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臨床工学技士国家試験

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第32回 午後 第35問
20件の類似問題
正しい組合せはどれか。...
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37
臨床工学技士国家試験 - 第36回 午後
重要度:低 正答率:76% 類似度 96.1% 解説あり
正しい組合せはどれか。
a
ArF エキシマレーザ — 冠動脈形成術
b
Ar レーザ — あざ治療
c
Ruby レーザ — 網膜凝固
d
Nd:YAG レーザ — がん治療
e
CO₂ レーザ — 切開
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

医用レーザの適応は主に波長と生体側の主吸収体(水・ヘモグロビン・メラニンなど)の吸収特性で決まる。ArFエキシマレーザ(193 nm)は角膜のアブレーション(PRK/LASIK)に用いられ、冠動脈形成術(ELCA)に用いられるエキシマはXeCl(308 nm)である。Ar(アルゴン)レーザ(488/514 nm)は網膜光凝固に用いられ、Ruby(694 nm)はメラニン吸収が強く、しみ・あざ・刺青など色素性病変治療が主。Nd:YAG(1,064 nm)は近赤外で深達性が比較的大きく、内視鏡下での腫瘍の凝固・蒸散・止血などが可能でがん治療に用いられる。CO2レーザ(10.6 µm, 遠赤外)は水への吸収が極めて高く、ごく浅層にエネルギーが集中するため、切開・蒸散に適する。以上より、正しい組合せは「Nd:YAGレーザ—がん治療」「CO2レーザ—切開」である。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。ArFエキシマレーザ(193 nm)は角膜切除術(PRK/LASIK)に用いられる。冠動脈形成術(ELCA)で主に使われるのはXeClエキシマレーザ(308 nm)であり、ArFではない。

b
不正解

誤り。Ar(アルゴン)レーザは主に網膜光凝固(糖尿病網膜症など)に用いられる。あざ(色素性病変)の治療にはメラニン吸収の強いRubyレーザやアレキサンドライトレーザなどが適する。

c
不正解

誤り。Rubyレーザ(694 nm)はメラニンに強く吸収され、しみ・あざ・刺青除去などの色素性病変治療に用いられる。一方、網膜凝固はアルゴンレーザ(緑〜青緑)などが適応となる。

d
正解

正しい。Nd:YAGレーザ(1,064 nm)は近赤外で生体深部まで比較的到達し、凝固・止血・蒸散に優れることから、内視鏡的腫瘍治療(気道・消化管など)や出血制御などのがん治療に用いられる。

e
正解

正しい。CO2レーザ(10.6 µm, 遠赤外)は水への吸収が非常に高く、表層に作用が集中して熱拡散が浅いため、外科での切開・蒸散に広く用いられる。

37
臨床工学技士国家試験 - 第30回 午後
重要度:低 正答率:78% 類似度 95.2% 解説あり
正しい組合せはどれか。
a
Ar レーザ — 網膜光凝固
b
ArF エキシマレーザ — 近視手術
c
CO₂ レーザ — 鎮痛治療
d
He-Ne レーザ — 凝固止血
e
Nd:YAG レーザ — 内視鏡的がん治療
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

医用レーザは波長と組織吸収(主に水・ヘモグロビン・メラニン)により適応が異なる。Arレーザは488/514 nmの可視(青~緑)で網膜色素上皮・血管に吸収され網膜光凝固に用いられる。ArFエキシマレーザは193 nmの紫外で角膜実質を高精度に蒸散し近視矯正(PRK/LASIKのアブレーション)に用いる。Nd:YAGレーザ(1,064 nm)は深部まで届き凝固・止血能が高く石英ファイバ伝送が可能で、内視鏡下の腫瘍蒸散・止血などに広く用いられる。CO2レーザ(10.6 µm)は水に強く吸収され表層切開・蒸散向きで鎮痛治療は適切でない。He-Neレーザ(632.8 nm)は低出力で主に不可視レーザのガイド光に用いられ、凝固止血には通常用いない。以上より1・2・5が正しい。

選択肢別解説

a
正解

正しい。Arレーザは488/514 nm(青・緑)の可視光で、メラニンやヘモグロビンに吸収されやすく網膜光凝固に用いられる(糖尿病網膜症、網膜裂孔など)。

b
正解

正しい。ArFエキシマレーザは193 nmの紫外光で角膜表面を光化学的に蒸散(アブレーション)し、近視矯正手術(PRK/LASIK)に用いられる。

c
不正解

誤り。CO2レーザ(10.6 µm)は水への吸収が極めて大きく、表層での切開・蒸散・凝固に適する。鎮痛治療の主流は低出力の半導体レーザなどであり、CO2レーザを鎮痛目的で用いるのは不適切。

d
不正解

誤り。He-Neレーザ(632.8 nm)は低出力の赤色光で、CO2レーザなど不可視レーザの照準用ガイド光として用いられる。凝固止血能は乏しく、止血・凝固にはNd:YAGや高出力の可視~近赤外レーザを用いる。

e
正解

正しい。Nd:YAGレーザ(1,064 nm)は組織深達性があり強力な凝固・止血能を持つ。石英ファイバで伝送できるため、内視鏡下での腫瘍蒸散・止血などのがん治療に用いられる。

