。不関電極 $V_W$ はRとLの入れ替えで値が変わらないため、胸部誘導V1〜V6の波形は基本的に変化しない。

27
第二種ME技術認定試験 - 第35回 午後
類似度 71.0%
心電図の測定で、左手電極が接触不良であっても影響を受けないのはどれか。
1
第Ⅰ誘導
2
第Ⅱ誘導
3
aVR誘導
4
aVL誘導
5
aVF誘導
28
臨床工学技士国家試験 - 第38回 午前
類似度 68.9%
ディジタル心電計において、$I-\frac{II}{2}$によって求められる誘導はどれか。ただし、Iは第I誘導、IIは第II誘導を示す。
1
第III誘導
2
aVR誘導
3
aVL誘導
4
aVF誘導
5
$V_1$誘導
54
第二種ME技術認定試験 - 第32回 午前
類似度 65.3%
心電図の第Ⅰ誘導波形は、右手電極電位(VR)と左手電極電位(VL)の差(VL-VR)から算出できる。VR、VLのQRS波形が図のようなとき第Ⅰ誘導の波形として正しいのはどれか。
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1
選択肢が設定されていません
2
選択肢が設定されていません
3
選択肢が設定されていません
4
選択肢が設定されていません
5
選択肢が設定されていません
27
臨床工学技士国家試験 - 第28回 午前
重要度:低 正答率:70% 類似度 65.0% 解説あり
デジタル心電計における $\text{aV}_{\text{R}}$ の計算式はどれか。ただし、I、II、IIIは標準肢誘導を表す。(生体計測装置学)
1
$I - \frac{II}{2}$
2
$-\frac{(I + II)}{2}$
3
$\frac{II - I}{2}$
4
$(II - III) - I$
5
$\frac{3(I + III)}{2}$

解説

$ディジタル心電計では、標準肢誘導 I \cdot II から他の肢誘導(III, aVR, aVL, aVF)を演算合成する。増幅単極肢誘導の定義は aVR = R - \frac{L + F}{2}, aVL = L - \frac{R + F}{2}, aVF = F - \frac{R + L}{2} である。標準肢誘導の定義 I = L - R, II = F - R を用いると、I + II = L + F - 2R となるため、aVR = R - \frac{L + F}{2} = -\frac{1}{2}(I + II) が導出できる。よって正解は選択肢2。$

選択肢別解説

1
不正解

$I - \frac{II}{2} = (L - R) - \frac{F - R}{2} = L - \frac{R + F}{2} となり、これは aVL の定義式と一致する。aVR ではないため不適切。$

2
正解

$aVR の定義 aVR = R - \frac{L + F}{2} に I = L - R, II = F - R を用いると、I + II = L + F - 2R より aVR = -\frac{1}{2}(I + II) となる。よって正答。$

3
不正解

$\frac{II - I}{2} = \frac{(F - R) - (L - R)}{2} = \frac{F - L}{2} = \frac{III}{2} であり、いずれの増幅単極肢誘導の定義式にも一致しない。aVF は F - \frac{R + L}{2} であって本式ではない。$

4
不正解

(II - III) - I に対し、Einthoven の法則 I + III = II を用いると (II - III) - I = (I + III - III) - I = 0 となり、誘導として意味をなさない。

5
不正解

$\frac{3(I + III)}{2} は Einthoven の法則 I + III = II より \frac{3II}{2} に等しいが、これは aVR の定義式ではない。$

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