増幅器に1mVの生体信号を入力したとき、出力信号は2Vであった。この増幅器の電圧利得はどれか。ただし、log102を0.3とする。
1: 30dB
2: 33dB
3: 60 dB
4: 66 dB
5: 2000 dB
信号源の電圧Vbを図の増幅回路(増幅度K)で計測するとき、出力VO ≒ KVbとなる条件はどれか。ただし、増幅回路の入力インピーダンスをZin、信号源の内部インピーダンスをZb、リード線のインピーダンスをZeとする。
1: Zin = Zb
2: Zin ≫ (Zb + Ze)
3: Zin ≪ (Zb + Ze)
4: Zin = Ze
5: Zin = 0
増幅率40dB、CMRR100dBの増幅器に、1.2Vの雑音(同相信号)が入力された。出力に現れる雑音の大きさはどれか。
1: 48V
2: 30mV
3: 12mV
4: 1.2mV
5: 12μV
同相除去比(CMRR)が十分大きい差動増幅回路について正しいのはどれか。
a: 出力は入力信号の差に比例する。
b: 同相で入る雑音は出力に表れない。
c: 電源電圧の変動は出力に表れない。
d: 同相利得と差動利得との比をスルーレートという。
e: 出力インピーダンスは高い方がよい。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
アナログ回路とディジタル回路について誤っているのはどれか。
1: 信号の増幅にはディジタル回路が適している。
2: アナログ回路は連続量を扱うが、ディジタル回路は不連続量を扱う。
3: ディジタル回路は論理演算に適している。
4: 信号を0と1の2値で表して扱う回路はディジタル回路である。
5: アナログ信号をディジタル回路で処理するためにはA/D変換回路で信号をディジタル化する必要がある。
差動増幅器の入力端子に振幅0.5mVの逆相信号と振幅1Vの同相信号が入力された。出力では逆相信号が1Vに増幅され、同相信号が10mVに減衰した。この差動増幅器の同相除去比(CMRR)[dB]はどれか。ただし、log102は0.3とする。
1: 66
2: 86
3: 92
4: 96
5: 106
差動増幅器の2つの入力端子間に振幅100 mVの同相信号と振幅5mVの逆相信号を同時に入力した。このとき出力では同相信号が5mVに減衰し、逆相信号は1Vに増幅された。この差動増幅器のCMRR[dB]はどれか。ただし、log102 を0.3 とする。
1: 20
2: 46
3: 52
4: 66
5: 72
入力抵抗1MΩ、電圧増幅率110倍の直流増幅器に、図のように直流信号を入力した。信号源の内部抵抗を100kΩ、直流電圧を10mVとすると増幅器の出力電圧[V]はいくらか。
1: 0.1
2: 0.5
3: 1.0
4: 1.1
5: 10.0
図に示したトランジスタ回路について正しいのはどれか。
a: エミッタフォロワと呼ばれる。
b: 出力信号電圧は入力信号電圧とほぼ等しい。
c: インピーダンス変換回路として用いられる。
d: 入力信号電流より大きな出力信号電流を取り出すことはできない。
e: 信号の電力増幅を行うことはできない。
脳波測定に対して正しいのはどれか。
a: 周波数帯域は0.5~70Hzの範囲である。
b: 電極の分極電圧の大小は計測に影響しない。
c: 脳波計の入力換算雑音は3mV以下であればよい。
d: 平均加算法によってS/N比を改善できる。
e: 増幅器には100dB以上の増幅度が必要である。
電圧利得がそれぞれ10dB、20dB、30dBである増幅器を3台直列に接続した。最終段の増幅器の出力電圧が1Vのとき、初段の増幅器の人力電圧は何mVか。
1: 0.16
2: 1
3: 3
4: 6
5: 16
理想的なオペアンプを用いた図の回路について正しいのはどれか。
a: 出力と入力の位相は 180度異なる。
b: 出カインピーダンスは入力インピーダンスより大きい。
c: 電圧ホロワと呼ばれる。
d: 負帰還が用いられている。
e: 電圧増幅を行うために用いられる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
周波数変調について正しいのはどれか。
a: 搬送波の振幅が変化する。
b: 振幅変調に比べ伝送路を占有する周波数帯域が狭い。
c: 情報を符号によって表す。
d: 振幅変調に比べ雑音に強い。
e: 医療用テレメータに使われている。
生体発生情報の計測時の雑音について正しいのはどれか。
a: 目的信号以外の生体電気は雑音とみなされる。
b: 差動増幅器は同相雑音を軽減することができる。
c: 商用交流雑音の除去には帯域除去フィルタが有効である。
d: 脳波測定のためのシールドルームのシールドは接地してはならない。
e: 周期的な信号をn回加算すれば不規則雑音を1/nにすることができる。
振幅変調について誤っているのはどれか。
1: 搬送波に正弦波が用いられる。
2: 占有帯域幅は変調波の周波数成分で決まる。
3: 半波整流回路で復調できる。
4: 変調度は 1 以下に設定する。
5: 周波数変調に比べ雑音に強い。
雑音対策について誤っているのはどれか。
1: 信号の入力導線にシールド線を使用する。
2: 入力導線をまとめると電磁誘導による交流雑音が軽減できる。
3: ディジタルフィルタは演算によって雑音を除去する。
4: 不規則雑音の低減化には加算平均を使用する。
5: 高周波雑音はハムフィルタで除去する。
雑音に関して誤っているのはどれか。
1: SN比を改善するために計測の周波数帯域幅を広くする。
2: 増幅器の最小入力信号レベルは雑音によって規定される。
3: AD変換に伴って発生する雑音を量子化雑音という。
4: 熱雑音は電子など荷電粒子の不規則振動に起因する。
5: 白色雑音の電力は計測の周波数帯域幅に比例する。
A/D変換について正しいのはどれか。
a: アナログ信号の下限周波数を遮断周波数とする高域フィルタを用いる。
b: サンプリング周波数を除去する帯域除去フィルタを用いる。
c: 信号周波数をサンプリング周波数の1/2以下に制限する低域フィルタを用いる。
d: A/D変換器の分解能はビット数と最大許容入力電圧とで決まる。
e: 無信号時の雑音を除去する不感帯を設ける。
図1の正弦波電圧Eiを図2の回路に入力するとき、出力電圧波形E0はどれか。ただし、演算増幅器およびダイオードの動作は理想的とする。
正しいのはどれか。
a: 水晶振動子を用いた発振回路は周波数安定度が高い。
b: 演算増幅器では発振回路を実現できない。
c: 発振には負帰還が必要である。
d: LC発振回路ではインダクタンスと静電容量の値で発振周波数が決まる。
e: 無安定マルチバイブレータは発振回路である。
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