37
臨床工学技士国家試験 - 第29回 午前
重要度:低 正答率:86% 類似度 94.0% 解説あり
正しい組合せはどれか。
a
CO₂レーザ ―――― 網膜凝固
b
Dyeレーザ ―――― 光線力学療法
c
ArFエキシマレーザ ―――― 角膜切除
d
Nd:YAGレーザ ―――― 凝固止血
e
Arレーザ ―――― 切開
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

医療用レーザは波長と組織吸収特性により適応が異なる。CO₂レーザ(10,600 nm, 遠赤外)は水に強く吸収され浅層でエネルギーが留まるため切開・蒸散に適し、眼底の網膜凝固には用いない。Dye(色素)レーザは波長可変で、光感受性物質(例:フォトフリン)を630 nm付近で励起する光線力学療法(PDT)に用いられる。ArFエキシマレーザ(193 nm, 紫外)は光化学的アブレーションで熱影響が小さく、角膜表面の精密切除(PRK/LASIK)に用いられる。Nd:YAGレーザ(1,064 nm, 近赤外)は深達性が高く凝固・止血に有効で内視鏡治療などで用いられる。Ar(アルゴン)レーザ(488/514 nm, 青緑)はメラニンやヘモグロビンに吸収され、眼科での網膜光凝固が主用途で切開には用いない。ゆえに正しい組合せは2, 3, 4である。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。CO₂レーザ(10,600 nm)は水に強く吸収され表層でエネルギーが消費されるため、組織の切開・蒸散に適する。一方、網膜凝固は可視域(緑~青緑)を用いるArレーザなどが適応であり、CO₂レーザは網膜凝固には用いない。

b
正解

正しい。Dye(色素)レーザは波長可変で、光感受性物質を特定波長で励起して細胞傷害を起こす光線力学療法(PDT)に用いられる。代表例としてフォトフリンを630 nm付近で励起して腫瘍や新生血管を選択的に治療する。

c
正解

正しい。ArFエキシマレーザ(193 nm)は紫外光による光化学的アブレーションで熱影響が小さく、角膜表面をミクロン単位で整形する角膜切除(PRK/LASIK)に用いられる。

d
正解

正しい。Nd:YAGレーザ(1,064 nm)は組織深部への透過性が高く、強力な凝固・止血効果を示すため、内視鏡的止血などで広く用いられる(適応は凝固・止血)。

e
不正解

誤り。Arレーザ(488/514 nm)はメラニンやヘモグロビンに吸収され、眼科での網膜光凝固が主用途である。切開用途には一般に適さない。

70
臨床工学技士国家試験 - 第21回 午前
正答率:64% 類似度 92.9% 解説あり
レーザについて正しい組合せはどれか。
1
Nd:YAGレーザ — 網膜光凝固
2
Arレーザ — 白内障手術
3
エキシマレーザ — 脱毛処理
4
CO₂レーザ — 角膜切除術
5
半導体レーザ — 疼痛治療

解説

医用レーザは波長と組織の吸収特性により用途が決まる。網膜光凝固は主に可視域のArレーザ(青緑)やKTP(Nd:YAGの第2高調波 532 nm)などが用いられる。一方、Nd:YAG(1064 nm)は深達性が高く凝固・止血や後嚢切開(後発白内障処置)などが代表適応で、網膜光凝固の第一選択ではない。エキシマレーザ(193 nm)は角膜のアブレーション(PRK/LASIK)に用いる。CO₂レーザ(10.6 µm)は水への吸収が極めて高く、皮膚・耳鼻咽喉・消化管内視鏡などで切開・蒸散に用いられる。半導体レーザ(GaAlAsなどの近赤外、低出力)は光生体調節を介した疼痛緩和などに用いられる。以上より「半導体レーザ ― 疼痛治療」が正しい。

選択肢別解説

1
不正解

誤り。Nd:YAG(1064 nm)は深達性が高く、凝固・止血、後嚢切開などに用いられるのが一般的である。網膜光凝固には主に可視域のArレーザ(青緑)やKTPレーザ(Nd:YAGの第2高調波 532 nm)が用いられるため、提示の組合せは適切でない。

2
不正解

誤り。白内障手術の基本は超音波乳化吸引(近年は一部工程でフェムト秒レーザ補助)であり、Arレーザは網膜光凝固など眼底治療に用いられる。したがってArレーザと白内障手術の組合せは不適切。

3
不正解

誤り。エキシマレーザ(主に193 nm)は角膜表面のアブレーション(PRK/LASIKなど)に用いられる。脱毛処理に一般的なのはアレキサンドライト(755 nm)、半導体(約800〜810 nm)、Nd:YAG(1064 nm)などであり、エキシマレーザではない。

4
不正解

誤り。CO₂レーザ(10.6 µm)は水への吸収が非常に大きく、皮膚や粘膜の切開・蒸散に適する。一方、角膜切除術(屈折矯正手術)にはエキシマレーザ(193 nm)が用いられるため、組合せは不適切。

5
正解

正しい。半導体レーザ(GaAlAsなど、近赤外域)の低出力タイプは光生体調節(photobiomodulation)を介して疼痛緩和・炎症軽減などの目的で広く用いられる。

