生体の物理・化学現象の計測の過去問


国試第27回午後:第28問

トランジットタイム型超音波血流計について正しいのはどれか。

1: ドプラ効果を利用して流速を計測する。

2: 流路の上流と下流に配置された振動子で超音波を送受信する。

3: 超音波のコヒーレンスを利用して流量を計測する。

4: フレミングの左手の法則を利用して流速を計測する。

5: スワンガンツカテーテルの複数チャネルを利用する。

国試第27回午前:第30問

経皮的血液ガス分析について正しいのはどれか。

1: 侵襲的な計測方法である。

2: 計測のために角質層を除去する。

3: 計測には脈波信号が必要である。

4: 皮下の血流増加のために加温する。

5: 赤外線の吸収を計測している。

国試第27回午前:第29問

インピーダンス式呼吸モニタについて誤っているのはどれか。

1: 数十kHzの交流信号を用いる。

2: 患者監視装置において呼吸数をモニタする。

3: 胸部体表面に貼った電極間の電気インピーダンスを計測する。

4: 吸気時には電気インピーダンスが減少する。

5: 呼吸モニタ用電極は心電図モニタ用電極と兼用できる。

国試第26回午後:第30問

経皮的血液ガス分析について誤っているのはどれか。

1: 皮膚を42~44°Cに加温する。

2: 皮膚の加湿は血管を拡張するためである。

3: 角層(角質層)を透過してくる酸素と二酸化炭素を計測対象とする。

4: 新生児の計測には不適である。

5: 長時間の装着では熱傷を生じる可能性がある。

国試第26回午後:第29問

血圧計測法はどれか。

a: トノメトリー

b: オージオメトリー

c: スパイロメトリー

d: オシロメトリック法

e: 聴診法

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第26回午後:第28問

誘発脳波計測について正しいのはどれか。

a: 脳死判定の補助診断に利用される。

b: 刺激に同期して加算平均処理を行う。

c: 計測にホール素子を用いる。

d: 刺激を加える周期を潜時という。

e: 電極配置には標準12誘導を用いる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第26回午前:第31問

トランジットタイム型超音波血流計の特徴で誤っているのはどれか。

a: 計測前にゼロ点補正が必要である。

b: 複数チャネルの同時計測が可能である。

c: ポリ塩化ビニル製体外循環回路で計測できる。

d: 外径 1mm 程度の動脈で計測できる。

e: 電磁血液計よりも電磁的干渉を受けやすい。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第26回午前:第30問

正しいのはどれか。

a: 生体内では光散乱は少ない。

b: 生体内の光吸収は主にヘモグロビンと皮膚のメラニンによる。

c: 光によるヘモグロビンの酸素飽和良測定には複数の波長が用いられる。

d: 光電式脈波計によって血流量の波形が得られる。

e: パルスオキシメータは動脈の血流量を測定できる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第25回午後:第29問

アンペロメトリック法を用いる電極はどれか。

1: 絶縁電極

2: クラーク型酸素電極

3: pH電極

4: セベリングハウス型二酸化炭素電極

5: ISFET

国試第25回午後:第28問

観血式血圧計の測定誤差を増加させる要因でないのはどれか。

1: カテーテル内での血液凝固

2: 電源投入直後の血圧測定開始

3: 血圧トランスデューサの高さの変化

4: 短くて硬い材質のカテーテルの使用

5: カテーテル内への気泡の混入

国試第25回午前:第31問

体温測定で誤っているのはどれか。

1: 予測式電子体温計は水銀体温計に比べて短時間で測定できる。

2: 鼓膜温の測定には赤外線放射温度計が用いられる。

3: 電子体温計は温度上昇でサーミスタの抵抗が増大することを利用している。

4: 深部体温計は熱流補償法を用いて生体組織温を測定する。

5: サーモグラフィは体表面から放出される赤外線を利用している。

国試第25回午前:第30問

パルスオキシメータで正しいのはどれか。

a: 2種類の波長の光に対する吸光度を測定する。

b: 脈波の脈動成分を利用している。

c: 換気量のモニタとして用いられる。

d: センサ装着部位の指の厚みの校正を必要とする。

e: 異常ヘモグロビンは測定値に影響する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第25回午前:第29問

正しいのはどれか。

a: 連続波超音波ドプラ血液計では逆流の情報が得られる。

b: レーザドプラ血流計は赤血球の光の吸収量から血流量を算出する。

c: 色素希釈法は心拍出量の繰り返し測定に適している。

d: 熱希釈法は熱希釈曲線の時間積分値から心拍出量を算出する。

e: Mモード超音波画像を用いて左室の駆出率が算出できる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第24回午後:第32問

吸光光度計で用いられるのはどれか。(生体計測装置学)

1: インピーダンス法

2: Joule-Thomson効果

3: Lambert-Beerの法則

4: アンペロメトリック法

5: ポテンショメトリック法

国試第24回午後:第29問

カプノメトリで誤っているのはどれか。(生体計測装置学)

1: 長時間の呼吸管理に用いる。

2: 光源には中心波長940nmのLEDを用いる。

3: サーモパイルは検出素子に使える。

4: 動脈血二酸化炭素分圧と相関する。

5: サイドストリーム方式では測定の遅れが生じる。

国試第24回午後:第28問

聴診法による血圧測定で正しいのはどれか。(生体計測装置学)

1: カフの幅が適正値よりも狭いと血圧値が低く測定される。

2: カフの減圧速度が速すぎると収縮期血圧が高く測定される。

3: カフの位置が心臓よりも高いと血圧値が低く測定される。

4: 水銀柱が傾いていると収縮期血圧が低く測定される。

5: 最も大きなコロトコフ音に対応したカフ圧を平均血圧とする。

国試第24回午前:第31問

サーモグラフィで正しいのはどれか。(生体計測装置学)

1: 温度分解能は1°C程度である。

2: ボイル・シャルルの法則を利用している。

3: 体表からの放射赤外線を計測している。

4: 1フレームの計測時間はおよそ30秒である。

5: センサにはシリコンフォトダイオードが用いられる。

国試第24回午前:第30問

呼吸機能の計測で正しいのはどれか。(生体計測装置学)

a: 流量は流速と断面積との積によって求められる。

b: フライシュ型流量計は細管を抵抗として圧力差を測定している。

c: 肺コンプライアンスは体積と流量との積によって求められる。

d: 圧力センサにはホール素子を用いる。

e: 熱線型呼吸流量計では白金線の抵抗変化を用いる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第24回午前:第29問

スワン・ガンツカテーテルで正しいのはどれか。(生体計測装置学)

1: 左心室内圧の測定に用いる。

2: 冠状動脈の造影に用いる。

3: 熱希釈法による心拍出量の計測に用いる。

4: カテーテルの挿入は上腕動脈から行う。

5: 多数の電極がカテーテル先端部に配置されている。

国試第23回午後:第30問

体温計測について誤っているのはどれか。

1: サーミスタはNiなどを主成分とした混合物を焼結したものである。

2: ダイオード型は温度上昇で抵抗が減少することを利用している。

3: サーモグラフィは生体から放出される紫外線を科用している。

4: 赤外線鼓膜体温計はサーモバイルを使用している。

5: 予測式体温計は温度上昇曲線で体温を予測している。