図はDuchenne型筋ジストロフィー患者に用いる上肢機能障害度分類(9段階法)のレベル8の状態である。自立していると考えられる活動はどれか。
1: パソコンのマウスを操作する。
2: スプーンを使って食べる。
3: 普通型車椅子で自走する。
4: 急須でお茶を注ぐ。
5: Tシャツを脱ぐ。
Duchenne型筋ジストロフィーのステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)で、座位の作業活動で適切なのはどれか。
1: 椅子座位で風船バレー
2: 足で板を抑えて鋸引き
3: ろくろを使った陶芸の深皿作り
4: 机上に置いた鍵盤ハーモニカの吹奏
5: 机上で木槌を用いた革細工スタンピング
Duchenne型筋ジストロフィーについて、厚生省筋萎縮研究班の機能障害度分類によるステージとリハビリテーションの内容の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: ステージ2 − 下腿三頭筋のストレッチ
2: ステージ3 − 長下肢装具による歩行訓練
3: ステージ4 − 非侵襲的陽圧換気療法の開始
4: ステージ5 − 中殿筋の最大抵抗運動
5: ステージ6 − 座位保持装置による脊柱変形の予防
デュシェンヌ型筋ジストロフィーで誤っているのはどれか。
1: 動揺性歩行
2: トレンデレンブルグ歩行
3: 膝屈曲位での立位姿勢
4: 尖足位での立位姿勢
5: 膝に手をついての立ち上がり
脊髄完全損傷の機能残存レベルと到達可能なADLの組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: C4 − ジョイスティック付電動車椅子走行
2: C5 − ズボンの着脱
3: C7 − 自助具を用いての整容動作
4: T1 − 自動車への移乗
5: T10 − 短下肢装具を用いての歩行
Duchenne型筋ジストロフィーの患者が床から立ち上がる様子を図に示す。厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類によるステージはどれか。
1: ステージ2
2: ステージ4
3: ステージ5
4: ステージ6
5: ステージ8
Duchenne(デュシェンヌ)型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)で可能なのはどれか。2つ選べ。
1: 電動鋸を用いた木工
2: ペーパークラフト
3: マクラメ
4: 陶芸のたま作り
5: 板金打ち出し
9歳の男児。デュシェンヌ型筋ジストロフィー。介助なしに歩行可能で、椅子からの立ち上がりも可能であるが、階段昇降はできない。この時期の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 大腿四頭筋の筋力維持訓練
2: 体幹装具装着での歩行訓練
3: 下腿三頭筋の伸張運動
4: 四つ這い移動運動
5: 徒手的胸郭拡張訓練
片麻痺のADL指導で正しいのはどれか。
1: 上着は麻痺側の袖から通す。
2: 四つ這い位からの立ち上がりは健側膝立ち位から行う。
3: 起きあがりは麻痺側に寝返って行う。
4: 階段は二足一段で麻痺側から上る。
5: 車椅子からの移乗は麻痺側斜め前方に移動する。
14歳の男子。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)。座位保持可能。理学療法として適切でないのはどれか。
1: 座位保持装置の製作
2: 体幹のストレッチング
3: 横隔膜強化の呼吸訓練
4: 四つ這いでの床上移動訓練
5: キーボードを利用した手指機能訓練
図に示す動作を行う脊髄損傷患者について答えよこの患者のADLで正しいのはどれか。
1: 寝返りには手すりが必要
2: 長座位保持には手すりが必要
3: 食事には長対立装具が必要
4: 更衣はズボンを除いて可能
5: 洋式トイレの使用が可能
45歳の女性。筋萎縮性側索硬化症。上肢近位筋の筋力4、遠位筋の筋力3、下肢の筋力4。病棟内のADLは自立している。この患者の調理動作訓練で適切でないのはどれか。
1: ゆでざるでめん類を茹でる。
2: 調理用ハサミで野菜を切る。
3: 台ふきんで調理台を拭く。
4: 皮むき器で大根の皮をむく。
5: 電子レンジで食品を温める。
図はあるデュシェンヌ型筋ジストロフィー児の排泄、入浴、更衣、食事および整容のADL能力にみられる変化と年齢との関係を示したものである。5本の折れ線グラフのうち、食事能力の変化を示すのはどれか。
7歳の男児。Duchenne型筋ジストロフィーの患者で、下肢筋力が低下し、椅子からの立上がり、階段昇降ができない。手すりを利用し、5 mほど歩行可能である。厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類のステージはどれか。
1: ステージII
2: ステージIII
3: ステージIV
4: ステージV
5: ステージVI
8歳の男児。デュシェンヌ型筋ジストロフィー。動揺性歩行を呈し、手すり使用で階段昇降可能。床からの立ち上がりでは登はん性起立がみられる。この時期の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.車椅子駆動練習イ.大腿四頭筋の筋力維持訓練ウ.傾斜台での下腿三頭筋の持続伸張エ.シューホーンブレース装着での歩行オ.ナイト型装具装着での立位バランス訓練
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
14歳の男子。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。養護施設に入所し教育・訓練を受けている。作業療法で適切でないのはどれか。
1: 歯磨き動作維持のためアームサポートを工夫する。
2: 更衣動作自立のためボタンエイドの使用訓練を行う。
3: トイレでの姿勢保持用に前方テーブルを設置する。
4: 食事のリーチ補助にターンテーブルを利用する。
5: 趣味活動の草花栽培にかさ上げした花瓶を設置する。
脳卒中片麻痺患者のADL指導で適切でないのはどれか。
1: 寝返り時、患側上肢を腹部の上に保持する。
2: ベッドからの立ちあがり時、体幹の前傾運動を入れる。
3: 立位での方向転換は患側下肢を軸に行う。
4: 階段の降り動作は患側から行う。
5: 昇りのエスカレーターへの乗りこみは健側から行う。
片麻痺患者のADL指導で誤っているのはどれか。
1: 急な登り坂は健側を山側にして横歩きする。
2: 敷居をまたぐときは健側から行う。
3: 車椅子の座面は低めに設定する。
4: 浴槽へは患側から入る。
5: 脱衣は健側から行う。
運動失調症患者のADLの工夫で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 重たい靴を選ぶ。
2: 靴下にループをつける。
3: 机の角にクッション材をつける。
4: 食事に長柄フォークを使用する。
5: 上着の更衣にリーチャーを使用する。
脳卒中片麻痺患者のADL指導で適切でないのはどれか。
1: 寝返り動作では健側の方に行う。
2: 車椅子は片手駆動型が一般的である。
3: 階段の昇りは健側から、降りは患側から行う。
4: シャツの着衣は患側手から、脱衣は健側手から行う。
5: ベッドからの起立動作では健側足部を引き寄せてから行う。