35
臨床工学技士国家試験 - 第33回 午後
重要度:低 正答率:42% 類似度 92.4% 解説あり
誤っている組合せはどれか。
a
Ar レーザーーー角膜形成術
b
ArF エキシマレーザーーー網膜光凝固
c
CO2 レーザーーー鎮痛治療
d
Dye レーザーーー光線力学的療法
e
Nd:YAG レーザーーー内視鏡的癌治療
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

医用レーザの適応は波長と生体組織(特に水・ヘモグロビン・メラニン)の吸収特性で決まる。Arレーザ(青488 nm・緑514 nm)は可視光で眼内を透過し網膜で吸収されるため網膜光凝固に用いる。一方、ArFエキシマレーザ(193 nm)は角膜の水・タンパクで強く吸収され、熱影響の少ない光アブレーションにより角膜形成術(PRK/LASIK等)に用いる。CO2レーザ(10.6 µm)は水吸収が極めて大きく表層でエネルギーが減衰し、切開・蒸散・凝固が主用途であり鎮痛治療は一般的適応ではない。Dyeレーザは光感受性薬剤を励起して活性酸素を発生させる光線力学的療法(PDT)に用いられる。Nd:YAGレーザ(1,064 nm)は組織深達性が高く凝固・止血・腫瘍蒸散の内視鏡的治療に適する。したがって、1(Arレーザ―角膜形成術)、2(ArFエキシマレーザー―網膜光凝固)、3(CO2レーザー―鎮痛治療)が誤りで、4と5は正しい組合せである。

選択肢別解説

a
正解

誤り。Arレーザ(488/514 nm)は網膜光凝固が適応で、角膜形成術には用いない。角膜形成術(PRK/LASIK等)にはArFエキシマレーザ(193 nm)が用いられる。

b
正解

誤り。ArFエキシマレーザ(193 nm)は角膜表層で強く吸収されるため角膜形成術に用いられる。網膜光凝固には可視域のArレーザが適応。

c
正解

誤り。CO2レーザ(10.6 µm)は水吸収が非常に大きく表層で熱的作用を示し、切開・蒸散・凝固が主用途である。鎮痛治療は一般的適応ではない(鎮痛目的は主に低出力の可視~近赤外ダイオード等)。

d
不正解

正しい。Dyeレーザ(約590~630 nmなど)で光感受性薬剤を励起し活性酸素を発生させる光線力学的療法(PDT)に用いられる。

e
不正解

正しい。Nd:YAGレーザ(1,064 nm)は深達性が高く凝固・止血・腫瘍蒸散に有用で、内視鏡的癌治療に用いられる。

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38
臨床工学技士国家試験 - 第31回 午前
重要度:低 正答率:75% 類似度 91.2% 解説あり
治療用レーザ装置と適用との組合せで正しいのはどれか。
a
ArF エキシマレーザ (193 nm) ―― 近視矯正
b
CO₂ レーザ (10.6 μm) ―― 尿管結石破砕
c
Nd:YAG レーザ (1.064 μm) ―― 疼痛治療
d
半導体レーザ (630〜680 nm) ―― 光線力学療法
e
Dye レーザ (585〜630 nm) ―― あざ治療
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

レーザの医療応用は波長・作用機序(光化学作用、光熱作用、選択的光凝固など)に依存する。ArFエキシマレーザ(193 nm)は角膜実質の分子結合を切断するフォトアブレーションにより角膜形状を精密に変化させ、PRK/LASIK 等の近視矯正に用いられる。半導体レーザ(630〜680 nm)は光増感剤(ポルフィリン系630 nm、タラポルフィン664 nm など)を励起して活性酸素を生じさせる光線力学療法(PDT)に適する。Dye(色素)レーザ(主に585〜595 nm)はオキシヘモグロビンの吸収ピークに合わせ、選択的光凝固で血管性病変の「あざ」を治療する。一方、CO2レーザ(10.6 µm)は水への強吸収により切開・蒸散向けで、尿管結石破砕は主にHo:YAG(約2.1 µm)が標準。Nd:YAG(1.064 µm)は深部まで届き凝固・止血や腫瘍焼灼に用いられ、一般的な疼痛治療の第一選択ではない。

選択肢別解説

a
正解

正しい。ArFエキシマレーザ(193 nm, 紫外域)は角膜実質のフォトアブレーションにより熱影響を最小限に角膜を精密切除でき、PRK/LASIKなどの近視矯正に用いられる。

b
不正解

誤り。CO2レーザ(10.6 µm)は水への強い吸収により表層で切開・蒸散に適するが、尿路内での結石破砕には適さない。尿管結石破砕には石英ファイバで伝送でき、結石に有効なHo:YAGレーザ(約2.1 µm)が一般的に用いられる。

c
不正解

誤り。Nd:YAGレーザ(1.064 µm)は深達性が高く凝固・止血や内視鏡的腫瘍治療に適する。疼痛治療は主に低出力レーザ(He-Ne 632.8 nmやGaAlAs半導体 780〜830 nm など)が用いられ、Nd:YAGは一般的ではない。

d
正解

正しい。半導体レーザ(約630〜680 nm)は光増感剤を励起して活性酸素を発生させるPDTに使用される。代表例はポルフィマーナトリウム(約630 nm)やタラポルフィンナトリウム(約664 nm)。

e
正解

正しい。Dye(色素)レーザ(主に585〜595 nm)はオキシヘモグロビンの吸収に一致し、選択的光凝固でポートワイン母斑などの血管性病変の「あざ」治療に用いられる。波長可変性からPDTに応用される場合もあるが、本組合せは適切である。

