原理と構成の過去問


国試第10回午後:第52問

膜型人工肺について正しいのはどれか。

a: 多孔質膜には10~20μm径の小孔がある。

b: シリコーンゴム膜は多孔質膜である。

c: 血漿漏出は多孔質膜から生じる。

d: シリコーンゴム膜では溶解拡散によりガスを透過させる。

e: 膜型肺では気泡型肺より血球が破壊されやすい。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第47問

人工心肺について正しいのはどれか。

a: 抗凝固剤としてヘパリンを用いる。

b: 送血カニューレの不適切な固定は動脈回路内圧の異常の原因になる。

c: 加温器の温水の温度が高いほど溶血が少ない。

d: 動脈送血用カニューレが細いと血管内で流れが乱れない。

e: ローラ圧迫度が強すぎると溶血が起こる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第9回午後:第51問

人工肺について誤っている組合せはどれか。

1: ポリプロピレン膜 ――――--― 疎水性

2: シリコーン膜 ―――――――- 親水性

3: 気泡型人工肺 ――――――― 除泡

4: 多孔質膜 ――――――――― 血液漏出

5: 固形型膜 ――――――――― ガス拡散

国試第8回午後:第41問

体外循環について正しいのはどれか。

a: 体外循環では末梢循環に非生理的灌流がある。

b: 大静脈からの脱血には強い陰圧を用いる。

c: 血液フィルタを人工肺の直前に挿入する。

d: 無血体外循環では自己血回収装置を用いる。

e: 至適灌流量は末梢血管抵抗などを基にして決める。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第8回午後:第40問

体外循環に用いられる血液ポンプについて誤っているのはどれか。

a: 遠心ポンプでは末梢血管抵抗により流量が変化する。

b: 遠心ポンプは拍動流型ポンプである。

c: ローラポンプには逆止弁が必要である。

d: ローラポンプではローラ回転速度により送血量を調節できる。

e: 大動脈バルーンパンピング(IABP)併用により定常流型ポンプで拍動流が得られる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第8回午後:第38問

膜型人工肺について誤っているのはどれか。

1: 多孔質膜では血液とガスとが直接に接触する。

2: 均質膜ではガスは拡散によって移動する。

3: 多孔質膜では長時間使用すると血漿が漏出する。

4: 気泡型人工肺に比べて血液成分の変性が大きい。

5: 補助循環の際に併用される。

国試第7回午後:第41問

人工心肺からの離脱について正しいのはどれか。

1: 先ず送血量を減少させる。

2: 先ず人工肺の酸素送気量を減少させる。

3: 離脱操作中はSvo2(混合静脈血酸素飽和度)50%以上が望ましい。

4: ヘパリンの中和にプロタミンを使用する。

5: 血圧が回復しないときは先ずVAD(補助人工心臓)を用いる。

国試第7回午後:第38問

人工心肺について正しいのはどれか。

a: 送血部位として左房が用いられる。

b: ローラポンプのチューブが完全圧閉の場合に高度の溶血が生じる。

c: 心内還流血はなるべく弱い圧で吸引するのがよい。

d: 送血カニューレはできるだけ大きなサイズがよい。

e: 回路の滅菌に使うエチレンオキサイドガス(EOG)は溶血に関係ない。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第7回午後:第37問

正しいのはどれか。

a: 人工肺の研究開発はGibbonが開始した。

b: フィルム型人工肺は現在最もよく用いられる。

c: 気泡型人工肺では除泡が重要である。

d: 膜型人工肺では血球破壊が起こりにくい。

e: 気泡型人工肺の回路は血液ポンプ→人工肺の順である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第6回午後:第29問

体外循環について正しいのはどれか。

1: 送血用カニューレは通常、鎖骨下動脈に挿入する。

2: 送血用カニューレ部分の血流速度は遅い。

3: 脱血用カニューレは通常、右心房から挿入する。

4: 脱血には常にポンプを使用する。

5: 成人用脱血カニューレのサイズは直径約5mmである。

国試第6回午後:第28問

人工肺について正しいのはどれか。

a: 回転円盤型は現在最も多く使用されている。

b: 気泡型は血液と酸素との直接接触により酸素加を行う。

c: 膜型では薄い膜を介してガス交換が行われる。

d: 膜型では血球の破壊が発生しやすい。

e: 微小孔型透過膜はガス交換能が劣る。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第3回午後:第39問

人工肺について誤っているのはどれか。

1: 気泡型では血液の損傷が起こりやすい。

2: 膜型では気泡の発生が少ない。

3: 膜型では血液の損傷が少ない。

4: フィルム型は現在最も広く用いられている。

5: 膜型では、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの素材が用いられる。

国試第3回午後:第36問

体外循環時ローラポンプのオクルージョン調整法として適切なのはどれか。

1: チューブを圧迫したときのすきまが1mm程度になるようにする。

2: 圧迫したときにチューブが完全に閉じるようにする。

3: 1mの落差で液面が低下し始める点より若干きつめに調整する。

4: チューブをしごく音がかすかに聞こえる程度に調整する。

5: チューブを圧迫したときの回路内圧を測定して調整する。

国試第2回午後:第40問

ローラ型ポンプについて誤っているのはどれか。

1: 弁が不可欠である。

2: IABPと組み合わせて拍動流が得られる。

3: 回転と休止とを繰り返して拍動流が得られる。

4: 血液成分の損傷が軽度である。

5: オクルージョン調整が必要である。

国試第2回午後:第35問

拍動型ポンプについて正しいのはどれか。

a: 装置を小型にすることができる。

b: 臓器・組織の血液循環がよい。

c: 無拍動に比べて太いカニューレを必要とする。

d: 長時間の体外循環に適している。

e: 流れが層流なので溶血が少ない。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午後:第52問

人工肺について誤っているのはどれか。

1: 気泡型では溶血が起こりやすい。

2: 気泡型では気泡が小さいほど酸素化の効率が良い。

3: 膜型では血漿蛋白の変性が起こりにくい。

4: 膜型では血流に対する抵抗が小さい。

5: 膜型では気泡型に比べてより生理的な酸素化ができる。

国試第1回午後:第46問

人工心肺の構成要素として必須なのはどれか。

a: 大動脈内バルーンパンピング装置(IABP)

b: 血液ポンプ

c: 人工肺

d: 熱交換器

e: 脳波計

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第32回午後:第70問

外部灌流型膜型肺について誤っているのはどれか。

1: 中空糸の外側を血液が流れる。

2: 落差脱血に用いるのに適している。

3: 内部灌流型膜型肺より圧力損失が小さい。

4: 内部灌流型膜型肺より多く用いられている。

5: 血液の流れは層流になる。

国試第32回午後:第69問

人工心肺における遠心ポンプについて正しいのはどれか。

a: 流量計は不要である。

b: 吸引ポンプに用いることができる。

c: ローラポンプに比べて血液損傷が少ない。

d: 回路閉塞時に回路破裂の心配がない。

e: 空気を送り込む心配がない。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午前:第69問

血液ポンプのうち拍動流型はどれか。

a: サック型

b: ダイアフラム型

c: ローラポンプ型

d: 直線流路型

e: コーン型

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e