36
臨床工学技士国家試験 - 第22回 午後
正答率:73% 類似度 90.1% 解説あり
レーザについて誤っている組合せはどれか。
1
ArF レーザ ―― 角膜切除
2
Nd:YAG レーザ ―― 除痛治療
3
ルビーレーザ ―― 黒あざ治療
4
Ar レーザ ―― 網膜凝固
5
アレキサンドライトレーザ ―― 脱毛

解説

誤りは「Nd:YAGレーザ ― 除痛治療」。Nd:YAGレーザ(1064 nm)は主に組織凝固・切開・止血、眼科の後嚢切開、内視鏡治療など高出力用途で用いられる。一般に疼痛緩和の低出力レーザ治療(LLLT)ではHe-Neレーザ(632.8 nm)や半導体レーザ(GaAlAsなど、可視〜近赤外の低出力)が標準的に使われ、Nd:YAGとの組合せは不適切である。その他の組合せは、波長と標的色素(メラニン・ヘモグロビン)や光反応機序に適合しており妥当である。ArFエキシマ(193 nm)は角膜実質の光化学的アブレーションにより屈折矯正の角膜切除に用いられ、ルビー(694 nm)はメラニン選択で黒あざ等の色素性病変に、Ar(488/514 nm)はヘモグロビン吸収を利用した網膜光凝固に、アレキサンドライト(755 nm)はメラニン選択により脱毛に用いられる。

選択肢別解説

1
不正解

正しい。ArFエキシマレーザ(193 nm, 深紫外)は角膜実質に対し光化学的アブレーションを起こし、屈折矯正手術(PRK/LASIK等)の角膜切除に用いられる。熱的損傷が少なく高精度な切除が可能。

2
正解

誤り。Nd:YAGレーザ(1064 nm)は高出力での組織凝固・切開、眼科の後嚢切開、内視鏡的止血などに用いられるのが一般的で、除痛を目的とする低出力レーザ治療の主流ではない。疼痛緩和にはHe-NeレーザやGaAlAs半導体レーザなど低出力機器が標準的に用いられる。

3
不正解

正しい。ルビーレーザ(694 nm)はメラニンに選択的に吸収され、黒あざ(太田母斑など)や刺青などの色素性病変の治療に用いられる。Qスイッチで選択的光熱融解を狙う。

4
不正解

正しい。Ar(アルゴン)ガスレーザ(488/514.5 nm, 青〜緑)はヘモグロビン吸収が強く、網膜血管の凝固・止血に適しており、網膜光凝固に広く用いられてきた(現在は半導体等も使用)。

5
不正解

正しい。アレキサンドライトレーザ(755 nm)はメラニン選択性が高く、毛包のメラニンに吸収させて選択的に障害を与えるため、医療脱毛に広く用いられる。

36
臨床工学技士国家試験 - 第34回 午後
重要度:低 正答率:80% 類似度 89.9% 解説あり
正しい組合せはどれか。
a
内視鏡的癌治療 — ArF エキシマレーザ
b
角膜形成術 — Nd:YAG レーザ
c
網膜光凝固 — Ar レーザ
d
光線力学的治療 — Dye レーザ
e
尿路結石破砕 — CO₂ レーザ
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

レーザの生体作用と治療適応の組合せを問う問題。網膜光凝固では網膜色素上皮に吸収されやすく角膜・水晶体を通過できる可視域の緑系波長が有効で、歴史的にAr(アルゴン)イオンレーザ(488/514.5 nm)やNd:YAGの第二高調波(532 nm)が用いられる。光線力学的治療(PDT)は光感受性物質の吸収波長に合わせて発振波長を可変にできる色素(Dye)レーザや半導体レーザが用いられ、光化学作用で活性酸素を発生させ腫瘍選択的に障害する。ArFエキシマレーザ(193 nm)は角膜実質の分子結合を切断する光解離作用(フォトアブレーション)により角膜屈折矯正術に用いられ、内視鏡的癌治療(PDT)とは整合しない。尿路結石破砕は水中で石に対して有効なHo:YAG(2.1 µm)などが主流で、CO2レーザは水への強吸収により蒸散・切開向きで結石破砕には不適。以上より、正しい組合せは「3」と「4」である。

選択肢別解説

a
不正解

不正解。内視鏡的癌治療は光線力学的治療(PDT)を指し、光感受性物質の吸収に合わせた可視光(色素レーザや半導体レーザ)が用いられる。ArFエキシマレーザ(193 nm)は紫外で角膜実質を光解離(フォトアブレーション)する屈折矯正術(PRK/LASIK等)に使用され、PDTとは作用機序・適応が異なる。

b
不正解

不正解。角膜形成術(屈折矯正)は角膜の分子結合を切断する光解離作用を利用し、ArFエキシマレーザ(193 nm)が標準である。Nd:YAG(1064 nm)は主に後発白内障の後嚢切開などで用いられ、角膜形成には適さない(熱・衝撃作用主体)。

c
正解

正解。網膜光凝固は光熱作用で網膜色素上皮を凝固させる治療で、角膜・水晶体での吸収が少ない可視域の緑系波長が有効。Ar(アルゴン)イオンレーザ(主に514.5 nm)やNd:YAGのSHG(532 nm)などが広く用いられてきた。

d
正解

正解。光線力学的治療(PDT)は光化学作用を利用し、光感受性物質(例:ポルフィマーナトリウム等)の吸収に合わせて波長可変な色素(Dye)レーザが適する。近年は半導体レーザも用いられるが、提示の組合せとしては適切。

e
不正解

不正解。尿路結石破砕は水中伝送が可能で石に対して有効なHo:YAGレーザ(2.1 µm)などを用いる。CO2レーザ(10.6 µm)は水への吸収が極めて高く、生体表面の蒸散・切開向けであり結石破砕には不適。

37
臨床工学技士国家試験 - 第35回 午後
重要度:低 正答率:65% 類似度 89.5% 解説あり
誤っている組合せはどれか。
a. 光線力学的治療 — 半導体レーザ
b. 角膜形成術 — ArF エキシマレーザ
c. 網膜光凝固 — CO₂レーザ
d. 内視鏡的癌治療 — Arレーザ
e. 尿路結石破砕 — Ho:YAGレーザ
a
光線力学的治療 — 半導体レーザ
b
角膜形成術 — ArF エキシマレーザ
c
網膜光凝固 — CO₂レーザ
d
内視鏡的癌治療 — Arレーザ
e
尿路結石破砕 — Ho:YAGレーザ
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

医用レーザは作用機序と組織光学特性に応じて使い分ける。光線力学的治療(PDT)は光化学作用をねらい、赤色域(約630〜665 nm)の半導体レーザを用いるのが標準で適切。角膜形成術(PRK/LASIKの角膜表面蒸散)には、極浅い侵達で精密に角膜をアブレーションできるArFエキシマレーザ(193 nm)が適切。網膜光凝固は主に可視域のアルゴンレーザ(488/514 nm)や周波数変換Nd:YAG(532 nm)などを用い、強い水吸収で眼内伝播しないCO2レーザ(10.6 µm)は不適切。内視鏡的癌治療はPDT(半導体/色素)や凝固・蒸散目的のNd:YAG/半導体レーザが主流で、Arレーザの使用は一般的ではない。尿路結石破砕にはHo:YAGレーザ(2.1 µm)が標準で、パルス照射により結石を微細破砕できる。したがって誤った組合せは「網膜光凝固—CO2レーザ」と「内視鏡的癌治療—Arレーザ」。

選択肢別解説

a
不正解

正しい組合せ。光線力学的治療(PDT)は腫瘍親和性の光感受性物質を投与し、赤色域(約630〜665 nm)の半導体レーザで励起して活性酸素を発生させ腫瘍を障害する。臨床では半導体レーザ(例: 630–664 nm)が広く用いられる。

b
不正解

正しい組合せ。角膜形成術(PRK/LASIK)ではArFエキシマレーザ(193 nm)の光解離(フォトアブレーション)作用で角膜実質をサブミクロン精度で蒸散し屈折矯正する。水への強い吸収と極浅い侵達が利点で、角膜表層のみを精密加工できる。

c
正解

誤った組合せ。網膜光凝固は主にアルゴンレーザ(488/514 nm)やKTP/SHG Nd:YAG(532 nm)など可視域のレーザを用いて網膜色素・血色素で吸収させ熱凝固する。CO2レーザ(10.6 µm)は水吸収が極めて強く眼内へ到達せず、切開・蒸散向けで網膜光凝固には不適。

d
正解

誤った組合せ。内視鏡的癌治療はPDT(半導体/色素レーザ)や熱凝固・蒸散目的のNd:YAG(1064 nm)・半導体レーザが標準である。Arレーザ(アルゴンイオン: 488/514 nm)は主に眼科の網膜光凝固に用いられ、内視鏡的腫瘍治療としては一般的でない。

e
不正解

正しい組合せ。Ho:YAGレーザ(2.1 µm)は水・組織での吸収が強いパルスレーザで、光音響・熱的作用により尿路結石を効率的に破砕する。現在の内視鏡的砕石の標準機種である。

38
臨床工学技士国家試験 - 第27回 午前
重要度:低 正答率:75% 類似度 88.4% 解説あり
レーザー治療装置について正しいのはどれか。
a
ArFエキシマレーザは視力矯正に使用される。
b
CO₂レーザは網膜剥離に使用される。
c
Er:YAGレーザはあざ治療に使用される。
d
Nd:YAGレーザは内視鏡下で組織の凝固に使用される。
e
Ho:YAGレーザは関節鏡視下手術に使用される。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

医用レーザは波長と組織の光学特性(吸収・散乱・深達度)により適応が決まる。ArFエキシマ(193 nm)は角膜の蛋白・水に強く吸収されるため極めて浅い層を精密にアブレーションでき、PRK/LASIKなど視力矯正に用いられる。Nd:YAG(1064 nm)は深達度が比較的大きく凝固・止血作用が強く、光ファイバで内視鏡下に導光して止血・腫瘍凝固に広く使われる。Ho:YAG(2.1 µm)は水吸収が高く浅い層で切開・蒸散でき、関節鏡視下手術や泌尿器科の結石破砕で用いられる。CO2(10.6 µm)は強い水吸収で表層の切開・蒸散に優れるが眼内透過せず網膜治療には不適。Er:YAG(2.94 µm)も水吸収が極めて高く、歯科硬組織や皮膚表面の蒸散・剥離に適するが、一般に『あざ(色素性・血管性病変)』の治療はQスイッチルビーやアレキサンドライト、Nd:YAGなど色素選択性のある波長が用いられる。

選択肢別解説

a
正解

正しい。ArFエキシマレーザ(193 nm)は角膜実質の浅層を高精度にアブレーションでき、PRKやLASIKなどの屈折矯正手術で視力矯正に用いられる。熱影響が小さく平滑な切除が可能。

b
不正解

誤り。CO2レーザ(10.6 µm)は水に強く吸収され表層で切開・蒸散に用いられる。眼内透過性が低く網膜に到達しないため網膜剥離治療(網膜光凝固)には不適で、歴史的にはアルゴンや半導体、Nd:YAGの周波数変換(532 nm など)が用いられる。

c
不正解

誤り。Er:YAG(2.94 µm)は水吸収が非常に高く、歯科硬組織の切削や皮膚表面のアブレーション(リサーフェシング)に適する。一方、『あざ(色素性・血管性病変)』には選択的光熱融解を狙うQスイッチルビー(694 nm)、アレキサンドライト(755 nm)、Nd:YAG(532/1064 nm)などが一般的である。

d
正解

正しい。Nd:YAG(1064 nm)は深達度が比較的大きく凝固・止血作用が強い。光ファイバで導光できるため内視鏡下での出血点凝固・腫瘍凝固などに広く使用される。

e
正解

正しい。Ho:YAG(2.1 µm)は水への吸収が高く浅い層で効率よく切開・蒸散できる。関節鏡視下手術での軟部組織処置や整形領域、さらに尿路結石破砕・前立腺手術などで用いられる。

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37
臨床工学技士国家試験 - 第23回 午前
正答率:81% 類似度 86.2% 解説あり
レーザ光について正しいのはどれか。
a
Arレーザは網膜で吸収される。
b
ArFエキシマレーザは角膜で吸収される。
c
CO₂レーザは深部凝固に適している。
d
低出力半導体レーザは精密切開に適している。
e
Nd:YAGレーザ(基本波)はHe-Neレーザより組織侵達度が大きい。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

レーザと生体組織の相互作用は主に波長依存の吸収(主吸収体: 水、ヘモグロビン、メラニン)で決まる。Arレーザ(可視域 488/514.5 nm)は眼内媒体を透過して網膜へ到達し、網膜色素や血管(ヘモグロビン)で吸収され光凝固に用いられる。ArFエキシマレーザ(193 nm, 深紫外)は角膜表層で強く吸収され、光化学的アブレーションにより角膜切除(PRK/LASIK)に用いられる。CO2レーザ(10.6 µm, 遠赤外)は水への吸収が極めて大きく侵達が浅いため切開・蒸散に適し、深部凝固には不向き。低出力半導体レーザ(mW級)は創傷治癒促進・鎮痛などの光生体刺激が主体で切開には出力不足。Nd:YAG(1064 nm)は可視より散乱・吸収が小さく相対的に侵達が深く、He-Ne(633 nm)より組織侵達度が大きい。

選択肢別解説

a
正解

正しい。Arレーザ(主波長 488/514.5 nm)は眼球内媒体を透過し網膜に到達、網膜色素や血管内ヘモグロビンでよく吸収され、網膜光凝固に広く用いられる(糖尿病網膜症など)。

b
正解

正しい。ArFエキシマレーザ(193 nm)は角膜表層で強く吸収され、光化学的アブレーションにより角膜組織を極めて浅く高精度に除去する。屈折矯正手術(PRK/LASIK)の角膜切除に利用される。

c
不正解

誤り。CO2レーザ(10.6 µm)は水への吸収が極めて大きく、エネルギーはごく表層で吸収される。深部には届きにくいため深部凝固ではなく、主に切開・蒸散用途に適する。

d
不正解

誤り。低出力半導体レーザ(mW〜数百mW級)は光生体刺激(鎮痛、血行改善、創傷治癒促進)を目的とし、組織切開に必要な出力・エネルギー密度を満たさない。精密切開には高出力レーザが必要である。

e
正解

正しい。Nd:YAGレーザ(1064 nm)は水やヘモグロビンによる吸収が比較的低く散乱も少ないため、可視域のHe-Ne(633 nm)より相対的に深く組織へ侵達する。

71
臨床工学技士国家試験 - 第18回 午前
正答率:76% 類似度 84.9%
正しいのはどれか。
1
CO2レーザ 脱毛処理
2
Nd:YAGレーザ 網膜光凝固
3
Arレーザ 疼痛治療
4
半導体レーザ 尿路結石破砕
5
エキシマレーザ 角膜形成術
35
臨床工学技士国家試験 - 第23回 午後
正答率:84% 類似度 84.8% 解説あり
正しい組合せはどれか。
a
Ho:YAG レーザ — 液体レーザ
b
Ar レーザ — 気体レーザ
c
Ga-Al-As レーザ — 半導体レーザ
d
Nd:YAG レーザ — 気体レーザ
e
ArF エキシマレーザ — 固体レーザ
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

レーザは発振媒体で分類され、代表的には気体レーザ(Arレーザ、エキシマレーザなど)、固体レーザ(Nd:YAG、Ho:YAG など)、半導体レーザ(Ga-Al-As など)、液体レーザ(色素レーザなど)がある。本問では、Arレーザは気体レーザ、Ga-Al-Asレーザは半導体レーザが正しい組合せ。Ho:YAGおよびNd:YAGはいずれもYAG結晶を母材とする固体レーザであり、ArFエキシマレーザは希ガスとハロゲンの混合ガスを用いる気体レーザである。典型的な特性として、Nd:YAGは波長1.064 µmで深達性が高く凝固・止血に適し、Ho:YAGは約2.1 µmで水に強く吸収され結石破砕や軟組織切開に用いられる。Arレーザは488/514.5 nm帯で眼科の網膜凝固など、ArFエキシマは193 nmで角膜表面の精密蒸散に用いられる。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。Ho:YAG(ホルミウム添加YAG)はYAG結晶を母材とする固体レーザである。波長は約2.1 µmで水に強く吸収され、尿路結石破砕や前立腺・軟組織の切開に用いられる。液体レーザではない。

b
正解

正しい。Ar(アルゴン)レーザはアルゴンイオンを発振媒体とする気体レーザで、代表的な発振線は488 nmと514.5 nm。眼科の網膜光凝固などに用いられる。

c
正解

正しい。Ga-Al-As(ガリウム・アルミニウム・ヒ素)は半導体(ダイオード)レーザで、近赤外域(おおむね0.78~0.85 µm付近)で発振する。医療では低出力治療やガイド光源・照射用途などで用いられる。

d
不正解

誤り。Nd:YAG(ネオジム添加YAG)は固体レーザであり、気体レーザではない。基本波は1.064 µmで組織深部まで到達し、凝固・止血や蒸散に広く使用される。

e
不正解

誤り。ArFエキシマレーザはアルゴンとフッ素などの混合ガスを用いる気体レーザで、固体レーザではない。193 nmの紫外線で角膜の精密蒸散(屈折矯正手術など)に利用される。

70
臨床工学技士国家試験 - 第12回 午前
正答率:70% 類似度 84.4%
誤っている組合せはどれか。
1
CO2レーザ ――――――――-- 組織切開
2
Nd:YAGレーザ ―――――--- 凝固止血
3
アルゴンレーザ ――――――― 綱膜光凝固
4
エキシマレーザ ――――――― 角膜形成術
5
He‐Neレーザ ――――――--- 結石破砕
51
第二種ME技術認定試験 - 第36回 午前
類似度 83.8%
レーザ治療装置について正しいのはどれか。
1
ArFレーザ光は網膜の凝固に用いられる。
2
Arレーザ光は結石破砕に用いられる。
3
Nd:YAGレーザ光は鏡視下手術に用いられる。
4
Ho:YAGレーザ光の吸収媒体はヘモグロビンである。
5
CO2レーザ光は石英ガラスファイバによって導光する。
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36
臨床工学技士国家試験 - 第26回 午後
重要度:低 正答率:56% 類似度 83.3% 解説あり
レーザー手術装置で正しいのはどれか。
a
CO₂レーザーには石英ファイバーが使用される。
b
半導体レーザーは疼痛治療に用いられる。
c
歯科治療用にEr:YAGレーザーが用いられる。
d
Nd:YAGレーザーの波長は近赤外領域である。
e
組織表面の凝固にはレンズの焦点を絞る。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

レーザー手術装置の特性と医療応用に基づく基礎知識の確認問題。CO2レーザー(10.6 µm)はシリカ(石英)に強く吸収されるため石英ファイバー伝送は適さず、多関節ミラーアームや中空導波路が用いられる。半導体(ダイオード)レーザーは低出力では光生体調節(LLLT/光生体調節療法)として疼痛緩和に用いられる臨床実績がある。Er:YAGレーザー(2.94 µm)は水への吸収が極めて高く、硬組織・歯質の切削やう蝕除去など歯科領域で広く用いられる。Nd:YAGレーザー(1,064 nm)は近赤外域で深達性が比較的高い。組織表面の凝固・止血は照射スポットを広げてパワー密度を下げるデフォーカス照射が基本で、焦点を絞るのは切開・蒸散向けである。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。CO2レーザー(波長約10.6 µm)は石英(シリカ)ガラスに強く吸収されるため、石英ファイバーでの伝送は不適。一般に多関節ミラーアームや中空導波路などで導光する。

b
正解

正しい。半導体(ダイオード)レーザーの低出力機器は、疼痛緩和などの光生体調節(LLLT/フォトバイオモジュレーション)に用いられる臨床応用がある。

c
正解

正しい。Er:YAGレーザー(2.94 µm)は水への吸収が高く、熱侵襲を抑えた蒸散・切削が可能で、歯科でのう蝕除去や歯質切削、歯周治療などに用いられる。

d
正解

正しい。Nd:YAGレーザーの代表波長は1,064 nmで近赤外領域に属し、相対的に深達性が高く凝固用途などに用いられる。

e
不正解

誤り。表面の凝固・止血ではスポット径を大きくしてパワー密度を下げるデフォーカス照射を行うのが基本。焦点を絞るとパワー密度が上がり、切開・蒸散向けとなる。

73
臨床工学技士国家試験 - 第19回 午前
正答率:63% 類似度 80.3%
レーザ治療器について誤っているのはどれか。
a
切開作用はCO2レーザの方がNd:YAGレーザよりも強い。
b
あざ治療にはエキシマレーザが用いられる。
c
Arレーザは角膜形成術に用いられる。
d
Nd:YAGレーザは内視鏡手術に用いられる。
e
低出力半導体レーザは疼痛治療に用いられる。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
63
臨床工学技士国家試験 - 第1回 午後
正答率:61% 類似度 79.2%
レーザ手術装置について正しいのはどれか。
1
CO2レーザは凝固に適する。
2
Nd-YAGレーザは切開に適する。
3
Arレーザは可視光であり、目に対する障害は少ない。
4
CO2レーザは赤外光であり、通常のガラス眼鏡で眼に対する障害を防止できる。
5
レーザメスが使用される際には眼に対する障害の防止だけを考えればよい。
35
臨床工学技士国家試験 - 第30回 午前
重要度:低 正答率:82% 類似度 78.7% 解説あり
正しい組合せはどれか。
a
Ho:YAG レーザ — 液体レーザ
b
Ar レーザ — 気体レーザ
c
Ga-Al-As レーザ — 半導体レーザ
d
Nd:YAG レーザ — 気体レーザ
e
ArF エキシマレーザ — 固体レーザ
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

レーザは媒質の種類で大きく気体レーザ、固体レーザ、半導体レーザ、(一部で用いられる)液体レーザに分類される。YAG(Yttrium Aluminum Garnet)は結晶(固体)を母体とし、NdやHoといった希土類イオンを添加して発振するため固体レーザである。Ar(アルゴン)レーザは放電管内のアルゴンガスを用いる典型的な気体レーザで、可視青緑域(例: 488 nm, 514.5 nm)を発振する。Ga-Al-As(GaAlAs)は化合物半導体によるダイオードレーザで半導体レーザに分類される。エキシマレーザ(例: ArF 193 nm)は希ガスとハロゲンの混合気体を励起して得られる準安定分子(エキシマ)を利用するため気体レーザである。以上より、正しい組合せは Arレーザ—気体レーザ と Ga-Al-As—半導体レーザ。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。Ho:YAGレーザはYAG結晶にHo3+を添加した固体レーザであり、液体レーザではない。主な発振波長は約2.1 µmで、泌尿器科などで用いられる。

b
正解

正しい。Ar(アルゴン)レーザはアルゴン気体を放電励起して発振する気体レーザで、代表波長は488 nmや514.5 nm。

c
正解

正しい。Ga-Al-As(GaAlAs)は化合物半導体を用いたダイオードレーザで、半導体レーザに分類される(近赤外域での発振が一般的)。

d
不正解

誤り。Nd:YAGレーザはYAG結晶にNd3+を添加した固体レーザで、基本波は1064 nm。気体レーザではない。

e
不正解

誤り。ArFエキシマレーザは希ガス(Ar)とハロゲン(F)の混合気体を用いる気体レーザであり、固体レーザではない(代表波長は193 nm)。

87
臨床工学技士国家試験 - 第26回 午後
重要度:低 正答率:58% 類似度 77.4% 解説あり
誤っている組合せはどれか。
1
組織切開作用 — レーザー光の収束性
2
止血作用 — レーザー光の干渉性
3
光解離作用 — 光子エネルギー
4
光音響・機械作用 — パルスレーザー
5
光化学作用 — 光活性物質

解説

誤っている組合せは「止血作用 — レーザー光の干渉性」。止血は主として光熱作用(組織の吸収による加熱)で生じるタンパク質凝固・血管収縮を利用するため、レーザーの干渉性(コヒーレンス)そのものは本質的要因ではない。切開は収束(集光)により照射強度(エネルギー密度)を高めて蒸散・アブレーションを起こす。光解離作用は光子エネルギーが結合解離エネルギーを上回ることで結合が切断される現象、光音響・機械作用は強いパルス照射により急速な熱膨張と衝撃波を生じる現象、光化学作用は光活性(感受性)物質を介して活性酸素などを発生させ化学反応を引き起こす現象であり、いずれも適切な対応付けである。

選択肢別解説

1
不正解

正しい組合せ。レーザー光を収束(集光)すると照射強度が高くなり、局所的な温度上昇により蒸散・炭化などの光熱作用が生じ、組織切開が可能となる。スポット径や出力密度の調整で切開の効率と熱影響を制御する。

2
正解

誤った組合せ。止血は血液・組織の吸収による加熱でタンパク質凝固を起こす光熱作用が要点であり、波長(ヘモグロビンや水への吸収)、出力密度、照射時間(熱緩和時間)などが主要因である。レーザー光の干渉性(コヒーレンス)は止血機序に直接必要ではない。

3
不正解

正しい組合せ。光解離作用は、光子エネルギーが分子の結合解離エネルギーを超えると結合が切断され、原子・ラジカル・イオンへ解離する現象である。高エネルギー(短波長)光で顕著。

4
不正解

正しい組合せ。パルスレーザーの瞬間的な高パワー照射により急速な熱膨張が起こり、光音響効果や衝撃波(光機械作用)が生じる。結石破砕や色素選択的治療などで利用される。

5
不正解

正しい組合せ。光活性(感受性)物質が吸収した光エネルギーにより一重項酸素などの活性種が生成され、標的に化学反応を引き起こす光化学作用である。光線力学的療法(PDT)に応用される。

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